白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は砂漠の遺跡の決戦1だよ


鬼械神(デウスマキナ)11

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

あと一歩のところで形勢を逆転されたベルシタンは切り札を切ることにした

 

(ベルシタン)

「ドール達ー」

 

その言葉に応えてウィザードの兵士三人が前に出てくるが雰囲気が人間と言うよりは人形とかマネキンみたいな感じがしてあまり存在感を感じられない

 

(ベルシタン)

「こいつらは我が主の御力で命令に従うだけの人形にすぎません、だからもう私を殺しても意味がありませんよ」

 

(エルドア)

「なんだと」

 

(レナード)

「どういう意味だ」

 

前に出た兵士達は懐からあのカードを取り出し躊躇いなくあの言葉を唱える

 

(ベルシタン)

「こういうことですよ」

 

(兵士(人形))

「アドベント」

 

カードから光が溢れだし兵士達を包む、その光が収まると兵士達の代わりに魔人達が立っていた

 

(ユウリ)

「こうも簡単に命を捨てるようなことが出来るものなの?」

 

(エルドア)

「自分の命を考えることも出来ずにただ闇雲に命令に従うだけだから人形ということなのだろう」

 

(ユウリ)

「そんな…、ひどすぎる」

 

(カーラ)

(人形…、命令…、命…、なんだろう、こういうの知ってる気がする

でも…、どうしてなのか、どうしてなのか、…わからない)

 

(レナード)

「くう…、なら俺も、我に力を、変身!」

 

(ユウリ)

「レティシア、ファングは」

 

(賢士)

「だめだ、今は見ているものが多すぎる、あれはこの世界の力ではない故出来るだけ知られとうない」

 

(ユウリ)

「そんなぁ」

 

(賢士)

「それにレナードの操縦センスと戦闘センスには目を見張るものがあるわい、ここはレナードを信じて待とうぞ」

 

(ユウリ)

「レナード(レナードが無事でいてくれたらそれでいい)」

 

(賢士)

(それに妾には他にもやるべきことがあるしの)

 

(賢士)

(今はカーラがシズナ姫のガードについておるが、やつがそれを想定した仕込みをカーラに(ほどこ)しておる可能性が極めて高いしのう)

 

(賢士)

(それにレンの居場所を見つけなくてならないしのう)

 

賢士が隙なく回りを探ってる間にも魔人達はメイスや斧などそれぞれの武器を振るって白騎士に襲い掛かってきた

 

白騎士は剣で弾いたり受け流したりするが隙のない連携攻撃のため反撃に移れない

 

(レナード)

「ぐ…、ぐぅ(こいつら、強い)」

 

(ベルシタン)

「どうです、異界の魔人兄弟は強いでしょう」

 

(ベルシタン)

「普通アドベンドしても術者の影響を受けるのでこうはならないのですが、ドールなら自我も意思もなくアドベンド出来ますからね」

 

(ベルシタン)

「術者の影響のない素の魔人を喚び出すことも出来るのですよ」

 

実に楽しそうにそんなことを言うベルシタンにユウリは寒気を覚えた

寒気と言うよりは悍ましい悪寒と言った方が適切かもしれないが

 

(ユウリ)

「あ…、あ…、あんたねえ!、人の命を何だと思ってるのよ!」

 

(ベルシタン)

「命ですか、そんなものでウィザードの役に立てるなら光栄ではありませんか、ねえ」

 

(ユウリ)

「こ…、こいつだけは許せない!」

 

ユウリをそのあまりの異常さに怖気を震いながらもベルシタンを睨み付けてはっきりと断言する

 

(エルドア)

「待て、今こいつらと戦って魔人達との戦いに巻き込まれでもしたらシャレにならん」

 

(エルドア)

「熱くなるのはわからんでもないが冷静になれ。今やるべきことを見失うな」

 

(エルドア)

「白騎士の戦いに直接参加出来なくても魔法で援護することくらいは出来るのではないのか」

 

(ユウリ)

「くうううううぅ、はぁ…、はあぁ(深呼吸)そうね、レナードを助けなくっちゃね」

 

エルドアとユウリは魔法で白騎士の反応速度を上げたり魔人達の反応速度を下げた後で気配を消して移動したりして決して狙われないようにしつつ白騎士の援護をするのに忙しくなった

 

(賢士)

(白騎士と魔人達の戦いに敵味方問わずに注目が集まっておるのう)

 

(賢士)

(だがこの戦いに1段落ついたらまたシズナ姫が狙われるしのう)

 

(賢士)

(何か仕込みがされているであろうカーラがガードしておると言うことはウィザードにとってはノーガード同然だからどうにかせんとのう)

 

(賢士)

(まあ、魔人になるような手の込んだやり方で妾達の懐へ入ろうとしてるからにはカーラへの仕込みは直接シズナ姫を攫うようなものではないと言うのは確かだしのう)

 

(賢士)

(その線で考えるとありそうなのはガードの役に立たなくする仕込みくらいかのう)

 

(賢士)

(シズナ姫を中心に悪意あるものを捕縛する移動式結界でも張るかのう)

 

(賢士)

(いや、それだと人形兵か何かで悪意なく攫いにこられたら役に立たぬか)

 

(賢士)

(なら味方登録しておる者以外の全てを捕縛する結界を半径10mで張るかのう)

 

賢士は密やかに呪文を唱えて誰にも気づかれずにシズナ姫を中心とした感知・捕縛結界を張った

 

その頃カーラとシズナは白騎士と魔人達との人外の戦いを茫然と見ているしか出来なかった

 

(カーラ)

「これが白騎士(シンナイト)魔人(ギガース)との戦いなのか、こんな凄まじい戦いでは何も手出し出来ん」

 

(カーラ)

「私が魔人になった時もこんな感じだったのだろうか(ぼそ…)」

 

(ベルシタン)

「はーはっはっはっは、いいですねいいですね魔法で援護してもらって何とか防いでるみたいですがそれで精一杯のようですね」

 

(ベルシタン)

「これなら今度こそ白騎士の神器(アーク)を手に入れることが出来るというものですね」

 

(ベルシタン)

「その後でちゃんとシズナ姫は返してもらいますよ」

 

(レナード)

(くうぅ、確かに斧とメイスと爪の連携攻撃を(さば)くのもきついがこのまま倒れるわけにはいかない)

 

(レナード)

「みんなを守るんだ、そして今度こそシズナ姫を助け出すんだ」

 

だが魔人の横殴りに打ってきた斧を剣で上へ受け流した時の隙をついて白騎士の腹にメイスが突き込まれる

 

白騎士はそのまま吹っ飛ばされて遺跡の壁画が描いてある壁に叩き付けられる

 

(シズナ)

「あぁ、レナード、レナード!」

 

(シズナ)

(レナードを、レナードを助けて、誰かレナードを助けて)

 

シズナ姫はただ一心にレナードのことを想い祈り続ける

 

(???)

(そうよね…、ワイルドを…、レナードを…、ううん白騎士を助けないとね)

 

シズナ姫が淡い光に包まれて輝き始める

 

(カーラ)

「こ…、これは?」

 

(レナード)

(ぐっ…、このままじゃ…、このままじゃ…、やられちまう)

 

(レナード)

(いや、俺がやられたらシズナ様が、ユウリが、レティシアが、カーラが、エルドアが、…そんなの、そんなの認めるわけにはいかない)

 

(レナード)

(守るんだ、…俺がみんなを守るんだ!)

 

(???)

(危機の中でも迷うことなき真っ直ぐで強き意志、欲するは守る力)

 

(???)

(これを聞かせたかったのか、古代の女王よ)

 

(???)

(はい、彼ならきっと…)

 

(???)

(良かろう、レア・メタリカを守護する遺跡の守護者として守る力を持つ形としてレア・メタリカを与えよう)

 

シズナ姫の祈りに応えるかのように白騎士が叩き付けられた壁の一部がひび割れ壁画が剥がれ落ちる

 

そして壁画が剥がれ落ちたその中から巨人サイズの盾が現れた




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティラ)
「今回もほとんど原作イベントそのまんまだね」

(レティシア)
「妾が裏でごそごそ動いておるがの」

(作者)
「これが後で効いてくるんだよなー」

(レティラ)
「それはそうと原作ゲームで楽勝だったギガース達がやたらと強くない?」

(作者)
「それは独自設定によって異界の仲良しギガース兄弟を素の状態で召喚したおかげでやたらと連携戦闘が上手いからだよ」

(レティシア)
「それはもしや黒い三連…」

(作者)
「ジェットストリームは言わせない、強くなってる理由は間違ってないけどね」

(レティラ)
「それじゃ次いくねー、最後に出てきたのはなんなの?」

(作者)
「楯が出てくるイベント自体は原作ゲームでもあったけど出てきたのはただの楯だったからね」

(レティラ)
「ほんとにただの楯だったの?」

(レティシア)
「うむ、確かに[白金の楯]という名前を持つなんの特殊効果も持たないただの楯であったことは間違いないぞ」

(作者)
「それじゃつまんないと思って伝説の金属とか守護者とかを捏造してかなり強い楯を持たせてみたよ」

(レティラ)
「その強さはまた次回ってことだね」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」
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