白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は丸ごとオリジナルイベントの回

オリ主が暴走します


セリフについて説明を

「」 言葉に出してるセリフ

() 心の中だけのセリフ

[] 特定の個人だけに聞かせるセリフ(ひそひそ話し オリ主専用など)


鬼械神(デウスマキナ)9

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

そして賢士はカーラの部屋へ向かった

 

カーラの部屋の前まで来てからカーラ=ドレギアスであることを知っている賢士はずるいことだと思いつつこの後のカーラとの話しで状況を有利に運べるかもしれないと考えて部屋の中の様子を確認してみることにした

 

(賢士)

「ピーピング・ピーピング・エアウェイ・アリミット・イヤー

音波収拾(パルスコネクト)(ぼそ…)」

 

魔法の効果でカーラの部屋の中の音を細部漏らさずに聞くことが出来るようになった

 

部屋の中ではカーラが窓辺にやってきたビグロに気がついたところだった

 

(カーラ)

「このビグロはどこかで見たことがあるような…、まあいい、用があるみたいだし入ってこい」

 

カーラは窓を開けてビグロが入れるようにする

 

するとビグロは部屋に入ってきて一人の男の姿を映し出す

銀髪のその男は”今のカーラ”にとっては見覚えのない人間だった

 

(カーラ)

「お前はいったい、それに何の用なんだ?」

 

(銀髪の青年)

「そうだったな、今はそういう設定だったな」

 

(カーラ)

「いったい何を言っている?」

 

(銀髪の青年)

「では一度戻すとするか、リバースドール」

 

その言葉と共にウィザードとしてのカーラの記憶が蘇る

 

(カーラ)

「兄さん作戦は順調です、このままやつらの仲間としてシンナイトの情報を集めて位置情報とかをリークすればいいんでしょうか?」

 

(銀髪の青年)

「ああ、一万年前にマドラス皇帝と共に消滅したと思われていた太陽王の目星がついたのでな、後は準備が出来て封印を解けば太陽王は手に入る」

 

(銀髪の青年?)

(そう、太陽王は元々私の物だからな、あの忌々しいミューレアスの封印以外はまったく問題ない)

 

(銀髪の青年)

「その準備をしてる間お前にはやつらと同行して龍騎士と月姫の場所を掴んで欲しい」

 

(カーラ)

「わかりました兄さん」

 

(銀髪の青年)

「五体のシンナイトが手に入ればその時こそ私の望みが叶う」

 

(銀髪の青年)

(そう…、私の望みがな)

 

(カーラ)

「お任せください兄さん」

 

(銀髪の青年)

「では任せたぞ、シスタードール」

 

カーラの眼から意思の光が消える

 

(銀髪の青年)

「お前は再び踊り子カーラになる、私の妹としての記憶はなくなるが私のためにシンナイトの情報を集め私のビグロを見かけたら必ず接触する、これは心に刻まれているので覚えてなくても必ず実行する」

 

(カーラ)

「かならず…、じっこうする…」

 

(銀髪の青年)

「ビグロが見えなくなって10秒後に踊り子カーラとして目を覚ます」

 

そう言うと銀髪の青年の姿は消えてビグロは飛び去っていく

 

(賢士)

(さて、どうすればほんとの意味でカーラを救えるものかのう)

 

(賢士)

(仮に今カーラを問い詰めたとしてもウィザードとしての記憶がないわけだからカーラの方とて困惑するだけだしのう)

 

………(何とか出来ないか考え中)

…………(ウィザードとしてのカーラの記憶だけを消せないか考え中)

……………(今のカーラのままで説得出来る可能性がないか考え中)

 

(賢士)

《うぅ…、良い案が出てこなくて頭から煙が出そうよな》

 

(レティシア)

《あたしもこれといっていい方法は思いつかないし》

 

(賢士)

《う~…、う~…》

 

不意にプツンと何かが伐れた音がしたような気がした

 

(賢士)

《もうよい、少々強引だが単純な方法をとるとしようぞ》

 

(レティシア)

《わ…、わ…、レティちゃんが短気起こしちゃった

でもしょうがないかな、あたしもアイディアないし》

 

(賢士)

「(コンコン)カーラ入るぞ」

 

(カーラ)

「ああ、構わんぞ」

 

(賢士)

「入って早々なんだが込み入った話しがあるのでな、音が外に漏れないように結界を張らせてもらうぞ」

 

(カーラ)

「なんだい突然、わけよかんないね」

 

(賢士)

「サイレンス・サイレンス・サンド・レンス・ヴォス・ミュト

消音結界(サイレントフィールド)」

 

(賢士)

「これで普段話せないことでもじっくりと話せるようになったのう、ドレギアス」

 

(カーラ)

「ドレギアス…?、あんたいったい何なんだい、その名前たまに私の夢の中に出てくるんだけどなんで知ってんだい?」

 

(賢士)

「ふむ、自覚がないのか、やはり記憶を消されておるのは確かなようだのう」

 

(賢士)

「それどころかいいように操られておるのう」

 

(カーラ)

「操られてるって誰が?、あんた頭大丈夫なの?」

 

(賢士)

「めんどくさいのは嫌いでの、これ一つですっきりさせるとするかのう」

 

(賢士)

(妾の予想通りならばウィザードとしてのカーラの方がいいように操るための仮初の人格であろうしな、記憶を精神の障壁さえ壊せば良いはずよ)

 

(賢士)

「クリア・クリア・ディペル・マイン・ロック・ブラスタ・クラスタ

鏡水精神(クリアマインド)」

 

賢士の術が暗示によって築かれたカーラの記憶の防壁を打ち崩す

 

(カーラ)

「うぅ…、なに、何これ、夢と同じ?、でもこの生々しさ、この記憶、ウィザード?、ドレギアス?、私?」

 

(カーラ)

「私がドレギアス?、バランドールの国王を殺したのもフォーリアの大公を殺したのも私?…、わたし…、もうもどれない…」

 

(カーラ)

「え…、でもこの記憶…、大広間で部隊の指揮をとっていてベルシタンに呼ばれてそのままシズナ姫を攫うのを手伝ったのも私?…、シズナ姫を攫う時にもう一人ドレギアス?わたし?、違う…、違う、これシャブール、それに部隊指揮とっていたら他に動けないのに国王…、越してる…?、殺してるの…ドレギアス」

 

(カーラ)

「ドレギアス?、わたし?…、シャブール?…、わたしはなに?、わたしはだれ?…」

 

(賢士)

「うぬぬ…。ぐぬぅ、ここまで人の人生を弄ぶとは」

 

(賢士)

「それにこのままではカーラが壊れてしまう」

 

(賢士)

「仕方がない、今起きてることは夢ということにして忘れてもらうかの

マナコンバート・スリープ」

 

カーラは「わたし…、わたし…」と呻きながら倒れた

 

(賢士)

「後は精神障壁の修復と国王を殺したなどというねつ造記憶を消しておかねばな」

 

しばらくして何とかカーラへの精神干渉は終了した

 

(賢士)

「ふぃー、何とかすんだがそれにしても解せんのう」

 

(賢士)

「仮にも妹を操り人形にするかのう、それも記憶の捏造(ねつぞう)までして人生を弄ぶなんてことを」

 

(賢士)

「人がやることではないのう」

 

(賢士)

「そう言えばカーラの兄とやらはどこか不自然だったような…、気のせいかのう?」

 

(賢士)

「ん…、どこか不自然な兄に操り人形な妹…、それに兄の方は人とは思えぬ所業(しょぎょう)…」

 

(賢士)

「そう言えばあの戦いにおいてマドラスはミューレアスを罠にかけて捕り憑き操り人形にしてワイルドを殺したことがあったのう」

 

(賢士)

「まさかのう…、まさかのう…」

 

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

賢士はカーラの部屋を出た後で約束を果たすためにエルドアの部屋へと向かった

 

(エルドア)

「レティシア殿、何か成果はありましたか?」

 

(賢士)

「いや、それがの…」

 

賢士はカーラの部屋での出来事を話した

 

(エルドア)

「ひどいものですな」

 

(賢士)

「ああ…、もしかするとカーラは人生の半分以上を操られて過ごしてきたのやもしれぬな」

 

(エルドア)

「まあ、それは今どうにか出来ることとは思えませんので置いておくとして、問題なのは情報が漏れることですな」

 

(賢士)

「構わん、シンナイトに関する情報くらいくれてやれ」

 

(エルドア)

「何故ですか、問題ではないのですか?」

 

(賢士)

「よく考えてみよ、仮にシズナ姫を助け出したところでそのままバランドールに帰ったりしたら再び襲撃されるのは目に見えておるぞ、そして惨劇のおまけつきでシズナ姫が再びやつらの手に落ちるのは想像に難(かた)くなかろう」

 

(エルドア)

「むう…、確かにあの城では守れますまい」

 

(賢士)

「それにやつらが欲しがってるのはシンナイトよ、ならばこちらもシンナイトを探して遺跡なりなんなりゆけばやつらはシンナイトの封印を解くためにシズナ姫を連れてくるであろうし、その時は幹部クラスの一人や二人おるのは当然であろう」

 

(賢士)

「その時に幹部クラスを確実に叩いてあわよくばシズナ姫を助け出すくらいでよいのではなかろうか」

 

(エルドア)

「なるほど、確かにやつらも上層部が減れば統制が甘くなるだろうし城攻めどころではなくなるのは間違いない、それに情報が筒抜けならシンナイトを探せばやつらの方からやってくるから探す手間が省けると」

 

(エルドア)

「シズナ姫を助け出すのはそれからでも遅くはないということですな」

 

(賢士)

「よおわかっておるではないか」

 

(エルドア)

「しかし随分と無茶なことを考えなさる」

 

(賢士)

「妾達なら大抵の罠に踏み込んでもそのまま踏み潰せるしの」

 

(エルドア)

「違いない」

 

翌日南門の通行許可の申請に向かったが…

 

ここから南門を通るまでの話しは誰もがそのあまりのばかばかしさに語りたがらないのでバッサリとカットすることになった

 

ただ…、その話しで一つだけ言いたいことがあるとすればガマローネは正妻のアマンダよりイボンヌの方がお似合いの化けガエルであるということである




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティラ)
「今回はカーラの設定を辻褄合わせのために弄ったらまるまるオリジナルイベントになっちゃったという」

(作者)
「そうは言うけど原作ゲームだわかる部分だけだとかなり滅茶苦茶だよ、他の資料を漁ってもどれだけフォローされているか…、期待出来そうもないね」

(レティシア)
「それは…、否定出来んのう」

(レティラ)
「それで今回のスキルだけど、音波収集って普通に犯罪だよね」

(作者)
「変態に知られたら困るスキルのトップに食い込むね」

(レティシア)
「今回は事情が事情だけに仕方なかろう、音波収集の効果は一言で言えば盗聴器いらずの魔法よ」

(レティラ)
「そして次に使うのは消音結界だね」

(作者)
「これは剣の世界なら場所にかけることが出来る沈黙の結界だね」

(レティラ)
「普通なら魔法使いはこれ一つで無力になるけど…」

(レティシア)
「黙らせるだけで戦闘不能に出来ると思うなよ」

(作者)
「沈黙=無力なんてひどく昔の話しだよな」

(レティラ)
「そして最後に使ったのが鏡水精神」

(作者)
「と言っても魔法の名前が本来の意味と違うしアクセルシンクロが出来るようになるわけでもないからね」

(レティシア)
「魔法の意味に沿った名前としては精神防壁破砕(メモリウォール・クラッシャー)とでもつけるべくだったかの」

(レティシア)
「しかしこれを使おたのは失敗だったのう」

(作者)
「カーラの不幸はそう容易く解決出来るものじゃないからね」

(レティシア)
「そしてサクッとキングクリムゾンな原作イベント」

(作者)
「このイベントはいらないと思うしね」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」

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