白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回から第二章である鬼械神の章の始まりだよ


第二章
鬼械神(デウスマキナ)1


 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

バランドールは平原に囲まれている

 

そして場所によって違う名前がつけられている

 

パーモ村のある南側はブラスタ平原と呼ばれ砂漠の町へ向かうのに避けることの出来ない東側の平原はクレイドール平原と呼ばれている

 

もっともなんで破壊(ブラスタ)とか粘土人形(クレイドール)といった名前がついているのかは誰も知らないことではあるが

 

そのクレイドール平原を東へ歩いている四人の旅人の姿があった

 

(ユウリ)

「またハチが来てるわよ」

 

ハチの相手をしてるユウリを妖精のポルカ族がスリングで狙っているが、そうはさせんとレティシアが弓で射倒す

 

(レティシア)

「狙われてたよユウリ」

 

(ユウリ)

「サンキュ」

 

(レナード)

「ブラスタ平原とは違って猪まで出るんかよ」

 

(エルドア)

「今夜は猪鍋(ししなべ)にでもするかね?」

 

静かな旅路とは到底言えない状況であった

 

(レナード)

「ふう、地図で確認した分だとそろそろ平原を半分はこえてる頃だろうな」

 

(ユウリ)

「一応でも廃坑までの道がついててよかったわ」

 

(レティシア)

「確かにね、こんな広い平原で迷子になったらたまんないよね」

 

(エルドア)

「日暮れも近いことだしもう一頑張りしたらキャンプを張るぞ」

 

(レナード)

「えっ、進むだけ進んだら適当なとこで野宿じゃないのか?」

 

(エルドア)

「いや、きちんとキャンプを張る、明日に疲れを残すようでは碌な事にならんぞ」

 

(ユウリ)

「それもそうよね」

 

(エルドア)

「それとな、残念ながら携帯用の風呂は用意しておらんぞ」

 

(ユウリ)

「ええ~、ほんとに残念」

 

そもそも携帯用の風呂があるのかどうかは突っ込まないように

 

(エルドア)

「早い内からキャンプを張ると言った理由は他にもある」

 

(エルドア)

「キャンプを張ることでお前達二人を特訓する時間を確保するためだ、昼間の戦いでどう伸ばすかも見えてきたしな」

 

その日の特訓でレナードはエルドアから片手剣の心構えと初歩的な剣技を教えてもらいユウリは賢士から回復系と補助系の初歩的な魔法を教えてもらった

 

 

                     ◇ ◇ ◇

 

 

レナード達は一晩テントで休んでからキャンプの後片付けをしていた

 

(エルドア)

「片付けがすんだら出発するぞ」

 

(レナード)

「今日中にはノルディア坑道に着きたいしな」

 

(レティシア)

「それじゃ、しゅっぱーつ」

 

平原を歩き続けてもうすぐでノルディア坑道のある山脈が見えてくるところでエルドアが立ち止った

 

(レナード)

「どうしたんだ」

 

(エルドア)

「この音が聞こえぬか」

 

レティシアは弓を構えてレナードとユウリはエルドアの言う音が何なのか確かめるために耳を澄ませてみる

 

(ユウリ)

「これは、何かが近づいてくる」

 

(レナード)

「でかいのがこっち目がけて突っ込んできてるのか?」

 

(エルドア)

「おそらくはこの平原の主…」

 

その言葉に堪えるに右手の丘から巨大な影が飛び出してくる

 

(エルドア)

「ビックマウス」

 

それはネズミのような体に不釣合いな大きなたらこ唇(くちびる)を持った白い毛皮の巨獣だった

 

(ユウリ)

「こ…、こんなでかいの相手にならないわよ」

 

(賢士)

「だったら白騎士の扱いに慣れるためにもこやつを練習台にすればどうかの」

 

(レナード)

「それもそうだな、我に力を…変身」

 

レナードの姿が光に包まれ見えなくなる、そして光が収まった時には白い甲冑の騎士が立っていた

 

(エルドア)

「ユウリ、お前は今自分に何が出来るのかを考えろ」

 

(ユウリ)

(何が出来るのかって、あんなでかいのに剣を振り回してもしょうがないし、レナードもあんなでかいのを動かすのは大変だろうし…、うん、でかい?、でかいと普通は動きが鈍い、なら早くすれば)

 

(ユウリ)

「クロノクロノス・オーバータイム・ブースト…」

 

(ユウリ)

「クロックアップ」

 

(賢士)

「マイティマイティ・ストレン・ガーディア・プロテク・クロノ・天地の精を断ち切れ…」

 

(賢士)

全値弱体(マイティウィーク)

 

(エルドア)

「ルーン・フレイム・ルーン・プリズン・ルーン・フレイム・サークル・マルチ」

 

エルドアの魔法剣に刻まれた魔法陣のいくつかが呪文に応えて光を放つ

 

その光はエルドアとビックマウスを中心とした二か所に現れ魔法剣の魔法陣と同じ物を展開する

それぞれを中心に展開された魔法陣は一つ一つは単純だけどいくつも折り重なって複雑な魔法陣を形作る

 

(エルドア)

「プリズンフィールド・フレイム」

 

突如としてビックマウスを取り囲むように火柱が立ち上り火を苦手とするビックマウスを閉じ込める

 

レナードはなんとなく狙いを察したのか腰だめに剣を構えていつでも突撃出来る態勢をとった

 

(賢士)

「ここで決めるぞ、バーストクロス」

 

賢士の撃った火の矢はビックマウスの両目と額と鼻と喉を射抜きあまりの激痛に逆上したビックマウスは後ろ足で立ち上がり地団駄を踏んだ

 

(賢士)

「今を逃すでない」

 

白騎士は驚くほどの瞬発力で今は丸見えになっているビックマウスの喉を一突きに突き刺した

ビックマウスはじきに動かなくなりその身を大地に横たえた

 

(レナード)

「ふうー、終わったな」

 

(エルドア)

「まあまあだったな」

 

ビックマウスを倒したレナード達は2:2に分かれて武器屋への連絡と坑道前のキャンプ場所の確保をしていた

無論キャンプを言い出したのはエルドアである

 

(レティシア)

「さてとビグロ(クーロ)、武器屋にいる相方に繋いでね」

 

(武器屋の店員)

「おや、レティシアさんじゃないっすか、どうしたんすか」

 

(レティシア)

「いい情報があるからマーシャさんに代わって欲しいの」

 

(武器屋の店員)

「いい情報ってもしかして、すぐに姉御を呼んできまさぁ」

 

一分もしない内にマーシャが出てくる

 

(マーシャ)

「レティシア、いい情報ってなになに?」

 

(レティシア)

「クレイドール平原のノルディア廃坑前でビックマウスをやっつけたよ」

 

(マーシャ)

「それってほんとにいい情報ね、ビックマウスって毛皮が綺麗(きれい)だか高く売れるのよね」

 

(レティシア)

「じゃあ追加でいい情報、顔に集中攻撃して止めに喉を突き刺したから体は無傷だよ」

 

(マーシャ)

「もう最高、すぐに回収部隊を送るわね」

 

その後キャンプするのにいい場所を見つけたレナードとエルドアが戻ってくるまでにユウリに少しばかり魔法に関する座学を施した




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティシア)
「舞台が移ることで新たな章が始まったの」

(レティラ)
「タイトルの鬼械神ってどういう意味なの?」

(レティシア)
「鬼械神、それは妾の切り札のことであり…」

(作者)
「ある意味デ〇ンベインを象徴する言葉でもあるね」

(作者)
「この言葉を出したからにはタグに追加しなくちゃ」

(レティシア)
「まあ待て、その前に本題をすませておかねばなるまい」

(作者)
「おっとっと、今回の戦闘で使ったスキルの解説だね」

(レティラ)
「まずはユウリの使ったクロックアップだけど」

(レティシア)
「これは原作ゲームにも出てきた強化魔法で特に変更されておるところもないし改めて解説する必要はなかろう」

(レティラ)
「その次はレティちゃんの全値弱体だけど」

(作者)
「これは敵の能力を下げる弱体化魔法をまとめて掛けた感じだね」

(レティラ)
「ゲームでこの魔法があれば便利だっただろうね」

(レティシア)
「次はエルドアのプリズンフィールドの説明よな」

(作者)
「これは敵を魔法陣に閉じ込めて魔法陣から逃げ出そうとすれば魔法陣からの属性攻撃で逃げれないように足止めする攻勢捕縛結界魔法だよ」

(レティラ)
「本文でもビックマウスが逃げ場がなくなって立ち往生してたね」

(レティシア)
「そして最後に使ったのが妾のバーストクロスよな」

(作者)
「これは当たると爆発する火属性の矢を十字型に打ち込むことで命中の精度を上げて確実に潰すためのスキルだよ」

(レティシア)
「前回の黒鎧には通用しなかったがの」

(作者)
「ドレギアスが異常なだけで普通は一撃必殺だと思うぞ」

(レティシア)
「まあ、また黒鎧と戦うことがあればその時は水の矢に麻痺の薬液を混ぜて打ち込んでやるとしよう」

(レティラ)
「レティちゃんは色々出来て器用だね」

(レティラ)
「他にもトロルに使った風属性の真空の矢とかひたすら硬い地属性の矢とかもあるぞ」

(作者)
「そういった設定的なことはまたいつかということにしましょう」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」
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