結構な人数の方々に自分の文を見てもらうのって嬉し恥ずかしいですね。
追記:1月17日リメイク
表現、文章の変更・追加を行いました。
テンテンちゃんとの鬼ごっこに惜しくも、惜しくも敗れた俺は、その悔しさを隠しつつも施設に帰ることにした。
「あ~くっそ。また俺の負けか……もう今日は終わりにしようか、私は用事があるので」
「え~もう?はあ~あ、やっぱり今日もあまり遊んでくれないんだね……」
と少し寂しそうに不満を言うテンテンちゃん
「施設での手伝いをしないといけないから。それじゃあね。」
そう別れの理由告げ俺は施設へと向かう帰路についた。
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テンテンちゃんは所謂原作にいた人物だと俺は認識している。ちなみに俺が住んでいる施設のオーナーの「マリエ」さんは恐らく漫画やアニメには居なかったはず……読み込んでいないから確証はないが。
つまり俺が言いたいことは「ここ」が俺の見ている夢の世界ではないということ。そう、俺の知らない誰かが笑い、泣き、怒り、傷つき、それでも生きている世界。
……そして俺はまだまだ弱い、この世界で一人で平穏に生きていくにはまだ自信がないなあ……
あの角の生えた顔色の悪い不審者、とりあえず転生させてくれたから神様と呼んでいるが、彼曰く人助けの善行の結果俺は転生した……させられたようだ。
その先の世界が物騒なのは曰く空きに捻じ込んだからか。そこどうにかならんかったのか……。
「そういえばテンテンちゃんと出会ってもう約半年か……一回も遊びに勝てないのは俺がチャクラの何たるかを理解できていないからか?」
そう呟きながら俺は施設の扉を開く。アパート状で幾つか役割の分かれた部屋の中から俺は所謂キッチンへと向かった。
「あら、今日も時間通りに来たわね悟ちゃん。もっと遅くまで遊んで来てもいいのよ?」
そこにいたのは眠くなりそうなゆったりとした声で俺に声をかけるオーナーのマリエさんだ。ゆったりとした雰囲気と腰まで届く栗色の髪、あとボンキュッボンなのが特徴的な女性だ。
「大丈夫です。私が施設にいる以上何かでお返しをしたいので」
俺はそう静かに返し、マリエさんが行っている料理の手伝いを始める。
「別にお手伝いとか気にしなくて良いって言ってるのに~。私個人としてはね、悟ちゃんぐらいの年の子は外で元気良く遊んでくれてたほうが安心できるんだけどね~」
そうは言うがマリエさんは無理やり手伝うのをやめさせたりはしない。俺のしたいことや考えを尊重してくれているようだ。
そういう大人の気配りに感謝しつつも、俺は夕飯のみそ汁の具を切り始めた。……転生前の大学時代より家事やってんな、俺。
その後炊事掃除洗濯、一通りの作業(の手伝い)を終える。しかし毎回必ず後をマリエさんが付いてくる。この人も忙しいのに俺ばかりに構ってていいのか?
そんなことを思いながら、俺は自室へと戻った。
狐のお面を全く外さない俺を「人付き合いが苦手なのね~」と理解を示してくれたマリエさんが特別に個室を用意してくれた。簡易的なもので物置だったスペースを少し改築した部屋だ。布団が敷けるぐらいの広さだがありがたい。
俺は部屋に入るとそのまま眠らず筋トレを始めた。外から結構重めの石を持ち込みトレーニング用に部屋に置いている。これを使い俺は深夜、疲れて意識が落ちるまでまでひたすら体を動かし続けた……。
最近眠るのが怖く感じている。
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こんな生活を約二年続けている。
朝起きて、身支度を終わらせ施設の手伝いをし、時間ができたら外に出かけ何かしらの情報を集めながら、鍛えるために公開演習場に向かう。
このルーチンに半年前からテンテンちゃんが加わっている。
ふと俺は気になっていたことをテンテンちゃんに問う。
「テンテンちゃんはどうして私にかまうのですか?他に遊ぶ子はいないのですか?」
という俺の失礼な質問に
「うーん?なんとなくかなあ。さとる君と遊ぶの楽しいからかなあ?」
とあいまいな返事しか返ってこない。皮肉とかは通じない。
4歳とはいえさすが女の子だ。俺には到底考えが読めない。
そう、テンテンちゃんは4歳で俺の一つ上である。つまり俺はあの「うずまきナルト」と同年代、同期ということになる。……何となく作為的、狙い的なものを感じるが気のせいか?
「なんと今日は私からお遊びにていあんがあります!」
と手をあげながらテンテンちゃんが珍しく俺に案を持ち掛けてきた。
いつも「何して遊ぶ?」って聞いてきてばかりだったからなあ。珍しい。
「いいですよ?何して遊びます?鬼ごっこ?このまえのチャンバラで負けたのも悔しいのでもう一度やりたいですね」
なんて俺が体を動かせる遊びを考えていると
「お昼寝しましょ!!」
と元気よく回答が得られた
……遊びとは?
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現在俺は原っぱの上で天を仰いでいる。
隣では寝息を立てて寝ているテンテンちゃん。
役得か……?いや4歳相手にそれはまだない。まあ、可愛い子が寝ている様子を見られるのは親心的なものでいいものだが。
風が心地よく吹き抜け、木の葉が舞っている。
俺は……トレーニングをしようと起き上がるため、地面に手をついた。
その時に支えている腕をふいにつかまれ
「さとる君、お・ひ・る・ねしましょ……ね?」
目をばっちりと開け、テンテンちゃんがこっちを向いていた。
「……はい」
仕方がない寝るふりだけでも…………そうして俺は体勢を横にし目を閉じる。
「すう……すう……」
「ふふ、さとる君やっぱり疲れてるんだね。いっつもからだ動かしてばかりだし、たまにはお昼寝してゆっくりしようね♪」
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あのときの夢を見る。
俺は死んだ。まだまだやりたいことがあったのに。
母さんや父さんはどうしたかな。心配性なのに俺が先に死んで悲しんでるだろうな。
待ち合わせしてた友達【天音小鳥】……、トラックにはねられた俺の死体とかみてトラウマにならないといいけど……いやなるか、ごめん
大学のサークルのみんな。
ゼミの教授
おじいちゃん、おばあちゃん
激痛が走る。体はぐちゃぐちゃに潰れている。
いたい、いたい、はねられてもすぐには死ねないんだ。
折れた肋骨は肺を裂き、呼吸が痛みを生み俺の気力を、生気を削る。
……苦……しい
痛みが後悔を生む
『ああ、赤の他人なんて助けな□□□良□□□』
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俺は飛び起きた。寝汗が噴き出ており、息が苦しい。胸が痛みまるで
汗が……汗が止まらない。嫌な思考が頭を駆け巡る。
俺の動作に気づいてテンテンが起きて声をかけようとしたが、今は何も聞きたくない。
その場を逃げるように俺は走った。テンテンに途中追いつかれ腕をつかまれたが
「どうしたのさとる君大丈「はなしてくれ!!俺に近づかないでくれ!!」……ごめn」
テンテンの謝る言葉に耳を貸さず俺は施設へと急ぐ。
今何時だ……夕日が沈み始めている……早く、早く帰って施設の手伝いをしないと……
おれの価値を示さないと……
施設を追い出される。
そしたらもう生きて、いけない……
施設の玄関を力任せに開け、キッチンへと向かう。
そこには既にエプロンを外したマリエさんがいた。
マリエさんは俺に気が付くと
「あら悟ちゃん、今日は沢山遊んできたのね!私うれし……悟ちゃん?」
声をかけてくるが俺の様子がおかしいことに気が付く。
夕飯の支度はすでに終わっている。俺は……もう必要じゃない。そもそもこの「世界」で俺は必要なのか?
必要……必要……いや
そうだ、この世界は、漫画は俺が何もしなくても完結するんじゃないか……。
思考が乱れる。
「俺、わた、私遅れて……ごめんさい、ごめんなさい……ごめ……」
言葉がうまくでない。息が詰まり呼吸ができない……
意識が遠のくのを感じる。
「悟ちゃん!?」
マリエさんがあわててこちらに駆け寄ってきている。
そんな様子を見ながら俺は意識を手放した。
俺は異世界に転生したことをまだまだ受け入れられていない。
展開が突拍子ないきがしますね。