オリ主の秘密が明らかに
◇ ◇ ◇
ドレギアスを退けたのはいいけど巨大モンスターの召喚を置き土産にされて白騎士も使えなくなり状況は悪くなる一方だ
(賢士)
「巨大モンスターが完全に出てきたらどうすると言ってものう」
(エルドア)
「出てくるまでに迎撃するしかないだろう」
(賢士)
「アルバナへ行く陸路がここしかない以上撤退することなどありえぬの」
(レナード)
「そのとおりだな」
(賢士)
「良い機会だ、ユウリはG補助を試してみよ」
(賢士)
「妾は召喚中のモンスターを”みやぶる”」
(エルドア)
「我々はモンスターの正体がわかるまで手が打てんな、あの召喚陣が出口を塞いでる形になってるしな」
(賢士)
「これは…、巨大モンスターの正体がわかった」
(賢士)
「正体はここで倒した水色の蜘蛛の親玉よ」
(ユウリ)
「うげぇ」
(エルドア)
「これでどうあっても逃げられなくなったな」
(レナード)
「なんでだ?」
(エルドア)
「ほとんどが紅蓮紅円陣で焼き尽くしたとは言えここにくるまでに水色の蜘蛛は数え切れぬほど倒しているしその
(賢士)
「つまりあの巨大な蜘蛛にとって妾達は子供の仇ということになるわけよ」
(レナード)
「そりゃあ、逃がしてくれそうもありませんね」
(賢士)
「このタイプの召喚符では異界の魔人や魔獣を呼び出すことは出来ぬとはいえ厄介な置き土産を残してくれたものよ」
◇ ◇ ◇
レナード達が召喚陣のモンスターの正体を知って騒いでる頃、坑道の出口の片隅で撤退するドレギアスにも見つからないように一羽のビグロがこっそりとレナード達の様子を窺(うかが)っていた
そのビグロは間違いなく
(エルドア)
「とりあえずは円陣加速の能力でこの区域の属性を火の属性にしておこうか」
(レナード)
「いくら属性とかいじっても白騎士が使えないんじゃしょうがないんじゃ?」
(賢士)
「やれやれしょうがないのう、この世界の力では$ない故に秘めておきたかったがそうも言うてはおれぬ状況だしのう、妾の取って置きの切り札を使うことにするかのう」
そう言って賢士は両手剣ファングを抜いて構えた
(賢士)
「憎悪の空より来たりて 邪悪蔓延る大地に突き立たん
妾と汝が力持て 邪悪を砕く牙となる
現臨せよ
妾が示す名に応えよ エビルブレイカー・ファング」
賢士の言葉に応えて両手剣ファングを構えた賢士を中心に超巨大な魔法陣が展開する
その魔法陣は上にゆっくりと伸びて円柱形になってくるとその中に何かがあるのがわかってくる
円柱形の魔法陣の中にあるのは白騎士よりも一回り大きい鋼鉄の巨人だった
その巨人の姿は白騎士のような甲冑に見えないこともないけど白騎士と大きく違うのは
ガン〇ムのドムの足を更に極端にしたものと言えばわかりやすいだろうか
(レナード)
「こ…これはいったい」
(ユウリ)
「これもシンナイトなの?」
(エルドア)
「いや、こんなシンナイトは見たことも聞いたこともない」
(賢士)
「これは言ってみれば異世界のシンナイトと言ったところよ」
(賢士)
「これは本来であればこの世界で使われるべきではない力」
(賢士)
「故にこれを戦力として考えてはならぬぞ、これは今回限りとしたいからのう」
賢士の召喚に応えて現れたファングは胸の宝石のようなものから光を放ち賢士を照らす
賢士はその光に吸い込まれるようにファングの中に入る
レティシアはファングの操縦席に直接転送され物珍しさにきょろきょろしてる
(賢士)
「これこれ、物珍しいのはわかるが余りきょろきょろせんでもらえるかのう」
そんな声がレティシアの後ろから聞こえた
(レティシア)
「えっ、レティちゃんいつの間に?」
レティシアがびっくりして振り向くと計器類の多い操縦席のようなものに半ば埋め込まれるような恰好の賢士がいた
(賢士)
「まあ、妾はこんななりになってはおるが何の不都合はないから気にするでない」
(賢士)
「妾とファングのことを説明したらひどく長くなる上に面倒でのう、別に他へ影響があるわけでないし説明…しなくてもいいよのう?」
(レティシア)
「いやあ、レティちゃんのあれやこれやはすっこぐ興味あるんだけど外の状況が状況だから時間がないんじゃ?」
(賢士)
「それもそうだのう、だが汝がメインパイロットになっおるようだし、いくつか話しておかねばならないことがあるからのう、出来るだけ手短に話そうぞ」
(賢士)
「まず妾はファングに関する多くの権限を持ち操作することが出来る」
(レティシア)
「へえー、それってレティちゃんの持ち物だから?」
(賢士)
「いや、元々妾はファングの一部であった故よ、だがこのことに関しては突っ込みはなしとしてもらおうか」
(レティシア)
「うんわかった(さわさわ…)」
(賢士)
「それで汝は何をしておると言うのだ(呆れ)」
(レティシア)
「普段のレティちゃんは幽霊みたいなものなのに今は触れるんだなーって」
(賢士)
「どうやらファングのやつが操縦しやすいように自分の魔力で仮初の肉体を作ってくれたようだのう」
(レティシア)
「外に出てもこれ維持できないかなー?」
(賢士)
「ファングのやつが魔力による肉体生成のレシピを教えてくれたので魔力が確保出来れば不可能ではなかろう」
(賢士)
「ってそれよりも次の話しへゆくぞ」
(賢士)
「ファングが元いた世界では妾は魔術師とパートナーを組みパートナーの魔術師がメインパイロットとなってファングを操縦しておったのだ」
(賢士)
「だが汝は本職の魔術師ではない故に十分な力を発揮することは出来ぬであろう」
(レティシア)
「ふむふむ」
(賢士)
「故に妾はこの世界に合わせてプログラムを逐一更新してゆくので汝は普段の戦いをイメージしておれば何とかなるはずよ」
(レティシア)
「なーるほど、いつも通り出来ることを目一杯やればいいだけね」
シャアアアアアアー
その時ファングに無数の蜘蛛の糸が絡みついた
巨大な蜘蛛はファングを力任せに引き倒そうとしているようだ
(賢士)
「うかつ、話しに夢中になって蜘蛛の動きを見落とすとは」
(レティシア)
「レティちゃん、ファングは燃えても大丈夫よね」
(賢士)
「そりゃ大丈夫だがいったい…、あっそうか敵は水色の蜘蛛、ならば任せよ」
賢士が急いで攻勢術式ブログラムの修正にかかる
(レティシア)
「牙よ燃え上がれ、ヒートボディ」
ファングの青白い鋼鉄の体が赤熱して燃え上がる、ファングに絡みついた糸は熱に耐えられず瞬く間に溶けていく
(レティシア)
「レティちゃん、このまま一気に倒したいんだけどいい技ある?」
(賢士)
「大技はあるにはあるが外したら寒いしのう、まずは動きを止めんとな」
(賢士)
「それとヒートボディはもう止めとるぞ」
(レティシア)
「どーして止めるの?」
(賢士)
「閉鎖空間での高熱技は危険を
その間も水色の巨大蜘蛛はかぎ爪を振り上げて攻撃してきてるがファングは少しずつ後ろへ動きながら腕で受け流している
(レティシア)
「ねえレティちゃん、このままちょろちょろと水を流したら面白いことにならない?」
(賢士)
「水を、それって…、ははーん、なるほどのう」
水色の巨大蜘蛛は糸が通用しないことを理解しているのか執拗にかぎ爪で攻撃してくる
ファングは足元に水を流しながらじりじりと下がりつつ攻撃を受け流している
水色の巨大蜘蛛はファングが下がるのに釣られて少しずつ前に出てきてファングが流した水を踏む
(賢士)
「よーし、かかった」
(レティシア)
「くらえ、スパークウェイブ」
ファングの足元の水を伝わって電撃が水色の巨大蜘蛛を捉える
パヂュンと大きな音がした後は水色の巨大蜘蛛は焼け焦げていた
だがそれでも水色の巨大蜘蛛はひくひくと動いていて致命傷になっていないことがわかる
(レティシア)
「こで後は止めだね」
(賢士)
「よーし、大技で仕留めてくれる、この技で行こうぞ」
レティシアの座るメイン操縦席のモニターに技の名前と手順が送られてくる
(レティシア)
「位相干渉式シフトジャンプシステム起動」
位相干渉式シフトジャンプシステム
それは空間の位相に干渉することで瞬間的に空間を断絶しそり空間が元に戻ろうとする力を利用して空中に刹那(せつな)の瞬間だけ足場を作るシステムである
ファングの膝から下のパーツが展開しスラスターやエアインテークのようなものとか文様が姿を表しバシュバシュと音がする度に空中を蹴って空高く舞い上がる
そして十分高く舞い上がったところで今度はつま先までピンと伸ばして水色の巨大蜘蛛目指して勢いをつけて落ちる
(レティシア)
「シューティングブレエエェェイク」
ファングの全体重を乗せたジャンプキックは水色の巨大蜘蛛の腹をあっさりと貫き坑道の地面にめり込んだ
下半身を失った蜘蛛はしばらくヒクヒクした後動かなくなった
その後ファングから下りて(下りる前に賢士は再び意識体になってレティシアの中に戻ってた)ビグロでマーシャに報告してからレナード達四人は坑道の出口に向かった
レナード達は黒騎士や水色の巨大蜘蛛と戦った広場を抜けてノルディア坑道のラグニッシュ砂漠側の出口にいた
(ユウリ)
「うーん、やっぱり外は気持ちいいわね」
(エルドア)
「さてと、ここで…」
(レナード)
「キャンプだ、だろ?」
(エルドア)
「やっ、はは、確かに休む必要はあるがキャンプの準備をする必要はない」
(レナード)
「キャンプの用意をする必要がないってどういうしてだ」
(エルドア)
「坑道が伸びる道の周囲にある小屋はなんだと思う」
(ユウリ)
「えーと旅人の休憩所と…」
(レティシア)
「王国兵の詰所って書いてるね」
(エルドア)
「そり通りだ、この坑道はバランドールとアルバナの交通の要所になっているからな、旅人の共計所はラグニッシュ砂漠ほ渡ってアルバナへ行くための保存食とか水など置き、あるいは坑道を抜けてバランドールへ行くために必要になるであろう道具などを置いてある小屋だ」
(レナード)
「なるほど、キャンプを張らなくてもここで休めるわけか」
(ユウリ)
「じゃあ私達も砂漠に備えて備蓄品を分けてもらいましょう」
(エルドア)
「あまり欲張らん方がいいかもな、バランドールの状況が状況だけにしばらくは備蓄品の補充が滞るかもな」
(レティシア)
「砂漠越えは予定通りだけど食料と水に余裕を持たせた方がいいからね、ちょっとばかりもらっていこう」
(ユウリ)
「ラッキー、この休憩所シォワーがあるわ」
(レティシア)
「じぉあ一晩休んでさっぱりしてから出発しようね」
◇ ◇ ◇
その頃ビグロを通してレティシア達の一部始終を見ていた銀髪の青年は
(銀髪の青年)
(確かにレナードというやつの戦闘センスはずば抜けているな)
(銀髪の青年)
(蜘蛛は予定通りといったところか、なっ…なんだあれはっ、あれはシンナイトなのか?)
(銀髪の青年)
(いや、五体のシンナイトのどれでもない、デウスマキナ?、異世界のシンナイト?)
(銀髪の青年)
(わけがわからんがうの小娘があの巨人をこれ以上使うつもりがないのは幸いだな、あまり小娘を追い詰めすぎないように上手くやればもうあの巨人は出てこないということだな)
(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」
(レティラ)
「今回はレティちゃんの取って置きが出てきたね」
(レティシア)
「この際だから妾のことをもう少し教えておくとしようかの」
(作者)
「うん、元からそのつもりだしお願いするね」
(レティシア)
「妾は元々はデ〇ンベインの平行世界で生まれたア〇アジフとは似て非なる存在である平行存在でなオリジナルは
(レティラ)
「そこで黙るってことは…、レティちゃんは違うってこと?」
(レティシア)
「うむ、妾は死霊秘法を元にして書かれたあり得たかもしれぬ魔導書でありifの存在である
(作者)
「だから所持している鬼械神もデモン〇インやアイ〇ーンではなくてオリジナルの鬼械神のファングになってるというわけなんだ」
(レティラ)
「そーいやファングの足ってやたらとおっきいけどそれはどうしてなの?」
(レティシア)
「ファングの空中移動手段がシフトジャンプシステムであることは知っておろう」
(レティラ)
「うん」
(レティシア)
「あれはな、どこぞの海賊漫画の六式の月歩のように空中を蹴ることで移動しておるので一度蹴ってしまうと細かい微調整が出来なくてな空中で攻撃を避けるとかいったことが出来ぬのよ」
(レティラ)
「なるほどー」
(レティシア)
「それでシフトジャンプシステムを色々と補助する形でバージョンアップしていく内にあのように大きな足になったというわけよ」
(作者)
「確かに空を跳んでる時は足からバシュバシュと音がして空中機動の調整をしていたね」
(レティラ)
「後はファングの技についてかな」
(作者)
「ヒートボディはナム✖カプのギルガメスみたいに体を高温にしてるけど必殺技の演出じゃなくてただ単に体を熱くしてるだけで応用はきかないね」
(レティラ)
「スパークウェイブはふと思いついたアイディアだったんだけど上手くいったね」
(作者)
「効果としては水を通り道とした電撃攻撃で当たれば結構どころでなく痛いよ」
(レティシア)
「そして最後に使ったシューティングブレイクであるが」
(作者)
「あれはデモ〇ベインの古代大陸ストライクをそれなりにアレンジしたもので脚部システムによる次元干渉だの重力干渉だのはないけど破壊力抜群の一撃だよ」
(レティシア)
「つーかそんな干渉があったら坑道が持たぬわ、まったく高熱源攻撃といい創作物の必殺技にはこういった場所を考えての副次効果というものが一切考慮されておらぬというのはどういうことか」
(レティラ)
「それでいて必殺技を使った影響がまったくなしってのはご都合主義もいいとこだよね」
(作者)
「その辺は深く考えても仕方がないだろうね」
(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」