魔王少女から逃げられない英雄   作:カガト17

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会議ってめんどくさくない…

前回を簡単に 過去を話したよ。

 

 

あれから数日経ちました。

ここで問題です。私は今何処にいるでしょーか?

 

 

 

正解はーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セラフォルーに駒王学園へ強制連行されました。

おかしくない。ねえ、学校から帰って来たら家の中にいるんだもん。ちなみに、家は普通の一軒家である。

そして、そのまま拘束され駒王学園に逆戻りですよ。

マジわけわからん。なんで俺がつれてこられるんや。

そんな事を考えていると

 

「連れてきたよ~!!」

 

セラフォルーが扉を開けながらそう言った。

その扉の先を見ると…

わー。皆こっちを見てるよ。

ホントなんで連れてきたの!! 俺場違いでしょ!!

 

「久しぶりだね。シオン」

 

そう言ってきたのは俺の昔からの知り合いの1人。

サーゼクスだ。

 

「ああ。久しぶりだな。サーゼクス」

 

俺がそう言うとリアス達が驚いたのが見えた。

まあ、そりゃ驚くよね。自分の兄が知り合いなんだもん。

そんな事を思いながら俺はサーゼクスに話かけた。

 

「わりぃな。お前にここを紹介してもらったけど結局見つかっちまったよ。」

 

「なに、謝ることはないさ。それよりもどうだい学生生活をおくっている気分は?」

 

「最高だね。戦っていた時よりも数十倍充実してるよ。」

 

「そうか。それは良かった。」

 

俺とサーゼクスがそう言い笑いあっていると

 

「え! サーゼクスちゃんシオンがここに居たこと知ってたの!!」

 

「ああ。彼にここを紹介したのは私だ。」

 

「じゃあ、なんで教えてくれなかったのさ!!」

 

「彼に君には言わないでくれと言われてたからね。」

 

「ひっどーい!!」

 

サーゼクスとセラフォルーの言い合いが始まってしまった。

言い合いというかセラフォルーが一方的に責めてサーゼクスが流しているだけだが。

はーそろそろ止めるかと思い俺が言葉を止めに入ろうとすると

 

「そろそろ会議を始めねぇか。」

 

とちょうど俺の向かい側にいる男が声をかける。

誰だっけあいつ?と俺が考えていると

 

「そうだな。すまない。アザゼル」

 

とサーゼクスが答える。

あー、あの堕天使陣営の総督か!! 中二病の!

 

「そこのお前さんもずいぶんと久しいな。」

 

アザゼルは視線を俺に向けそう言う。

 

「そうだな。久々に過ぎてお前の顔を忘れてたよ。」

 

「相変わらずくそ生意気なガキだ。」

 

アザゼルはそう言いながら視線をサーゼクスに戻す。

 

「さて、では会議を始めようか。」

 

サーゼクスがそう言い会議が始まった。

俺なんで連れてこられたんだろと思いながら話を聞き始めた。

 


 

一誠視点

 

会議のため俺達が待っていると最後セラフォルー様と紫苑先輩が入ってきた。え! なんで先輩が!!

いきなりの先輩の登場に俺達が驚いていると先輩はそんな俺達を気にした様子はなくサーゼクス様と会話をしていた。

先輩。サーゼクス様を呼び捨てって…

その後はサーゼクスとセラフォルーの言い合いが始まりそれをアザゼルと呼ばれた堕天使が止めて会議が始まった。

 

会議が始まりコカビエル襲撃について部長達が説明を始めた。

説明が終わるとトップ同士での会話が始まった。

会話をしているとアザゼルがこう言った。

 

「もうめんどくせい話はいい。さっさと和平を結んじまおうぜ。もともと、そう言う腹だったんろお前達もよ。」

 

アザゼルがそう発言をした後話がこっちにまで飛んできた。

その内容は赤龍帝と白龍皇の力を宿す俺とヴァーリがこれからどうするのかという事だった。

ヴァーリは

 

「俺は強い奴と戦えればそれでいい」

 

と言った。

俺はというと

 

「俺の力は部長と仲間達のためにしかふるいません!!」

 

そう答えた。

そして、俺の答えに満足したのかアザゼルは視線を先輩の方へ向けた。

 

「お前はどうすんだい。英雄さんよ。」

 

「え。俺?」

 

先輩は自分に質問が飛んでくるとは思わなかったのか少し困惑した様子だ。

 

「おいおい、俺は普通の人間だぞ。」

 

そんな事を軽い口調で言う。

 

「おい。わりと真面目に聞いてんだぜ。」

 

アザゼルがそう言うと先輩は真剣な表情にして答えた。

 

「俺はお前らが和平を結ぶ事に異論なんかないさ。

さらに言うならばなんでもっとはやくに結ばなかったんだと言いたいくらいさ。」

 

「そうかい。」

 

アザゼルがそう言うと先輩が「あ、そーだ」と言い今度はアザゼルだけでないくその場の全員に語りかけるように言う。

 

「和平を結んだ後お前らどうしようが知ったこっちゃないけどな。もし俺の大切なのも傷つけようもんなら…」

 

先輩の髪が白銀色に変わっていく。その姿に驚く俺達を無視して立ち上がり机に手を置き力を込める。

すると、バキバキと嫌な音を立てながら机のあちらこちらにひびが入る。そして、先輩はこう言った。

 

「徹底的に叩き潰すから消滅する覚悟をしておけよ。」

 

と真顔で言った。

先輩こえー!! まじで怖い!! 先輩の真顔でなんかはじめてみたわ!!

部長達も先輩の変化に驚いているのか目を見開いたまま固まっている。

そして、サーゼクス様達を見ると皆冷や汗を掻いていた。

(セラフォルー様だけ頬を赤く染め目を潤ませていた。)

先輩は言いたいことを言いきったのか席に座り目を閉じていた。

空気が重い。そんな中アザゼルが言葉を発した。

 

「そうか。わかった。」

 

先程までのふざけた様子は何処へ行ったのか真剣な表情でそう答えた。

その後先輩が言葉を発する事はなく会議は終わりへと向かっていった。

そして、会議が終わると思われたところでいきなりの変な力が発生した。

 

「こ、これは。」

 

俺が驚きながらそう言うと

 

「まさか…」

 

木場がそう小さく言葉を漏らす。

まさかこの感じ…

 

「…時間が停止したのか?」

 

俺が思った事を口に出す。

アザゼルがそれに対し同意に言葉を放つ。

サーゼクス様達は上位の力を持つから

そして、俺とヴァーリは龍の力、

木場、ゼノヴィア、イリナは聖剣の力によって時間停止から免れたっぽい。そして、部長も俺に触れていたため影響を受けていない。

俺達が状況確認をしていると、外にドデカイ魔方陣が現れそこから大量に人が出てくる。

 

「あ、あれは」

 

俺が少し焦りながら疑問を口に出すと

 

「あれは魔術師ね。」

 

「魔術師!」

 

俺が少し驚いていると

 

「全く魔女っ子の私を差し置いて失礼ーなのよ!」

 

なんて事を言い出した。

いや、本家はあっちなんじゃと俺が思い苦笑していると

 

「アホか。あっちの方が歴史もあるれっきとした存在で失礼なのはお前じゃ」

 

先輩がそんなふうに言い返した。

 

「それにしてもこの状況時間停止をされたままじゃどうしようもないな。仕方ない。グレモリー!」

 

先輩が部長に呼び掛ける。

 

「何かしら。」

 

部長はギャスパーを利用されてイライラしているのか言葉に棘がある。

 

「この現象を起こした奴を回収出来るか?」

 

「ええ。してみせるわ。」

 

「そうかい。じゃあ、回収し終わったらサーゼクスにでも連絡してくれ。俺はそれまで外の敵さんを相手してる。」

 

先輩はそんな事をいいながら外へ向かう。

あんな大量に敵がいるのに大丈夫なんですか!!

俺がそう思っていると

 

「俺も行こう。」

 

ヴァーリがそう言った。

 

「別にいいけど邪魔にはなるなよ。」

 

そんな事をいいながら先輩とヴァーリは外へ出ていった。

 

そして、俺達が外を見ると

 

バランス・ブレイク!

「禁手!」

 

バニシング・ドラゴンバランス・ブレイカー!

《白い龍禁手!》

 

ヴァーリがそう叫ぶと白い鎧がヴァーリを包む。

 

「あんなに簡単に!!」

 

かつて自分が左腕を対価にして行った禁手をいともあっさりヴァーリが行ったことに驚きを隠せないでいた。

そうして、俺が驚いている間にアイツは敵をどんどん倒していく。

先輩は

 

「おー。派手にやってるねー。」

 

「それにしても怠いな~。そんなに戦争がしたいのかね。全く」

 

「こい。紅桜」

 

静かにそう言った途端先輩の横に魔方陣が展開される。

あれって!!前にゼノヴィアがやってた!

 

「異空間収納から久しぶりにお前を出すな。なあ紅桜。」

 

取り出されたのは一本の刀だった。

 

「さて、久々の殲滅と行こうか。」

 

先輩がそう言うと先輩の髪が白銀色になっていく。

そして、変化がおとずれたのは先輩だけではなかった。

先輩の持つ一本の刀それは先輩の言葉に反応しその刀身を薄い紅色に光らせていた。それを鞘に納め居合いの構えをとる。

そして、先輩が抜刀する。

 

「四神流 朱雀の型抜刀術 《罪炎》!!」

 

抜刀した刀に合わせ炎が弧を描きながら敵を殲滅していく。

 

「えーー!!」

 

俺はその姿に驚愕する。

先輩はたった一撃で敵の半分を倒したのだ驚かずにはいられない。

 

「驚くのはわかるけど、もう行くわよ」

 

部長が俺にお声をかける。

そうだ。今はギャスパーを助け出すことに集中しなければ

待ってろよ。ギャスパー今助けてやるからな!!

そう決意し俺達は魔方陣で転移をした。

 


 

紫苑視点

 

会議に連行されたかと思えば次はよく分からん奴等からの襲撃

と最近ついてないな~。

そんな事を考えながら敵を殲滅していく。

こいつら数は多いけど1人1人が弱すぎて話にならないんだけど。ああ、連行されていなければ俺は今頃飯を食えたはずなのに…ちくしょう!!

わりとまじで腹が減ってヤバイわー

そんなどうでもいいことを考えていると

新校舎の方から爆発音が聞こえた。

 

あれ?向こうから爆発音がしたぞ。おい

そう思い爆発音のした方を向くと

アザゼル、サーゼクス、ミカエルの3人で防御結界を張っていた。

 

「三大勢力のトップが共同で防御結界。ふっ。なんと見苦しい!」

 

先ほどの爆発を起こしたであろう女が高笑いをしていた。

うわー。いかにも悪役ですって感じだね。

 

「どういうつもりだカテレア。」

 

サーゼクスがそう女に問いかける。

あれ?カテレアって確かレヴィアタンの血縁に同じ名前の奴いなかったか?

 

「この会談のまさに逆の答えに至っただけです。

神と魔王が居ないのならば世界を変革しようと。」

 

カテレアと呼ばれた女がそう答える。

すると、セラフォルーが

 

「カテレアちゃんやめて!! どうしてこんな…」

 

そう問いかける。

すると、カテレアは余裕の笑みを浮かべていた顔を怒りで歪ませる。

 

「セラフォルー!! 私からレヴィアタンの座を奪っておいてよくもぬけぬけと…」

 

そいセラフォルーに返答を返す。

つまり、自分が魔王になれなかった逆恨みってことね。

でも、セラフォルーと比べると明らかに実力不足だよな。

そんな実力でここに攻めてきて見込みなんてないと思うけど。

 

「私は…」

 

セラフォルーが小さく声を漏らす。

多分あいつの性格からして周りに言われてなったんだろうな。

魔王になりたいって奴じゃないだろ。あいつ

 

カテレアはその後セラフォルーを殺し自分がこれから魔王レヴィアタンを名乗ると言っていた。

 

「ああ。気に食わねー。」

 

「なに?」

 

俺の言葉にカテレアが反応する。

 

「気に食わねーって言ったんだよ。自分が選ばれなかったから

セラフォルーを殺す?ふざけんのも大概にしとけいや。」

 

「どこがふざけていると!!」

 

「すべてだよ。お前のすべて。」

 

俺のいきなりの言葉に驚いたのか全員こっちを向く。

だが、俺はそんな事気にせず話を続ける。

 

「悪魔は実力主義なんだろ?だったら、お前じゃなくセラフォルーが選ばれるのなんか当たり前だろ。お前よりもセラフォルーの方が強いんだ。」

 

「なに!」

 

「後、お前ら旧魔王派は戦争を続けたかったみたいだがそんな周りが見えていない馬鹿を誰が王にするってんだ。

あの時はこれ以上戦争すればどの種族も存続が出来なくなるくらいの大ダメージを受けていた。なのに戦争を続けるということは絶滅を望んでると同義だ。だから、お前は選ばれなかったのさ。分かったかアホ。」

 

「貴様の様な人間が知ったような口を聞くな!!」

 

カテレアはそう叫び空へ上がりながら俺へ攻撃を仕掛けてくる。

仕方ない。俺はカテレアの魔法攻撃を避けながらサーゼクス達の方へ叫ぶ。

 

「こいつの相手は俺がする!! だから、手を出すなよ!!」

 

そう言いきると俺はカテレアの方へ切っ先を向け構える。

カテレアは先ほどの俺の言葉でだいぶキレているらしい。

奴は杖から魔法を俺めがけて放つ。

俺は魔法をよく見て避ける。

しかし、カテレアの魔法は一つだけでなくレーザーの様な形でいくつも放ってくる。

俺は魔力を使い空へ上がりながらかわしきれない分は紅桜を使い飛んできた魔法叩き斬る。

 

「大口を叩いておきながら防戦一方ではありませんか!!」

 

カテレアが嫌な笑みを浮かべながら言う。

 

「四神流 白虎の型 《疾風迅雷》!!」

 

「そんな攻撃が当たるはずないでしょう!!」

 

俺の一撃でをかわしたカテレアがそう言い放つ。

バカだな。俺がいつ一撃で終わりだって言ったよ。

 

四神流。俺はそれが造り出した魔力と剣術を合わせ技を四神に関連付けて放つ物である。

 

《疾風迅雷》

それは敵と自分を含む箱を連想しその箱の中で自分の次に移動する場所に魔力の足場を作る。それを繰り返し無理な位置での方向転換を可能とする高速移動の剣技だ。さらに、それは移動すればするほどスピードが上がる。つまり、最初は見えていたはずの攻撃が見なくなっていくということ…

 

「うぐ。なにこれどんどん速くなって!!」

 

カテレアは最初こそ俺を捉えていたがどんどん速度の速くなる俺を捉えられなくなる。

そして、とうとう完全に俺を見失ったカテレアはそこらじゅうに魔法を放つ。

やけになったか。そんな攻撃じゃ俺には当たらない!!

俺はがら空きになったカテレアの背を紅桜で斬りつけた。

 

「ああー!!」

 

いきなり背中を斬られた。カテレアは空から地上へと落ちていった。

 

そして、俺も下へ降りていくと

 

「待たせたな皆!!」

 

と言い一誠達が帰ってきた。

 

「おいイッセー!! ちゃんと救出してきたか!!」

 

そう叫び聞くと

 

「はい!」

 

一誠からそう返ってきた。

よし、じゃあやるか。

俺は神器を使うためのキーワードを言う。

 

「世界よ。動き出せ」

 

俺がそう呟くと時間の停止が解除させ魔方陣も消えた。

解除するにしても流石に敵に捕まったままだと危ないからね。

 

「まだよ…」

 

カテレアがそう言いながら立ち上がる。

 

「勝つのは無理かも知れないけれどただじゃ死なないわ。

あなたも道連れよ!!」

 

「自爆ね…。」

 

そう言いながら俺はカテレアとの距離を詰め首を斬り飛ばす。

誰がお前なんかと死を共にするかよ。バーカ。

 

「さて、これで終わりかな。」と俺が言おうとしたとき

突如白い光が俺を襲う。とりあえず結界で防ぐ。

 

「ヴァーリてめぇ!!」

 

一誠が叫ぶ。

つまり、ヴァーリが裏切ったって事ね。めんどくさいな~。

そんな事を俺は思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 


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