白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は襲撃の後始末その1です


白騎士11

                   ◇ ◇ ◇

 

 

戦闘が終わった後のバランドール城では…

 

まず騎士団の隊長達は死傷者の確認と警備のスケジュール変更や申し送りなどで徹夜確定コースになっている

 

本来はサイラスもやらなくてはならない仕事だが国王とダラム大公の棺の前で涙を流して悔しがっていた

 

(サイラス)

「陛下を…、陛下を守れなかったなんて」

 

(サイラス)

「陛下のいないこの国になんの意味があろうか」

 

(サルべイン大臣)

「しかし、陛下がお亡くなりになった今サイラス殿、あなたに国をまとめていただかなくてはなりません」

 

(サルべイン)

「それにフォーリアの政治勢力のタカ派のこともあります」

 

(サルべイン)

「間違いなくダラム大公がお亡くなりになった責任をバランドールに押し付けて攻めてくることでしょう」

 

(サルべイン)

「そうなる前にサイラス殿に立っていただき国をまとめてもらわなくてはなりません」

 

(サルべイン)

(まあ、実権は私のものですがね、そのために彼らウィザードに協力して王宮御用達のワイン商を強盗に襲わせたり彼らの扮したサーカス団を街に入れたりしたのですからね)

 

(サイラス)

「だがそれだとシズナ姫は誰が助けるのだ」

 

(レティシア)

「それはあたし達にやらせてよ」

 

(サイラス)

「誰だ!?」

 

(エルドア)

「これは失礼した、我々は昨夜の騒ぎの中シズナ姫を守ったり白騎士で巨大モンスターを倒したりしていたのだがシズナ姫を守りきることが出来なくててな…」

 

(サイラス)

「シズナ姫が守り切れなかっただと…」

 

(サルべイン)

「確かに昨夜は情報が乱れてまともに状況を掴むことも出来ませんでしたしシズナ姫の行方もわかりませんでしたが」

 

(レティシア)

「一度宝物庫に行って白騎士をとってから上に戻ってきたんだけどねー」

 

(ユウリ)

「国王様を殺したあの黒騎士が二人いたりとかやたらと強くて、隙をつかれてね…」

 

(エルドア)

「モノシップで連れていかれてしまったというわけだ」

 

(サイラス)

「くそ!、くそ!、そんなこと信じられるものか…」

 

(サルべイン)

「確かに昨夜は所属不明のモノシップが確認されてはいますが」

 

(レティシア)

「アルバナ方面へ向かってるなら確定じゃないかな」

 

(レティシア)

(レティちゃんがシズナ姫の生命波動を遠距離から見てるから方向はわかるのよね)

 

(サルべイン)

「確定ですな…」

 

(サルべイン)

「そう言えば先ほど聞き捨てならない言葉があったように思えたのですが」

 

(サイラス)

「そうだ、宝物庫に行ったとか白騎士とか、説明してもらおうか」

 

(エルドア)

「その前に自己紹介をしておきましょう、私は放浪の剣士でエルドアと申します、魔法も嗜んでおります」

 

(レティシア)

「あたしはレティシア、猟師だけど色々出来るよー」

 

(ユウリ)

「ええっと…、ラパッチワイン商のユウリと」

 

(レナード)

「レナードと言います、よろしくお願いします」

 

(ユウリ)

(ずれてるわよ、このバカ)

 

(サイラス)

「バランドール騎士団の団長を務めるサイラスだ」

 

(サルべイン)

「バランドール国、国務大臣のサルペインと申します」

 

(サルべイン)

「それで、なぜ白騎士のことを」

 

(エルドア)

「それは私が旅の中で予言を知ることが出来たからです」

 

(サルべイン)

「予言と言いますと」

 

(エルドア)

「一万年前のスターシーカーの予言です」

 

(レティシア)

「運が良かったんだよね、あたしは普通だと見えないものが見える特殊な力があるしね」

 

(ユウリ)

「そうなの?」

 

(レティシア)

「うん、だからレナードが白騎士を使えることもわかったんだ」

 

(エルドア)

「一つお聞きしますがあの巨大なモンスターを白騎士抜きで倒せると思いましたか」

 

(サイラス)

「あんなもの我ら騎士団の力があれば」

 

(サルべイン)

「強がりはやめましょう、してやられたことに変わりはありませんから」

 

(サイラス)

「ぐっ…」

 

(エルドア)

「それで一つお願いがあるのですが」

 

(サルべイン)

「なんでしょうか」

 

(エルドア)

「私達にシズナ姫の救出をさせていただけないでしょうか」

 

(サイラス)

「なっ、お前達に任せてなどおけん、俺が行く」

 

(サルべイン)

「それはなりません、先ほども言いましたがサイラス殿にはこの国を立て直していただかなくてはなりませんしシズナ姫を攫った組織ならあの巨大モンスターと同じようなものを用意してる可能性もあります」

 

(エルドア)

「昨日の襲撃者達の情報がもうわかったのか、早いな」

 

(サルべイン)

「伊達に国の重鎮はやっていません、シズナ姫を攫った連中の名前はウィザード、古代遺跡の発掘などをしては古代兵器や古の呪術などを甦らせてる連中です」

 

(賢士)

(古代のか、となるしやはりシズナ姫がミューレアスと知って狙ってきたということか)

 

(サルべイン)

「なので巨大モンスターが出てくる可能性が高くまだ奥の知れない組織を相手にしてサイラス殿に万が一のことがあってはなりません」

 

(サイラス)

「なら白騎士を俺に渡せ、素人が使って巨大モンスターを倒せるなせ俺ならもっと上手くやれる」

 

(エルドア)

「白騎士は所有者が決まったら変更は出来ん」

 

(サルべイン)

「確かに白騎士を含むシンナイトの伝承にもそのことは記されています」

 

(サイラス)

「なんだと…」

 

(サルべイン)

「なので不足なくシズナ姫の救出を行えるのはこの人達しかいないと思われます」

 

(サルべイン)

「私からもお願いいたします、どうかシズナ姫を助け出していただきたい」

 

(エルドア)

「承知した」

 

(レティシア)

「任せて」

 

(レナード)

「頼まれなくても行くつもりだったぜ」

 

(ユウリ)

「当然」

 

(賢士)

「それとなサイラス殿、シズナ姫は当面は安全なはずぞ」

 

(サイラス)

「どうしてそう言える」

 

(賢士)

「シズナ姫を攫ったということは利用する目的があるということ、ならそれが済むまで危害が及ぶことはなかろう」

 

(サルべイン)

「一理ありますな、それはそうと先ほどからなにやら様子が違うようですが?」

 

(賢士)

「気にするな」

 

その日は城に泊まることになった

 

(エルドア)

「レティシア殿、お話ししたいことがあるのだが」

 

(賢士)

「わかっておる、妾の部屋でよいか」

 

(レティシア)

「あたしはレティちゃんのことは聞いてるけどエルドアさんのことも知りたいなー」

 

(エルドア)

「レティシア殿、これはいったい?」

 

(賢士)

「このことも含めて積もる話しとなるのう、後ほどじっくりとな」

 

(ユウリ)

「あの…レティシア、私も話しがあるんだけどいいかな?」

 

(賢士)

「ふむ、なら妾とエルドアとの話しが済んだ後に汝の部屋へ行くが構わぬか?」

 

(ユウリ)

「うん、待ちくたびれて寝ていたとしても起こしてね」

 

(賢士)

「あい承知した」

 

その後ユウリは部屋に入り寝間着に着替えてかせ考え事をしていた

 

(ユウリ)

(レナードは白騎士があるしレティシアはすごいし、エルドアって人はすごく強そうでレティシアの知り合いだし、私だけ何もないな)

 

(ユウリ)

「ただレナードが行くから私もついていくだけ、それでいいのかな」

 

その時コンコンとドアをノックする音が

 

(ユウリ)

「はーい、開いてますよ」

 

(賢士)

「うむ、お邪魔するぞ」

 

(ユウリ)

「あ…、レティシア」

 

(ユウリ)

「それで話しというのはいったい何かの?」

 

(ユウリ)

「話しというのは…、私このままじゃ何も出来ないから何か出来るようになりたいの」

 

(ユウリ)

「あの時レティシアとエルドアが敵を防いでいたのに私だけ何も出来なくてあっさりシズナ姫を攫われて…」

 

(ユウリ)

「このままじゃいけないと思うから、何か…、何か…レナードの役に立てるようになりたいから」

 

(賢士)

「そうか、なるほどのう」

 

(賢士)

(レナード=ワイルドにシズナ姫=ミューレアスとなっておるからこやつはフラベルの月姫の契約者で間違いなかろうが、その月姫がどこにおるかも知れぬしのう)

 

(賢士)

(確かに今のこやつには何もないと言えるし、それ故に焦るのも無理はなかろうのう)

 

(賢士)

「ならユウリよ、汝は神聖魔法を覚えてみるきはないかの」

 

(ユウリ)

「神聖魔法を」

 

(賢士)

「どうも妾達の中で神聖魔法を使えるのが妾しかおらぬようでな」

 

(賢士)

「レナードと汝が使えぬのは当然としてもエルドアも初歩程度しか使えなくてのう」

 

(ユウリ)

「はあ…、それで」

 

(賢士)

「戦闘で追いつめられるようなことがあった時に妾しか神聖魔法を使えぬとなると神聖魔法で手一杯になって攻撃に回れぬようになるしの」

 

(賢士)

「妾が攻撃出来た方が良いのはトロルの時にわかっておろう」

 

(ユウリ)

「まあ、確かに」

 

(賢士)

「そこで汝がきっちりと神聖魔法を使いこなせるようになば妾にも余裕が出来て全体的に強くなるということよ」

 

(ユウリ)

「なるほどね」

 

(賢士)

「だから神聖魔法を覚えてみる気はないかの、今なら最上級魔法までみっちりと教え込むでの」

 

(ユウリ)

「……よろしくお願いします」

 

(ユウリ)

「もう何も出来ない自分は嫌だから」

 

(賢士)

「よく言った、明日から早速特訓開始といこうかの」




(作者)
「毎度お馴染み用語解説コーナーだよ」

(レティラ)
「今回は国の人とお話したり仲間内でお話したり決意を固めたりと色々あったね」

(作者)
「まあ、次の話へ繋ぐための説明みたいなお話だししょうがないよ」

(作者)
「それで今回説明するのが」

(レティシア)
「妾の生命波動についてだったの」

(作者)
「この生命波動というのは(たましい)の個性と言えるもので網膜認証とか声紋や血液それにDNSといったものよりも遥かにはっきりと個人を特定できる目に見えないエネルギーのことなんだ」

(作者)
「気の質が違うとか魔力光が違うとかいったことも根源にある生命波動が一人一人違うから違いが出て当然のことだし型月世界の期限に近いものだと解釈してるよ」

(レティシア)
「つまりはリリカルな世界の大魔導師にクローンで娘の蘇生は出来ないと言い切れるわけだの」

(作者)
「そうだね、言っても聞かずにサンダーレイジとか撃たれそうだけど」

(レティラ)
「他には、ユウリが決意を固めてるね」

(レティシア)
「ここからユウリの猛特訓が始まるわけだが話しの都合上どんな訓練かを話すことはないのう」

(レティラ)
「でもすごい速さで上達していくよね」

(レティシア)
「覚悟を決めたから覚えやすくなっておるというのもあるであろうが一番あり得るのがご都合主義というものであろう(遠い目)」

(作者)
「普通に鍛えたペースだと当面は約に立たないし、だからと言って役立たずなままだと話しの展開からしてどんどんまずくなりそうだから即戦力にするしかなくて…」

(レティシア)
「この辺のさじ加減は難しいからのう今回はここまでとするかの」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」
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