目指すは忍ぶ忍者   作:pナッツ

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29:第7.0班合同鈴取り演習

<三人称>

 

影分身からの情報を受け取り、黙雷悟は自身の影分身の行動に若干の不安を抱えていた。

 

(いくらカカシさんが無防備だからって、クナイを突きつけるとか俺の影分身何考えてんだ? ……俺と同じ思考回路だと思うけど理解できない……)

 

自分の影分身の不穏な動きに一抹の不安を覚えながらも、同時に悟はカカシのメンタル面についても心配になっていた。

 

(今のカカシさんはかなり不安定な状態だ。どうにかして元気づけてあげたいと思うなあ。命の恩人だし)

 

そう思いながら悟は教室の扉に黒板消しのブービートラップを仕掛けようとするナルトに気がつき、近づいて頭にチョップを入れる。

 

「何やっとんだお前……」

 

「いてっ! だってさだってさ! 遅せえのがわりぃんだってばよ!」

 

「フン、そんなベタなもんに引っかかる上忍なんてこっちから願い下げだ」

 

(私はどうなるか少し興味あったけど、言わない方が良さそうね……)

 

ナルトが不満そうにいい、サスケも若干イライラしている。サクラはナルトの悪戯を若干楽しみにしていたようだ。

 

そんな状況で教室の扉が開かれた。

 

呑気そうな白髪の忍びが悪びれもなく笑顔で姿を現す。

 

「いやーごめんねー。道の途中で迷子の子どもがいてねー」

 

(あからさまに噓だってばよ)(嘘だな)(……噓ね)

 

(俺はこの目(影分身)で見てたから噓ってもろバレだなあ)

 

第7班のカカシに対する第一印象が「なんか嫌い」で決定付いた瞬間である。

 

 

~~~~~~

 

一同は屋外に移動しミーティングが始める。

 

「そうだな……まずはお互い自己紹介と行こうか」

 

そうカカシが提案するが「なら先に先生が手本で自己紹介をしてくれってばよ!」「そうね……見た目少し怪しいし……」

 

というナルトの提案とサクラの罵倒によってカカシが自己紹介を始める。

 

「あ~オレは、はたけかかしって名前だ。好き嫌いはお前らに教える気はない! ……将来の夢を語る年でもないしなあ……趣味はまあ色々だ!……以上」

 

生徒4人が顔を合わせ名前しかわからなかった自己紹介の不満を小声で言う。

 

「わかったの結局名前だけじゃない……」サクラのごもっともな意見を流しカカシが「じゃあ、次お前らの番だ」と自己紹介を促す。

 

 

「はーい、はいはい!! 俺ってばうずまきナルト!! 好きなものはカップ麺とイルカ先生に奢ってもらう一楽のラーメン!!嫌いなもんのはぁ……スカした奴!んでもって将来の夢はァ……歴代のどの火影をも超す、さいきょーの火影になって里の奴ら全員に俺の存在を認めさせることだってばよぉ!!」

 

ナルトの自己紹介を聞きカカシは目を細める。

 

(どの火影をも超す……ねえ。中々面白い成長ぶりだな)ふとカカシは四代目火影の顔岩に目線を移す。

 

「あっ趣味は悟にバレないようにするいたずらね!!」

 

追加の自己紹介で悟からデコピンを受けるナルトを見て、カカシは調子を崩される。

 

(はははっ……なるほどね……中身はまだまだ悪戯好きの子どもか)

 

そしてカカシは次の自己紹介を促す。

 

「名はうちはサスケ……嫌いなもんならいくらでもあるが好きなものは別にない「嘘つけトマト好きだろ?」悟は黙ってろ! ゴホンッ……それから夢は……」

 

サスケが少し考えこむ。

 

「夢ではなく野望ならある。一族の復興……。そしてある男に……真実を吐かせることだ……!」

 

真剣な眼差しで語るサスケにサクラは顔を赤らめ、ナルトはスカしている感じが気に入らず鼻を鳴らす。

 

サスケの自己紹介に若干の興味を示したカカシは「じゃ、次の女の子」と話を促す。

 

「私は春野サクラ、好きもの~てっいうかぁ……好きな人は~……」

………………

…………

……

サクラの自己紹介は終始照れテレな状態で行われ、カカシの自己紹介に文句が言えないくらいの情報量で終わる。

 

(この年頃の女の子は……忍術より恋愛……だな)

 

「ハイ最後~仮面の子」

 

「えーと第零班所属、黙雷悟です。好きなものは鶏肉料理と汎用性がある術。嫌いなものは……特にないかな。将来の夢はぁ……」

 

先ほどのサスケのように少し考えてから悟は口を開く。

 

「この忍界で起きる……事件事故……それらによる悲劇を少しでも軽減すること……かな」

 

悟は自己紹介を終えると一息つく。

 

(考え方は随分と甘いが実力はアカデミー生の中でも抜きんでている……あの時の少年(・・・・)がここまでくるとはね)

 

少しニコッとしたカカシは自己紹介を終了させ、明日やる任務について話し始める。

 

任務と聞きナルトがはしゃぎだすがそれはカカシが説明を続けることで鳴りを潜める。

 

 

「つまり、下忍と認められなければお前らはアカデミーへ再び戻される。脱落率66パーセント以上の超難関試験をお前たち4人に受けてもらう」

 

ナルトは苦言を吐き出し、サクラは引いて言葉が出ない。

 

(やっぱり俺も受けるんだ……)と悟が思いながら、カカシが配る演習についてのプリントを受け取る。

 

「まあ、とにかく明日第三演習場でお前らの合否を見極める。忍具は一式持ってこい。あ~それと! 朝飯は抜いてこい……吐くぞ」

 

そう言ってカカシは「遅刻するなよ~」と言いながら木の葉を巻き上げ姿を消した。

 

残された4人の間で重い空気が流れる。

 

 

 

「そ、それじゃああたしは帰って明日の準備でも……」

 

サクラがその場を離れようとしたとき悟が声をかける。

 

「ちょっと待った。このまま明日を迎えても恐らく俺たちは試験に落ちるぞ」

 

そう真剣に言う悟の言葉に3人は耳を傾ける。

 

「……どうしてだ悟、理由でもあるのか?」

 

サスケが悟の話に興味を向ける。

 

サスケが聞く耳を持つことに意外に感じたナルトとサクラは悟の話を素直に聞く。

 

「根拠とするには少々曖昧だけど、俺は今まで幾人かの上忍クラスと相対してきた。その経験から言うと明日のカカシさんがどんな試験をするにせよ、カカシさん相手に俺たちは手も足も出ないと予測できるんだ」

 

「悟くん……悟ってアカデミーであんまり目立ってなかったけど、そんな機会本当にあったの?サスケ君が居れば大丈夫よ」

 

悟の話に疑惑を向けるサクラ。サクラの言葉に感化されナルトが叫ぶ。

 

「だいじょーぶだって悟! サスケなんていなくてもこの前のミズキみたいに俺がきっちりカカシ先生をぶちのめしてやるってば……」

 

「……あの時の相手程度に手こずってた俺とナルトじゃ到底無理だって話だ」

 

「なっ……!?」

 

悟はサクラに言葉を向ける。

 

「はっきり言えば、流石のサスケでもカカシさん相手にはレベルがはるかに足りないと言わざる負えない」

 

その言葉に不服そうにサスケが立ち上がり抗議する

 

「ハっ……あののんびりした上忍がそんな実力あるようには……」

 

「サスケ……まだ足だけの木登り、できてないだろ?そういう基礎的な部分で遥かに俺たちは劣ってるんだ」

 

サスケはぐっと唸り、大人しく座る。

 

「じゃあどうするのよ……」

 

とサクラが言う。悟は少し間を溜めてから叫ぶ。

 

「勝てないというのは俺たちが個々で戦った場合の話……つまり、チームワークを鍛えるんだ!!」

 

拳を握り悟は握り決意を固める。

 

(カカシさん……恩を返させてもらいますよ……)

 

~~~~~~

 

 

 

次の日の午前十時ごろ。第三演習場にて

 

 

「やー諸君おはよう……てっ皆ボロボロじゃない。どしたの?」

 

 

「「「おっそい……」」」

 

身なりがボロボロのナルト、サスケ、サクラはテンション低めでカカシにつっこみを入れる。

 

すると土に汚れた悟がカカシの後から姿を現す。

 

「三人とも~朝食のごみ捨ててきた――ってカカシさんか、どうもおはようございます」

 

「うんおはようって朝飯抜けっていったじゃん……。ナニ?さっそく俺の言ったこと無視するの? 傷つくわ~……」

 

「そういう訳じゃないですけど、吐くほどつらいならむしろお腹に何か入れてないとそもそも動けないと思って、一度家に帰っておむすび作ってきてたんですよ~」

 

そういって悟はナルト達に並び立つ。

 

「はあ~帰ってお風呂入りたいのに~」

 

サクラが愚痴をこぼす。

 

(なるほど……ね、あれから泊りがけでここで特訓してたわけね。顔の血色からして夕飯もしっかり食べて休息・睡眠も取ってるようだ……。やる気満々じゃない)

 

「そうだな。お前らの第一印象は特に感想もなかったけど、今の感じは悪くない」

 

そう言いながら、カカシは時計を準備しタイマーを12時にセットする。

 

「それでは演習の説明をするぞー。任務としてここにある鈴を2つ、俺から昼までに奪い取ること」

 

手に持つ鈴を見せながらシンプルに説明するカカシ。

 

「鈴一つにつき合格者は一人。必然的に二人はアカデミーでもう一年過ごしてもらうことになる。忍具は使ってもいいぞ。お前らとの力の差を考慮すれば殺す気でこないと取れないだろうからな」

 

カカシの説明にサクラが何か言いたげにするが口を開かない。

 

(忍具を使うなんて危ないかもしれないけど昨日、悟に言われたことが正しかったらカカシ先生にはそれぐらいしないと勝てない……でも二人はアカデミーに絶対戻されるなんて……)

 

試験のルールに異を唱えたいサクラが口を開く前にナルトが先に喋りはじめる。

 

「カカシ先生ってば、遅刻魔でドンくさそーなのに!! 本当に殺しちまうかもだってばよ!!」

 

その言葉を受けカカシが目を細める。

 

「あのねぇ……お前みたいな実力のないやつほど強がってピーピー吠えるもんだって相場は決まってんのよ。わかる? ドベ」

 

カカシの挑発にナルトが、するりと乗り怒りからクナイを投擲しようと構える。

 

そしてナルトがクナイを振りかぶった瞬間。

 

(……やっぱり上忍は動きが早いな。ガイさん並みの速さだ。目では追うのもやっとって感じか)

 

悟の向ける目線の先ではナルトが振りかぶったクナイをそのままカカシが後ろに回り込み手を添え、ナルトの後頭部へ突き刺さるよう誘導する様が描かれていた。

 

一瞬遅れてサスケとサクラもこのカカシの行動に気がつき驚愕する。

 

「そうあわてるなよ。まだスタートって言ってないでしょ。でもまあ、俺のことを少しは脅威として認めてくれたみたいだし……じゃ、始めるぞ」

 

カカシは4人の反応に満足気にする。

 

上忍の実力を見せつけたカカシが息を吸い合図を出す。

 

「……よーい……スタート!!!」

 

 

………………

 

…………

 

……

 

「忍びたるもの、基本は気配を消し隠れるべし……なんだけどね……」

 

合図から一秒後、カカシが呆れながらそう口に出す。

 

目の前の4人に向けて(・・・・・・)

 

 

「……お前ら……やる気あるの?」

 

カカシの冷めた目に返事をするようにナルトが叫ぶ。

 

「いざ!!尋常に勝負だってばよ!!」

 

「ふん、上忍相手に目の前でよーいどんで隠れても無駄だとわかっているからな。そして時間制限もある。4人で一気に鈴を取りに行くのが最善手だ!」

 

サスケが自身らの思惑を話す。

 

その間に息まくナルトの隣で印を結びながら悟がにこやかな声で答える。

 

「やる気……という点で言ったら俺たちは殺る気しかないですよカカシさん」

 

いくぞ、という悟の合図でナルトが影分身する。そして

 

「風遁・烈風s「ちがうってばよ悟!この技は……名付けて!!」

 

 

 

「ナルティメットストーム!! の巻ぃ!!!」

 

 

影分身したナルトをひたすら悟が烈風掌で撃ち続ける。

 

カカシ本体を狙うナルトがカカシに手刀で払い落とされるが、段々とカカシの周囲に多数のナルトが迅速に配置されていく。

 

「へえ~中々やるじゃない……。さてと」

 

ナルトを軽くいなしながら、カカシがポーチから小説を取り出す。

 

小説に目を落とすカカシに悟の隣のサクラが「どういうつもりですか!?」と叫ぶ。

 

「単純に小説の続きが気になるだけだ。なに、お前らの相手なんて本読みながらでも変わらないよ」

 

そう言いながら、キレてるナルト達の猛攻をひょいひょい捌くカカシ。

 

「忍戦術の心得……体術。ただ突っ込むだけじゃ俺には攻撃は与えられないぞ!」

 

カカシが突っ込んでくるナルト一体に足して足払いで身体を宙に浮かせ、虎の印を組む。

 

(体術と言ったそばから火遁の印を組むだと!?)

 

サスケが、そう困惑を見せた瞬間。

 

「木ノ葉隠れ秘伝体術奥義!!!千年殺し!!」

 

ものすごいカンチョウを浮いたナルトの尻めがけて繰り出す。それを受けたナルトが叫びながらふっとび他のナルトにぶつかり煙になって消える。

 

「残念……影分身か。まあ、このまま本体が来るまで全員に千年殺しをし続けてもいいけど……」

 

その言葉にナルト達が怯む。

 

余裕しゃくしゃくなカカシの態度にサスケが苛立ちを見せる。

 

「ちっ……ナメた真似を!悟行くぞ!合わせろ!」

 

「りょ」

 

軽く返事を返した悟とサスケが並び立ち同じ印を結ぶ。

 

「「火遁・炎弾の術!!」」

 

二人が放つ炎弾が混じり大きな火球となってカカシに突き進む。

 

「おっと、これはちょっとまずいかな」

 

そう言いながらカカシは、影分身のナルトをいなして消しながら印を結び術を発動させる。

 

「土遁・土流壁……まあでも、アカデミー卒業したてで二人掛かりならこの程度の威力か……」

 

そう言い、土で出来た壁で火遁を受け止める。その態度はまだまだ余裕たっぷりだと感じさせるものだった。

 

しかし、カカシは少し驚愕し上空に跳躍する。

 

カカシがいた場所が複数のクナイや手裏剣で穿たれている。

 

(仕込みトラップ……サクラか!)

 

サクラが紐を引き、トラップを作動させている様子を空中で確認するカカシ。

 

(トラップを用意しておくなんて、こいつら用意周到すぎでしょ?!流石にイチャイチャパラダイスはしまっておくか……演習内容も教えてなかったはずなんだけど……なあ!?)

 

カカシの目線の先、カカシの着地予想地点ではナルトが火遁の印(・・・・・・)を結んでいた。その様子に一瞬驚愕したカカシ。

 

「アカデミー卒業したての火遁をくらえ……火遁・豪火球の術!!」

 

ナルトが放つ火遁の強さは先ほどの術の比ではないほど凄まじく

 

「マジか」

 

そう言い残したカカシを呑みこむ。

 

そして爆発した火遁を眺めながら、術を放ったナルトは変化の術を解きサスケが姿を現す。

 

「ふん」

 

と鼻を鳴らし満足そうにするサスケに

 

「なるほど、いいチームワークだ」

 

と背後からカカシが体術による攻撃を仕掛ける。

 

「な!?」と不意を突かれたサスケは4手ほど打撃を捌くが蹴りで大きく吹き飛ばされ、悟とサクラの元へと後退する。

 

サクラはサスケの火遁が決まらなかったことに動揺する。

 

「そんな! サスケくんの術が当たったはず……!」

 

「ああ、近くにナルトの影分身がわんさかいるからそれを身代わりにしただけ。それにしても最初のナルトの突撃にナルトに変化したサスケを混ぜておくとはやるなあ。そして悟が影分身と変化で、自作自演のコンビ火遁でサスケがまだそちら側にいると俺を油断させる」

 

拍手しながら悟たちの戦術を評価するカカシに、気圧される三人。

 

(悟はガイから八門遁甲の教えを受けているはず。てっきり使ってくると思っていたけど、随分とチームワークを重要視しているな……)

 

カカシに視線を送られる悟が肩唾を飲む。

 

(今まで八門に頼った戦いばかりで自滅してたから、今回はなるべく八門を使わないようにって思ってたけど……カカシさん相手では上手くはいかないなあ)

 

ことごとく作戦を突破され、汗を垂らす悟がハンドサインを出す。

 

そして印を結ぼうとしたその時

 

「チャンスタイムは終わりだ」

 

瞬身の術でサクラと悟とサスケの間に移動したカカシが、サクラだけを掴み上げ、何らかしらの術を行使する。

 

その様子に気がついた残りの二人が蹴りと拳打を繰り出すも、カカシはサクラをサスケに投げ飛ばし攻撃をやめさせ、悟の攻撃を受け止める。

 

 

「っつ! サクラ大丈夫か!」サスケが、受け止めたサクラの安否を確認するが様子がおかしい。

 

(ちぃ! 幻術か!)

 

サスケが乱されたチャクラの流れにより幻覚を見ているサクラを正常化しようとするも

 

「さ、サスケ君!! 死んじゃいや~~~!!!」

 

そう叫び抱き着いてくるサクラに身動きを封じられる。

 

「うわ! サクラ……はな、せ!」

 

その間も悟はカカシと肉弾戦を繰り広げる。

 

「奇妙な体術だね~。剛拳に柔拳。面白いじゃない」

 

そういって余裕を見せながらも悟の拳を捌く、カカシ。

 

「ならっもっと面白いもの見せてあげますよ!! カカシさん!」

 

叫ぶ悟が、印を結ぼうとするもカカシの攻撃により中断される。

 

「面白いもの見せてあげるので、印を結ばせてくださいカカシさん!」

 

「駄目に決まってんでしょ……。そういうのは隙を作るように……っなに!?」

 

 

 

 

「俺を無視するんじゃねえってばよ!!」

 

 

 

突如カカシを後ろから羽交い絞めにするナルト。

 

 

ナイスとばかりに悟は、サスケたちの元に向かいサクラに触れ幻術により乱れたサクラのチャクラの流れを正常化させる。

 

そのまま意識を失ったサクラをそっと地面に横たわらせるサスケ。

 

「やっと離したか、助かった悟」

 

「ああ、じゃあ奥の手のあれ(・・・)やるぞ。準備だサスケ」

 

そうして二人は同時に印を結ぶ。

 

 

そしてナルトと戯れているカカシに向け術を使用する。

 

「これが本当の俺たちのコンビ忍術ですよ、カカシさん! 食らいやがってください!」

 

「いくぞ! 悟!!」

 

 

「火遁豪火球!」「風遁大突破!」

 

両者の口から放たれる術は、彼らの目の前で混ざり尋常ではない火力を生み出す。

 

「「滅風焔(めっぷうほむら)の術!!」」

 

辺り一面を埋め尽くす熱気がカカシの肌をじりじりと熱する。そして超特大な炎の津波ががカカシに迫る。

 

(これは下手したら上忍の術をもしのぐ威力だぞ……)

 

カカシが術を見定めているとふと気づく。

 

「ナルトがいるのにお構いなくやるとは、容赦がない……ってナルトがいない!?」

 

カカシが地面に目を向けると、穴がポカンと空いている。

 

(悟の影分身が土遁でナルトを回収したか……!)

 

そしてそのまま、カカシは笑みを浮かべたまま炎に呑まれていった。

 

 

 

 

 

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