◇ ◇ ◇
賢士とテリアスの勝負の賭けは負けたらどうするかしか決めてなくて引き分けの時はどうするのか決めてなかったので問題になるかと思われたが
(テリアス)
「でもまあいっか、イシュレニアと騎士のことについてお話しするよ」
とあっさり言ったので賢士もそれでよしとした
二人ともデウスマキナから降りてくつろいだ姿勢で話しをすることになった
(テリアス)
「騎士は元々一万年以上前にイシュレニアによって作られたのは知ってると思うけど」
(賢士)
「その当時の時代を生きておったからの、よお知っておるわ」
(テリアス)
「その時代のある森の深くに当時の基準で普通よりも遥かに高い技術と高い魔力を持った村があったんだ」
(賢士)
「村?」
(テリアス)
「うん、ひっそりとしてたから隠れ里ってやつだね」
(テリアス)
「でもイシュレニア帝国に見つかってしまったんだ」
(テリアス)
「それもアスヴァーンと戦争してて女王ミューレアスの圧倒的な魔力で圧されてた頃だね」
(テリアス)
「そんな時に見つけた超技術の村だからね、イシュレニアはその村を…、ミクーテ族を利用しようと考えたんだ」
(テリアス)
「イシュレニアは自分の部隊をアスヴァーンの部隊に仕立て上げてミクーテ族の村を襲撃したんだ」
(テリアス)
「そして全滅しない程度に村を焼き、そこに駆け付けたイシュレニアの部隊がアスヴァーンの部隊に偽装した部隊を追い散らしてミクーテ族を保護したんだ、利用するためにね」
(テリアス)
「そしてイシュレニアに保護さアスヴァーンへの復讐心を煽られたミクーテ族は後にシンナイトと呼ばれる5体の騎士を完成させたんだ」
(テリアス)
「騎士達のおかげで戦争の形勢は逆転しアスヴァーンを追い込みはするものの今一つというところで押し切れないイシュレニアはミクーテ族に更なる研究をさせたんだ」
(テリアス)
「シンナイトの研究の時に次元の狭間で見つけた騎士の素体を誰でも契約出切るようにとコアに学習能力を持たせたりとかしてとうとうイシュレニアの技術だけで量産型の騎士を作れるところまでいったんだ」
(テリアス)
「騎士の研究がそこまでいったらイシュレニアにとってミクーテ族はもう必要ない、それどころか他国に騎士の技術が漏れる可能性があるとしてイシュレニアはミクーテ族を処分することにしたんだ」
(テリアス)
「再びアスヴァーンの部隊に仕立て上げてミクーテ族の村を襲撃したんだ、それも今度は全滅するまで徹底的にね」
(テリアス)
「そしてその情報を利用してイシュレニアにいるミクーテ族の研究者達を全員殲滅した村に集めて皆殺しにしたんだ」
(賢士)
「ひどいものよな」
(テリアス)
「そのひどいシナリオを書いたのはイシュレニア皇帝のマドラスだよ、今はカーラの兄にとり憑いてウィザードという組織を作っているね」
(賢士)
「なるほど…、納得いくのう、と言うよりもそんな外道は一人いるだけでも十分すぎるわ」
(テリアス)
「まあまあ、まだ話しは終わってないから」
(テリアス)
「量産型騎士を完成させたイシュレニアはマドラスの命令で赤子を量産型騎士の契約者にしたんだ」
(賢士)
「基礎もなにもない赤子ではいくら騎士に学習能力があろうと無茶がすぎるであろうが」
(テリアス)
「量産型とはいえ騎士の装甲は分厚いからね、戦闘経験なんて騎士に積ませればいい、契約者など自我もなく命令を聞くだけの人形であればいい」
(テリアス)
「マドラスはそう考えたんだろうね」
(賢士)
「やはりマドラスは人の皮を被ってるだけの外道よな」
(テリアス)
「そしてイシュレニアはアスヴァーンへ攻めるための慣らしとして量産型騎士の部隊で虫の谷へ侵攻したんだ」
(テリアス)
「だけどイシュレニアはここで手痛い反撃を受けることになる」
(テリアス)
「虫の谷のトロル族のマグスが率いる勇者部隊に大敗を喫したんだ」
(テリアス)
「量産型騎士は装甲が分厚いだけで中身はないに等しく本能的に戦うだけだからね」
(テリアス)
「トロルの勇者相手では量産型騎士三体で一人を囲まないと相手にならなかったそうだよ」
(テリアス)
「だけどトロル族も剣も弓も量産型騎士にはほとんど効果がなかったので負けはしなかったもののなかなか倒せずに手こずっていたが、棍棒が効果があることに気づいて棍棒を持ったトロルを中心にして、棍棒を持ってないトロル達はそこら辺にある石を掴んで殴ったり投げたりしてイシュレニア軍を打倒したんだ」
(テリアス)
「現在のトロルの武器が棍棒なのはその名残だよ」
(テリアス)
「量産型騎士のほとんどが再起不能にされたイシュレニアは再編した量産型騎士の部隊の契約者に熟練の騎士を少しだけ混ぜて白騎士と黒騎士もつけて再度虫の谷へ侵攻したんだ」
(テリアス)
「ところが虫の谷ではバッケイヤの住民が中心になってイシュレニアの騎士への対策として勇者マグスのために聖剣グランサーを完成させたんだ」
(テリアス)
「バッケイヤがグランサーを用意したこともあってイシュレニアの二回目の侵攻は白騎士と黒騎士がマグスの右目を潰したものの量産型騎士は全滅の憂き目にあったんだ」
(テリアス)
「量産型騎士は生産のコストがバカにならないとか学習能力があまり意味がないなどの意見もあってそれ以降は作られなくなったんだ」
(テリアス)
「それと共にその内白騎士達の契約者にしようと調整されていた五人の幼子達も用無しになったんだ」
(テリアス)
「イシュレニアの研究者の中でも良心のある者がその五人の幼子が処理される前にドグマ神殿の隠された部屋にある冷凍睡眠装置で長い眠りにつかせたんだ」
(テリアス)
「そしてイシュレニアは五体の騎士を中心に今度こそ虫の谷を制圧したんだ」
(テリアス)
「トロル族の勇者マグスはその戦いを最後まで雄々しく戦い抜いて死んだ」
(テリアス)
「そして虫の谷攻略の中心となった五体の騎士は称えられ真なる騎士として
(賢士)
「なるほどのう、色々と知らぬ話しもあったし汝の話しを聞けて本当に良かった、礼を言う」
(テリアス)
「こちらこそ楽しい時間を過ごさせてもらって礼を言うよ」
(テリアス)
「それと薬石のついでにこの薬をセティに渡してあげて」
(賢士)
「これは?」
(テリアス)
「この薬石を材料にしている常備薬で抵抗力を高めるためのものだよ」
(テリアス)
「セティにマドラスがとり憑いてるのはわかってると思うけど、セティの体を使うだけじゃなく他にも色々とやってるみたいでねセティの体にいない時はマドラスの暗示で好き勝手されないように自分を保つための薬として飲んでるみたいだよ」
(賢士)
「そうか、セティも苦労しておるのう」
(テリアス)
「それでも直接とり憑かれたらどうしようもないんだけどね」
(賢士)
「それはどうしようもなかろう、わかった、この薬は確かに渡しておこうぞ」
(テリアス)
「それじゃ結界を解くから自分の魔力維持してるやつの準備をしてくれる」
(賢士)
「うむ」
(テリアス)
「それじゃ、ノエル結界を解いてくれる」
(ノエル)
「イエス、マイマスター」
(賢士)
「くうぅ、やはり亜空間結界の意地で魔力半減はきついのう」
賢士が結界の維持の負荷で顔をしかめてる横でテリアスは結界維持のための魔力経路を魔道具に繋ぐ作業をしていた
(テリアス)
「ここをこうして…、うんうん、こうしたら」
(賢士)
「何をしておる?」
(テリアス)
「何って、結界維持の魔力を肩代わりする準備だよ」
(賢士)
「あの勝負は引き分けであったはずだがの」
(テリアス)
「勝ち負けよりもあの時間が楽しかったことが大事だよ」
(賢士)
「そ…、そうか、なら…ふむふむ…そうか…、汝もそう思うか…」
(賢士)
「なら汝が勝った時につけることになっておった首輪をもらうぞ」
(テリアス)
「え…、だってあれは」
(賢士) ・・
「あの時間は妾達にとっても楽しい時間であったぞ」
(テリアス)
「えーと、達ってことはパートナーも同じ意見…」
(テリアス)
「あっはっはっ、ほんときみ達は面白いな」
(テリアス)
「さすがに首輪はやりすぎだからこの水晶のついたネックレスをつけといて」
(賢士)
「これは?」
(テリアス)
「このネックレスの所有者はつけてる人を中心にした半径10mでの事象を記録して自由に確認することの出来る記録用のアイテムだよ」
(賢士)
「うむ、では首輪の代わりにつけることとしよう」
そしてしばらくして
(テリアス)
「よし、魔力回路から経路へのバイパスを設置して魔道具を通して僕の魔力で維持出切るになったよ」
(賢士)
「うむ、確かに今まで出せなかった領域にまで魔力を出せるようになったわ」
(テリアス)
「それじゃ、僕はこの時代での戦いを見届けさせてもらうとするよ」
(賢士)
「お互い世話になったのう、達者でな」
(テリアス)
「レティシアとレティラも元気でね」
賢士は軽く挨拶してから転移魔法でレナード達と合流した
(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」
(レティラ)
「今回はテリアスとセティによる大説明回の一回目だね」
(レティシア)
「説明が長くてダラダラとした小説は好まれぬぞ」
(作者)
「わかってはいるけど原作ゲームでも設定の根幹にあたる部分の説明になってるし独自解釈やオリジナル設定も混ぜ込んでおかしな所が出ないように辻褄を合わせたものになってるから省略するわけにもいかないんだ」
(作者)
「そんなわけで公式とはここが違うなんてとこが多々出てくるとは思うけど全体的に見れば納得がいくような説類にはなってると思うよ」
(レティラ)
「確かに量産型騎士なんて公式設定には影も形もなかったけど続編の光と闇の覚醒を見る限りじゃ量産計画の一つもあっておかしくないよね」
(レティシア)
「それにミクーテ族のことはアスヴァーンに知れ渡れば必ず対イシュレニアのプロパガンタとして祭り上げられるかと思うたがその気配もないとはの、よほど念入りに殲滅されたのかの?」
(作者)
「確かに真実までたどり着けばそれもありでしたでしょうけどイシュレニアが塗り固めた嘘と殲滅の二重の壁をこえることは出来なかったみたいだね」
(レティラ)
「利用するだけしといて皆殺しなんて…」
(レティシア)
「確かにこれではやりきれんのう、あのクソ皇帝は確殺せねばの」
(作者)
「それは置いといて、今回もアイテムの解説はしないとね」
(レティラ)
「確かきれいな首飾りだったね」
(レティシア)
「首輪の代わりにつけることになったものだったの」
(作者)
「これは
(作者)
「後でブルーレイなりDVDなりの記録媒体に複写すればどんなことがあったのか一発でわかる優れものだよ」
(レティシア)
「まあ五感共有されぬ分ましだの」
(作者)
「それじゃ、次回またお会いしましょう」