白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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 今回は白騎士とグレアデイモスの一騎打ちです


白騎士9

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

城の地上階へ戻るとダンスホールはボロボロになっており合成獣が暴れていたが武装戦士は格段に減っていた

 

おそらくは王国騎士団の踏ん張りによって足止めには成功したが合成獣には手も足も出なかったといったところだろう

 

(賢士)

「レナード、あのデカいのは任せるぞ」

 

(ユウリ)

「ちょっ…、レナードに任せるってどうやってよ」

 

(賢士)

「頭が悪いのう、先ほど手に入れたシンナイトの白騎士を使うにきまっておろう」

 

(レナード)

「こいつでか?」

 

(ユウリ)

「それって、練習も何もなしにいきなり使うっていうの?」

 

(賢士)

「主役は練習なしのぶっつけ本番と言うのは鉄則であろう?」

 

(ユウリ)

「いったいどこの鉄則なのよ!」

 

(賢士)

「違うのか?」

 

(エルドア)

「それは置いておいてだ、シンナイト、この場合は白騎士だが、その呼び出しは契約した時に契約者に刻まれる呪文によって行われるが最初の一回に限っては全文唱える必要があるぞ」

 

(エルドア)

「最初の一回は召喚の呪文を唱えることによって契約履行(けいやくりこう)の証になっている」

 

 (エルドア)

  「逆に言えば二回目以降は呪文を省略して白騎士を呼び出せるということになるな」

 

 リリカルマジカルなアニメの第一話で「我、使命を受けし者なり」から始まる一文でセットアップするのと同じようなものと言えばわかりやすいだろうか?

 

 (レナード)

 「わかった、あの化け物をどうにかしないといけないしな、やってみるよ」

 

 (レナード)

 「みんなはシズナ姫を守っててくれ」

 

 (賢士)

 「任せておけ」

 

 (エルドア)

 「承知した」

 

 (ユウリ)

 「レナードも気をつけてよ」

 

 (シズナ)

 「レナード…」

 

 レナードは合成獣のいる方へ駆け出す

 

 (レナード)

 「化け物め、俺が相手だ」

 

 (レナード)

 「古の剣をたずさえし 白き勇者ウィゼル 我に力を…」

 

 ここまで呪文を唱えてからガントレットと一緒に置かれていたナイフをガントレットにセットする

 

 (レナード)

 「変身!」

 

 光でレナードの中心にかなり大きな魔法陣が描かれ魔法陣の中が見えなくなる

そして光が収まり魔法陣が消えた時にはレナードの代わりに白き甲冑がそこにいた

 

 白き甲冑はゆっくりと立ち上がると自分自身を確かめるように動いていた

 

 (レナード)

 (これがシンナイトなのか)

 

 少しばかり感慨に耽った後で合成獣の方を見るとなにやら踏ん張るような姿勢になっていた

その合成獣の背中についてる大砲の中が少しずつ赤みを帯びて明るくなっていく

 

 (レナード)

 (まずい)

 

 レナードがとっさに横っ飛びにとんだすぐ後でレナードのいた位置に大砲から打ち出された大火球が通過する

 

 通過した大火球は城の壁に大穴を開けて大気による減衰作用によって少しずつ小さくなって消えていった

 

 (レナード)

 (あんなのを食らっていたらと思うとぞっとしないな)

 

 (レナード)

 (それに万が一にもあいつらが巻き込まれるなんてことがあったらいけないな)

 

 レナードがさてどうしようかと悩んでいる間にも合成獣はレナードを狙ってその場でどんどん大砲を撃ってきている

 

 (レナード)

 (ちい、どーやって誘いだすか)

 

 (レナード)

 (背中の大砲が邪魔だな、背中の大砲が…)

 

 (レナード)

 (背中の…大砲…、!、そうか、なら距離を詰めれば)

 

 レナードは白騎士で斜め跳びに攻撃を避けながら合成獣の目の前まで距離を詰める

距離を詰められたことにより大砲の死角に入られた合成獣は白騎士を狙えなくなる

 

 合成獣はそれならと右前足の鋭い爪で白騎士を引き裂こうとしたが簡単に左腕で受け止められる

そして白騎士はその隙を逃さずに右の拳で合成獣の顔面の仮面に思いっきりパンチを叩き込む

 

 (合成獣グレアデイモス)

 (グオオオオオオオゥ)

 

 (レナード)

 「そら、もう一発おまけだ」

 

 続けて顔面の仮面にパンチを叩き込む

 

 (合成獣グレアデイモス)

 「グオオオアアアアオウゥ」

 

 よほど(こた)えたのかしばらく顔をぶんぶんと振っていたが立ち直るとひたすらに白騎士を引き裂こうを攻撃を繰り返している

 

 ひたすらにあっちにいけと慌てているようにも見える

 

 (レナード)

 (そーだこっちだ、こっちにこい)

 

 レナードは巧みに合成獣の爪攻撃を避けたり受け流したりしながら少しずつ後ずさり合成獣の開けた大穴から城の外へと誘き出すことに成功した

 

 (レナード)

 (よおし、もう遠慮はいらないな)

 

 城の外へと誘き出し周りに気を遣わなくてもよくなった分白騎士の動きに余裕が出てきた

 

 合成獣のがむしゃらな爪攻撃をきちんと掴んで止めるとぐいっと一押しして合成獣を後ろ足で立たせた

 

 (レナード)

 (よし、これで終わりだ)

 

 白騎士はそのまま合成獣を後ろに倒して仰向けにすると合成獣を踏んで押さえつける

合成獣は前足の爪で白騎士をカリカリと引っかくが仰向けなので力も勢いもなく白騎士に傷一つけることは出来なかった

 

 こうなると合成獣もまな板の上の(こい)である

白騎士は剣を抜いて一回二回と合成獣の首に剣を突き刺して止めをさした




 (作者)
 「毎度お馴染み用語解説コーナーだよ」

 (レティラ)
 「前回と今回とで原作ゲームでのバランドール城襲撃の地下部分は一応終わったことになるね」

 (レティシア)
 「なので思いっきり突っ込ませてもらうこととしよう」

 (レティシア)
 「まずは大きさの問題であるが続編で明らかとなった地下への入り口は人間サイズ、そして地下の螺旋階段はトロルが歩くのも辛いサイズで人間サイズのトンネルもある」

 (レティラ)
 「あんなにでっかい合成魔獣がどーやって宝物庫まで追いかけてきたんだろうね」

 (レティシア)
 「つーか出来ねーよ」

 (作者)
 「だよなー、ミニチュアサイズにして持ち運びした様子もないし原作ゲームを見る限り走って追いかけてきてるしどう見ても無茶苦茶だよね」

 (作者)
 「そして更に無茶苦茶は続く」

 (レティラ)
 「追いつめられてこの作品よりもアクティブな原作のレナードが積極的に白騎士を起動させたけどあれってどう見ても白騎士の内的世界から戻ってくるまで時が止まってたよね」

 (レティシア)
 「そうでなければ合成魔獣に潰されていて当然だったしの」

 (レティシア)
 「それよりも無茶苦茶なのは白騎士の行動よ」

 (レティシア)
 「すぐ近くにユウリやシズナ姫がおるというのに思いっきり暴れた上に「このままでは巻き込む
」とかほざいたくせに地下で天井をぶち抜くとか何を考えておる、それこそ巻き込まれて潰される可能性があるとか思わなんだのか」

 (レティラ)
 「それに白騎士のアッパーカットで合成魔獣を地上まで打ち上げるとかジャンプ一発で地上まで跳ぶとかありえないよね」

 (作者)
 「ですよねー、だから地下部分はイベントを再現しつつのオリジナル展開にしちゃったよ」

 (レティシア)
 「そんなわけでレナード以外は出番が減っておるが」

 (レティラ)
 「その間何をしてたかは次回明らかになるよ」

 (作者)
 「それじゃ、また次回お会いしましょう」
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