白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は白騎士が戦ってる裏で起きてるオリジナル展開から襲撃の終わりまで一気にいきます


白騎士10

 

 

                     ◇ ◇ ◇

 

 

一方レティシア達はと言うと

 

(賢士)

「このでかさで戦いとなると妾達に出来ることは何もないのう」

 

(賢士)

(少なくとも、皆が未熟な今はな)

 

(ユウリ)

「こんなすごい音がしてるんじゃきっと声も聞こえないと思うし」

 

合成獣の砲撃で壁をぶち壊す轟音は城中に響き渡っていた

 

(エルドア)

「そうだな、ならレナードの邪魔にならぬようどこかに避難しておいた方か良かろう」

 

(賢士)

「そうよな…」

 

賢士は禁書部屋に転移したり亜空間結界に隔離すればさすがに安全だろうが。さすがに閉ざされているべきそれらの場所を避難場所として使うのは抵抗があると考えていた

 

(賢士)

「ならば妾達の入ってきた通用口から出るとしようぞ」

 

(賢士)

「ミュ…、シズナ姫、エルドア、こちらぞ」

 

シズナ姫はレナードがガントレットに触れている間突然オーラが変化して人が変わったかのように雰囲気が変わり、ひざまづいて呪文を詠唱していた

 

その時にシズナ姫から感じたオーラで賢士はシズナ姫がミューレアスの生まれ変わりであると確信してついついシズナ姫のことをミューレアスと呼びそうになっていた

 

レティシア達は通用口へ避難を始めたがそれを見つけた者もいた

 

(ピエロ団長)

「ドレギアス様、目標を見つけましたぞ」

 

ピエロ団長ず通信用の道具を使ってそう言っていた

 

(ピエロ団長)

「はさみ撃ちにいたしましょう、ドレギアス様は通用口の表から追ってください」

 

そして通信用の道具を調整して今度は別の人物と話しをする

 

(ピエロ団長)

「影(シャドウ)は私と合流しろ」

 

ピエロ団長は指示を出し終えるとレティシア達の後を追いかけた

 

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

一方白騎士のおかげで合成獣がいなくなり少しは戦いに余裕が出てきた王国騎士団だが団長のサイラスの元に衝撃の情報が寄せられる

 

(王国兵A)

「団長…、フォーリア王国のラダム大公が…、ラダム大公が…」

 

(サイラス)

「大公殿がどうした、はっきり言え」

 

ラダム大公はシズナ姫の誕生祭と共に行われるフォーリアとの和平会談のフォーリア側のトップである

 

何かあってはたまったものではない

 

(王国兵A)

「お…、お亡くなりになっています」

 

だがこういう時の現実は常に最悪方向へと動くものらしい

 

(サイラス)

「なんだと、なんてことだ、これでフォーリアとの和平は白紙ではないか」

 

(サイラス)

「いや、そもそも10年前に戦争した相手と和平すること自体無理だったのだろう」

 

サイラスが凶報に衝撃を受けたのを隙だと判断したのか武装戦士が二人でサイラスに襲い掛かるが今のサイラスにとってそんなのは八つ当たりの的でしかなかった

 

(王国兵B)

「大変です、大変です、大変でーす!」

 

(サイラス)

「今度はなんだ」

 

(王国兵B)

「陛下が…、陛下がダンスホールの階段で…、お亡くなりに…」

 

(サイラス)

「な…ん…だと」

 

サイラスは脇目もふらずに国王の元へ向かう

 

(サイラス)

「そんな…、陛下!陛下!-」

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

レティシア達は通用口を使って戦場からの脱出を試みるが

出口の近くで黒騎士が待ち伏せていた

 

(賢士)

「汝は先ほどの、もう見つかっておったか」

 

(賢士)

「にしても汝は上で国王を殺した方か、それとも下で指揮をとっておった方か、どちらの方かの」

 

(黒騎士→ドレギアス)

「そのようなことに意味はない、シズナ姫を渡してもらおうか」

 

ドレギアスの声は低く野太い声ではあるがどこか作ったような感じのする声だった

 

(賢士)

(こやつ男のような声をしておるがほんとに男か、何か引っかかるのう、それにこの生命波動…)

 

(賢士)

「汝は黒騎士か?」

 

(ドレギアス)

「それはこの鎧を見てのことか?」

 

(賢士)

「いや、古のアスヴァーン縁の者だがの」

 

(ドレギアス)

「!…、貴様!、シズナ姫を置いていけば通してやろうと思ったが気が変わった」

 

ドレギアスが剣を抜いて構える

 

(ユウリ)

「ちょっとちょっと、何かまずいことになってない」

 

(エルドア)

「うろたえるな、どの道目の前の敵を倒さねば脱出はできん」

 

賢士が先手をとって風の矢を放つ

だがドレギアスは僅かに動いて風の矢を鎧に当てただけでなんともなかった

 

矢の軌道を見極めて最小限の動きで済ませるドレギアスの技量もすごいが風の矢で傷一つつかないドレギアスの鎧も相当なものである

 

(賢士)

「ちいぃ(なら鎧の隙間を狙えば)」

 

(賢士)

「バーストクロス」

 

十字型に五本の矢を打ちそれぞれが意志を持つかのように鎧の関節部を狙うが

 

(ドレギアス)

「無駄だ」

 

またもや僅かな動きですべての矢を鎧の分厚い部分に当てる

 

今度の矢は火の魔力を込めて当たると爆発するようになっていたが衝撃で少したじろがせただけで次の攻撃に繋げられる程の隙を作ることは出来なかった

 

(賢士)

「ちいぃ、手強い」

 

その時、隙が出来れば連携して攻撃をしようと控えていたエルドアが後ろを向いて剣を構える

 

(ユウリ)

「どうしたの?」

 

(エルドア)

「あっちはレティシア殿に任せておけばいい、それよりもこっちに招かれざる客がきたようだ」

 

(エルドア)

「待ち伏せしてるということは見つかったということだからくるとは思っていたがな」

 

(エルドア)

「剣を構えろ、シズナ姫を守るぞ」

 

(ユウリ)

「は、はい」

 

戦闘態勢のエルドア達の前に現れたのはピエロ団長のベルシタンともう一人のドレギアスだった

 

(ピエロ団長→ベルシタン)

「ようやく追いつきましたよ」

 

(エルドア)

「貴様は…、雑魚というわけではなさそうだな」

 

(ベルシタン)

「よくおわかりで、私は襲撃部隊指揮官のベルシタンと申します」

 

(ベルシタン)

「シズナ姫をいただきにまいりました」

 

(エルドア)

「そんなことさせると思うか」

 

(ベルシタン)

「吠えるだけならいくらでも、本当は白騎士も頂きたかったのですがああなっては諦めるしかなさそうですね」

 

(エルドア)

「シズナ姫も諦めてもらおうか」

 

(ベルシタン)

「そうはいきませんよ、シャドウ!」

 

その声に応えてベルシタンと同行していた方のドレギアスが剣を構えてエルドアに斬りかかる

エルドアもその攻撃を剣で受ける

 

(エルドア)

(こいつ、強い)

 

ドレギアス(影)もエルドアの強さを理解したのか剣を構えての睨み合いになっている

 

それは隙を見せた方が斬られる静かな戦いとなっていた

 

そしてレティシア(賢士)と対峙しているドレギアスはドレギアス(影)に呼応するかのように一気に距離を詰めてレティシアに斬りかかる

 

レティシアは素早く弓を手放して両手剣ファングを抜く

 

ギイィンと音を立てて剣がぶつかり合う

 

(賢士)

(やばかったのう、ファングが戦闘に耐えれる(アーク)であることに感謝するぞ)

 

(ベルシタン)

(ふうむ、どちらも抑えられましたか、なら私があの小娘をなんとかしないとシズナ姫は手に入りませんか)

 

(ベルシタン)

(だが見たところ素人のようですね、なら)

 

ベルシタンは懐(ふところ)から包みを取り出しユウリ達の方へ投げた

 

包みはユウリとシズナ姫の上空で解け中に詰まっている粉をばらまいた

 

(賢士)

「いかん」

 

(エルドア)

「吸うな」

 

だがユウリもシズナ姫もその意味を理解する前に吸ってしまい急激に睡魔(すいま)に襲われる

何の訓練も受けていない二人が睡魔に耐えれるはずもなく二人揃って倒れる

 

(ベルシタン)

「それではシズナ姫は頂いていきますよ」

 

(エルドア・賢士)

「そうはさせるか」

 

(ドレギアス)

「それはこちらのセリフだ」

 

(ドレギアス(影))

「お前の相手は俺だ」

 

レティシアもエルドアも敵を切り崩す隙を見つけることが出来ないままベルシタンがシズナ姫を担いで去っていくのを見ているしかなかった

 

(ベルシタン)

「そろそろモノシップが到着する頃なので適度なところで切り上げてきてくださいね」

 

(ドレギアス・ドレギアス(影))

「わかった」

 

(エルドア)

「モノシップだと、そんなものまであるのか」

 

ベルシタンはそのまま通用口から出ていきドレギアス達も十回以上剣を交わしてから引き上げた

 

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

一方では合成獣を倒したレナードは白騎士の視点で回りを見回し他に巨大モンスターがいないかどうか確認してみた

 

そうすると通用口付近に見たことのない紋章が入っている飛行船が浮かんでいるのを見つけた

 

(レナード)

(あの飛行船はなんだ、バランドールの紋章は入ってないし…、ということはやつらの飛行船なのか?)

 

飛行船の近くまでいくとエルドアが飛行船を睨み付けているのが見えた

 

(エルドア)

「くそう、守ると誓ってここへ来たというのに、その誓い一つ守れぬというのか私は!」

 

(レナード)

(守る?守れぬ?、どういうことだ)

 

レナードははっと何かに気付いて飛行船を見上げる

 

(レナード)

「シズナ様ーーーーー!」

 

その声が響く中妖精族の眠り粉で眠らされていたシズナ姫が淡い光に包まれて目を覚ます

 

エルドアかレティシアが見ていればわかったことであろうがその光はレナードがガントレットに触れている時に呪文を唱えていた時のものと同じ光である

 

目を覚ましたシズナ姫は飛行船から身を乗り出し声の限りに叫ぶ

 

(シズナ)

「レナードー!」

 

(レナード)

(どうする、どうする、飛行船を落としたらシズナ様まで危険に、それなら…)

 

(レナード)

「必ず、助けにいきますー!」

 

(レナード)

(どこにいようとも必ず、必ず助け出す)

 

その言葉を聞いてエルドアははっと気がつく

と言うより誓いに縛られて忘れていたことを思い出す

 

(エルドア)

(そうだ、シズナ姫は守れなかったとはいえ生きているんだ、取り返しがつかなくなる前に助け出せばいいだけのことだ)

 

数分後に眠りの粉から回復したユウリとレティシアがやってきて合流したが敵は既に総員撤退を始めていた

 

バランドールを襲った謎の敵との戦いは一旦終わり運命の歯車は回り始めた

 

そう、予言に記されたすべてはここから始まったのだ




(作者)
「毎度お馴染み用語解説だよ」

(レティシア)
「今回は襲撃の終わりまで一気にいったのう」

(レティラ)
「でもまだ白騎士の章は終わってないからね」

(作者)
「うん、襲撃が終わった後のあれやこれやとか旅の準備とか伏線も回収しないと」

(レティシア)
「忙しいのは良いこととして今回もやるべきことはしようぞ」

(作者)
「そうだね、今回は白騎士が戦ってる裏でのもう一つの戦いから始まってます」

(レティシア)
「原作ゲームでは白騎士が戦ってる間は地上へ上るだけで手一杯だったらしくて戦いが終わった後も変化なしだったの」

(レティラ)
「おまけに隙だらけでシズナ姫をあっさり攫われてるし」

(レティシア)
「うむ、思いっきり間抜けだの」

(作者)
「そして何度も何度もあっさり攫われるのがパターンになってるしシズナ姫を守る気があるのか原作組(おまえら)

(レティシア)
「きっと原作ゲームをプレイした者の半分以上はそう思っていよう」

(レティラ)
「(強引に話変えた方がいいよね)それでユウリとシズナ姫を眠らせたあの袋はいったいなんなの?」

(作者)
「あれはブラスタ平原やクレイドール平原に住んでる妖精達が使う眠り攻撃の時に使用する粉を集めて袋に詰めたものだよ」

(レティシア)
「なるほど、戦闘中でも眠ってしまうようなものを浴びせられてはたまったものではなかろう」

(作者)
「それに後遺症もないし使う側にとっては便利なものだよ」

(レティシア)
「そしてモノシップでのシズナ姫の謎の発光現象と」

(作者)
「これもというかこれは原作での伏線なので後でのお楽しみとしか言えませんね」

(レティラ)
「そうなんだ」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」
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