白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は沙漠の遺跡での決戦2です

UAとお気に入り登録17人だけで総評価が500を突破した

すごいことなんだろうけど感想も評価もメッセージもなにもない、生の反応と言えるものがなにもないのは寂しいよ~


鬼械神(デウスマキナ)12

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

(ファントム)

「主よ、コンタクトがありました」

 

(レナード)

「ま…け…ら…れな…い」

 

(ファントム)

「主の意志を、守りたい者を強く想ってください」

 

(レナード)

「そうだ…、シズナ姫を…、みんなを守るために…、負けて…、いられないんだ」

 

白騎士にその想いが届いたのか白騎士は操縦を介さずに遺跡の壁画が崩れた壁から出てきた白地に青い文様の入った盾を掴み取った

 

(ベルシタン)

「な…、なんなのですか、もしやあれが古代神器(レリック)なのですか」

 

(賢士)

「否」

 

(ベルシタン)

「ではあなたはあれがなんなのか知っているのですか?」

 

(賢士)

「まさか実物を拝めるとは思わなんだがの」

 

(賢士)

「あれはレア・メタリカ製の盾に違いあるまい」

 

(ベルシタン)

「レア・メタリカ?」

 

(賢士)

「アスヴァーンだのイシュレニアなどといった太古においてさえ天然ものは掘りつくされ伝説の中のみの存在となっておった希少金属(レアメタルよ)

 

(賢士)

「どこに隠されているとも知れず誰も見たことがない故に幻とまで言われておる金属よ、それだけに偶然とは思えぬ」

 

(賢士)

「レナードはレア・メタリカを持つ何かに選ばれたということかの?」

 

(賢士)

(だとしたらそれは間違いなくシズナ姫に転生したミューレアスのおかげであろうの)

 

(ベルシタン)

「なんでですか、なんでウィザードの指揮官である私を差し置いてあんな青二才が選ばれるというのですか」

 

(ベルシタン)

「まあいいでしょう、お前達さっさと白騎士を叩きのめして盾を奪い取ってきなさい」

 

(ベルシタン)

「こうすれば同じことですからね」

 

(賢士)

「それはどうかのう?」

 

(賢士)

「レア・メタリカが盾という形で出てきた以上、レナードを選んだ理由をすぐに目の当りにするのではないかのう」

 

白騎士はまだ少しふらつきながらも剣と盾をしっかりと構えて立ち上がった

 

そこへ素手の魔人が右から殴りかかるが盾に弾かれる

殴る時に勢いをつけすぎたのか少しよろめいたがすぐに態勢を立て直した

 

(レナード)

「すごい…、この盾軽々と弾き返した」

 

素手の魔人のフォローをするためかメイスの魔人が先ほど白騎士を吹っ飛ばした時と同じように腹へ突き込もうとした

 

だが白騎士はメイスの正面にくるように盾を構えてメイスを受け止めた

メイスを受け止められた魔人は逆に吹き飛ばされかねない勢いでたたらを踏んで後ろに下がる

 

(ベルシタン)

「いったいなんなのですか、あれほど追いつめていたというのに盾を構えたくらいでここまで状況を引き戻されるなんて」

 

斧の魔人がデッドスイングという技で白騎士に仕掛けるがやはり盾で正面から受け止められて勢いよく弾かれる

 

だが斧の魔人はその場で回転して二回転目で弾かれた勢いを乗せて右拳で裏拳を叩き込もうとしていた

 

だが白騎士はその拳の軌道上に剣を立てることで迎撃して斧の魔人の右手を切り落とした

 

(ベルシタン)

「なんなのですかいったい」

 

(賢士)

「ふむ、どうやらレナードは守る力を求めたようだの」

 

(賢士)

「そしてレア・メタリカが理想とする守る力はただ防ぐだけではなく盾に込められた反発力によって継続的な攻撃能力を奪うことにあるようだの」

 

(エルドア)

「継続的攻撃力を奪う?」

 

(賢士)

「つまりはあの盾で攻撃を防ぐことによってコンボによる連続攻撃を不可能にし、なおかつ敵の隙を作ることによって反撃のチャンスとして生かすということよの」

 

(ユウリ)

「なんかそれってすごくない」

 

必死で白騎士の補助をしていた二人も状況が好転したことによって口を(はさ)む余裕が出来たようである

 

慌てて素手の魔人とメイスの魔人が斧の魔人を助けようとして仕掛けてくるが焦りで攻撃が大振りになり白騎士に楽々と避けられる

 

そして白騎士は剣を構えて手がなくなった右腕を押えて痛みで吠えている魔人に必殺の二撃を叩き込む

 

(レナード)

「クロスレイジ」

 

クロスレイジは逆袈裟(ぎゃくけさ)に斬り素早く返して袈裟懸けに斬る必殺技である

白騎士に深々と斬られた斧の魔人は耐えきれずにそのまま倒れた

 

三体での連携攻撃があるからこそ強い魔人達はこうなるともう白騎士の敵ではなかった

 

(レナード)

「さあ、これ以上痛い目にあいたくなければカーラの妹をさっさと返すんだな」

 

(ベルシタン)

「いやーさすがですね、今回はいけると思ったのですが残念です」

 

(ベルシタン)

「ならば更なる奥の手といきますかね」

 

(ベルシタン)

「お前達ー、出番ですよ」

 

ベルシタンが後ろの遺跡の柱の残骸に向かって呼ぶと柱の影からウィザードの兵士二人が金髪の可愛い娘を引きずるようにして出てきた

 

その娘は後ろ手に縛られて猿轡(さるぐつわ)を噛まされて何も出来なくされていた

 

(カーラ)

「レン」

 

その声が聞こえたのか金髪の娘は声のした方向を見てカーラを見つけると嬉しそうな表情になってから何とかして自由になろうともがくがウィザードの兵士に押えられて果たせずにいる

 

(賢士)

(やっと見つけたぞ、早く転移術式を組み立てねば、まずは座標固定から始めねば)

 

カーラはレンを解放しようとシズナ姫のガードを放り出して駆けつけようとするがベルシタンがレンの首にナイフを突きつける

 

(ベルシタン)

「確かあなたとの約束は白騎士の神器(アーク)と交換に妹を返すでしたね」

 

(ベルシタン)

(さあ、じっくりとこの娘の顔を見なさい、それによって予定通りの行動をとることになるのですから)

 

(ベルシタン)

(そのための仲の良い姉妹という設定なのですから)

 

カーラは怒りの形相でベルシタンを睨み付けてからどえすれば妹を助け出せるのかを考えつつレンを見ていた

 

レンを見ているうちにカーラの頭の中に誰かの声が繰り返し聞こえてきた

 

(頭の中の声)

(シズナ姫から離れろ…、シズナ姫から離れろ…)

 

カーラはその声を訊いてるうちに$ぼうっとしてきて何も考えられなくなってきた

 

その声に逆らうことが出来なくなってシズナ姫から離れた

 

(ユウリ)

「カーラどうしたの」

 

(カーラ)

「…なんでもない」

 

(ユウリ)

「なんとしてもあの娘を助けないとね」

 

(カーラ)

「…うんそうだね」

 

(ユウリ)

「どうしたんだろ、変なカーラ」

 

(賢士)

(どーやらカーラに仕込まれたものが動き始めたようだの)

 

(賢士)

(だが妾は感知捕縛結界の維持及び自動化と転移術式で忙しくで手が打てん、結界に期待するしかないのう)

 

ユウリはカーラの様子が何か変だと思ったが緊迫した状況になっているためその意味を深く考えることはなかった

 

レナードも白騎士のままどうすればいいのか考えあぐねていた

 

(ベルシタン)

「それではそろそろ更なる奥の手を使いましょうかね」

 

ベルシタンはレンを押えてる兵士に言ってレンを三体の魔人が倒れてる場所に連れて行った

 

そして懐からカードを取り出し、そのカードをレンに突きつけて呪文を唱える

 

(エルドア)

「あいつ…、まさか、やめろー!」

 

(賢士)

(ちい、結界の維持自動化を優先しために転移術式が遅れてしもうた)

 

賢士は遅まきながらも転移術式を無詠唱で発動する

 

だがカードの力が渦巻く場は魔力をかき乱すのかレンを強制転移させることは出来なかった

 

(賢士)

(なろう、転移させることが出来ぬなら)

 

レンを転移させることが出来ないならレンの元へ転移して守ればいいだけのこと

 

(賢士)

(幸いにも座標はそのまま使える、ならば間に合わせてみせる)

 

再び無詠唱で転移を行いレンの元へと瞬間移動する賢士

 

(賢士)

「妾をなめるなー!」

 

カードによって作られた力場はウィザードの兵士も含めてありとあらゆる力を吸い出していた

 

魔力も、気力も、魂の力さえも、命に関わるありとあらゆる力が抜けていく

 

それは凄まじい痛みを伴う

 

(賢士)

「うわああああああーーー!」

 

(レン)

「きゃああああああーーー!」

 

アドベントカードによって作られた力場が吸い出した力によって光に包み込まれて賢士もレンもウィザードの兵士も魔人の死体も全てを隠していく




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(作者)
「と言いたいけどちょっと事情があっていつもの二人はお休みです」

(作者)
「お休みというか…出れる状態じゃないと言うか…(本文参照)」

(作者)
「なのでサクッと説明します」

(作者)
「レアメタリカの楯は物理攻撃に対する反撃能力として反射に近いレベルで物理攻撃を弾くことが出来ます」

(作者)
「物理近接に限っては「何このチート」と言いたくなるくらい凶悪な能力と言えます」

(作者)
「そしてレティシアの転移術式ですが緊急時に必要とされることが少なくなくて色々と工夫がされています」

(作者)
「詠唱中に中断されても無駄にならないようにしたりとか詠唱中に別の目的の術式に切り替えたりとか出来ることは色々と豊富にあります」

(作者)
「それじゃ、次回またお会いしましょう」
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