白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回はグリードに入るあたりだよ


龍騎士3

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

レナード達は古竜の死体から逃げるように急いでゴンドラ乗り場へ向かった

 

途中で出くわすモンスターにはバーストクロスやウインドスラッシュなどの弓や魔法の強力な遠距離スキルを遠慮することなく使い一時も止まることなく駆け続けた

 

ほどなくしてゴンドラ乗り場にたどり着いたがそこは崖を桟橋とした港のような場所で待合室らしき建物がいくつか建っていた

 

その中には宿屋もあったので全員風呂に入り賢士の魔法で血臭の類は完全に消した

 

(賢士)

「これで一安心よな」

 

(シズナ)

「これでもうドラゴンに狙われることはないのですか?」

 

(賢士)

「うむ、訓練された犬でも追えぬほど徹底的に臭いを消したからのう」

 

(シズナ)

「ならあのゴンドラに乗ってグリードに行くのですね」

 

シズナの指し示したゴンドラというのはムカデを足の代わりに羽を付けて平べったくしたような巨大な虫にぶら下げた部屋のことである

 

(ユウリ)

「まあ、あんまり見ていたいとは思えない虫だけどこれに乗るしかないのよね」

 

(シズナ)

「そうかしら。結構かわいい虫だと思うけど」

 

(レン)

「目とかよく見るとかわいいよね」

 

(レティシア)

「ひらひらした羽とかが愛嬌あるしね」

 

(ユウリ)

「さっ…、三人とも平気なんだ」

 

(カーラ)

「なんならお前はゴンドラに乗らずに直接デミトールを登ってグリードに行くか?」

 

(ユウリ)

「…え…、遠慮しまーす」

 

なんだかんだと言ってる内にレナード達に順番が回ってきてゴンドラに乗ることになった

 

たくさんの羽でバランスがとれているのか快適な乗り心地で自由都市グリードのステーションにたどり着いた

 

グリードのステーションはとても大きい駅の中みたいになっていた

 

そして回りを見渡してみると都市列車の時刻表が貼ってあったり真ん中に受付と書かれたカウンターがあったりしていた

 

そして奥には一軒の大きな屋敷が見えた

 

(エルドア)

「あれがグリードの市長の屋敷だな」

 

(レナード)

「市長ってことはバンカーロードのことも色々と知っているんじゃないか?」

 

(カーラ)

「そりゃ知ってるだろうけどアポもないんじゃ門前払いは間違いないね」

 

(レナード)

「アポ?」

 

(カーラ)

「事前に会う約束を取り付けておくことよ」

 

(レナード)

「そんなこと出来るわけないじゃないか」

 

(エルドア)

「なら商業区にでも行って情報を集めるか」

 

だが商業区の宿屋兼酒場で市長であるドリスドールにアポなしで会う方法を知ることは出来なかった

 

(カーラ)

「厄介なことだな」

 

(エルドア)

「ああ、市長に頼んで採掘シーズンの時のようにデミトールを張り付かせてもらわないとちょっと行けないからな」

 

(レナード)

「そんなに厄介なのか?」

 

(エルドア)

「ああ、採掘場の入り口は断崖絶壁の岩棚にくり貫かれた巨人サイズの穴しかないからな」

 

(カーラ)

「だからどうしてもそこの出入りに慣れたグリードの協力が必要なのよ」

 

(レナード)

「そうか巨人サイズの穴ならファングで入れるような気も…」

 

(賢士)

「やめい!、妾のファングを晒し者にする気か?」

 

(レナード)

「ご…、ごめんごめん」

 

(カーラ)

「となると、どうしても市長に会う方法が必要だな」

 

(エルドア)

「となると、もう少し突っ込んだ所で情報を集めるとするか」

 

(カーラ)

「そうなるとシズナとレンと…」

 

(賢士)

「レナードとユウリはここで留守番をしてもらうかの」

 

(ユウリ)

「ええー、どうしてー」

 

(レン)

「ぶーぶー」

 

(賢士)

「後そういう所にいる間は”あたし”の方も眠っててもらうことにするかの」

 

(レティシア)

「えー、そんなの聞いてないよー」

 

(賢士)

「今言ったからの」

 

(カーラ)

「今のはなんなんだい、何か変な感じだね、一人二役と言うか、二人いるみたいというか?」

 

(賢士)

「うむ、この際だから妾のことも話しておくかの」

 

賢士はレナード達にも話した賢士とレティシアの今までのことをカーラ達にも話した

 

(カーラ)

「とんでもない話しもあったものだな」

 

(レン)

「レティシアの中にはレティシアを守る守護霊みたいなのがいるんだね」

 

(シズナ)

「今までレティシアに違和感のようなものを感じることもありましたがその理由がよくわかりました」

 

(シズナ)

「目には見えないというだけでレティシアの中にもう一人私達を守ってくれていた人がいたのですね」

 

(シズナ)

「これからもよろしくお願いします」

 

(エルドア)

「まあ、その話しは置いておいてだな、今から行くところはお前達が知る必要がないような薄汚れた所だ、だから一緒に行くわけにはいかない」

 

(カーラ)

「その代わりこの辺には転がっていない情報を拾える可能性もあるけどな」

 

その時賢士がユウリに近づいてひそひそ話しを始める

 

(賢士)

「ここまで言えばどういう所に行こうとしておるか見当がつくのではないのか(ひそひそ…)」

 

(ユウリ)

「いわゆるスラムみたいなとこ?(ひそひそ…)」

 

(賢士)

「そういうことよ、シズナやレンを連れて行けないのもわかるであろう?(ひそひそ…)」

 

(ユウリ)

「確かに(ひそひそ…)」

 

(賢士)

「それに妾達が情報を集めてくる間は汝等にシズナとレンを守っていてもらいたいからの(ひそひそ…)」

 

(ユウリ)

「(やれやれ)わーかった、ちゃんとシズナとレンを守ってみせるよ(ひそひそ…)」

 

(ユウリ)

「しょうがないわね、ちゃんと留守番しててあげるからいい情報(ネタ)掴んできなさいよ」

 

(レナード)

「おい、いいのかよ」

 

(ユウリ)

「しょうがないじゃない、シズナとレンを連れて歩くわけにはいかない所みたいだし、二人だけにするわけにもいかないし」

 

(ユウリ)

「かといってレナードだけお守りにつけるのも別の意味で危ないしねー」

 

カーラと賢士がそれを聞いてくすくすと笑う

 

(レナード)

「おいおい、いくらなんでもそりゃないだろ」

 

(エルドア)

「それではちゃんと留守番しておるようにな」

 

(レナード)

「わかったよ」

 

(ユウリ)

「はーい」

 

(レン)

「お土産買ってきてねー」

 

(シズナ)

「はい、行ってらっしゃい」

 

エルドア達は都市列車でダウンタウンへと向かった




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティシア)
「ゴンドラ乗り場での女性陣は意外なくらい図太かったの」

(レティラ)
「ゴンドラを運ぶ羽根つきムカデを怖がっていたのはユウリだけだったね」

(作者)
「原作ゲームのゴンドラ乗り場のシーンではさりげなくシーザーも映っていたね」

(レティシア)
「古竜を弔った帰りかの?」

(レティラ)
「一緒に銀髪のお姉ちゃんも映っていたね」

(レティシア)
「ナンパでもしておったのか、シーザーらしいと言えばシーザーらしいの」

(作者)
「そして町に着いたら未成年組は宿屋でお留守番を言いつけられてしまう」

(レティラ)
「ぶ~、あたしだって一緒に行きたかったよ」

(レティシア)
「いや、あーゆー場所は汝等は知らずともいい所よ」

(作者)
「次回は原作ゲームとは違ってもっと裏社会らしいイベントで結果をだすよ」

(作者)
「次回またお会いしましょう」
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