IS lamentation   作:夏陽

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お久しぶりです。更新できなくてすみませんでした。



 悪夢 3月9日訂正

 

 

――――亡国企業は全国家に対して宣戦布告を宣言する。

 

 

 

 

 

 その日は昼間の気温が36℃を超えるほどに暑い日だった。

 クラスの皆が面白いくらいにパタパタと暑さにやられて保健室に運ばれ、広い教室が余計に広く感じれる。

 セシリアはもちろんのこと、シャルロットやラウラも暑さに堪えぱったりいった。

 正直夏が好きな俺でさえ嫌になるくらいの暑さで、クラス中がぐたーっとした雰囲気だった。

 IS学園には金かかってるから冷房はもちろんある。あるのだが、この暑さに機械がぶっ壊れたみたいで、煙を吹いてた。

 思わず機械を蹴っ飛ばしたのは仕方ないはず、だと思う。

 

 暑さに朦朧としながら授業を受けていた時。

 一ヶ月以上前の日だだけど、全てが終わった後でも覚えてる。

 いや、忘れられるはずもないあの時、2時28分。

 

 俺たちIS学園生徒は、生徒で入れなくなる事件がおきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あっつい・・・・・・)

 

 昼食後の授業っていうのは大抵辛いと思う。

 昼飯を食った後っていうのは普通に眠くなるのだけれども、眠くなる午後に限って超めんどくさいor厄介な授業が待ち受けているのである。

 ここIS学園もその例に漏れず、今の授業はIS整備基礎理論とかいう頭が痛くなるないようなのだ。俺が一番嫌いな教科だ。

 本当なら寝たいのだけれども、この教科の担当がなんと我が姉こと織斑千冬なわけで、もし爆睡しようものなら殺さるのはまず確実。ていうか実際やられた。

 まぁ、その姉はこの暑さというのにいつものようにスーツを着て凛と教師をしている。

 ・・・・・・本当に人間なのかと思う時があるんだけど。実際汗かいてないようだし。

 

「――――織斑。例題2を解いてみろ」

 

 げ。

 

 授業に集中してなかったせいで全く話がわからん。

 教科書を読んでみたはいいものの、IS整備基礎理論の成績が宜しくなく、しかも理解をしようとしない、しかも頭が受け付けてくれないという三重苦により全くわからない。

 テストも赤点ギリギリだし。 

 とりあえず隣の人に助け舟を・・・・・

 

(って居ねえし!!)

 

 お隣さんはのほほんさんこと布仏本音だったっけ。そうだ、セシリアについで真っ先に保健室行きになってたんだけっけな。

 ・・・・・・もし、居たとしても役に立たなそう。

 万事休す。

 

「ノートは取っているみたいだが?」

 

 まさかのまさかで助け舟を出してくれたのは姉貴。答えじゃないのが姉貴らしい。

 とりあえず、死亡回避のためにノートを見てみる。

 

(・・・・・・・・・・・・・)

 

 そこには謎の造形文字が・・・・・・というか謎の絵が描かれてあった。しかもバカみたいに超高クオリティ。それに加えてなんかストーリーがあるっぽい。

 マジで俺なにやってんねん。

 てかどうすんねん。

 

「で?答えはどうなんだ?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

「集中してませんでしtぐぶっ!?」

 

「ふん。馬鹿者が」

 

 言い終わる前に寸分の狂いもなく、出席簿が顔面に直撃。気がつけば視界いっぱいには天井が広がっていた。

 やべぇ、一瞬気失ってんやん。どんだけ本気で投げたんだよ姉貴・・・・・。

 

”全生徒に次ぐ。直ちに授業をやめホールに集まること。繰り返す。直ちに授業をやめホールに集まること”

 

 ズキズキと痛む顔を抑え起き上がろうとしたときそんな放送が流れた。

 

「授業を中止してまでだと?何を考えいるんだ・・・・」

 

 姉貴だけが怪訝な顔をしていた。

 だけど、俺はそんなことを気に止めずに、ただ授業をしなくて済むことに糠喜びをしていたから。

 まさか、このあとに笑えない話しを聞かされるとは思わないだろう?

 

 

 全生徒が集められたホールはなぜか冷房が効いていた。

 なんでここだけ平気なんだよっ!!と普通なら突っ込むだけれども、今回ばかりはこの涼しさが嬉しい。

 ただ。

 

「これより全校集会を始めます」

 

 あまりにも堅苦しい、緊急事態とでもいうような視界の声色にそんな嬉しさは吹き飛んだ。

 逆にやばい。

 そう直感が告げてくる。

 無人機が乱入してきたとき、ラウラのISの暴走を止めるためにブレードだけで挑んだ時、福音と戦った時、亡国機業の奴らがせめて来た時。

 それ以上にやばい自体が起きるようなそんな気がしてならない。

 

「それでは生徒会長より話しがあります」

 

 壇上にあがるのは人たらしの更識先輩。

 やっぱりというのか、いつものおちゃらけた雰囲気はどこにもない。

 

「やぁ、皆。元気?・・・・・・本当ならそうやって挨拶したいけれど今回はそんなことしてられない緊急事態が発生したわ。本当に大変な事が、ね」

 

 ざわざわと波が広がるものの、すぐに更識先輩の一声で静かになった。

 

「単刀直入に言うわね。亡国機業が全国家に対して宣戦布告を宣言したわ」

 

(なっ!?)

 

 亡国機業。

 

 ここ数年で活動が盛んになったと言われている世界最大の犯罪組織。最近はISの技術以外はどうでもいいのか情報規制がゆるくなり、ニュースにすらその名前が上がることもあった。

 いくらか戦闘を経験したこともあるために、全くの無関係と言えない相手。

 そしてオータムという奴が葵を殺した。俺たちにとっての仇。

 

「そしてこれから流れる映像は、亡国機業の声明よ」

 

 一気にホールが暗くなり、電子パネルに映像が流れ始める。

 そこに映るのは一人の男だった。

 

 そいつは男というよりも少年、俺よりも少しだけ年上だろうか。

 少なくとも成人じゃなさそうだ。

 

「亡国機業は全国家に対して宣戦布告を宣言する」

 

 淡々と語るその声は本当に声なのかと疑うほどに異質だった。全く感情がこもっていないのにも関わらず、その奥底には諦めたかのような、激しく恨んでるかのような、どこか矛盾した声。

 そいつの冷酷なそんな目も合わさってとてつもない位に不気味だった。

 

「キサマらは俺たちをただの犯罪組織だと、第二次世界大戦に作られた組織だと思っているだろうがそれはデマだ。

 自分の欲を満たすためだけしか能のない奴らが広めた戯言だ。

 なにせ俺たちはそいつらに全部を奪われ、家族を、恋人を殺され何もかもを失った人間たちの集まりだからだ。

 今は罪に問われていなくとも俺たちはお前らのことは許さない。どこまでも逃げてもいい。それでも俺たちは探し出して殺す。

 そしてそのあとにこの世界を壊す。

 それが、俺たちの目的だ。笑いたいなら笑えばいい。

 だが、俺たちは本気だ。

 この日のために準備を進めた。何もかもを犠牲にしてな。

 そのおかげでお前らが旧文明と呼ぶ、今の人類が誕生するよりも前に栄えていた、おのれが作り出した兵器の汚染により滅びかけ、汚染がなくなったあとも争いをやめることもできず滅びた文明の兵器を俺たちはこの時代に蘇らせることに成功した。

 それに俺たちには篠ノ之束という強力な仲間がいる。

 お前らがどう足掻くのか楽しみだ」

 

「少し止めるわね。このように亡国機業からの宣戦布告があった。そして、旧文明の兵器を蘇らせたというのも本当。篠ノ之博士が亡国機業についたのも嘘ではなかったわ。本人かららしき電子メールが国連にとどいていたみたい」

 

 電子パネルの映像が切り替わりひとつの画像が映し出された。

 そこには建造物らしき物が撮されていた。 

 

「そしてこれがすでに戦争に導入された兵器。亡国機業の発表によればスピリット・オブ・マザーウィル。全長2.4キロメートルに及ぶ6脚歩行兵器。6門の超長距離大型狙撃砲、多数のミサイルランチャーに近接防衛用と思われる火砲多数。挙げ句の果てには全大戦で使用された狙撃型アーマードコア”サイレントアバランチ”が確認されている。もう歩く移動要塞と言っても過言ではないわね。そして驚くべきはその絶対防御範囲なの。半径100キロメートル以内に近づいたものはマッハ2.5以上の速度でないと確実に落とされたらしいわ」

 

(嘘だろ!?)

 

 マッハ1が単純で時速1200キロメートルだとすると単純計算でマッハ2.5は時速3000キロメートル。

 ISでは到底たたき出すことは出来ない。

 しかも絶対防御範囲が100キロメートルなんてISは近づける前に落とされるか、エネルギー切れで終わるかだ。

 こんなのが旧文明では戦争に使われていたっていうのかよ。

 

「これが2時間前にヒマヤラ付近に突如として現れたそうよ。すぐさま国連軍が部隊を派遣。だけど予想もつくかもしれないけれど部隊は全滅。無人量産型ISを5000、オリジナルISを5機の損害らしいわ。最後の手段として国連が戦術核ミサイルを使用して大破。なぜがソレは撃ち落とそうとはしなかったらしいわ」

 

 一息の間が置かれた。

 

「国連はこの作戦における被害による戦力低下を補うために私たち、IS学園生徒はこの戦争に動員する事を決定したわ。これが皆を集めた1つの理由。そしてもう一つは」

 

 電子パネルが切り替わりさっきまでの映像が映し出される。

 

「この映像の続き。信じられなかったわ、でも紛れもない真実だった。この人はは皆も知ってる人だったわ。ただ、変わり果てていただけ。そして」

 

 更識先輩の目線が俺に向けられた。

 傍から見ればこっちの方を見ただけなのに、今は分かった。

 自惚れでもない。その視線が俺を捉えていることは。

 

「千夏くん、それに織斑先生に大きくかかわることだったの。それでもこの先を見る?千夏くん」

 

 一気にまわりの視線が俺に集まった。

 いきなりの問いに、俺でも驚く程に落ち着いていられた。

 正直なことを言えばすごく怖い。その先を知ってしまえば後戻りできないようなそんな気がした。

 助けを求めるように姉貴を見れはお前にまかせるとでもいうようなそんな眼差し。

 自分で決めろってか。そりゃないぜ。きついぞ。

 数分程だろうかゆっくりと考えをまとめ、更識先輩を見据えて首を縦に振る。

 

「そう。なら流すわね」

 

「・・・・そうだ、まだ俺はお前らに名乗ってなかったな。恨む相手の名前がある方が恨みやすいだろうだからな。俺は、死神と呼ばれる傭兵。そして本名は――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――織斑一夏だ」

 

 

 

 

 




 今回はこの物語実質的な一話みたいなものです。
なので今までのは導入みたいな感じです。

流れ的には”平和”の後の日常編、この後における戦争編を並行で進めていくという形を
取ります。
これからもこの作品をよろしくお願いします。

しばらくしたら設定等をあげる予定です。


3月9日訂正しました。
楯無さんのセリフ
「一夏くん、それに織斑先生に大きくかかわることだったの。それでもこの先を見る?一夏くん」
 
 ⇒「千夏くん、それに織斑先生に大きくかかわることだったの。それでもこの先を見る?千夏くん」

 この話の主人公の名前を間違えるという馬鹿をしでかしました。
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