白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回から第五章です

と言っても一週間で終わるほど短いです

活動報告で次回作に関するアンケートがあります

一応書いておきますけど活動報告は作者のペンネームである神無 龍希にカーソルを合わせてクリックすることで移動する作者のマイページの左にあるメニューから行けます

セリフについて説明を

「」 言葉に出してるセリフ

() 心の中だけのセリフ

[] 特定の個人だけに聞かせるセリフ(ひそひそ話し オリ主専用など)


第五章
太陽王1


 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

レナード達はバッケイヤから旅立ってシンカ村へ向かうためにバンヘイブン荒野を歩いていた

 

この荒野は他の地域よりも一層モンスターが強いとされているがしばらくこの荒野を歩いているレナード達にはその意味が身に染みるほどよくわかっていた

 

アイスジャイアントにアイスドラゴン、ウイングドラゴンにケルベロス巨人サイズのモンスターがそこかしこを平然と闊歩しているのだ

 

レナード達でなければこの荒野を通り抜けることすら難しかっただろう

 

更に地下には所々で古代から設置されているであろう大扉が道を塞ぎセティの地図を頼りに大回りしていかなければいけなくなっていた

 

地図に書いてある所の地下の真ん中あたりにまできた時にはその絶景にみんなから感嘆の声が漏れていた

 

(レナード)

「地下にこんなに緑に恵まれた場所があるなんて」

 

(ユウリ)

「見て見て、この川の水すごく透明ですっごくきれい」

 

(エルドア)

「吹き抜けになっているおかけでこのような場所が出来たのだな」

 

(レティシア)

「水がきれいってことは飲めるのかな、…うん美味しい」

 

(エルドア)

「よし、ここでキャンプを張ろう」

 

(セティ)

「そうですね」

 

その夜、レティシアとユウリは見張り当番として起きていたが、ユウリは体がなんとなく落ち着かなくて夜空を見上げた

 

(ユウリ)

「あっ、そうか、今日は満月だったんだ」

 

(ユウリ)

「どうりで落ち着かないわけだ」

 

(レティシア)

「そうなの?」

 

(ユウリ)

「うん、昔から満月の時はやたらと体が元気になるというかちっとも落ち着かなくて全然眠れないのよ」

 

(ユウリ)

「ここで見る満月は特にきれいねー」

 

(レティシア)

「ほんときれいだねー」

 

(賢士)

(月姫の契約者であることと関係ありそうよな)

 

翌日キャンプを畳んで再びシンカ村へ向かって歩き始めたが村の手前の所でとても意外なものを見ることになる

 

(レナード)

「お…おい、あれって城を襲った大砲を背負ったモンスターだよな」

 

(ユウリ)

「そ…、そうだよね」

 

(賢士)

「合成魔獣の名が示すように作られた存在であるが故、管理されておるはずなのだがのう」

 

(ユウリ)

「それがなんでトロルやドラゴンみたいに平然とうろついていたりするのよ」

 

(シーザー)

「やれやれ、ウィザードのやつら、管理が杜撰(ずさん)なんじゃねえのか」

 

(エルドア)

「文句を言っても始まらん、目の前にいるのは確かだしな」

 

レナードとシーザーがやれやれといった感じで騎士に変身する

 

合成魔獣とはいえたった一頭では騎士二体の敵ではなかった

 

ちなみに巨大モンスターを倒す度にマーシャに連絡してるからこの荒野一帯の巨大モンスターの死体は全部マーシャが経営する店の系列店に回収されるだろう

 

それといつの間にやらかマーシャの店にちゃんと手入れされたカーラが使っていた装備一式が届けられていたそうである

 

その中にとても珍しい武器であるダンシングシミターもあったので間違いない

 

(賢士)

(あやつも難儀なもんよのう)

 

(賢士)

(律儀ではあるがの)

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

合成魔獣を倒して元の姿に戻ったレナード達はそこからしばらく歩いてシンカ村にたどり着いた

 

(エルドア)

「ここがシンカ村か」

 

(セティ)

「そうです、ここがある意味すべての始まりと言えるシンカ村です」

 

(シーザー)

「そうは言っても、随分と廃墟になっちまってるな」

 

(ユウリ)

「でもなんだろ、すごく懐かしい感じがする」

 

(ユウリ)

「確かこっちの方だったかな」

 

ユウリはそう言って一見の廃屋へ入っていった

 

(レナード)

「おい、ユウリどうしたんだよ」

 

ユウリが廃屋のガレキをどかしていると何か見つけたようだ

 

(ユウリ)

「わあ、これきれいな弓」

 

見つけたのは白銀の立派な弓のようだ

 

(賢士)

「こんな廃墟には似つかわしくないほどきれいな弓だのう、魔法処理でもされておるのか劣化しとる気配すらないぞ」

 

(ユウリ)

「あっ、でも弓と言えばレティシアだからレティシアが使うことになるのかな」

 

(賢士)

「いや、この弓はユウリに見つけて欲しかったのではないのかの」

 

(ユウリ)

「そうかな」

 

(賢士)

「そうでなくては迷わずに見つけることなど出来まい」

 

(シーザー)

「そりゃ言えてる」

 

その間村の中央ではセティが枝を集めてエルドアが焚き火をつけていた

 

(セティ)

「それでは皆さん、そろそろ話しをしますよ」

 

(賢士)

[ぬう、セティの気配が感じられぬな、ということは完全に抑え込まれたか]

 

(レナード)

[それってまずいじゃないか]

 

(賢士)

[心配するでない、ウソがあれば妾とエルドアで逐一教えるからの]

 

(レナード・ユウリ・シーザー)

[わかった]

 

(セティ)

「事の始まりは17年前の大異変からとなります」

 

(セティ)

「その異変によって世界のあちこちにドグマ戦記時代の古代の遺跡が現れました」

 

(レナード)

「もしかしてラグニッシュ砂漠の遺跡も」

 

(セティ)

「ええ、おそらくそうでしょう」

 

(賢士)

(確かにあの遺跡はそうであっておかしくないのう)

 

(セティ)

「そしてそんな遺跡の中でも最大級のものがこの西に存在するドグマ神殿跡、私達はドグマホールと呼んでいます」

 

(セティ)

「17年前にドグマ戦記時代の遺跡にただならぬ関心を持つある団体がドグマホールを調査した所、驚くべきもの発見したのです」

 

(レナード)

「その驚くべきものとは?」

 

(セティ)

「それは古代遺跡の容器に入った四人の赤子と五才くらいの少年でした」

 

(セティ)

「その容器は冷気の濃い容器でひんやりとしていました、容器に記されている古代文字に従って容器を開けるとその中の赤子は生きていました」

 

(賢士)

(おそらくは一万年前の量産型騎士が上手くいった時にシンナイトの契約者にするために調整されていた赤子達のことよな)

 

(シーザー)

(ってことはもしかして俺達は…)

 

(セティ)

「当時バランドールに白騎士らしきものがありバンカーロードの龍が守る鎧が龍騎士に似ていることをドグマホールを調査してた団体は知っていました」

 

(セティ)

「そして赤子達を見つけた隠し部屋に保管されいた資料を読み解くことで赤子達がシンナイトの契約者であることを知りました」

 

(セティ)

「そこでその団体のリーダーでもありこの村の村長でもある一人の男は赤子達が同じ場所にいることの危険性を考えてばらばらに里親を探すことにしました」

 

(シーザー)

「ってことはその赤子は俺やレナードやカーラってことか」

 

(セティ)

「ええ、その通りです」

 

(シーザー)

「そして里親に出した村長ってのはやっぱり…」

 

(セティ)

「予想してるとは思いますが私の父ミディアスです」

 

(エルドア)

[ここまでの所はなんらおかしいところを感じぬがレティシア殿はどうだ?]

 

(賢士)

[妾も突っ込みたくなるようなウソは感じられぬ]

 

(レナード)

「しかし、俺にシーザーにカーラとばらばらに預けられた子供が出会うなんてすごい偶然もあったもんだな」

 

(セティ)

「はたしてそれは本当に偶然なのでしょうか」

 

(賢士)

(おや、何だか怪しくなってきたのう)

 

(セティ)

「もし意図して集められたとしたら」

 

(レナード)

「それはないだろ、カーラはグラーゼルが会わせたにしてもシーザーは偶然だろ」

 

(セティ)

「では白騎士を手に入れたのも偶然ですか」

 

(賢士)

「ふむ、白騎士は確かにレナードが契約者の可能性が高いと思おてエルドアにそれを伝えたがの」

 

(賢士)

「何しろ襲撃してきてウィザードの切り札らしき合成魔獣は人の手でどうこうできるものではないからのう」

 

(賢士)

「あの頃は白騎士を引っ張り出すしかなかったのう」

 

(セティ)

「はたして本当にそれだけですか」

 

(賢士)

「なぬ?」

 

(セティ)

「もしかしたら白騎士がなくても何とかすることが出来たのではありませんか」

 

(賢士)

「それはどういう意味かの?」

 

(セティ)

「そのままの意味ですよ」

 

(賢士)           ・・・

「だとしたら見当違いだのう、妾の力であの合成魔獣をどうにか出来るわけではないわ」

 

(レナード)

[そういやノルディア坑道でレティシアのシンナイトのようなものを出した時はこの世界の力じゃないから出来るだけ使わずにすませたいとか言ってたっけ]

 

(賢士)

[ファングは異世界の機械仕掛けの神だからの、あれは本来この世界に在らざる力よ]

 

(セティ)

「そうですか、でもその魔獣を理由にして白騎士を復活させたことは確かですね」

 

(賢士)

「それは否定せんがの」

 

(セティ)

「レティシアさん、エルドアさん、あなた達は古人ですね」

 

(エルドア)

「確かに私もレティシア殿も魔法を使ってこの時代にやってきた一万年前の人間だから古人という言い方は間違いではないな…」

 

エルドアがそこまで言ったところでそれ以上の言葉を遮るかのように大きい声で言葉を紡ぐ

 

(セティ)

「あなた達は強大な力を持つ騎士を集めて何を企んでいるんですか」

 

(レナード)

[きたな]

 

(ユウリ)

[それでここからどうするの?]

 

(シーザー)

[セティをいい気にさせるために二人には別行動をとってもらうか?]

 

(賢士)

[それも面白いのう、広域心輪でいつでも話しは出来るし転移魔法で簡単に合流出来るしの]

 

(エルドア)

[それにやつがどうボロを出すのかも楽しみだな]

 

(ユウリ)

[じゃあ、一芝居打ちますか]

 

(ユウリ)

「そういやシズナを助けた時も城に帰さずに一緒に旅をした方がいいと主張してたわね」

 

(レナード)

「まさかそれも騎士を多く手に入れるためなのか」

 

(セティ)

「ありえますね」

 

(エルドア)

「うぅむ…」

 

(賢士)

「しょうがないのう」

 

そう言うと賢士の転移魔法で賢士とエルドアは姿を消した

 

(ユウリ)

「なんてこと、信じていたのに」

 

かなり雑で棒読みな演技ではあったが上手くいったとばかりに密かににやりと笑っているセティは気づかなかったようである

 

(レナード)

[それで合流するまでレティシア達はどうするんだ?]

 

(賢士)

[先にドグマホールに行って古代の魔法生物をファングで片付けておくわ]

 

(レナード)

[魔法生物?]

 

(賢士)

[土や石のゴーレムがやたらとうろついておるのよ]

 

(賢士)

[それにこういう人目のない所でないとファングは使えんしの]

 

(レナード)

[わかった]

 

(セティ)

「あの人達が何を企んでいるかわかりません、それにウィザードは太陽王を狙っていることでしょう」

 

(セティ)

「早く行きましょう」

 

(シーザー)

「まあ待て、ドグマホールへの道は結構きついんじゃないのか?」

 

(セティ)

「ええそれなりには」

 

(レナード)

「なら一晩休んでから行こう」

 

(セティ)

「ええそうですね、わかりました」

 

こうしてレナード達は翌日にドグマホールへ向かって出発した




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティシア)
「今回は特に解説するようなことはないのう」

(作者)
「解説するようなことはないけど前回用意したアイテムが早速役に立ってるね」

(レティシア)
「それは良いがえらくひどい猿芝居であったの、あの大根役者ども時期を見て演技指導をしてやらねばなるまいな」

(作者)
「グラーゼルが間抜けなおかげで気づかれずにすんだけどね」

(レティラ)
「そして別行動をとったあたし達はファングで大暴れするんだけど」

(作者)
「あっ、その辺はバッサリ切っちゃうから」

(レティラ)
「ええ~」

(作者)
「でもどれだけ大暴れしたかは少しはわかるようにするつもりだよ」

(レティシア)
「まあ、しょうがないかの、それとお知らせすることがあるのではなかったのか?」

(作者)
「そうでしたそうでした、活動報告で次回作に関するアンケートをとりますので活動報告のコメントだけでなく感想とかメッセージとかなんでもいいから意見があれば書いてくださいね」

(作者)
「それじゃ、次回またお会いしましょう」
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