白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回からしばらくは後始末&説明ばっかりの次の章への繋ぎになってるよ


鬼械神(デウスマキナ)14

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

砂漠の町アルバナ ガマローネ商会本部救護室

 

 

マーシャのモンスター回収部隊を要請して回収してもらったユウリ達だが今はガマローネ商会の救護室にレティシア達を寝かせている

 

ガマローネ商会の方がマーシャの店の支店より設備がいいからだ

 

悔しそうにしながらをそれを薦めていたマーシャの表情が印象的だった

 

そしてレティシア達三人を救護室に運んでから三日は過ぎたがまだ目を覚ましはしなかった

 

(ユウリ)

「だめ、回復系以外にも状態回復や戦闘復帰系の神聖魔法も使えるだけ使ってみたけど誰も目を覚まさないよ」

 

(エルドア)

「神聖魔法は私の得意とするところではないしな」

 

(カーラ)

「私もその系統は得意ではなくてな、すまない」

 

(シズナ)

「私も魔法を使えれば良かったのですが」

 

普通お姫様が戦闘技能を持っているわけがないのでシズナ姫が気にすることではないと言えるのだが

 

それでも出来ることがなくて気に病むのは仕方のないことではある

 

ユウリはレティシアにみっちりと仕込まれることで神聖魔法のエキスパートといえる領域にまで達していた

 

それだけにレティシアが意識不明でユウリに打つ手のない現状ではどうしようもなかった

 

出来ることがなくて沈んでる空気を嫌がってかカーラが少し気になってることを聞いてみることにした

 

(カーラ)

「なあ、何かレティシアの呼吸だけおかしくないか?」

 

(ユウリ)

「呼吸が、別に異常があるわけじゃないし気にしたこともなかったけど」

 

(エルドア)

「ふむ…、その呼吸がおかしいのはいつ気づいたのだ?」

 

(カーラ)

「回収部隊とアルバナに戻る途中でだ、おそらくはレンと二人揃って倒れていた時からあの呼吸だったのではないかと思う」

 

(エルドア)

「だとすると、これもレティシア殿の技の一つかもしれんな」

 

(???)

「よくわかったの」

 

(ユウリ)

「レティシア、気がついたんだね、よかったぁ」

 

(シズナ)

「本当に気がつかれてよかった、今更ですが助けていただいてありがとうございます」

 

(賢士)

「何、妾達のしたいようにしただけだし、それにウィザードを何とかせねばならぬから礼を言うにはまだ早いぞ」

 

(賢士)

「それと心配をかけたようだの、まだ全開とは言えぬが普通に過ごせるくらいには回復したぞ」

 

(賢士)

「それとカーラの気にしておったものについて教えておこうかの、あの呼吸は気功法の一つで気功調息(きこうちょうそく)と言うもので特殊な呼吸法によって体内の気の流れを整えて自己回復力を底上げする技よ」

 

(エルドア)

「やはりか、我々が魔力を扱うように遥か東方の方では気という命の神秘の力を持って様々な技を駆使するものがいるとか聞いたことがある」

 

(カーラ)

「なるほど、その呼吸法とやらも神秘の力の内と言うことか」

 

(賢士)

「さてと、あれからどれだけ時間がたったかの?」

 

(エルドア)

「あの戦いから三日と言ったところだな」

 

(賢士)

「そうか、急いでレンの容態を確認せねばなるまいな」

 

(ユウリ)

「ちょちょっとレティシア、もう…色々聞きたいことがあったのに」

 

(エルドア)

「後でまとめて聞くしかないだろうな」

 

賢士は魔法による診断も込みでレンの容態を確認する

 

(賢士)

「ふむふむ、思ったよりも余裕があるのう、外部から十全な回復を施されておるのか」

 

(エルドア)

「それはユウリが頑張ってくれてな、毎日三人に治癒系魔法を一通り掛けて回っていたぞ」

 

(賢士)

「そうか、世話をかけたな」

 

賢士がユウリを労って自然と柔らかな微笑みを向けるとそれがたまらなく可愛いと感じたのか緩みきった笑顔で賢士に抱き付いていた

 

こらそこ、ユウリにそういう属性がとかタグに百合が必要とか言ってる人は良く考えて欲しい

 

一つは今レティシアが歴戦の戦士でもあり賢者でもあるということ

それだけ過酷な時を生き抜いてきただけに真剣な時の表情はやたらと鋭い表情になる

 

そのレティシアが今はレティラという娘の体を借りている状態だ

 

ユウリよりも一回り小柄でツインテールの青い髪がよく似合う可愛らしい少女がやたらと鋭く厳しい表情で色々とやっている

 

しかも中身がレティシアであるために補正が働くのかその可愛らしさと鋭さのアンバランスに違和感を感じさせない

 

そんな少女が厳しい表情をしてたのに自分のことを褒めた上にその厳しい表情を崩して笑顔と向けたとなればユウリのようになるのはむしろ当然といえよう

 

(賢士)

「っておいこら、離さぬか、このままではレンが持たぬからなんとかせねばならぬのだ」

 

話しが盛大に脱線してしまったので元に戻そう

 

(カーラ)

「なんだって」

 

(ユウリ)

「そうなの?」

 

(カーラ)

「それでレンを助ける方法はあるのか」

 

レンのことになると熱くなるのかカーラが賢士に詰め寄る

 

(賢士)

「ある、今からそのために必要になるものを用意するから落ち着け」

 

そう言ってカーラを宥めると賢士は自分の荷物から薬草の粉末やら何やら神秘的な粉末やらを取り出して

 

(賢士)

「うーむ、これだけでは足りんな」

 

「賢士」

「至急用意して欲しいものがあるが」

 

(エルドア)

「なら商会の方に言っておこう」

 

(賢士)

「うむ、必要なのはハイポーションとハイエーテルとそれから…」

 

などなどしばらく話してからエルドアは商会へと向かうことになったがその前に

 

(エルドア)

「後でレナードの方も見てやってくれ、おそらくは白騎士のブーストモードが原因だろうがな」

 

(賢士)

「なんだと、確かにレナードのやつを見かけぬと思っておったがそんなことになっておったとは」

 

(賢士)

「しかしブーストモードの封印はしっかりと噛ませておったはずなのにいつ解けおった」

 

賢士はレナードの荷物から白騎士のガントレットを探し出しガントレットを媒介に特殊な術式でファントムとの接触を試みる

 

(ファントム)

「これはグランドマスター、お久しぶりでございます」

 

ファントムは賢士によってブーストモードのリミッターの側面も持って後付けされたものなのでファントムにとっては創造主(グランドマスター)にあたる

 

(賢士)

「ブーストモードの封印が解けたと聞いたのでな、あれだけしっかりと封印を噛ませておったというのに」

 

(ファントム)

「どうやら貴女達二人が殺されたものと誤解したようでして、その時の激情によって封印を吹き飛ばされてしまいました」

 

(賢士)

「妾の封印を吹き飛ばすとはの、まったく呆れたやつよの」

 

(賢士)

「ならレナードのやつはほっといても大丈夫そうだの」

 

(ファントム)

「ええ、今も順調に回復にむかっています」

 

(賢士)

「なら問題ないの、しっかりと再封印してから戻るかの」

 

(賢士)

「ではレナードのことは頼むぞ」

 

(ファントム)

「お任せください創造主(グランドマスター)

 

賢士白騎士内部の世界から戻ってきた時カーラはシズナ姫と話しをしていてユウリはレナードの看病をしていたが賢士にそっけなくされて聞きたいことも聞けなかったためか微妙に拗ねた雰囲気が出ていた

 

(賢士)

「ああユウリ、レナードのやつなら問題ないぞ、白騎士の特殊な機能を無理矢理使った反動で疲れておるだけだからの」

 

(ユウリ)

「でも、三日も目を覚まさないし」

 

(賢士)

「なに、あまりにも寝ぼけるようならレンを起こしたついでに起こしてやるからの、ユウリも一休みしておけ」

 

(ユウリ)

「ううぅ、わかったよう」

 

その後賢士はエルドアが持ってきたアイテムを受け取ると商会の工作室を借りて薬の調合を始めた




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナー」

(レティラ)
「おっひさしぶりー」

(レティシア)
「ようやっと妾達復活だの」

(作者)
「あなた達が出れない間は寂しかったよー」

(レティシア)
「挨拶はこの辺にしておいてそろそろ解説に移るかの」

(レティラ)
「そーいや、どうやってあたし達が助かったのかって全然言ってないね」

(レティシア)
「それは後回し後回し、本文で出るまで待てい」

(作者)
「なら説明するのは気功調息だけで良さそうだね」

(レティシア)
「うむ、このスキルは仙術だの|道(タオ)だのに少しばかり踏み込んでおってのおおざっぱに言えば呼吸による気の操作になるのう」

(作者)
「この説明でわからない人は週刊少年飛翔で奇妙な冒険をしていた一族の波紋の親戚のようなものと言えばわかるかな?」

(レティラ)
「確か「オラオラ!」とか「無駄無駄!」とか言って吠えてたやつかな」

(レティシア)
「いや、それよりも前の波紋疾走(オーバードライブ)と吠えておった時のやつよな」

(作者)
「そして最後に調合を始めたけどこの辺の説明は次回になりそうだね」

(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」
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