白騎士物語 時をこえた物語   作:神無 龍希

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今回は最終決戦その2
次回で第五章はおしまいだよ

活動報告で次回作に関するアンケートをやってます
締め切りはこの小説の終了時点なのでお早めに

セリフについて説明を

「」 言葉に出してるセリフ

() 心の中だけのセリフ

[] 特定の個人だけに聞かせるセリフ(ひそひそ話し オリ主専用など)



太陽王5

 

 

                    ◇ ◇ ◇

 

 

エルドアがこれでグラーゼルを終わらせるために振り下ろした剣は見覚えのある剣で受け止められた

 

それは黒騎士のアークであるディニヴァスの剣であった

 

そしてその剣を持っているのは仮面こそは脱いでいるもののドレギアスの鎧に身を包んだカーラであった

 

(カーラ)

「兄さん、早く逃げて」

 

(グラーゼル)

「くぅ…この魔女め、この屈辱はいつかはらす」

 

そう言ってグラーゼルはモノシップへ逃げ込んだ

 

誰もグラーゼルを追跡しはしなかった、それはグラーゼルよりもカーラの方が重要だと認識しているということである

 

(シーザー)

「カーラ、セティ兄さんはもう…」

 

(カーラ)

「そうなんだろうな、わかってる」

 

(カーラ)

「だが一度決めた道を覆したりしたら私に何が残る」

 

(レティシア)

「その鎧は決意の証ということかの」

 

(カーラ)

「ああ…、色々と私を縛りつけてくれたこの鎧だからこそこの場には相応しい」

 

(シーザー)

「もう幼くも幸せだったあの頃には戻れないのか」

 

(レナード)

「俺も色々と話しを聞いて意識するようになってから思い出してきたよ」

 

(レナード)

「まだシンカ村にいた頃はシーザーとカーラは特に仲が良くてお花畑とかで遊んでたな」

 

(ユウリ)

「私とレナードだって…」

 

ユウリが何か言いかけたのをレティシアが止める

 

(レティシア)

[ここにはまだシャブールがおるし月姫の契約者だとばれるのはまずかろう]

 

(カーラ)

「無邪気で幸せだったあの頃にか…、戻れるものなら戻りたいな」

 

(カーラ)

「だがもう戻れはしない、それにセティ兄さんももういない」

 

(シーザー)

「やるしか…ないのか」

 

(カーラ)

「ああ、古の闇を支配する漆黒の翼ディニヴァスよ我に力を…変身!」

 

カーラの姿は漆黒の翼の騎士へと変わる

 

(カーラ)

漆黒疾走(ダークネス・ドライブ)

 

(シーザー)

「龍閃」

 

今二体の翼の騎士がぶつかり合う

 

お互いに突進技を繰り出し交錯して着地する

 

(シーザー)

「さすがに強いな」

 

(カーラ)

「よく言う」

 

お互いに左上腕部の装甲に一筋の鋭い切り傷が入っていた

 

ガシーン

 

そのままお互いに横薙ぎに武器を振るいつつ半回転して打ち合う

 

(レナード)

「シーザー俺も」

 

(シーザー)

「いや、やめてくれ」

 

(ユウリ)

「どうして?」

 

(レティシア)

「自分で決着をつけたいのであろう」

 

(レティシア)

「兄弟と言っても血が繋がってるわけではないしの」

 

(レティシア)

(まあ、それはレナードとユウリにも言えることではあるが、レナードがあれではのう)

 

何度も隙をついては攻撃を仕掛け、それをあるいは受け流し、あるいは避け、二人のスタミナは限界近くまで消耗したが、それでも決着がつかずにただ時だけが流れていく

 

(カーラ)

赤熱刃(ヒートエッジ)

 

刀身が高熱に包まれて赤銅色に輝き龍騎士の鎧を焼き切ろうとして攻撃する

 

(シーザー)

吹きつける翼(ラストウイング)

 

龍騎士はその攻撃を翼で起こした突風で上手く受け流す

 

その突風に煽られて黒騎士は体勢を崩す

 

龍騎士はそのチャンスを逃さずに攻撃する

 

(シーザー)

「風輪列斬」

 

だが黒騎士は辛うじてその攻撃をかわす

 

(シーザー)

「なぜだ、なぜ武器破壊ばかり狙う」

 

(シーザー)

「もっと確実にダメージを与えることだって出来たはずだ」

 

(カーラ)

「そういうお前だって腕や足を狙ってばかりではないか」

 

(カーラ)

「今のだって急所を狙っていれば避け切れはしなかった」

 

しばらくお互い黙っていたが

 

(カーラ)

「ぷっくくくく」

 

(シーザー)

「あっははははは」

 

二人して突然笑い出した

 

二人共元の姿に戻って心ゆくまで笑い続けた

 

(カーラ)

「そうか、なんだそういうことだったんだ」

 

(カーラ)

「私は昔のセティ兄さんばかり追いかけていたんだな」

 

(カーラ)

「いつの間にか人が変わってしまって、私も操られて、レティシアのおかげで自分を取り戻して」

 

(カーラ)

「過去の亡霊がとり憑いていることを知って、望みが薄いと忠告されても助けることの出来る可能性を諦めきれなくて」

 

(カーラ)

「がむしゃらに前しか見てなくて、それを否定したら何も残らないと思ってしまっていた」

 

(カーラ)

「でも違ったんだな、兄さんを助けることの出来ない現実」

 

(カーラ)

「それを受け入れても私にはまだあるんだな」

 

(シーザー)

「言っただろう、何があろうとお前は仲間だって」

 

いつの間にかカーラの背後にシャブールが立っていた

 

(シャブール)

「カーラ様、裏切るつもりですか」

 

油断があった

 

(カーラ)

「私はグラーゼルに従っているわけではない、兄さんを助けたかっただけだ」

 

カーラと仲間としての空気を再び共有出来たことに安堵していた

 

(シャブール)

「残念です、あなた様ほどのお人がグラーゼル様の崇高なる志を理解出来ないとは…ね!」

 

だから反応出来なかった

 

(カーラ)

「ぐふっ…、ごふぅ…」

 

シャブールの右腕にはめられた黒い籠手から無数の触手が伸びてカーラを刺し貫いた

肺にもダメージがあったのかカーラの口から鮮血がこぼれる

 

だから間に合わなかった

 

触手は一度引き抜かれその際に手でカーラの右手に持ったディニヴァスの剣をカーラの右手ごと掴む

 

(シーザー)

「やめろ…、やめろー!」

 

(シャブール)

「カーラ様の黒騎士、私がもらいうけますよ」

 

籠手の触手がディニヴァスの剣に潜り込み同調を促すように怪しく光を放つ

 

(エルドア)

「あの籠手は超古代遺品(アーティファクト)なのか?」

 

(シャブール)

「ははははは、グラーゼル様より授かったこの力で黒騎士は私のものとなる」

 

レティシアはこの世界で初めて遭遇する異常事態に打つ手もわからずにただただ祈ることしか出来なかった

 

(レティシア)

(誰ぞ、誰ぞカーラを助けてくれ、誰でもよいからカーラを助けて、カーラを助けてくれ)

 

打つ手を思いつかぬ歯がゆさとなんとかせねばならぬとの焦りが行き場のない憤りとなって想いを力の限り飛ばす

 

全員の広域心輪がその八つ当たりの負荷に耐えきれずに砕け散る

 

だがその祈りは届いた

 

(???)

《懐かしい波動を感じたと思ったらお主じゃったか、まだ生きておったとは思わなんだわ》

 

(レティシア)

《その声はユグラか、久しいのう》

 

(ユグラ)

《状況は理解したぞ、まずは黒き呪縛を断ち切らねばなんとも出来ぬ》

 

(レティシア)

《それは黒騎士の力を奪って変身するものを倒せば良いということかの》

 

(ユグラ)

《命の灯火が消えぬ限り何とかする、してみせる》

 

(ユグラ)

《だから思いっきりやれ》

 

(レティシア)

《汝に最大級の感謝を》

 

(シャブール)

「古の闇を支配する漆黒の翼ディニヴァスよ、我に力を…変身!」

 

ディニヴァスの剣の力が籠手に取り込まれたのか剣は籠手と同調してシャブールの契約の宣誓に応える




(作者)
「毎度お馴染み用語解説のコーナーだよ」

(レティシア)
「今回は竜騎士と黒騎士の一騎打ちよな」

(レティラ)
「そして捏造(でっちあげ)技のオンパレード」

(作者)
「でっち上げ言うな、以前解説した技は飛ばして技の解説に入るぞ」

(作者)
「開幕の漆黒疾走は龍騎士の龍閃に対抗するための技で闇属性の闘気を纏って体当たりする技だよ」

(レティシア)
「その後の赤熱刃は武器に火の力を纏わせて焼き切る技で」

(レティラ)
「吹き付ける翼は風属性の力を使って翼を使うことでありえない程きつい突風をあっという間に作り出す技だね」

(作者)
「どれも本文で理解出来るくらいには説明してるけどね」

(レティシア)
「そして戦いの中でわかりあうことが出来てようやくといったところで」

(作者)
「原作ゲームで最大の突っ込み所と言えるイベントが発生」

(レティラ)
「カーラをグッサリ刺しちゃって黒騎士を強奪されちゃったよ」

(レティシア)
「そんなことが出来るなら最初からあっさりと白騎士を奪うことが出来ておったではないか」

(作者)
「何のためにベルシタンは砂漠の遺跡でドジを踏んだんだろうね」

(レティシア)
「一万年前の契約者であるクライブが死んでおらぬのにカーラが契約出来たことはまだ納得が出来るぞ」

(レティラ)
「クライブさんは時間移動で一万年の間はこの世界からいなかったからね」

(レティシア)
「うむ、契約者が世界から消えることで契約が失効されて契約者のいない状態となったからこそカーラが契約出来たと考えられるからの」

(レティラ)
「でも今回は直接カーラから奪ってるよね」

(レティシア)
「それくらい砂漠の遺跡の時の白騎士みたいに拒絶反応を出せよ黒騎士」

(作者)
「この小説の場合は「インチキ効果もいい加減にしろ!」なアイテムをでっち上げて無理やり辻褄を合わせたけどね」

(レティシア)
「あの黒い篭手のことよな」

(作者)
「うん、あの篭手はグリードのデミトールと同じように一万年以上も前から存在していてどうやって手に入れたのかも不明な謎しかないような代物だったりする」

(作者)
「効果は浸食して同調することによってどんなに特殊どんなに専用化されているアイテムでも持ち主として使うことが出来るようになるというインチキ極まるアイテムだったりする」

(レティシア)
「インチキ効果もいい加減にしろではなくご都合主義もいい加減にしろであったか」

(作者)
「そうでもしないと辻褄を合わせられんやろが」

(レティシア)
「それもそうよな」

(作者)
「それじゃ、次回またお会いしましょう」
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