白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回はドグマホール入口前でのイベントその1です

活動報告で次回作のアンケートをとっています

コメントでもメッセージでも感想でもなんでもいいから反応が欲しいです

セリフについて説明を

「」 言葉に出してるセリフ

() 心の中だけのセリフ

[] 特定の個人だけに聞かせるセリフ(ひそひそ話し オリ主専用など)



太陽王2

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

ドグマホールへ向かうレナード達はその途中の広場でガレキになったゴーレムらしきものを見た

 

(レナード)

「うわ、これ何だ」

 

(シーザー)

「こっちはロックガーディアンで…」

 

(ユウリ)

「これは…、ゴーレムかしらね」

 

(セティ)

「おそらくは古代遺跡の守護者ではないでしょうか」

 

(レナード)

「しかしゴーレムとかガーディアンとかが三体なんてちょっとぞっとしないな」

 

(シーザー)

「それよりもこいつらを片付けたのが何者なのかが問題なんじゃないのか」

 

(セティ)

「そうですね、これをやったのがウィザードにしてもレティシアさん達にしても恐るべき力ですね」

 

(シーザー)

「おー、怖い怖い」

 

(シーザー)

《で、実際の所どうなんだ》

 

(賢士)

《予想はついとると思うがファングで蹴倒してやったのよ》

 

(シーザー)

《やっぱりね》

 

(セティ)

「ここから先は何があるかわかりませんから慎重に進みましょう」

 

それからしばらく進んでドグマホールの全景を見れる場所にくるとセティはドグマホールについて話し始めた

 

(セティ)

「ドグマホールは正確には外園部を通り抜けた後の神殿部分、つまりは中央のみを指す言葉です」

 

(セティ)

「その神殿部分はダンジョンになっているので警戒は怠らない方がいいでしょう」

 

(ユウリ)

「結構歩いて疲れたしこの辺でキャンプにしない」

 

(セティ)

「いいえ、神殿前は広場になっているのでそこの方がいいでしょう」

 

(セティ)

「それまで頑張ってください」

 

(ユウリ)

「ふあぃ」

 

そして日が暮れる頃になって神殿前に到着した

 

(ユウリ)

「よーし、キャンプだキャンプ」

 

(レナード)

「テントは俺とユウリで張っておくから食事の準備は…」

 

(シーザー)

「あー俺、俺がやるわ」

 

(セティ)

「私がやろうと思っていたのですが」

 

(セティ)

「料理は割と得意なので私なりのキャンプ料理を振る舞おうと思っていたのですが」

 

(シーザー)

「それはまた今度機会があればな」

 

(シーザー)

《つーかセティに料理作らせて薬でも盛られたらたまらん》

 

(レナード)

《それは言えてる》

 

(レナード)

「じゃあセティは薪になる枝を集めてきてくれ」

 

(セティ)

「わかりました」

 

そして深夜、人数が減ったので見張りのローテーションを組んでセティ一人で見張りをしてる時間…

 

音の鳴り難い軽鎧に身を包んだウィザード兵が1ダース程レナード達のテントを取り囲む

 

見張り当番のセティはそれを見て椅子代わりの石から立ち上がりウィザード兵と合流した

 

(セティ)

「予定通りだな、それでは…」

 

(レナード)

「やれやれ、調子に乗らせれば新しい情報が出るかと思ったけど」

 

(シーザー)

「調子に乗りすぎておじゃんになっちまったな」

 

(ユウリ)

「どおりでここに着く前にキャンプを張るのを嫌がってたわけね」

 

(セティ)

「おや、気づいていましたか」

 

(セティ)

「気づかずにいれば楽に死ねたものを」

 

(セティ)

「それにしても、いつ怪しいと思いましたか」

 

(シーザー)

「決定的なのは靴だな」

 

(ユウリ)

「そうそう、バッケイヤは虫の谷の中にあるんだから」

 

(ユウリ)

「あんなきれいな靴で来ること自体がおかしいのよ」

 

(レナード)

「靴を汚さずに来る方法は2つ」

 

(シーザー)

「魔法で転移するか空から来るか」

 

(レナード)

「だけど魔法で転移するためにはその場所の情報が必要だ」

 

(シーザー)

「転送符みたいに予め情報が入っているか」

 

(ユウリ)

「それともバッケイヤに来たことがあるかよね」

 

(シーザー)

「だけどあんな場所気軽にひょいひょい来る場所じゃねえぜ」

 

(レナード)

「そうなると空から来たとした考えられない」

 

(シーザー)

「んで俺達が持ってるもん以外でバッケイヤへ来れる空飛ぶものとなると」

 

(レナード)

「グリードのゴンドラの特別便かグライダーかモノシップだけ」

 

(ユウリ)

「でもグライダーと特別便は他人が乗ることは出来ないし」

 

(シーザー)

「バッケイヤのハピタルと特に知り合いと言うわけでもなかった」

 

(レナード)

「なら答えは一つと言うわけだ」

 

(セティ)

「なるほど、それは気づきませんでしたね」

 

(セティ)

「でも3人くらいならこの人数でも」

 

(賢士)

「天空魔法陣・縛」

 

その声と共にレナード達のテントを中心に上空で捕縛用魔法陣が起動しその光が地面に投影されて効果を発揮する

 

セティだけは魔法陣が効果を発揮する前に逃れることが出来たがウィザード兵は全員動けなくなり手に持った松明を落とした

 

魔法陣が展開した後でテントの後ろから二人の人物が姿を現す

 

(賢士)

「三人くらいならなんだって」

 

(エルドア)

「残念だが五人いるぞ」

 

(セティ)

「なぜあなた達がそこに?」

 

(賢士)

「それは汝が太陽王の契約者だからよ、グラーゼル」

 

(セティ)

「どういうことだ?」

 

(賢士)

「妾は生命波動という固有パターンを見ることが出来る、そして騎士と契約者の生命波動は酷似しておるのでよおわかるのよ」

 

(賢士)

「カーラが接触してきた時も黒騎士の契約者だとすぐにわかったからの、色々と世話をして呪縛から解放してやったわ」

 

(セティ)

「ぬう、カーラの態度が何かおかしいと思ったがそういうことか」

 

(賢士)

「だがカーラはの、解放されてからもこれからを考えに考えてそれでも汝を一人にしとうはないと妾達と違う道を行くと決めたのだぞ」

 

(賢士)

「その想い、少しでも受け取ってほしいものよな」

 

セティは「ふん」と言って指を鳴らすとその足元に魔法陣が現れ魔法陣の光に包まれて姿が見えなくなる

 

魔法陣の光が収まり再び姿を現した時にはその姿はグラーゼルになっていた

 

(グラーゼル)

「人形よ、魔法陣から出ろ」

 

グラーゼルのその言葉が響き渡ると捕縛結界で動けないはずのウィザード兵達は何かに引きずられるように無理矢理結界の外へと這い出す

 

どう見ても体に負担がかかるほど無理矢理這い出したせいで足とか手とかを捻っているものや皮がずりむけて血が出ているものもいるがそれに気づいた様子はまったくなかった

 

(ユウリ)

「ひ…、ひどい…」

 

(賢士)

「な…汝はそこまで人であることを壊して楽しいのか!」

 

(グラーゼル)

「私に従うものが人である必要はない」

 

(シーザー)

「カーラも同じことだっていうのか」

 

(グラーゼル)

「契約者の自我を完全に壊してしまっては契約者たりえるのかどうかわからないのでな、言いなりに出来ないのは面倒ではあるが思い通りに動いてくれればそれでいい」

 

(シーザー)

(カーラ、お前は救いたいと言っているが望みはなさそうだぜ)

 

(グラーゼル)

「それよりもどうして私が結界に捕まらずにすんだかわかるか」

 

(賢士)

「そう言えば最初からテントから距離をとって囲んでおるのう」

 

(グラーゼル)

「そう、遠巻きにしていたおかげで結界から逃げることが出来たのだよ」

 

(賢士)

「ということは…、しまった」

 

グラーゼルが指を鳴らすとテントもレナード達も巻き込んで神殿前広場の中央を包むように赤い魔法陣が現れて光り始めた

 

レナード達が逃げ出すよりも早くその光は弾けて魔法陣の中の地面を砕いて下へと落とした

 

(賢士)

「つつう、どじったわ」

 

(グラーゼル)

「ははは、あなたの使用した魔法陣が天空式で助かりましたよ」

 

(グラーゼル)

「私の設置型の魔法陣と干渉せずにすんだのですから」

 

(グラーゼル)

(これだけ距離が近ければ太陽王を見つけることが出来るだろう)

 

(グラーゼル)

「それではごゆっくり」

 

グラーゼルはそう言って魔法陣で空けた穴に一枚の紙切れを投げ込んで去っていった

 

その紙切れは穴の底に着くと巨大な魔法陣を展開してその中から何か巨大な存在が現れようとしていた

 

(賢士)

「こ…これは、この感じは、バランドールに攻めてきた魔獣を思い出すのう」

 

(エルドア)

「だがあの魔獣よりも凶暴そうだ」

 

魔法陣から現れた存在はバランドール城を襲ったグレアデイモスに似ているが、大きな違いとして全身が赤い装甲で包まれていることと背中に大砲の代わりに細長い巨大なクリスタルを背負っていることがあげられる

 

(賢士)

「これは…、合成魔獣を魔法技術で更に強化したというのか」

 

(シーザー)

「やれやれ、落とし穴くらい簡単に脱出出来ると思ったのにあいつが本命かよ」

 

(レナード)

「とにかく備えないと」

 

(レナード・シーザー)

「我に力を…変身!」

 

二人が変身してる間にユウリとエルドアと賢士は飛翔の魔法で落とし穴から外に出ていた

 

クリスタルを背負った魔獣ディノグレアデイモスはまずは小手試しと言わんばかりに右前足で白騎士を引っ掻こうとした

 

だが白騎士の盾に激しく弾かれてたたらを踏むことになった

 

龍騎士はその隙を逃さずに魔獣の喉を突いたが貫くことは出来ずに装甲の表面を滑っただけだった

 

魔獣にとってはそれでも十分刺激になったらしく力む様子を見せるとクリスタルの先に無数の光球が現れた

 

魔獣がその光球を前方の広い範囲にばら撒くと光球は爆発して白騎士と龍騎士に少なからずダメージを与えた

 

(シーザー)

「くう…、こいつはやべえな」

 

(レナード)

「体中硬められてるしどこを狙えばいいんだ」

 

(シーザー)

「そうだよな…、ん…あそこはどうかな」

 

(レナード)

「あそこって?」

 

(シーザー)

「ほら、クリスタルと背中のくっついてる部分だよ」

 

(シーザー)

「あっこなんとかしてクリスタルを使えないようにすれば楽になるんじゃないか?」

 

(レナード)

「そうか、あーでもちょっと届かないかな」

 

(シーザー)

「だから俺がやるんだ、そこでお前にちょっと頼みがある」

 

(レナード)

「攻撃の届かない俺に頼みって…、囮になれってこと」

 

(シーザー)

「おお、よくわかったな」

 

(シーザー)

「とりあえず俺は空から隙を伺うからあいつを上手く怒らせてくれよ」

 

(シーザー)

「まあ、空中に浮かんでいれば少なくても両方が攻撃をくらうことはないし奴さんにはお前に集中してもらわないと上手く当たらないかもしれないしな」

 

(レナード)

「わーった、俺がやる、その代わり一発で決めろよな」

 

(シーザー)

「了解」

 

白騎士が魔獣との距離を詰めて龍騎士が空を飛ぶ

 

白騎士が魔獣の左前足に乱れ斬りを叩き込むが装甲の表面をこすれてキュリギュリと嫌な音を立てるだけでダメージには至らない

 

だけどその嫌な音に反応してか魔獣は右前脚で再び白騎士を引っ掻こうとして盾に弾かれて再びたたらを踏む

 

(シーザー)

「ここだ、風・輪・列・斬」

 

龍騎士が真空の輪を魔獣とのクリスタルと体の間の結合部を狙って投げる

 

だが魔獣は体を沈めてクリスタルの部分で真空の輪を受けた

 

真空の輪が当たった部分にダメージらしいダメージは見当たらない

 

(シーザー)

「なんなんだよあのクリスタルは」

 

魔獣は白騎士と龍騎士をうっとおしそうに見ると一声吠えてクリスタルの先に無数の雷球を作り出した

 

白騎士は攻撃に備えて盾を構え、龍騎士は捲きこまれないように更な高く飛び上がった

 

だが打ち出された雷球は前方の広い範囲で弾けると共に空高く登り龍騎士を直撃した

 

(シーザー)

「うわああああああー!」

 

雷撃を食らった龍騎士はそのまま穴の底へ墜落した

 

(レナード)

「シーザー!、大丈夫かシーザー」

 

盾で雷を弾いた白騎士が龍騎士に駆け寄る

 

(シーザー)

「まあ…、なんとかな。つつぅ…」

 

(マスタードラゴン)

「私の存在にかけてマスターは死なせはしません」

 

(マスタードラゴン)

「とはいえダメージがひどすぎます、これでは全力を出すことは出来ませんし龍閃のような大技を出すことも出来ません」

 

(シーザー)

「そうか、きついな…」

 

(レナード)

(あの時の、砂漠の遺跡の時のような力があれば)

 

(レナード)

(いや、あの力を出せても倒れてしまったは意味がない)

 

(レナード)

「みんな、俺が戦っている間にシーザーの治療を頼む」

 

賢士が素早い行動で龍騎士に飛翔の魔法をかけつつ「わかった」と答える

 

そして白騎士はソニックブレードの構えをとって魔獣と睨み合う

 

(レナード)

(なんだろう、やたらと心が静かだな)

 

(レナード)

(攻撃は通用しない、一発食らって龍騎士がやられる)

 

(レナード)

(そんな絶望的な状況なのに、なんでこんなに心が静かなんだろ)

 

(賢士)

(レナードよ、清心合一よ)

 

(レナード)

(清心合一?)

 

(賢士)

(己を剣とし剣を己とせよ、剣の隅々まで己の意思を行き渡らせよ)

 

(レナード)

(わけわかんないよな、でもまあ…いいや)

 

(レナード)

(剣を意識して、剣の当たるところ、剣の視界、色々感じ取ってみる)

 

(レナード)

(なんていうか、今だから出来る何かがある気がする)




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(作者)
「ファングが無双したことを伺えるような描写をしてみたけどやりたい放題暴れたみたいだね」

(レティラ)
「あはは、ファングで暴れるのは久々だったからすっきりしたよ」

(レティシア)
「ふふん、あんな人形どもなどいくらいようと物の数ではないわ」

(作者)
「そしてキャンプのシーンでは長々と化かし合いになるかと思えば」

(レティシア)
「グラーゼルがさっさと馬脚を現して台無しにするとは呆れて何も言えんわ」

(レティラ)
「でもあたし達もワナに引っかかっちゃったから何もいえないよね」

(レティシア)
「むぐぅ…、確かにその通りだがの」

(作者)
「そのシーンで活躍した天空魔法陣・縛について説明しよう」

(作者)
「天空魔法陣・縛は空中に設置した魔力光による魔法陣を地面に投射することで空中(うえ)地面(した)に魔法陣を書き、積層式の魔法陣で相手を挟むことによって逃げられることがないように確実に捕まえる魔法陣です」

(レティシア)
「天空式魔法陣の利点は隠蔽しやすいことにあるの」

(作者)
「普通はバンカーロードでベルシタンがやったように地面に魔法陣を仕掛けるので地面を警戒していれば気づくことは出来るはずなんだけど」

(レティシア)
「天空式の場合は地面は平らであればよいからの、まずばれることはない、ばれるとすれば空中の魔力光に気づかれた時くらいだが術者が未熟でなければそれくらいは隠せるものよ」

(作者)
「グラーゼルはその辺の警戒をしてなかったからその用心深さも意味がなかったんだけどね」

(作者)
「後は合成魔獣との戦いだけど」

(レティシア)
「騎士達の技も妾の飛翔の呪文も以前説明しておるから割愛するぞ」

(作者)
「レナードとレティシアがあからさまに立てた新技フラグはどうなるのか、次回またお会いしましょう」
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