転生したらまさかのスライムだった!その上ノーチートって神様ヒドくない!?   作:西園寺卓也

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ハーメルン初投稿です!
(普段は小説家になろう、で執筆中ですf(^^;))
のんびり暖かい目で見守っていただければ幸いです!
なろう先行分に追いつくまでは、ほぼ毎日更新予定です。
たまに更新を飛ばした場合は「大将やっちゃった?」的な感じで気長にお待ちいただければありがたいです!
コメントや感想、ご意見には出来る限り目を通していきたいと思います。
よろしくお願い致します。


第1話 プロローグしてみよう

よっ! 俺の名は「火薬田○ン」よろしくなっ!

 

・・・いや、「豪蔵院屯田丸」の方が勢いあるかも・・・?

 

 

えっ? 何してるのかって?

迫力のある名前の方がいいかなーって。

 

だって、今の俺、スライムだし。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

いや、俺だってなりたくてスライムになったわけじゃねーぞ?

 

気づいたらスライムになってたんだからな!

 

ホントだぞっ!

 

実は少し落ち着いたので、とりあえずイカツイ名前を考えていたってわけ。

 

ホントの名前? 矢部裕樹(やべひろき) 御年28歳。社会に出て4年。社畜のよーに働いて働いて。

 

・・・2浪したわけじゃねーぞ? 大学院まで出たんだからな? ホントだぞ!

 

・・・実はね・・・

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

 

「ん?んんっ?」

 

何だ、か、体が・・・動かない?

あれ・・・? 俺どうしたっけ?

確か・・・会社の自分のデスクでPCに向かっていたはず・・・。

 

「ああ、寝落ちか。そーいうことね。だから体が動かないのね~、よくあるわ~ってあるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

なんだか周りは真っ暗で、まったく体も動かない・・・。

・・・いや、手も足も動かないけど、よく頑張ってみれば、もそもそと体全体が動く気がするな。え・・・っと、こっちがこうで、そっちがこう・・・。

って、スライムになってるじゃねーかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

だが、俺の精神は発狂する!いい意味で。

 

「ついにキター!ラノベの女神様ありがトゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

クゥ~ハハハハハ! だてに北千住のラノベ大魔王と呼ばれてねーぜ!(自称)

6畳一間のボロアパートの北側の窓から左右の壁はすべて大型ホームセンターで買ってきた一番大きな組み立て式の本棚に囲まれている。

本棚にはラノベ満載! もちろんコミカライズされたコミックもバッチリ抑えてあるぜ!

え? 窓が北側? 窓が南側なんて条件のいいアパートなんて高級すぎて住めませんとも、はい。

 

 その本棚中央、一番上の棚に、俺様が最も崇拝する神ラノベが飾ってある。

その名も『転生したらス○イムだった件』!

伏○先生ありがトゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

そう!転生してスライムといえば、大魔王になったり、大賢者で美人エルフに抱きしめられたり、ダンジョンのボスモンスターになったりと、スーパーチートの代名詞!

ついにこの俺様もチート塊のスキルで異世界無双してチーレム生活だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

 

 

・・・・・・

 

 

って、思っていた時期がありましたっ!

ねーよ!全然ねーのよ!チートスキル!!!!

てか、スキルすらねーんじゃね?

 

なんとかかんとか、グニグニムニムニ動くことができるようになったけど、

その他な~んにも出来ねぇぇぇぇぇぇ!

 

『ステータスオープン!』

『スキル発動!』

『ギフトカモーン!!』

『ファイアボール!』

『深淵なる闇の波動よ・・・』いやいやこれはこじらせそうだ。

それにしても、な~んにも起きねぇ。

 

これはマジでヤバイ!やべちゃんヤッベー!

 

あ、これ自虐ネタでよく使ってるやつね!・・・いや、白い目で見られても。

 

スライムっていやー、ファンタジーゲームでも真っ先に仕留められるザコキャラだぜ。

このまま誰かに見つかれば、ソッコーゲームオーバー、いやこれが現実なら人生、いや、スラ生か、が終了してしまう。

いったい、どうすればいいんだ・・・




今後ともどうぞ「転生したらまさかのスライムだった!その上ノーチートって神様ヒドくない!?」 長いので略して「まさスラ」お付き合いの程よろしくお願い致します。

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