白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は新たなオリキャラ登場だよ

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() 心の中だけのセリフ

[] 特定の個人だけに聞かせるセリフ(ひそひそ話し オリ主専用など)


黒騎士2

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

そう言って苔のついた石を差し出したのは金色の髪をストレートに伸ばした絶世の美少年だった

 

(賢士)

「そうそうこれこれ…、って汝は!?」

 

(賢士)

(まさかそんなはずはない、あやつのオリジナルは妾のオリジナルとそのマスターがシャイニング・トラペゾヘドロンで存在を否定したはず)

 

(賢士)

(そしてオリジナルが世界から否定されるということはあやつに連なる同一存在も否定されたはず、存在しているはずがない)

 

(賢士)

(だがこの圧倒的な魔力とカリスマ性は…)

 

(???)

「お互いまったく知らないわけじゃないけどこの場合は初めましてだね」

 

(賢士)

「知らないわけじゃないということはやはり…、だがあの昏き闇を感じられぬのは救いか?」

 

(???)

「ああ…、あの昏さはオリジナルが繰り返す運命に疲れ切って何もかもがすり減っていたからね、仕方がないよ」

 

(賢士)

(落ち着け…、落ち着いてこやつの情報をまとめよう)

 

(賢士)

(こやつのオリジナルは魔術の天才たる魔人、存在の不滅を因果律に刻み込むような術式があってもおかしくない、だがシャイニング・トラペゾヘドロンによって否定された存在が存在出来るのはおかしい、それは明らかな矛盾となる、もし妾がその矛盾と扱うとしたら…)

 

(賢士)

(もしや存在を否定される原因そのものを消し去ることで存在そのものをやり直すことを善しとすれば矛盾は大幅に緩和される)

 

(賢士)

(それをもって善しとすれば存在否定と因果律とのパラドックスを避けることが出来るから世界法則がそれで善しとした、ついでに存在の継続によるパラドックスを避けるために世界から追放して放浪存在とすることで存在否定との干渉を消したというところか?)

 

(賢士)

(だからこそのこの世界では初めましてか、なら…、ならば…)

 

(賢士)

「汝は…、汝はあやつのいったい何だというのだ」

 

(???)

「そうだなあ、僕はマスターテリオンが存在を否定される際に零れ落ちた爪の欠片」

 

(???)

「その爪の欠片が異界の魔法具に触れてその世界に定着した存在」

 

(???→マステリオン・テリアス)

「言うなればマスターテリオンの爪痕、マステリオン・テリアスといったところだね」

 

(テリアス)

「よろしく、オリジナルと極めて近く遥かに遠い世界で生まれた死霊秘法外典(アウトサイダー・オブ・ネクロノミコン)のレティシア」

 

(賢士)

「妾のこともよーく知っておるというわけか」

 

(テリアス)

「僕は時間に縛られないからね、その気になったら色々と情報をとれるよ」

 

(賢士)

「なら妾が暇でないことも知っておろう」

 

(テリアス)

「でもこんな異世界でオリジナルに縁のあるもの同士が出会えるなんて珍しいからさ、ついつい話したくなる気持ちはわからないかな?」

 

(賢士)

「そりゃあわからんでもないがの」

 

(賢士)

「それに気づいてないの、もう僕達は結界の中にいるんだよ」

 

(賢士)

「そういえば、洞窟の中だというのに洞窟の気配がまったくせぬ」

 

(テリアス)

「うん、この辺一帯の地形を複写した結界なんだよ」

 

(テリアス)

(この結界の中では外の世界の影響はまったくないんだ、だからここで100年立っても結界を解いて元の世界に帰れば一秒も立ってないからゆっくり話しが出来るよ)

 

(賢士)

「ふむ、なるほど」

 

(テリアス)

「それにイシュレニアの話しとかレティシアが興味を持ちそうな話しもあるよ」

 

(賢士)

「なら汝の話しに付き合うのも悪くないかの」

 

(テリアス)

「それじゃあ、話しに入る前に紹介しておこうか」

 

テリアスがマントをはためかせるとその中から漆黒の髪の美少女が現れた

 

(賢士)

「もしやそやつは」

 

(テリアス)

「そうだよ、これが僕の魔導書ケテウ・ノエルだよ」

 

(テリアス)

「ご挨拶なさいノエル」

 

(ノエル)

「イエス、マイマスター」

 

(ノエル)

「始めましてアウトサイダー・オブ・ネクロノミコン、マスターの魔導書のケテウ・ノエルと申します、どうぞお見知りおきを」

 

(賢士)

「マスターテリオンのエセルドレーダもそうだがどうも性に合わぬやつよの」

 

(賢士)

(どこかマスターに媚びておるところが気に食わぬ)

 

(テリアス)

「どうやらレティシアのお気に召さなかったようだね」

 

(ノエル)

「私とネクロノミコンとでは大きな隔たりがあるので仕方ありません」

 

(賢士)

「その隔たりがなんなのか理解しておるのか」

 

(ノエル)

「オリジナルが敵対していたので埋まらない溝があるのはむしろ当然なのでは」

 

(賢士)

「違うな、オリジナルもそうだが汝は己を主の道具でしかないと思おてそれで満足しておらぬか?」

 

(ノエル)

「魔導書は主に使われるもの、それが当然のこと」

 

(賢士)

「妾のオリジナルとは真逆よの、妾のオリジナルは今代の主に出会うまでは主を使命のために使い潰すものと考えておった」

 

(テリアス)

「確かに真逆だね、でも今代の主に出会うまでということは今は違うということだね」

 

(賢士)

「そうよな、妾のオリジナルは今は主を愛しておる、そして妾もそれに近いの」

 

(ノエル)

「魔導書は使う主がいないと意味のないもの、そんなことはあり得ない」

 

(レティシア)

「レティちゃんにそう言われるのは何か恥ずかしいけど嬉しいな、あたしもレティちゃんのこと大好きだもん」

 

(賢士)

「ば…バカ者、そう真っ直ぐ言われると恥ずかしいではないか」

 

同時進行でノエルの言葉を否定するような出来事が起きていたりする

 

(テリアス)

「そうだね、僕としては道具というより家族でいたいから君達が羨ましいかな」

 

(ノエル)

「ま…、マスターまで」

 

(ノエル)

「ま…マスターが望むのでしたら否はありませんが、その…、家族というものがどうすればいいのかわかりません」

 

(テリアス)

「まあ、それはじっくり時間をかけてかな」

 

(ノエル)

「うぅ…、そもそもあなた達があんなことを言い出すのがいけないのです、勝負なさい、どちらが優秀な魔導書か思い知らせてあげます!」

 

(テリアス)

「あらら、こうなったら止まらないね、それにデウスマキナ同士の戦いなんて随分久しぶりじゃないのかい?」

 

(賢士)

「確かに最近手ごたえのある相手はおらなんだの、だがただ勝負すると言うのも面白くはなかろう」

 

(テリアス)

「そこで提案なんだけどきみが勝てばその何らかの維持に回してる魔力を僕が肩代わりするよ」

 

(賢士)

「そのようなことが出来るのか」

 

(テリアス)

「この結界を維持してるのは僕の作った魔法具でね、同じようなやり方できみの維持してる分をこちらに回すことは出来るはずだよ」

 

(賢士)

「なるほどのう」

 

(テリアス)

「それとこの結界の中にいる間は外の世界から時間も含めて隔離されてるから維持に回してる魔力も使うことが出来るはずだよ」

 

(賢士)

「なんだと」

 

(テリアス)

「試してみればわかることだよ」

 

(賢士)

「確かにそうよな」

 

(賢士)

(魔力の流れを感じれば…、これは…、維持に当てている魔力が亜空間結界へ繋がっておらぬ、ただ霧散しておるのみか、確かに隔離されておるの)

 

(賢士)

(ならば維持に当てていた魔力を妾に戻せば)

 

(賢士)

「おお…、魔力が巡るこの昂揚感、久しく感じてなかたものよ」

 

(レティシア)

(うわあ…、すごい、すごいよこの魔力、これがレティちゃんのほんとの力なの)

 

レティシアが驚くのも無理はない、レティシアが賢士と出会った時点で賢士の魔力の大半が亜空間結界の維持に回されていたのでレティシアにしてみれば魔力が倍増したかのように感じられるのだ

 

それだけにレティシアは賢士の魔力に当てられて軽く興奮している

 

(テリアス)

「これで僕もきみも全力を出せる、それにお互い一流の魔導書がある」

 

(テリアス)

「対等の勝負をするのにこれ以上の条件はないね」

 

(賢士)

「確かにその通りよの、そして汝が勝った時はどうすると言うのだ」

 

(テリアス)

「僕が勝った時はこの首輪を着けてもらうよ」

 

(賢士)

「なっ…、貴様、妾を犬扱いする気か」

 

(テリアス)

「勿論ただの首輪じゃないよ、この首輪持ち主のは首輪を着けた人の情報を一方的に知ることが出来るんだよ」

 

(賢士)

「つまりは首輪を着けておる限りプライバシーは一切ないということか、まるで使い魔よの」

 

(レティシア)

(レティちゃんに首輪…、何かかわいいかも)

 

どうやら賢士の本来の肉体に首輪がついてその首輪の前の部分を両手で掴んでるところを想像してるようだ

 

(賢士)

[これ、汝も他人事ではないぞ]

 

(賢士)

[妾と汝は一心同体ということを忘れるでない]

 

(レティシア)

「ということは、負けたらあたしもプライバシーがなくなって考えてることが何もかも筒抜けになるってこと?」

 

(レティシア)

「隠してることなんて何もないからいいけど、でもやっぱりやだなそういうの」

 

(賢士)

「なら負けるわけにはいかぬわ」

 

(テリアス)

「さて、必要なことは確認出来たと思うし勝負に異存はないかい」

 

(レティシア)

「あたしはいいよ、楽しそうだしね」

 

(賢士)

「ふん、負けねばよいだけよ、妾の維持魔力を押しつけてくれるわ」

 

(テリアス)

「ならお互いにデウスマキナを呼び出したところで勝負開始だ」

 

賢士が両手剣ファングを掲げてデウスマキナの召喚を始める

 

(賢士)

「憎悪の空より来たりて 邪悪蔓延(はびこ)る大地に突き立たん

妾と汝が力持て 邪悪を砕く牙となる

現臨(げんりん)せよ 機械仕掛けの神(デウスマキナ)

妾が示す名に応えよ エビルブレイカー ファング!」

 

両手剣を掲げた賢士を中心に魔法陣が展開して両手剣を持った足の装甲がゴツイ巨人が現れる

 

(テリアス)

「なら僕達も喚び出そう、おいでノエル」

 

(ノエル)

「イエスマイマスター」

 

(テリアス)

「機械仕掛けの神の爪痕よ

闇の魔王の爪痕と共に世界の理にその爪痕を残さん

来たれ機械仕掛けの神(デウスマキナ)リベル・クロー」

 

ノエルとテリアスを中心に黒い光の柱が立ちその光が収まると共に巨大な人の形をしたものが現れた

 

それは赤と黒を基調にした装甲に包まれた機械仕掛けの巨人だった

 

その大きさは賢士の呼び出したファングと同じくらいだけどかなり細身で身軽な印象を与える

 

腕の装甲と膝とつま先にギザギザがついていていかにも伸びて爪になりそうに見える

 

(テリアス)

「改めて紹介しよう、これが僕のデウスマキナのリベル・クローだよ」

 

(賢士)

「ならば妾も紹介せぬわけにはいかぬの、これが妾のデウスマキナ邪悪を砕く牙ファングよ」

 

互いに名乗るとその身に魔力を纏う

 

ファングは全身が魔力の光に包まれ両手剣の切っ先にまでその魔力が行き渡る

 

リベル・クローは細身とは思えないほどの圧倒的な威圧感と共に両手の装甲の爪が伸びる

 

お互いの機体に魔力が充実して戦いの始まりを告げる




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティラ)
「新しい人が出てきたね」

(作者)
「しかも原作ゲームに存在しないオリキャラ」

(レティシア)
「あ奴が出てきた時はほんとに驚いたぞ、マスターテリオンが再誕したのではないかと思おたわ」

(レティラ)
「テリアスが出てきた時に何か色々と難しいことを考えてたみたいだけど外したっぽいね」

(レティシア)
「ううむ、深く考えすぎたかの」

(作者)
「正解はオリジナルのマスターテリオンがトラペゾヘドロンで消された時にどこかの平行世界のマスターテリオンが連鎖して消える前にマスターテリオンの爪の欠片が次元の狭間に落ちてトラペゾヘドロンの効果が及ばない程遥か彼方の遠い次元の果てへと移動しただよ」

(作者)
「その後マスターテリオンの爪の欠片はどこかの世界の魔法具に触れてマステリオンテリアスへと変化したわけだ」

(レティシア)
「なるほどのう、それなら一応筋は通るか、しかしあ奴もとてつもない旅をしてきたものよの」

(レティラ)
「そーいや今回はテリアスが一つ道具を出してたね」

(作者)
「その道具の説明をするとしよう、同調の首輪(シンクロリング)、使い方はまず持ち主を特定する」

(レティラ)
「今回の場合はテリアスが持ち主だね」

(作者)
「そしてこの首輪を対象となる存在につけると持ち主の意思で対象の五感を一方的に共有することが出来る」

(レティシア)
「妾は絶対にそんなものは着けぬぞ、一度着けられたらどう足掻いても拒否出来ずにプライバシーを暴かれるではないか」

(レティラ)
「でもレティちゃんに首輪って絶対にかわいいと思うよ」

(作者)
「一部のマニアックな人達の間では絶大な人気が出るだろうね」

(レティシア)
「そんなもんは知らん!」

(作者)
「それでは次回またお会いしましょう」
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