魔王少女から逃げられない英雄   作:カガト17

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評価をいただきました‼️
☆8 とあるクリーパーさん
ありがとうございます 
お気に入りの数も増えていました。
やる気があがりますね☺️


過去を振り返ってもろくな事がない。

前回を簡単に セラフォルーから逃げられなくなりました。

 

 

 

セラフォルーとの再会から翌日。

俺は現在オカ研と生徒会に捕まっている。

オカ研と生徒会からの話を要約すると俺は何者なんだという事らしい。

 

「はーー」

 

ついため息を付いてしまう。

何処から話そうかな~。

 

「そうだな。あれはまだ三大勢力が戦争をしている時だった。

俺は、その時代に生まれた。神器をもって生まれたせいで色々なことがあった。

堕天使には拐われそうになるし、天使には勧誘されるし、悪魔には殺されそうになるし、俺の神器が完全に発現したのは堕天使に親を殺されそうになった時だな。

そのときの俺はただただ助けたい。その一心だった。

その時代の神器持ちは親に捨てられたり三大勢力に捧げられたりしていた。でも、俺の親はな、俺を捨てずに育ててくれた。

そして、自分の命が危ないってのに俺に逃げろって言ってきたよ。だから、助けたかった。

大切な人が傷ついてるのに助けられないで何が神器だ!!

俺に宿ってんなら俺の願い位叶えてみせろってな。

そして、俺以外の速度が異常に遅くなってるのがわかった。

だから、その間に親を避難させて堕天使を殺した。

その後は、俺が側にいると危ない目に遭うからって事で俺は家を出た。でも、親はいつでも帰ってこいって笑っていたよ。

その後は、三大勢力に所属するどころか喧嘩を売って叩き潰す日々だったよ。人を守るために戦っていたらいつの間にか英雄って呼ばれていた。だけど、守れない命だってあった。

どんどん苛烈になっていく戦いでは守れる命より守れない命の方が多くなっていった。辛かったよ。後少し速く着いていればなんて場面が沢山あった。そうしていくうちに感情が抜け落ちていくのがわかった。最初に笑顔を忘れ、次に怒り、悲しみ。

最終的にただの人形のようにただ敵を討つだけの存在になった。

まあ、その後にとある出来事で感情は戻るけどその話はとばして、セラフォルーと出会ったのは戦場でさ。

そのときは、二天龍との戦いの時だな。俺達が相手をしていたのは赤龍帝ドライグでドライグの一撃を庇った時に初めて会話をした。

その後ドライグを倒した後あいつが俺に言ったのさ「私のものになって!!」てなもちろん丁重にお断りしたよ。だけど、その後も会うたびに勧誘してくるんだよあいつ。まあ、それが俺とあいつの関係さ」

 

俺が話は終え皆の方を見るとすごく気まずいような暗いよう

な顔をしていた。

なんで! こんなに空気が重いの! そんな変な話はしてないと思うんだけど!

 

「どうした。皆そんな顔をして」

 

「いえ、話しづらい事を話てくれてありがとう。」

 

グレモリーがそんなことを言った。

ああ。そういうことね。

 

「もう、過去の話だから気にしてないさ。」

 

「そう。」

 

やりずれー!! もっとこう明るくしてくれよ!!

そう俺が思っていると

 

「紫苑先輩。先輩の歳っていくつなんですか!!」

 

一誠がそんなことを聞いてきた。

一誠ナイス!! いつもテンションしか取り柄のないやつだと思っててごめんな!! これからは一誠に優しくしてあげてよう。

そんなことを思いながら一誠の質問に答える。

 

「さーな。俺って神器を使って自分の時を止めているから分からんわ。」

 

「そんな事出来るんすか!!」

 

ああ。重苦しい空気が晴れていく。そうだよ。

その調子がんばれ一誠!!

 

「その質問いいだろうか?」

 

と青髪に緑メッシュの女の子が聞いてきた。

えっと確かゼノヴィアさんだっけか。

 

「何が聞きたいんだ?」

 

 

「貴方は神に会ったことがあるのだろうか?」

 

質問の内容は神に会ったことがあるのかというものだった。

 

「あった。というか喧嘩を売って殺しあいをしたよ」

 

そんなことを笑顔で言うと皆の表情が凍りついた。

あれ、また変なこと言った。

アーシアちゃんだっけぶつぶつとなんか言ってるし

ゼノヴィアさんに関してはすごく困った表情をしている。

質問したことを後悔しているようだ。

なんか今日は良いことがないな~。

 

「そ、そうか。神とはどのようなものだった。」

 

あ、まだ質問終わってないのね。まあいいけど。

 

「どんなかー。まあザ・神って感じで慈愛に溢れているような感じだったかな~。まあ、俺個人の感想で言うなら偽善者。

救うなんて言っておきながら結局自分達の存在を守るために

戦争をして人間を苦しめているんだからな。それを偽善といわず何って言うんだ。

まあ、赤龍帝と白龍皇との戦いで死んだがな。

なあ、ドライグ。」

 

『久々に聞く声だな。』

 

「俺は弱っちい人間だからお前と関わりたくないのさ」

 

『よく言うぜ。気を付けろよ相棒。こいつは、俺のほぼ最大とも言える一撃を余裕で防ぎやがったからな。』

 

「はあ!! お前の最大が一撃を防ぐって」

 

『そうさ。こいつは下手すれば世界最強の一角にすら食い込むぜ。』

 

なんか言ってるけど世界最強の一角?無理無理。

だってそれってグレートレッドやオーフィスと並ぶってことだろ。

絶対無理だよそんなん!!

 

「何言ってくれてんですかね、この赤蜥蜴は」

 

『貴様!! 俺を赤蜥蜴だと!!』

 

あ、やべ。声に出てた。

というかそろそろスーパー行かないと特売終わるやん。

 

「じゃあ俺はそろそろお暇するわ。」

 

「そう。ごめんなさいね。話を聞かせてもらって。」

 

グレモリーがそんなことを言う。

俺としちゃあ別にいいんだけどね。

 

『待て!!』

 

「おー怖い怖い。ばいばーい。」

 

あ、そうだ。

 

「蒼那」

 

「え」

 

蒼那は自分が呼ばれると思っていなかったためかそんな声を出した。

 

「これからセラフォルーが(俺のせいで)うるさくなると思う。だから、困ったことがあったら俺に相談しろよ。」

 

俺は蒼那に向けて満面の笑みで言った。

 

「はい…。」

 

蒼那は頬を赤く染めながら少し俯きがちに返事をした。

うん。うん。俺のせいだからアフターフォローしないとね。

それにしても、照れてるのか分からんけど可愛いね。蒼那。

そんな事を思いながら帰路をたどる。

 


 

一誠視点

 

「これからセラフォルーが(俺のせいで)うるさくなると思う。だから、困ったことがあったら俺に相談しろよ。」

 

「はい…。」

 

先輩が帰る寸前に会長と会話した際に会長が頬を赤く染めて照れるという事態が発生した。

 

「ソーナ。貴方もしかして、彼の事が好きなのかしら?」

 

部長がそんな事を言い会長をからかう。

それに対し会長は

 

「そ、そんなんじゃありません!! そんなんじゃ…ない…です…」

 

会長が頬を染めながら自分に言い聞かせるように答える。

会長そんな反応だとかえって逆効果だと思います。

部長もこんな反応が返ってくると思わなかったのか驚いた様子だ。

やべぇ。匙の方を見ると膝から崩れ落ちて四つん這いになっていた。

匙。南無三。骨は拾ってやるよ。

そんな事を思いながら先程の先輩の話を思い出す。

先輩は過去のドライグ相手に戦い生き残っている。

それだけで先輩の実力がかなり高い事がわかる。

そして、先輩の過去。

それを聞いて俺はこの人には一生敵わないんじゃないかとそう思った。

 

『相棒。』

 

ドライグが俺に話しかけてくる。

 

『あんまりあいつと自分を比べない方がいいぜ。

俺は過去のあいつを知ってるがあいつの力は明らかに人間という存在から逸脱している。まあ、それでもあいつに並びたいと思うのなら少なくとも現魔王を相手に出来るようにならねければ話にならんぞ。』

 

そうかよ。そこまで差があると。はは。笑えてくるな。

やっぱりあの人はすごいな。絶対いつか並べるようになってやる!!

 


 

ソーナ・シトリー視点

 

彼の話を聞いて私はただただ怖いと思ってしまった。

彼が生きていた世界に比べ私の生きている世界はどれだけ甘いのだろうとかと思った。

私は守られて生きてきた。

魔王であるお姉様にシトリーという家名に。

私は口では拒み否定していながら無意識の内に頼りにしていたのだろう。

だから、彼の話を聞いていてその状況思い浮かべてみて恐怖した。

そんな事を考えていたせいか彼に呼ばれた時にうまく反応できなかった。

恥ずかしかった。

そんな私を無視して彼は私に話しかける。

 

「これからセラフォルーが(俺のせいで)うるさくなると思う。だから、困ったことがあったら俺に相談しろよ。」

 

そんな事を満面の笑みで言ってきた。

私はそんな彼を直視できず少し俯きながら

 

「はい…。」

 

と答えた。彼はそれを聞いて安心したのかその場を去っていった。

私はそんな彼を見ながら色々な思いが生まれた。

なんでそんなふうに人のために動けるのか。

自分と親を引き離す原因の一旦でもある悪魔という種が憎くないのか。

そんな過去を背負ってもなおそんな笑顔を他人に向けられるのか。

そんなふうに思考が加速していくなかリアスが私に話しかけてきた。

 

「ソーナ。貴方もしかして、彼の事が好きなのかしら?」

 

私が彼の事を好き?

 

「そ、そんなんじゃありません!! そんなんじゃ…ない…です…」

 

そんなふうに答えるがこれでは自分でも説得力がないのがわかります。

私は彼の事が好きなのでしょうか?

私にとって彼が親しき良き友人であることは確かです。

でも、彼が好きかと聞かれれば…分かりません。

こんなの私らしくないのはわかります。

でも、これは簡単に片付けていい問題ではないのだと思います。

なんでかは、自分でも分かりません。

でも、そう思うのです。

 

私はこれからどうやって彼に会えばいいのでしょうか?

まともに彼の顔を見れる自信がありません。

まったく。恨みますよ。リアス!

 

 

 

 

 

 

 

 




心情って難しいけど考えるの楽しいですよね。

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