目指すは忍ぶ忍者   作:pナッツ

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13:日常on日常

開門を開けることができるようになってから、悟は本格的な体力のトレーニングを開始した。

 

内容は重りをつけての、ランニングや腕立てなど基礎的なものであった。しかし悟は必ず、開門を開けた状態でトレーニングを続けていた。

 

彼がガイの教えを破ることに罪悪感がないとは言えないが、破ることにはそれなりの理由があった。まず八門遁甲は体への負担が大きく、慣れていないといざというときに使えないと悟は考えている。

 

ガイの言う通りに規則を守り、修行をつけてもらえば確かに強くはなるだろう。しかしそれでは悟が力を必要とするタイミングには間に合わないのである。

 

より早く強くなるため、体への負担を増す八門遁甲はトレーニングの効率を良くする手段となっているのだ。――禁術をトレーニングの効率アップのために使うとは我ながら馬鹿げているような……。と悟も思いながらも効果は確かにあったのだ。

 

そんなトレーニングの合間に悟は自身の戦力を上げるために、貪欲に多方面に手を出していった。

 

テンテンと忍具について話しているときに、悟は自身に適合する道具があればより強くなれると考えてテンテンに相談する。

 

「というわけで何か便利な道具はないでしょうか、テンテン先生」

 

「クナイ」

 

悟のおおざっぱな質問にテンテンはおおざっぱに答える。クナイほど便利で多くの忍びに使われているものはない。

 

確かに……と納得しかけた悟だが自分の質問の仕方が悪かったことに気づき、条件を付けくわえて再度質問をする。

 

「訂正します……。身体強化をしたうえで、直接拳で殴るよりも効率的に

かつ小さな力で攻撃ができる武器が知りたいです。クナイとかの〈切る〉タイプの武器は扱いを習熟させるのが大変だと思うから、おおざっぱな感じで……。」

 

悟自身、刃を持つ武器はある程度の技術を必要としていることを知っている。八門遁甲を使用した状態ではクナイや手裏剣と言った〈忍び的技術〉を必要とするものは扱いにくいのだ。

 

悟のふわふわした質問にテンテンは真剣に考えている。

 

「切るタイプじゃないとしたらヌンチャクとかトンファーとかかな……。でも技術はあまり必要としない、じゃなくて多分悟くんが言いたいのはもっと単純に力を増幅させる感じの……。」

 

ぶつぶつと独り言を言っているテンテンを見つめながら悟は、開門を開いていた。慣れのためとはいえ悟はほぼ一日中開門をあけた状態ですごしている。当然長時間使えばほとんど動いてなくても身体的に反動が返ってくる。しかし悟は自身の謎の回復能力をあてにし、この傍からみたら無茶なトレーニングを続けている。――日常的に使えばそのうち、開門状態でも忍術が使えるくらいチャクラコントロールができるようになるかもしれない。と言った考えが悟にはあった。

 

ある程度テンテンが候補を挙げてはいるが、いまいちテンテンは納得がいかない様子で、あーでもないこーでもないと唸っている。

 

悟は軽く屈伸運動をして時間を潰そうとしたとき、テンテンが「あっ」と声をあげる。

 

微妙に屈伸した状態の悟はテンテンに目を向け「何か思いついた?」と声をかける。

 

テンテンは少し不服そうな表情で顔だけを悟に向けてただ一言

 

「棍棒」といった。

 

テンテン自身、長考の末にたどり着いた答えが原始的な武器であることに微妙に納得できていなかったものの、悟自身は「なるほど~」と感心していた。

 

強化した身体能力の威力をまっすぐ伝えることができる武器、ただ振りかぶり、振りぬく。扱うだけなら特別な技術のいらないそんな武器の提案に、悟はしっくり着た様子でいた。

 

悟はテンテンの手をとり「さすがテンテンちゃん!やっぱり相談するならその道のプロだね!」と褒めちぎる。

 

テンテンは自分の好きな分野で悟の役に立てたのがうれしいのか、どや顔で「そうでしょ~?」と得意げになっていた。

 

得意げになりながらテンテンは棍棒についての知識を披露し始める。4歳にして多くの武器の知識を保有しているテンテンに悟は素直に感心しながらも、当初自分一人で生きていくと考えていた自分の浅はかさに思いをはせていた。

 

『どんな世界にいようとも、その道のプロには敵わない……というより助けてもらった方が自分のためになるなあ。一人で多方面を見ることは出来ないとはよく言ったものだ。』

 

素直に他人に頼ることが自分のためになると思った悟は頼れる限り、迷惑になりすぎない限り力を借りていこうと思った。

 

テンテンは巻物に物を封じる〈封入の術〉を会得したいという話まで会話を進めていた。その内容に、悟は「テンテンちゃんならできるように絶対なるよ~」と軽く答える。

 

未来を若干知っているからこそ、一部の出来事に対して当然のように答える姿勢に、悟はマリエから注意されてはいるが気が緩むとついやってしまっていた。

 

そのことに言ったそばから気づいた悟だが「そう思う?やっぱり私は才能あるって感じ、さとる君にもわかっちゃう~?」とテンテンが上機嫌になっていたので、深く考えることはやめてテンテンをひたすら褒めちぎることにした。

 

『得意げになってるテンテンちゃんは可愛いなあ。』

 

この時の悟の感情の大半は子供を見て微笑んでいる大人の気分であった。体に精神が引っ張られてはいるが、悟の精神年齢は一応二十歳超えである。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

〈別日〉

 

定期的にナルト、ヒナタと出会った空き地で悟は普段2人と会っているが今日は一人人数が少ない。

 

気まずそうにしているヒナタと、普段の会話をナルトを中心に進めていた悟は沈黙のなかにいた。

 

次に会う日を約束して集まっている3人だが悟やヒナタが用事でこれなくなることはあってもナルトが来ないということは初めてのことであった。

 

沈黙をやぶるため、悟は「ナルトはどうしたんだろうね」とヒナタに問いかける。

 

ヒナタはびくっと体を跳ねさせて一瞬言い淀むが「ど、どうしたんだろうね、ナルトくん……」と返事をなんとかする。

 

悟はこれ以上話のタネがないため、再び沈黙が訪れることを恐れて「……ナルトの家にでも行ってみる?」と無理くり話をつなげる。

 

その提案にヒナタはびっくりするリアクションを見せつつ、もじもじし始める。

 

ヒナタじゃ照れて決断できないと思った悟は少し強引だと思いながら「とりあえず行ってみようか~」とヒナタの手を引く。

 

「え、あ、う…うん……」と手を引かれながらヒナタは悟の提案に乗り、歩みを進める。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

場所は変わり、悟とヒナタはナルトの家の玄関前まで来ていた。大まかな場所は以前ナルトから聞いていたため分かっていた悟はアパートの位置を確かめるとなんとなく原作の知識で見た、ナルトの自宅の「絵」を思い出し場所を特定した。

 

「多分ここかな」と悟が言うと「た、多分なんだね」とヒナタが不安そうに答える。

「大丈夫。間違ってたら謝るだけだし」と悟は玄関をノックする。

 

……返事はない。

 

――間違えたかも……。と悟が思い始めたとき、部屋の中に人の気配を感じた。

 

悟は自分が有している若干優れた感知能力を自発的に使うことはまだできていないが、中にいる人物が異常なチャクラを持っていることと、気配が弱々しいことを知り相手が誰なのか気が付く。

 

『普段顔を合わせて会ってるから気が付かなかったけど、ナルトのチャクラは何というか〈大きい〉な。何でかの理由は知ってるけど』

 

悟はそう思いながら、扉のドアノブを捻る。ヒナタはその行為に、「勝手に開けたら……」と注意を促そうとするが先に悟が扉を開け中に入っていく。

 

ヒナタはびくびくしながらも「お、おじゃまします……」と言いながら部屋に入っていく。

 

悟が目にした部屋の様子は異質なものであった。生活感は感じられないが机の上などには菓子類やカップ麺などのごみが散乱している。床は綺麗にされているが、一部が汚い。

 

そんな様子に悟は怪訝そうにするが奥の寝室にいる〈気配〉めがけて歩みを進める。

 

躊躇なく扉を開け寝室に入るこむと、悟はベッドで横になっているナルトの姿を見つける。

 

様子は明らかに風邪をひいている様子のナルトに悟は「ナルト、大丈夫か!?」と駆け寄る。

 

その声を聴いてヒナタも「ナルト君、どうかしたの?」と心配を表にして寝室に入ってくる。

 

悟がナルトの額に手を当て、熱を測るが明らかに高熱である。「ナルト、ナルト!」と悟がナルトに声を掛けると、ナルトは「だ……誰だ……」と声を出す。

 

「俺だ、悟だ。どうした風邪か?薬とか飲んだか?」と悟は心配そうに声をかける。

 

「さと……さとる?なんでここに……。ヒナタも……。おれ、薬があるかとかわからねえし、今はとりあえず寝てるってばよ……」と弱々しくナルトは答える。

 

それを聞くと悟は「ヒナタ、綺麗そうなタオルを濡らしてナルトの汗を拭いてあげてくれ」とヒナタに頼む。ヒナタは「う、うん」と答え洗面所を探しに行く。

 

悟は薬を探すために棚付近を中心に探す。ナルトの各部屋の印象は場所、物はそろってはいるが、扱う人物がいない、そんな様子だ。つまり必要なものだけそろえて、ナルトを放置していると考えて間違いないと悟は考える。

 

悟の予想通り、救急箱を見つけ中を見ると中は全く手付かずの状態であった。悟は取り合えず、見つけた風邪薬を確保し、寝室に様子を見に戻る。

 

ヒナタが濡れタオルでナルトの額を拭いている。そこで悟は「ナルト、今日ご飯食べたか?」と聞くと「まだ……」と返事が来る。それを聞くと悟は台所に行き、冷蔵庫を開ける。中はぎっしりと一通りの食材がそろっている。こちらも手を付けた様子はない。

 

「そりゃ、3歳のナルトに食材だけ与えても……」と悟は少し怒気を出しながら、幾つか食材を見繕う。

 

元一人暮らしの大学生かつ、施設でもある程度食事の用意を手伝っている悟は、余りに余った食材を使いこみ、雑炊を作る。

 

悟が台所の椅子に乗り、コンロを使って食材を煮込んでいる所にヒナタが「わ、わたしになにかできることありますか?」と声を掛ける。

 

悟は少し考えながら、「それじゃあ、使えそうな食器とかスプーンを探してもらえる?」と頼む。

 

二人はテキパキと食事の用意をし、雑炊をお皿に盛りつけたタイミングでナルトが起きてくる。

 

「いい匂いがする……てばよ」とナルトが来たので悟は「雑炊をかってにつくったけど、ベッドで食べるか?」と聞く。

 

「こっちで食べれる……」とナルトが答えたので、椅子にナルトを座らせ雑炊と水を用意する。

 

悟は多めに雑炊を作ったので、自分とヒナタの分もよそい席につく。

 

「ヒナタも昼ご飯にどう?」とよそってから聞く悟に「う、うん」とヒナタは答え席につく。

 

三人は「いただきます」といい、雑炊を食べ始める。

 

 

 

「意外に……美味しいってばよ」

 

「意外とは失礼だな……。まあ味は薄めに作ったけど、わかめとか鮭とか具材多めにしたから食べ応えはあるだろ?」

 

「うん……美味しい。悟君すごいね」

 

「……なあ、ナルトが風邪ひくなんて意外なんだけど、何かあったか?」

 

「……知らない人に水かけられて、そのままにしてたら……」

 

「そんな……ナルト君は悪いことしてないのに……」

 

 

 

「でもある意味良かったてばよ。だって……こうして二人と楽しく飯を食べれたしな!」

 

ある程度の会話を挟み、食事を終えた三人は食器を片付けナルトをベッドに寝かしつける。

 

「これ、薬見つけといたから水で飲んどけよ」と悟がベッド脇に用意をしておく。

 

「ありがとうってばよ。お腹いっぱいになったら眠くなってきた……」とナルトは薬を飲みながら言う。

 

「な、ナルト君元気で……ね」とヒナタが言うと悟と二人で「それじゃあ」と言いながら部屋を出ていく。ナルトは少し寂しそうな顔をしたが「また今度遊ぼうな!」と言ってベッドに横になる。

 

ナルトの家を後にした二人は「ナルト君大丈夫かなあ……」「ナルトだし大丈夫だよ」

と会話をしてある程度ぶらぶら歩いて行く。

 

少しして悟は「ヒナタちゃん、今日はもう家に送ってくよ。俺たちも風邪を引かないためにも家で安静にしようね」と言う。

 

ヒナタは悟の提案に少し考える様子を見せる。悟は意外に思い何を考えているのか返事を待っていると、ヒナタが口を開く。

 

「悟君って喋り方が色々変わってるなって思って……」

 

「え……あっそう……いや……そうかも」

 

ヒナタの指摘に悟は動揺するも――別にしゃべり方自体、問題にならないか……。と気を取り直す。自然に、丁寧な口調・前世の口調が入れ替わりになっていることに気が付いた悟だが問題にならないと判断し落ち着く。

 

ヒナタは「それじゃあ、悟君一緒に帰ろう」と話題を戻す。

 

「了解!」と悟は返事をし、歩みを進める。

 

~~~~~~~~~~~

 

日向の屋敷までヒナタを送った悟はそのままうちはの居住区に行こうかと思い、ヒナタに手を振り「ばいばーい!」と声をかけその場を後にする。

 

 

……その予定だった悟だが今、悟は日向の屋敷にある道場にいる。

 

ヒナタと〈日向ネジ〉がお互いに修行衣で組手を行っている。その様子を眺めながら悟は隣にいる人物、日向ヒアシに目を向ける。

 

「……悟君だったか?どうだ、二人の組手を見て思うところはあるか?」とヒアシから声を掛けられ悟はびびりながらも感想を考える。

 

「……ヒナタちゃんは優しいからか、攻撃が甘いですね。逆にネジさんは大振りというか苛立ちが大きいような……」と恐る恐る思ったことを述べる。

 

するとヒアシは「もうよい組手をやめよ!」と二人に声をかける。その声にヒナタが構えをとく。しかしネジは構えを解いたヒナタめがけ掌底を繰り出す。

 

「!」咄嗟にヒアシがある印を結ぼうとするがその前に悟が開門を開け飛び出した。

ネジの掌底がヒナタに当たる直前で悟が間に割って入り腕をクロスし掌底を受け止める。

 

「っ!」ネジは割って入ってきた部外者にいらだちを膨れさせ、再度攻撃を繰り出そうとするがその前に「やめるんだ!ネジ!」と声がかかる。

 

声のする方に悟が目を向けるとそこには印を結びかけているヒアシと瓜二つの顔を持つ男が立っていた。

 

「ネジ!頭を冷やせ!」目を閉じたままの日向ヒザシは声を張り上げる。するとネジは舌打ちをしながらもその場を逃げるように去っていった。

 

「思ってたよりも重い一撃だった……」と悟が呟きながら手を振り痛みを和らげる。

 

ヒザシは「すまなかったな……君。ヒアシ様、ネジの無礼をお許しください」と悟に声を掛けつつヒアシに謝る。

 

ヒアシは「よい……ネジなりにお前の処遇に納得がいっていないのだ。……本家を、俺を恨んでいても仕方があるまい」と少し落ち込んだ様子で答える。

 

『手を振って屋敷を後にするつもりがヒアシさんに上がってけと言われ、こんな様子を見せられるとは……』

 

悟はむむむと顔をしかめる。ヒナタが「悟君大丈夫!?」とネジの掌底を受け止めた腕をさすってくれているが空気の悪さに顔をしかめている悟の表情は変わらない。

 

しばらくしてヒナタ自室に戻り、道場でヒアシ、ヒザシと対面して正座をする悟。

 

「確か悟君といったか?息子がすまなかった」とヒザシが悟に言うと「いや、別に大丈夫です。はい、大丈夫です!」と悟は元気そうに振舞う。

 

実際平気なので、あまり申し訳なさそうにされるとこまるのだ。

 

するとヒアシが「……日向には君に公にはできないが恩がある。だから、何か我々に出来ることはないか、考えてはくれぬか」と言う。

 

ヒザシも首を縦に振り、悟に気を向ける。

 

『つまり恩返しがしたいと……』と悟が自分が屋敷に招かれた真意に気づき内容を考える。

 

ちょっとした金銭でも施設のためになる。物でもいいかもしれないが。そんなことを悟は考えるが、マリエはそういうものは基本的には受け取らないだろうと思い、考え直す。

 

つまり自分のためになること、そう思い一つ考え付く悟だが内容が内容だけに言い出し辛い。

 

するとヒザシが「遠慮しなくてもいい、俺に恩を返させてくれ」と言う。

 

別に恩を売るために誘拐事件に手を出したわけではないが、ここまで言われて悟は口を開く。

 

「えーと、その~、失礼というか無礼というか、常識的に良くないことだと分かってはいるんですけど~」と悟は念入りに前置きを置く。

 

 

 

「日向の柔拳をすこ~し教えてもらうことは可能ですか……?」

 

 

 

内容が内容なだけにヒアシは物凄い殺気を悟に向ける。当然である。

 

しかしヒザシはヒアシの前に手を出し制止させる。

 

「……君が言う少しの柔拳とは、秘伝も含めたものか?」とヒザシが確認を取る。

 

「秘伝は遠慮します!自分は白眼持ってないので!知って周りに吹聴する気もないです!基礎を、柔拳の基礎まででいいので!」

 

悟は必死に弁明を続ける。

 

その様子にヒアシは落ち着きを取り戻す。柔拳を会得するとはつまり白眼をもってして完了する。つまり〈眼〉を寄こせといっているのと同義だと思っていたヒアシだが、悟の弁明に純粋に体術としての柔拳を教えてほしい事だと気がついた。

 

「……変わり種な内容に少し動揺したが、良いだろう」とヒアシは答える。

 

ヒザシが「良いのですか?ヒアシ様?」と確認を取ると「白眼無しでは、柔拳を極めることは出来ぬ。故に型なら教えても問題なかろう」とヒアシは答え立ち上がる。

 

「だが本家に伝わる体術は、たとえ白眼がないお主に、出来ないと分かっていても教えるわけにはいかない。それでも良いな」とヒアシは悟に問う。

 

「もちろんです!」と悟は素早く答える。我ながら無茶な願いをしたと悟は思っていたが、何とかなり内心安堵した。

 

「では……ヒアシ様、彼への指南の件。私が勤めさせていただきます」とヒザシが提案をする。ヒアシはそれにすぐに許可を出しその場を後にした。弟が直接教えるなら余計なことをしないという安心、信頼があるのだろう。

 

「改めて、悟君。随分と破天荒な願いだったが、我々からのお礼でもあるんだ。しっかり俺が教える分は習得してくれよ?」

 

とヒアシがいなくなりヒザシの雰囲気が崩れたものになる。

 

その様子に少し戸惑いながらも「はい!お願いします!」と悟は返事をする。

 

その後軽く道場で柔拳の型を習い、日が傾く前に悟は日向の屋敷を後にした。

 

 

 

悟は八門遁甲の有効活用のために体術を覚える必要があると思っていた。

 

しかしガイや将来〈ロック・リー〉が使うような剛拳では、体への反動が大きくなりすぎると考えた悟は、日向の屋敷での提案を受けチャンスだと思った。

 

威力はなく、白眼がなければチャクラ系へのダメージも期待できないがそれでも、防御に重きを置き隙をつく戦いをするうえで柔拳の型は優れている。

 

完全にそのままでは扱いにくいが八門遁甲を発動したうえで柔拳を少し打撃に重きを置けば、良い戦力になると悟は考えた。

 

……提案をした瞬間死を覚悟したが。悟は冒険に出てよかった思いながら施設への帰り道、ヒザシに教えてもらった型の一部を繰り返しながら歩みを進めた。

 

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