転生したらまさかのスライムだった!その上ノーチートって神様ヒドくない!?   作:西園寺卓也

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第215話 朝帰りの言い訳はしっかりしよう

俺は何故か今、土下座している。

 

場所は、自身の屋敷、二階の特別寝室・・・巨大ベッドのある大きな寝室だ。

 

そして奥さんズの面々にチェーダ、パナメーラ、マカン、エイカの四人のミノ娘たちに取り囲まれている。リーナがいないのは朝早くだからまだ寝ているのだろう。

 

 

 

そしてなぜか、それぞれがちょっとずつ小さめのメイド服を着ているのが謎だ。フィレオンティーナの爆乳など、どう見ても零れそうだ。チェーダやパナメーラの大爆乳は、なぜ零れていないのか不思議でしょうがない。ラノベの七不思議のひとつと言えるだろう・・・俺の人生はラノベじゃないけどな。

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡る―――――

 

 

 

 

 

 

 

ケモミミ三人娘が謎の<迷宮(ダンジョン)>に入ったまま行方不明と連絡を受けた俺は夜中であったが大至急捜索に出た。そして<迷宮(ダンジョン)>の奥でゴーレムに囲まれていたケモミミ三人娘たちを保護する事に成功した。

 

 

 

「きょうか―――――ん!!」

 

「せんせ―――――いにゃ!!」

 

「ヤーベさんです!!」

 

 

 

ケモミミ三人娘抱きつかれてわんわんにゃあにゃあ泣かれる。泣くぐらいなら無理するなと言いたいが、ゴーレムに取り囲まれて絶体絶命のピンチだったしな。まあ仕方がないか。

 

 

 

『雷牙もよく守ってくれた。相性が悪そうなゴーレムを相手に大変だったな』

 

 

 

『ははっ!ありがたきお言葉! 自らの弱さを恥じ入るばかりです』

 

 

 

雷牙、固いぞ。

 

大体お前の得意とする雷ではなかなかこの土くれゴーレムは倒しにくかったろうに。

 

 

 

そう言えばあのデカいボスゴーレムみたいなのを倒したら、奥からわらわら湧き出てきたゴーレムも止まったな。奥に無限ゴーレム製造工場でもあったのかな?

 

 

 

それにしても、ずっと俺の頭に乗っているな、こいつら。

 

何の生き物なんだ・・・。ずっと小さなヒレでぺちぺちと俺を叩いている。

 

 

 

『それで・・・ボスの頭の上に乗っているそやつらは、一体何でしょう?』

 

『ぐぐぐ・・・我らでもボスの頭に乗るのは誉れと言うのに・・・』

 

 

 

ローガの疑問はともかく、ヒヨコ隊長の文句はちょっと謎だ。

 

 

 

「キュキュ―――――!!」

 

「ズゴズゴ―――――!!」

 

 

 

ぺちぺちぺちぺち!!

 

 

 

急にテンションが上がったのか嬉しそうに俺の頭をヒレでぺちぺちと叩く回数が増えた。

 

 

 

「何なんだお前たちは・・・」

 

 

 

頭に乗っている二匹を両手で捕まえて改めて見て見る。

 

 

 

真ん丸体系のホホジロザメは、まるでスーパーマ〇オに出て来る黒い鉄球みたいなヤツだな。もしくはU〇Jのジョーズコーナーでお土産に売っているかわいいデフォルメジョーズ人形にそっくりだ。そしてジンベエザメは美ら海水族館のお土産コーナーに売っていそうなジンベエザメ人形にそっくりだ。どっちも愛らしいと言えば愛らしいけど。

 

 

 

「大体サメ肌ってザラザラしてそうな気がするけど、お前たちはつるつるぷにぷになんだな・・・」

 

 

 

ふわふわ浮いている二匹を手でナデナデしてやるとものすごい笑顔でキューキューズゴズゴ鳴いて懐いてくる。

 

 

 

「しかしなぁ・・・こんな謎の<迷宮(ダンジョン)>に封印されていた生物、連れて帰ってもいいものかどうか・・・」

 

 

 

「キュキュ―――――!!」

 

「ズゴズゴ―――――!!」

 

 

 

「うわわわわっ!?」

 

 

 

一瞬ここに置いていった方がいいかと考えたのがバレたのか、怒り出す二匹。

 

ホホジロザメがガブガブと俺の体を齧り、ジンベエザメがズゴズゴと俺の体を啜る。

 

恐ろしすぎるだろお前ら!人の体食べてんじゃねぇ!

 

てか、俺様の無敵スライムボディは簡単に齧ったり千切ったり出来ないはずなのに!!

 

 

 

なんか体が食べられて体積が減った気がするので、魔力ぐるぐるエネルギーでスライム細胞を戻しておこう。あーこわっ!

 

 

 

「それにしても、ヤーベのその頭に乗ってる生き物は何?」

 

「とっても不思議にゃ!」

 

「謎の生物なのです・・・」

 

 

 

サーシャ、ミミ、コーヴィルがそれぞれ俺の頭の上に鎮座する謎の生き物を見て質問してくる。だが、俺も知らないんだから答えようがない。

 

 

 

「さあなあ、ギルドマスターにでも聞いてみるか・・・」

 

 

 

「キュキュ!」

 

「ズゴッ!」

 

 

 

俺の頭から降りて、俺の顔の前にふわふわと制止するとピッとヒレを上げて俺に挨拶?してくる。

 

 

 

「・・・え、名前つけろってか?」

 

 

 

「キュキュ!」

 

「ズゴッ!」

 

 

 

正解!とばかりにヒレをぺちぺちと合わせて拍手する二匹。何でこいつらの考えている事がわかるのか、それも不明だ。念話とはまた違う感じだしな。何となく求められている感情が伝わる、的な感じだ。

 

 

 

「うーん、お前は、ジョージだ。こっちはジンベーな」

 

 

 

俺はホホジロザメに『ジョージ』と名付け、ジンベエザメに『ジンベー』と名付けた。

 

安易かな?と思わなくもないが、まあいいや。

 

 

 

某心のバイブルのラノベだと名付けは特別なもので名付けられた者はものすごくレベルアップして名付けた者はエネルギーをゴッソリ取られる設定なんだが。

 

 

 

・・・まあ、そんな美味しいチートな話はないな。

 

最もローガや四天王といった狼牙族の連中を名付けて何もなかったんだから、言わずもがなだがな!

 

 

 

「キュキュ―――――!!」

 

「ズゴズゴ―――――!!」

 

 

 

「うおおっ!?」

 

 

 

嬉しかったのか俺の顔にまとわりつくジョージとジンベー。

 

名付けでパワーアップはしないようだが、喜んでくれたようだし、まあいいか。

 

 

 

「さあ帰るか、お前たち、採取予定だった薬草はちゃんと持っているか?」

 

 

 

「バッチリよ」

 

 

 

サーシャがポシェットをポンッと叩く。

 

 

 

「なら早速脱出するか、ギルドマスターも心配しているしな!」

 

 

 

「はーい」

 

「はいにゃ!」

 

「はいなのです」

 

 

 

返事だけはいいケモミミ三人娘を連れて俺は<迷宮(ダンジョン)>を脱出して王都に帰った。王都に着くころには朝日が昇り始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王都に戻った俺たちは冒険者ギルドに報告に出向いた。

 

ケモミミ三人娘には依頼完了報告をさせて宿に帰らせて休ませる。今日は一日しっかり休みと伝えた。ちなみに明日も休みだ。装備の手入れや昨日の冒険の反省など、王都から出ずに過ごすように命じた。

 

 

 

その他ギルドマスターとゾリアには未知の<迷宮(ダンジョン)>の位置と内容について報告をしておいた。ちなみに頭の上に鎮座している謎の生き物についてはまったく見たことも聞いたことも無いらしい。ギルドの書物にもそれらしき記述を見たことがないとのことだ。

 

・・・まあ、ゾリアの意見は参考にならんが。

 

 

 

そんなこんなでやっとのこと家路についたのはもう朝日が完全に登り切った頃だった。

 

 

 

「結構疲れたな・・・」

 

 

 

『お疲れ様でございます、ボス!』

 

 

 

冒険者ギルドから何故かローガに乗ったまま自分の屋敷まで戻って来た。

 

いつもなら自分の脚で歩いてローガが横に並んでいるはずなのだが、今日はローガにライドンしてしまったな。疲れているからと言う事にしておこう。後、俺の頭にジョージとジンベーがライドンしているのは触れない様にしておこう。

 

 

 

「キュキュ!」

 

「ズゴッ!」

 

 

 

どうもこやつらは俺の心を読んでいるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

屋敷の門を抜け、ローガには厩舎に戻ってもらい、俺自身は屋敷の玄関を開ける。

 

 

 

「ただいまー」

 

 

 

「おかえりなさいませ旦那様」

 

 

 

迎えてくれたのは筆頭執事のセバスチュラではなく、メイド長のリンダであった。

 

 

 

「ああ、ただいま」

 

 

 

「一応朝食のご用意は整えてございますが、まず先に奥様方より、旦那様がお帰りになりましたら二階寝室にご案内するように仰せつかっております」

 

 

 

・・・え?なんて?二階寝室?

 

 

 

俺は一瞬何を言われているのか理解できなかった。

 

そして今の状況を鑑みる。

 

 

 

・・・連絡もせず、朝帰り。

 

 

 

マズイッ!これはマズイのでは!?

 

これはおこなのでは!?激おこですか!?激おこぷんぷん丸ですか!?

 

 

 

せめてヒヨコに連絡させるべきだった!

 

 

 

リンダの案内で寝室前までやって来る。案内中、ちらちらと俺の頭の上の謎生物に目をやるが、声を上げて驚いたり逃げたりしないのは立派だ。メイドとしての矜持がそうさせるのか。

 

 

 

コンコン。

 

 

 

「旦那様がお帰りになりましたのでご案内致しました」

 

 

 

「・・・入ってもらってくれ」

 

 

 

リンダがノックして声を掛けると、中からイリーナの返事が聞こえて来た。

 

 

 

リンダは扉を開けると、「どうぞご主人様」と手で入室を促す。

 

 

 

「入りますよ~、ヤーベ、無事にただいま帰りましたよ~」

 

 

 

そおっと中を除くように部屋に入って後ろ手に扉を閉める。

 

 

 

部屋の周りを見回す。よく見れば巨大なベッドの向こう側から顔だけ出してる奥さんズの面々が。

 

 

 

「ヤーベ、やっと帰って来たな・・・」

 

「遅いです、朝まで何をしていたんですか?」

 

「心配したんだよー」

 

「旦那様が帰って来ないので夜も眠れませんでしたわ!」

 

 

 

ベッドの奥から奥さんズの面々が飛び出してくる。

 

 

 

何故か全員メイド服だ。そしてサイズが小さい!いろいろ零れそうだ!ケシカラン!ケシカランゾォォォ!

 

 

 

「ヤーベ、私たちがどれだけ心配したかわかっているのか?」

 

「そうですよ!ヤーベ様が戻って来ないって心配したんですから!」

 

「ヤーベさんに何かあったらッて思うと、私の小さな胸が張り裂けそうだったよ!」

 

「わたくしも同じですわ・・・」

 

 

 

奥さんズが寄って集って抱きついてむぎゅむぎゅしてくる。嬉しいけど!嬉しいけど!

 

 

 

「・・・それで、どうして獣人の女の子達と関係がありますの?」

 

 

 

ルシーナの一言に固まる俺。何で知ってるの?

 

 

 

「あ、えーと、それは・・・」

 

 

 

「ヤーベ、ギルティだ」

 

「O・SHI・O・KIですわね・・・」

 

 

 

イリーナとフィレオンティーナが物騒な事を言い出す。

 

 

 

「待った!何もヤマシイ事はしていないぞ!」

 

 

 

慌てて言い訳しようとするが、奥さんズの目が怖い。

 

 

 

「ヤーベ・・・獣人の女の子にマーキングされるくらいに抱きつかれてるんだろ・・・。獣人ならオレだけにしてくれよ・・・」

 

 

 

見ればミノ娘のチェーダが部屋の隅に居た。いや、チェーダよ、お前までぴっちぴちのメイド服着て何してんの!? 出てるから!零れてるから!出ちゃいけないところまでギリ出ちゃってるから!

 

 

 

「ヤーベ様?」

 

 

 

ルシーナが死んだような目で俺を見る。

 

 

 

「ギルティです」

 

 

 

「はうう~しゅ、しゅみまっしぇーん!!」

 

 

 

とりあえず怖いので土下座した。

 

 




今後とも「まさスラ」応援よろしくお願いします!
よろしければしおりや評価よろしくお願い致します。
大変励みになります(^0^)
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