ちっとも進まないな
◇ ◇ ◇
レンが自己紹介をしたことでちょうどいいとばかりにみんなも自己紹介をすることになった
(シズナ)
「バランドール国王女のシズナです、この度はウィザードなる組織から助けていただいたことを皆様に感謝しています、本当にありがとうございました」
(レナード)
「俺はレナード」
(ユウリ)
「私はユウリ」
(エルドア)
「私はエルドアだ」
(レティシア)
「あたしはレティシアだよー、ほんとはレティラって言うんだけど理由があって今はレティシアと名乗っているよ」
(カーラ)
「私はこの町の酒場の踊り子でカーラだ」
(レナード)
「俺達四人はウィザードに誘拐されたシズナ姫を助けるために旅をしていたんだ」
(カーラ)
「私は生まれも育ちもこの町だからこいつらとは違うが妹のレンがウィザードの攫われたのでな、色々とあってこいつらの話に乗ったというところだ」
(レン)
「それで、お姫様はもう助けたんだから後は帰るだけなんですか?」
(エルドア)
「そう簡単な話しではないな」
(レン)
「ちゃんとお姫様は助けてるんでしょ?」
(エルドア)
「そもそもシズナ姫が誘拐されたのはバランドールに攻めてきたウィザードに思いっきり負けたからだ」
(カーラ)
「なるほどな、お姫様だけを連れて帰ってももう一度攻めてくださいといってるようなものだな」
(エルドア)
「そうなったら今度はもっと悲惨なことになりそうだな」
(シズナ)
「そうですか、ならどうすればよいのでしょう」
(レナード)
「ウィザードがいるから帰れないんじゃウィザードを叩き潰すしかないじゃないか」
(エルドア)
「基本的にはそれしかないだろうな」
(ユウリ)
「基本的にはそれしかないって言っても具体的にはどう動くの」
レティシアが何か考えてる風にうんうんと頷いてから意見をだす
(レティシア)
「これは”妾”からの意見なんだけどね、ウィザードの狙いがシンナイトなんだからこっちもシンナイトを狙っていけばいやでもウィザードとぶつかることになるしその時にガツンとやっちゃえばいいと思うよ」
ここには賢士のことを知らないシズナ姫とカーラとレンがいることをレティシアはわかっているのでそのことを気にして言葉に気をつけている
(エルドア)
「確かにな、確実にシンナイトを手に入れようとするならそれなりの実力者が出てくるだろうし、そういった実力者を倒していけば」
(レナード)
「ウィザードが弱体化していって国を攻めるようなことは出来なくなると」
(ユウリ)
「そうなればシズナ姫も国に帰れるようになると」
(カーラ)
「でもさ、それまでお姫様はどうするんだい、下手なところには置いとけないだろ」
(エルドア)
「確かにな、シンナイトのことも考えれば私達と行動を共にするのが一番だろうが」
(シズナ)
「それは私も旅をするということでしょうか」
(シズナ)
「私に皆様のように旅をすることが出来るのでしょうか」
(レナード)
「それなら大丈夫ですよ、俺達が助けますから」
(エルドア)
「そうだな、旅をするなら共に行動することになるでしょうし足りないところは補い合えばいいのですよ」
(シズナ)
「でもきっと足手まといになってしまいます」
(カーラ)
「ならお姫様に出来てあいつらに出来ないことで助けてやばいいじゃないか、作法とかはきっとお姫様の方がよく知ってるんじゃないのか?」
(ユウリ)
「うふふふ、それは言えてるわね」
(レナード)
「ちぇ、笑うなよなぁ、もう」
(レティシア)
「ただここにいるってだけで笑うことだって出来るんだ、足手まといとかそんな暗いことなんて考えてないで一緒に旅をすることを楽しめばいいと思うよ」
(シズナ)
「そういうことでいいんでしょうか?」
(レティシア)
「気にしちゃう?」
(レティシア)
「なら友達になろう」
(シズナ)
「友達に…ですか?」
(レティシア)
「友達ならそーゆーの気にしないもんだもん」
(レン)
「あー、なら私もー」
(カーラ)
「まったく、しょうがないな」
(シズナ)
「え…、ええ?(侍女とかそういった身近な人はいましたけど友達なんてのは…)」
(レティシア)
「いや…、なの?」
レティシアが上目づかいに不安そうにシズナ姫を見上げる
シズナ姫はこのままだとレティシアが泣きそうな気がして「このままじゃいけない」とか「泣かせたくない」とかいった気持ちがこみ上げてくる
(シズナ)
「い…いえ、そうことではなくて、その…今まで友達と言えるような人は…」
(カーラ)
「そっか、お姫様って立場があるから友達なんて気軽なもんは…」
(レティシア)
「ならあたし達が最初の友達だね、よろしくねシズナ」
(シズナ)
「え…ええ、よろしく、その…」
(レティシア)
「レナードみたいにレティシアって呼び捨てにしてよ」
(シズナ)
「あっ、はい、よろしくレティシア」
(レン)
「私のこともレンって呼び捨てにしてね」
(シズナ)
「はい、そうしますレン」
(カーラ)
「まあ、大分なし崩しだけどお姫様も一緒に行動するということでいいんだな」
(シズナ)
「はい、皆さんとなら」
(シズナ)
「あっ、と皆さんも友達ということでいいの…ですよね?」
(レナード)
「もちろん」
(ユウリ)
「よろしくねシズナ」
(シズナ)
(そういえばレナードだけ呼び捨てにしてましたね、どうしてでしょう、どうしたでしょう?)
シズナ姫が今更ながら呼び捨てしてたことに気付いて内心わたわたしつつ赤くなってたり
(カーラ)
「それで私達も一緒にいこうと思う」
(レナード)
「一緒に来てくれるのか」
(カーラ)
「私もレンも助けてもらったからね、このままはいさよならってわけにはいかないだろ」
(カーラ)
「それにアルバナは安全とは言えないからね、グリードまで行って信頼出来るとこを見つけてレンを預かってもらうつもりだよ」
(エルドア)
「確かにウィザード相手ならそうした方がいいかもしれんな」
(レナード)
「そうなるとここにいる全員で行動することになるわけか」
(レティシア)
「旅支度するならいいお店知ってるよ」
(エルドア)
「それもどこに向かうかによるだろう、まず情報を集めなくては」
(カーラ)
「シンナイトってレナードのでかい鎧のことだろ、それらしい話しならグリードから来た人に聞いたことがあるぞ」
(カーラ)
「確かバンカーロードの遺跡に鎧を着こんだドラゴンがいるとかいう眉唾ものの話しだけどな」
(エルドア)
「それでも確認した方がいいだろうな」
(レティシア)
「それじゃ、お店には明日いくことにして今日はもう休もう」
(ユウリ)
「そうね」
(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」
(レティシア)
「今回何か進んだか?」
(レティラ)
「みんなお友達になって次の目的地が決まったくらいだね」
(レティシア)
「さっきからグサッとかグッサァとか聞こえてきおるがどうしたのかの?」
(レティラ)
「(つんつん、つんつん、)」
(レティシア)
「何をしておるのだ」
(レティラ)
「作者がさっきからのたうち回ってビクビクして倒れてるの」
(レティシア)
「ちっとも進んでおらぬから言葉のナイフでも刺さったのかの、クリティカルで」
(作者)
「ビクビク…(返事がない、ただの屍のようだ)」
(レティシア)
「とりあえず今回説明出来ることはしておくかの」
(レティラ)
「シズナ姫と友達になってタメ口・呼び捨てになったことかな」
(レティシア)
「うむ、リリカルな魔法世界で有名なことであるがお互いにちゃんと顔を見て名前を呼べば友達ということだの」
(作者)
「こ…これで原作ゲームではありえなかった攫われた人と死んでいるはずの人が正式に主人公パーティーに入ることになったわけですよ」
(レティラ)
「おっ、作者が復活した」
(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」