白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回はドグマホールで色々とあります

セリフについて説明を

「」 言葉に出してるセリフ

() 心の中だけのセリフ

[] 特定の個人だけに聞かせるセリフ(ひそひそ話し オリ主専用など)


太陽王3

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

レナードは絶対絶命の窮地に追い込まれていた

 

(レナード)

(攻撃は通用しない、一発食らって龍騎士がやられる)

 

だがそんな状況とは裏腹に心は静かに研ぎ澄まされていた

 

(レナード)

(そんな絶望的な状況なのに、なんで心はこんなに静かなんだろ)

 

賢士はその様子を感じ取ったのか広域心輪でレナードに言葉を贈る

 

(賢士)

[レナード、清心合一よ]

 

(レナード)

[清心合一、わけわかんないな、でもまあ…いいや]

 

(レナード)

(なんていうか、今だから出来る何かがある気がする)

 

(レナード)

(意識を体の隅々まで…、剣の先にまで行き渡らせる)

 

(レナード)

(…静かに…、研ぎ澄ませるほどにわかってくる)

 

(レナード)

(見ていないのに剣に触れる木の葉が二つに切れることまでわかる)

 

(レナード)

(白騎士に包まれているのに土を踏みしめる感触までわかる)

 

魔獣が白騎士を引き裂こうと右前足を振り上げる

 

(レナード)

(そして、敵が仕掛けようとしてるのも)

 

魔獣の右前足が振り下ろされる

 

(レナード)

(今だ)

 

だがその瞬間白騎士の姿は消え次にその姿が見えた時は剣の柄で魔獣のアゴを打ち上げて上空へ飛ばしていた

 

予備動作のない無拍子でいかなる存在にも悟られることなく一瞬の間に魔獣の(ふところ)に潜り込み全力を一点に集中して魔獣を打ち上げたのである

 

魔獣を打ち上げた白騎士はそのまま魔獣を追撃するため飛び上がり無数の斬撃を繰り出す乱舞技であるシャイニングレイヴを叩き込む

 

だんだんと空中へ打ちあがる勢いが衰えてピタッと止まったところで前へ一回転して勢いをつけた白騎士の兜割りを叩き込まれる

 

強烈な一撃で仮面がボロボロになりながらも今度は地面へ真っ逆さまにに落ちる魔獣を白騎士が更に追撃する

 

(レナード)

(五月雨突きを、いや…、もっと速くもっと鋭く)

 

魔獣に追いついた白騎士はグランサーで無数の突きを繰り出す

 

その突きの数がだんだんと増えていき突きの中に光が見え始める

 

地面が近づいてくる頃には無数の光の突きで魔獣の装甲がズタボロになっていた

 

(レナード)

「うおおおお、スターダストレイヴ!」

 

無数の光の突きはいみじくもレナードの言った通り無数の星屑が降っているようであった

 

白騎士は最後に渾身の力で一突き突きを入れて魔獣を地面に叩きつけた

 

全身ズタボロとなった魔獣はもう動かなかった

 

(エルドア)

「これは…、すごいな」

 

(賢士)

「妾もここまでなるとは思わなんだな」

 

白騎士が光に包まれて元のレナードに戻るが消耗したのかふらついているようだ

 

(ユウリ)

「レナード大丈夫?」

 

(レナード)

「ああ、砂漠の遺跡の時ほどひどくはないよ、それよりレティシアサンキュ」

 

(レナード)

「あの魔獣を倒せたのはレティシアのおかげだよ」

 

(賢士)

「妾は一言助言しただけよ、倒せたのは汝の実力よ」

 

(賢士)

「もっともあそこまですごいことになるとは思わなんだがな」

 

(エルドア)

「ともかくだ、ここでキャンプにするぞ」

 

それにはだれも異存はなかった

 

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

キャンプを終えてドグマホールの中へ入るとウィザード兵で溢れかえっていた

 

神殿前の広場に御大層なワナを仕掛けていたくらいだからドグマホールがウィザードの手に落ちているのは簡単に予想できることではあったが

 

意外なことかもしれないがレナード達がまともなウィザード兵と戦うのはこれが初めてである

 

(ウィザード小隊長)

「新たなるイシュレニア帝国を築くためにもここは通すなー!」

 

(ウィザード兵達)

「オオー!」

 

実力はレナード達の足元にも及ばないが人形にされているわけでもないただの人間であることが問題であった

 

ズヴ…

 

レナードへの攻撃を払いのけ隙だらけの腹を反射的に刺す

 

(ウィザード兵)

「くふぅ…、こんな…簡単に…」

 

それっきりウィザード兵は動かなくなる

 

(レナード)

「殺したのか…、人形にされているわけでもないただの人間を殺したのか…」

 

ユウリは攻撃を仕掛けてきたウィザード兵の剣をショートソードで受け流し反撃しようとしたところへ別のウィザード兵が襲おうとしていた

 

ズヴリ…

 

ユウリを襲おうとして他への注意が疎かになっていたその無防備な背中に槍が突き刺さる

 

槍が肺まで達して血を吐くところを振り向いたユウリが目の当たりにする

 

(ユウリ)

「ヒイ…」

 

(シーザー)

「割り切れ、割り切るんだよ」

 

(シーザー)

「確かにこいつらは人間だ、操らてるわけでもねえただの人間だ」

 

(シーザー)

「だが、グラーゼルは、マドラスは世界を支配しようとしてやがる」

 

(エルドア)

「そうだ、そのためにシンナイトを集めている、大いなる目覚めとやらを起こそうとしている」

 

(賢士)

「そうなれば死にゆくのは兵士達だけではない、何の関係もない民達とて犠牲になるのだぞ」

 

(シーザー)

「そうさせねえためにもやるしかないんだよ」

 

(レナード)

「うおああああああ!」

 

レナードは叫びながらもウィザード兵を斬り倒す

 

(レナード)

(人を殺すことに体が震えることに変わりはない)

 

(ユウリ)

「ハアァ!」

 

ユウリのショートソードが(あやま)たずにウィザード兵の心臓を貫く

 

(ユウリ)

(体に…、心に…、魂に…、私の全てが人殺しの罪を背負うことに違いはない)

 

(レナード・ユウリ)

(だけど…、だけど今だけは)

 

ウィザード兵を蹴散らし要所に配置された黒騎兵を白騎士か龍騎士で叩き潰して神殿跡の地下へ続く階段のある広場に到着した

 

(賢士)

「よし、ここで結界を張って一息入れるぞ」

 

エルドアがレナードとユウリの顔が青ざめ限界に近いのを見て取って賛成する

 

(エルドア)

「そうだな、そうした方がいいだろうな」

 

(レナード)

「そんな、俺はまだ戦える、このまま一気に…」

 

(賢士)

「このうつけが!、そんな青ざめた顔してよお言うわ」

 

(賢士)

「まあ、気持ちはわからんでもないがの」

 

(シーザー)

「そういやあんた達(エルドア・レティシア)の話しを全てしっかりと聞いたわけじゃなかったな」

 

(シーザー)

「この際だから話しちゃくれないか」

 

(賢士)

「そうよの、それも良いかもの」

 

(エルドア)

「だがあまり時間はかけていられんだろうな」

 

(賢士)

「承知した」

 

(賢士)

「妾は元々異世界の者での、この世界に来てしばらくは気ままに暮らしておったが偶然ミューレアスのやつと出会っての、ウマが合うのかすぐに意気投合して親友になったものよ」

 

(賢士)

「それからはよくミューレアスのやつのことを手伝うようになったが妾はこの世界からすれば異邦人だからの、ちょっと遠慮して歴史に残らぬような地味な仕事とか厄介事などを片づけたものよ」

 

(賢士)

「だがそれもドグマ戦記で一変することとなった」

 

(賢士)

「なんとかしてマドラス操る太陽王を倒したがそこに至るまでにミューレアスがマドラスのワナにかかってしまっての、そのせいで白騎士の契約者であるワイルドが死んでしもうたのよ」

 

(賢士)

「そしてミューレアスのやつは儀式による補助もせずに急いで禁呪のリバースを使いおっての」

 

(賢士)

「その効果でワイルドは生き返ったがミューレアスに禁呪の影響が表れてミューレアスはリバースが完全に進行したら死んでしまう儚き命となった」

 

(賢士)

「そしてリバースは本来儀式による補助で命が定着するまで支えておらねば生きてはおれぬものでな、完全に進行したとしても人間一人分の命を支えられるほど安定するものではなくての、ミューレアスと共にワイルドも死んでしもうたわ」

 

(賢士)

「リバースとは元々そうゆう効果だったのか、それとも不完全だったからかは知れぬが切なきことよ」

 

(賢士)

「それ故の不安定さを感じとったのかミューレアスのやつはドグマ戦記の後にすぐに王位を譲りワイルドと妾を伴って騎士やら古代遺跡やらを封印する旅に出おったのよ」

 

(賢士)

「砂漠の遺跡を封じたりマスタードラゴンに龍騎士を預けたり月姫の様子を見るついでにユグラと話しをしたりと色々とあったわ」

 

(賢士)

「そして旅を終え白騎士を封印してからこれで役目が終わったとばかりに二人共逝きおったわ」

 

(賢士)

「そしてしばしの時がたってから予言者から一万年後のことを聞いての、ドグマ戦記に深く関わりかつ生き残った少数の者を呼んでみたが一人しか応えなかったわ」

 

(エルドア)

「私のことだ」

 

(賢士)

「うむ、応えてくれたのは元黒騎士の契約者のクライヴのみよ」

 

(エルドア)

「私は全ては帝国のためと思い帝国を裏切った親友と命をかけて戦ったりもしたが、その全てが帝国のためではなく皇帝陛下個人のためと知った」

 

(エルドア)

「それ故レティシア殿の呼びかけに応じたのよ」

 

(賢士)

「うむ、予言を聞いてから妾は血眼になって時をこえる手段を探したものよ」

 

(賢士)

「そして見つけ出した禁書に載っておった禁呪のクロノドライブを用いてクライヴをこの時代へと送り込んだのよ」

 

(エルドア)

「そしてこの時代についた私は禁呪でと時をこえた影響で色々と変わってしまってな、それで名前をエルドアに変えた」

 

(賢士)

「そして妾は禁呪ではなく時をこえる方法を探しておったがふとした時に意識体のみで時をこえれば大丈夫なのではないかと思おてな」

 

(賢士)

「それで色々と調べてみたらなんとかなりそうだったので準備をしっかりと整えて妾も時をこえることにしたのよ」

 

(賢士)

「予言通りであれば確実に戦いが待つ未来へ送り出しておいて自分だけのほほんとしてるわけにはいかなんだからの」

 

(賢士)

「それで妾もこの時代にきたのだが、時にこえる際に場所がずれておる可能性があったので場所を確認しておったら声をかけられたのよ」

 

(レナード)

「声をかけられたってこっちのレティシアにか?」

 

(賢士)

「こっちの?、ああ、言うておらなんだの」

 

(賢士)

「妾達が一つとなって行動を開始する際に彼女には妾の名前を名乗ってもらっておったのよ」

 

(賢士)

「見た目がまるっきり違う故にエルドア…いやクライヴにわかりやすくするために妾の名前が必要であろうと思っての」

 

(レティシア)

「結果的には必要なかったけどね」

 

(賢士)

「それは言わんでくれ」

 

(ユウリ)

「最初っからレティシアって名乗ってたから気づかなかったわよ」

 

(レナード)

「確かにな」

 

(シーザー)

「なんとなーく違和感があるような気がしてたのはこれだったのか、害がなさそうだからほっといたけど」

 

(レティシア→レティラ)

「それじゃ改めて自己紹介するね、あたしの名前はレティラだよ」

 

(ユウリ)

「レティシアにレティラ、よく似た名前ね」

 

(シーザー)

「改めてよろしくな」

 

(賢士→レティシア)

「それで話しは妾が場所を確認してきょろきょろしておる時にレティラに声をかけられたところからであったな」

 

(レナード)

「うん」

 

(レティシア)

「妾は意識体、つまりは幽霊のようなもので普通は見えないはずの存在だから声をかけられた時は妾のこととは思わなんだぞ」

 

(レティラ)

「あたしは無視されたと思って触ろうとしたら触れなかったどころかすり抜けたもん、驚き慌ててびっくりしたよ」

 

(レティシア)

「それで色々とあってこの時代でマドラスの野望を阻止するために共生することにしたのよ、共生と言うよりは運命共同体と言った方がわかりやすいがのう」

 

(レティシア)

「それから後は何事もなくパーモ村でユウリに会ったから妾のことで特に言うことはないのう」

 

(レティシア)

「話さねばならぬことがあるとすればカーラのことかの」

 

(レティシア)

「カーラのやつは最初に見た時から黒騎士の契約者であることはわかっておった」

 

(レティシア)

「バランドール城を襲撃した時もドレギアスとして参加しておったが指揮をとっておったでけで人は殺しておらぬぞ」

 

(シーザー)

「なるほどな」

 

(レティシア)

「カーラは最初はグラーゼルのやつに色々と暗示をかけられて操り人形にされておったが妾が色々と世話をして己を取り戻してからは自分で道を決めれるようになったのよ」

 

(レティシア)

「だが、汝らも知っての通りグラーゼルとはセティにマドラスがとり憑いて作り出した人格でありそのセティはドグマ神殿で冷凍睡眠になっておった少年のことよ」

 

(レティシア)

「そしてカーラは一緒に冷凍睡眠されておった赤子の一人でセティとは特に仲が良くての、マドラスからセティを取り戻すことを諦めきれずに妾達から離れていったのよ」

 

(レナード)

「そうだったのか…」

 

(シーザー)

「それでその…、セティを取り戻せる可能性というのは?」

 

(レティシア)

「ここしばらくはマドラスが直接とり憑いておるようでな…、はっきり言って絶望的よ」

 

(ユウリ)

「そんな…」

 

(シーザー)

「くっ…、せめてカーラだけでも助けたいな」

 

(レナード)

「行こう、この先に、きっとシズナもカーラも待っている」




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティシア)
「今回は白騎士の新技から始まって色々とあったの」

(レティラ)
「解説しなきゃいけないスキルの類はその新技しかないけどね」

(作者)
「白騎士の新技であるスターダストレイヴのやり方はまず気配の欠片も見せない瞬動術である無拍子で残像も見せずに敵の懐に飛び込んで剣の柄、つまりは持ち手の部分で敵の顎を打ち上げて上空に飛ばします」

(レティシア)
「確か無拍子と言えば最終幻想を出してるとこが出してるフリーシナリオなゲームのシリーズに出てくる片手剣の技の名前だったの」

(作者)
「フリーシナリオなゲームではふっと消えていきなり敵をズバァっと斬っているけど本来無拍子は体捌きのことでありふっと消えて敵の懐に飛び込むまでのことを意味してるのでズバァっと斬っているのは無拍子とは関係ないはずなんだけどね」

(レティシア)
「ダメージを出すためにおまけでつけたのであろうな」

(作者)
「新技の解説の続きといきましょう、上空に打ち上げてから即座にハイジャンプして敵に追いついて乱舞技のシャイニングレイヴで敵を滅多切りにします」

(レティシア)
「シャイニングレイヴそのものは原作ゲームにも出てきておるがコストも威力も最上級で片手剣スキルの最終系の一つとして覚えることになる技よ」

(作者)
「敵を滅多切りにしつつ十分に打ち上がったあたりでくるりと前に回転しつつ頭をかち割るように思いっきり兜割りを叩き込んで地上に打ち下ろします」

(作者)
「打ち下ろした敵を追いかけつつ五月雨突きよりも早く鋭く突きをひたすらに繰り出して敵を蜂の巣にします」

(レティシア)
「普通空を飛べぬ者が急降下で追いかけるなどという空中機動をこなせるわけがないばすなのだが…、深く考えてはいけないのであろうな」

(作者)
「無数の突きが光となって敵を蜂の巣にして地面に叩きつけたら止めとして狙い澄ませた一点を渾身の力突き刺すことでスターダストレイヴの完成となります」

(レティシア)
「しかし聞くだけでも凄まじい技よの」

(レティラ)
「50ヒット以上はしてそうだよね」

(作者)
「新技解説はこのくらいにして次の話しに行きましょうか」

(レティシア)
「ああ、レナード達にとって過酷なあれか」

(レティラ)
「レナード達って普通の人間とか兵士と戦ったことがなかったもんね」

(作者)
「だからこそ通過儀礼としてこういう経験をしておかないとこの先精神的に持たないような気がしてね」

(レティシア)
「そういう心配が出るのは無理もないことかもな、戦争経験者は平穏な日常に戻れないことがあると聞くし、戻れたとしても辛いと感じる者もおるそうだしの」

(レティラ)
「徴兵された人って一方的な都合で戦争に出されるんだよね、なのにそんなのってあんまりだよ」

(レティシア)
「世界はこんなはずではなかったことばかりよ」

(作者)
「それリリカルな世界のくろすけのセリフ」

(レティラ)
「そして最後にレティちゃん達の過去を話しておしまいだね」

(レティシア)
「端折っておる部分もあるがあれだけ話しておけば支障はなかろう」

(作者)
「最後に感想でグランサーを活躍させて欲しいとの意見がありましたが、ごめんなさい無理です、続編のクレイドールでレナードの心と一緒にバッキリ折れる予定です」

(作者)
「この手の物語の原作主人公は一度挫折してから立ち直るものだと思ってるので」

(レティシア)
「それまでグランサーと表記はされぬがちゃんと白騎士の武器として活躍するのでな、勘弁しておくれ」

(作者)
「それじゃ、次回またお会いしましょう」
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