白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は裏技でバンカーロードの道中をスルーしてボス戦に突入だよ

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龍騎士9

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

ウィザード 飛行船

 

(銀髪の青年)

「ベルシタン」

 

(ベルシタン)

「ははあ」

 

(銀髪の青年)

「なぜ砂漠の遺跡で契約者が生きたままの状態で白騎士を手に入れようとした」

 

(ベルシタン)

「まさかあのようなことになるとは思ってもみなくて」

 

(銀髪の青年)

「貴様のやるべきことはシンナイトの奪取だというのはよくわかっていよう」

 

(ベルシタン)

「それはもちろん」

 

(銀髪の青年)

「ならなぜシンナイトについて調べておかぬ、調べておけば契約者が存在する間は契約者以外に触れること叶わずとの決まり事がわからぬはずがないだろう」

 

(ベルシタン)

「申し割ありません…(ガクガク)」

 

(銀髪の青年)

「やつらはバンカーロードの遺跡へと向かっている」

 

(銀髪の青年)

「これが最後のチャンスだ、シンナイトを奪ってこい」

 

(ベルシタン)

「はっ、ははあ」

 

ベルシタンが慌てて出て行った後で

 

(銀髪の青年)

「シャブールよ」

 

(シャブール)

「なんでしょうか」

 

(銀髪の青年)

「ベルシタンが失敗した時は…、わかっているな」

 

(シャブール)

「お任せください」

 

 

                     ◇ ◇ ◇

 

 

バンカーロード採掘場入り口

 

(シーザー)

「さーてさくさく行きますか」

 

(レティシア)

「ちょっと待ってー、なーんかおかしいような気がするよ」

 

(レナード)

「おかしい?」

 

(レティシア)

「ねえシーザー、採掘のオフシーズンっていつから?」

 

(シーザー)

「そりゃあ、二か月前からだけど」

 

(レティシア)

「じゃあやっぱり沢山入っていった形跡があるのはおかしいよ」

 

(シーザー)

「なんだって」

 

(エルドア)

「ウィザードか」

 

(レティシア)

「多分ねー」

 

(レティシア)

「だからこんなものを用意してみたよー」

 

レティシアが担いでいた大きな袋を地面に置いて中を見せるとそこにはマナポーション(MP回復)が山盛り入っていた

 

(レティシア)

「お城の時みたいにあたしの魔法で姿とか気配とかを消しながら奥までこっそりいっちゃおうってわけ」

 

(レナード)

「なるほど、それで魔法を使いまくるレティシアはマナポーションをがぶ飲みすると」

 

(賢士)

「まあ…、やろうと思えば出来るが、そんなにがぶ飲みすると太るぞ」

 

(レティシア)

「ポ…、ポーションの類は飲んだ分だけ消費すれば太らないもん」

 

(賢士)

「ふふ、なら良いがの、それと遺跡への道案内は汝に任せたぞ」

 

(シーザー)

「任せておけって」

 

賢士の魔法の大盤振る舞いで遺跡の少し前の安全なポイントまでたどり着いたレナード達はレティシアの作戦が正しかったことを思い知らされた

 

採掘場の中にはあちこちに…、そりゃあもう石を投げればウィザード兵に当たるんじゃないかというくらいあちこちにウィザード兵が溢れかえっていた

 

巨大なトカゲとかたまにドラゴンとかいたりするけどウィザード兵達はモンスターには手を出さずに何かを探してるようだった

 

そしてモンスターは普通なら縄張りを荒らされてケンカを売っているところだがウィザード兵があまりにも多すぎてどうしようか戸惑っているばかりだった

 

(レナード)

「あれ見つかってたらとんでもないことになってたな」

 

(シーザー)

「ああ、間違いない」

 

(レナード・シーザー)

「レティシア様々」

 

(レティシア)

「あはは」

 

(エルドア)

「このすぐ先に遺跡があるんだな」

 

(シーザー)

「ああ、そのはずだ」

 

(レナード)

「よし、行こう」

 

バンカーロードの遺跡に踏み込むと噂のドラゴンはいなかった

 

その代わりそろそろ見飽きた顔の一団が遺跡のあちこちを探していた

 

(ベルシタン)

「おや、またあなた達ですか、それに姫様もおいでとは丁度いい」

 

(賢士)

「よっ、ピエロ面(づら)、おおかたドラゴン目当てであろうが留守のようだの(どうやらあやつは龍騎士を肌身離さず持っておるようだの)」

 

(ベルシタン)

「ええ、わかっていますよ、だから巣を漁っているのです」

 

(ベルシタン)

「ドラゴンは縄張り意識が強いと聞いておりますのでこうして巣を漁っておればその内帰ってくることでしょうし、それに何か組織の役に立つものでも見つかれば儲けものですからね」

 

(ベルシタン)

「ですがこのまま待っているのも芸がありませんのでね、あなた達を殺してシンナイトと姫様を頂くことにしましょう」

 

(ベルシタン)

「お前達ー!」

 

ベルシタンの声に応えてウィザード兵二人が懐からカードを取り出す

 

(レナード)

「また命を簡単に捨てる気かよ」

 

(エルドア)

「あれはおそらく人形兵だな」

 

(ウィザード兵)

「アドベント」

 

人形兵が喚び出したのは槍を持つ緑色の魔人と剣を持つ黄色の魔人だった

 

(レナード)

「こんちくしょうが!、我に力を…変身!」

 

白騎士は変身と共に剣の魔人の方へ飛び込みクロスレイジを叩き込んだが剣で受け止められた

 

だが白騎士の攻撃はそれで終わらずにクロスレイジからそのまま足払いで横に()ぎ隙なく剣で攻撃を繋げていく

 

剣の魔人は白騎士の勢いに押され剣で辛うじて受けながらも膝をつく

 

槍の魔人が剣の魔人を援護するように白騎士に攻撃を仕掛けるが何かに弾かれてしまう

 

(ユウリ)

「戦神の加護」

 

ユウリがあらゆる物理攻撃を一度だけ防ぐ防御魔法で白騎士を守っていた

 

(賢士)

「妾達で汝を倒せるかどうかはわからぬ、だが白騎士の援護はしてみせようぞ」

 

(槍の魔人)

「うが?、がああああ!」

 

槍の魔人がやっきになってレティシア達に攻撃を仕掛けるが

 

(ユウリ)

「戦神の加護」

 

事前に戦神の加護を行き渡らせて攻撃を受けるたびに掛け直すことで鉄壁の守りを維持してるレティシア達には通用しない

 

(シーザー)

「こりゃ飛び道具じゃねえと届かねえよな、ならこれでどうだ」

 

シーザーが槍に風の力を乗せて突きを連発することで真空波の乱れ打ちをしたが当たってもかすり傷にしかならなかった

 

(賢士)

「ならこでも食らえや、命を容易く捨てるうつけが!」

 

賢士はその叫びと共にバーストクロスを打ち込み槍の魔人の両目を潰した

 

(槍の魔人)

「ぐぎゃあああああおー!」

 

(シーザー)

「レティシアって見た目と裏腹にえぐいことすんのな」

 

(賢士)

「このやり方がでかぶつ相手には効果覿面でのう」

 

レティシア達が奮闘してる時も白騎士は五月雨のごとく剣劇(けんげき)の雨あられを降らせていたが剣の魔人の守りを崩すことまでは出来ないでいた

 

(レナード)

(ちいぃ、思ったよりもしぶとい、このまま叩き込んでも倒せるのか?)

 

歯列な攻撃を仕掛けながらもレナードは何かいい手はないかと模索していた

 

(レナード)

(そう言えば黒騎士の技は直接斬られるのと同じくらい効いたな)

 

(レナード)

(ならあれにもう一撃加えて強化出来ないか?)

 

(レナード)

(敵は防戦一方だし試す余裕はありそうだな)

 

(レナード)

(確か風の力を使って剣気と風の衝撃波をまとめて飛ばしてたとか言ってたっけ、なら)

 

白騎士は一度バックジャンプして距離をとると剣の魔人に対して大上段に剣を構えると左足を大きく踏み込みながら剣を振り下ろし衝撃波を打った

 

ここまでは黒騎士のソニックブレードとほとんど同じだが白騎士は左足を踏み込んだ勢いを利用して衝撃波を追うように走り剣を左から一の字形に叩き込んだ

 

一撃目の衝撃波と重なり十の字形に剣を叩き込まれた剣の魔人はその威力を剣で防ぎきれずに吹っ飛ばされた

 

白騎士は吹っ飛ばされて無防備になってる剣の魔人に容易く止めを刺すことが出来た

 

(レナード)

(これはもう必殺技だな、名前をつけるとしたらソニッククロスか)

 

そう考えつつ白騎士が振り向くと槍の魔人が左手で顔を押えながらジタバタしてるのが見えた

 

(レナード)

「隙だらけだぜ、クロスレイジ」

 

(ベルシタン)

「おやまあ、こんなにあっさりやられるとは思いませんでしたね」

 

(シャブール)

(役立たずが、まだ魔法が敵味方を判別するための識別式も唱えきっていないのに)

 

(シャブール)

「せめてもう少し時間を稼いでいただきたいものですね」

 

(ベルシタン)

「いや、そう言われてもどうしましょう(もう切り札を出さねばなりませんか)」

 

その時ばっさばっさと何かの羽ばたく音が聞こえてきた

 

(レナード)

「この音は?」

 

(シーザー)

「どうやらお帰りのようだな」

 

皆の視線が遺跡上空に集まる

 

そこには赤い鎧を身に包んだ巨大な竜がいた

 

その竜は羽ばたきながらゆっくりと遺跡内部に下りてきた

 

(賢士)

「よう、久しぶりだのうマスタードラゴン」

 

(マスタードラゴン)

「姿は違いますがその喋り方には覚えがありますね」

 

(賢士)

「龍騎士は鎧として装備はしておるがシンナイトとしては封印されておるのう、一万年もの長きに渡る妾との約束を守ってきちんと肌身離さずに守ってくれたようだの」

 

(マスタードラゴン)

「それはもう文字通り肌身離さずにって、もしかしてレティシア殿ですか?」

 

(レティシア)

「その通りよ、かれこれ一万年ぶりになるかのう」

 

(マスタードラゴン)

「お久しぶりです、もう二度と会えるものではないと思っていました」

 

(賢士)

「そう思うのは当然よのう、ドラゴン族と違って人間は一万年も生きられぬしのう」

 

(マスタードラゴン)

「それにしてもレティシア殿、一万年も立ってどのようなご用でこられたのですか?」

 

(賢士)

「そう、あれから一万年、つまりは予言の時よ」

 

(賢士)

「だから汝に預けた龍騎士を返してはもらえぬか」

 

(マスタードラゴン)

「龍騎士は元よりレティシア殿からお預かりしたもの、返すこととに異論はありませんが龍騎士の契約者がいなければ宝の持ち腐れではないのですか?」

 

(賢士)

「その契約者だが、面白い人物がおる」

 

(賢士)

「あのドレッドヘアの槍を持つ青年はシーザーとと言うての、グリードの領主のドリスドール伯の息子であり竜の眼の持ち主よ」

 

(マスタードラゴン)

「あのドリスドールの?」

 

(マスタードラゴン)

(それに竜の眼ですか、これは偶然とは言えませんね、私が待ち望んていたのは彼なのでしょうか、確認してみなくては)

 

(マスタードラゴン)

「直接そのドリスドール伯のご子息を話しをしてみたいですね」

 

(賢士)

「シーザー、マスタードラゴンが汝と話しをしたいそうだ」

 

(シーザー)

「おっ…、おう…、それにしてもすげー迫力だな」

 

マスタードラゴンがシーザーの方へ数歩歩き出したところで突然赤い魔法陣が現れてマスタードラゴンを包み込んでしまう

 

(マスタードラゴン)

「!?」

 

(ベルシタン)

「ビンゴ、ドラゴン相手ともなればそれなりの備えはするというものですよ」

 

(レナード)

「これは」

 

レナードの脳裏にラグニッシュ砂漠の遺跡での戦いのことが鮮やかに蘇る

 

(レナード)

(やつが碌な事をしないのは確実だ)

 

白騎士がマスタードラゴンの方へ駆け出す

 

(シャブール)

(くくく、ここまで時間を稼いで頂ければ十分です)

 

レナード達は皆ベルシタンに気をとられていてシャブールのことをすっかり忘れていた

 

(シャブール)

(これで我らの勝ちです)

 

(シャブール)

「識別式・魔力沈降(マナシンク)」




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティラ)
「今回は色々なスキルが出てきてるねー、お話しが長くなるのかな?」

(レティシア)
「いや、そうはならぬぞ、今回出てきたスキルのほとんどが以前にも出たことのあるスキルだからの」

(作者)
「姿隠しの魔法とクロスレイジと戦神の加護とバーストクロスとソニックブレードのことだね」

(レティシア)
「どれもこれも以前にも出てきたものだから詳しくは説明せぬぞ」

(作者)
「でも簡単には説明しちゃう、姿隠しは名前通りでクロスレイジは片手剣の技、騎士が使えてもおかしくないのにね、戦神の加護は物理攻撃を一回だけ完全に防いでくれる、バーストクロスは弓技で火属性のオリジナルスキル、ソニックブレードは黒騎士が使う剣から衝撃破」

(レティシア)
「今回初登場となるのはソニックブレードの発展形のとなるオリジナルスキルのソニッククロスよな」

(作者)
「元ネタは少年飛翔で連載してた大冒険のストラッシュXだよ」

(レティシア)
「確かによお似とる…、どころかそのままではないか」

(レティラ)
「後ね、ベルシタンの魔法陣トラップとかシャブールの魔力沈降とかがあるけど?」

(作者)
「そのあたりは次回硬化が出るから説明するのは次回だね」

(レティラ)
「んじゃ、その代わりにレティちゃんに聞きたいことがあるんだけど」

(レティシア)
「マスタードラゴンと随分仲が良さそうなんだけどいつ知り合ったの?」

(レティシア)
「確か一万年前の戦争が終わった後にミューレアスとワイルドの三人で封印の旅をしていた時に友となったのう」

(レティラ)
「そうなんだ」

(レティシア)
「龍騎士を預けたのもその時だったの」

(レティラ)
「じゃー、いつかその時のお話しを聞かせてね」

(レティシア)
「承知した」

(作者)
(なんとなくレティラが怖い気がしたのは気のせいだったのかな?)

(作者)
「それじゃ、次回またお会いしましょう」
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