転生したらまさかのスライムだった!その上ノーチートって神様ヒドくない!?   作:西園寺卓也

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第4話 体の色を変えてみよう

俯瞰イメージで見つけていた泉へ行ってみる事にした。

 

もちろんマスターしたばかりのティアドロップ型でぴょんぴよん飛び跳ねて移動だ!

・・・すげー疲れるな。モロにうさぎ跳びしながら移動している気分だ。

デローンスタイルでズルズル移動する楽さに比べれば雲泥の差なわけだが、これも修行だ。

ソッコー狩られないためにも愛くるしさを身に着けることは必須なのだ。

 

ぴょんぴょん飛び跳ねることしばらく。泉の畔に着いた俺はそうっと泉を覗き込んだ。

気を付けて覗かないと、油断して泉に落ちたら大変だ。

濁り気味の泉に映る自分の姿を見て衝撃を受ける。

 

(色味がキタネェ!)

 

デローンとしたボディをなんとかティアドロップ型に鍛え上げた?俺だが、

自分の姿を真正面から見ることは出来なかった。

泉に映る自分のボディを見ると、全体は緑っぽいが、中には紫や赤っぽい場所もあり、中心部には丸くて赤く光る部分があった。

 

(まさか・・・、コレ、スライムの核ってやつか!?)

 

デロデロとしたスライムの全体に対して、中央部の赤い核の部分がある程度はっきりと見える。

 

(スライムとしての弱点である核がはっきりと見えるって・・・絶対ダメなヤツじゃん!コレ!)

 

ただでさえザコキャラであるスライムが、はっきりと弱点である部分をさらけ出している。

ふふっ、涙が止まらねーぜ!

 

これがド〇のモノアイだったらまだマシだったろーがな!

 

(核が赤いなら、体も赤くならねーかな? ス○イムベス仕様なら核が見にくくなるかも?)

 

んぐぐぐぐ~と力を入れて赤くなるようイメージする。

もはや力んで顔が赤くなるのと同じようなイメージだな。

再び泉を覗き込んでみると、全体的には赤くなった気がする。泉が汚いからはっきりわかんないけど。

いや、赤いスライムって攻撃的な気がする。

逆に核を内側に押し込むイメージで隠せないかな。もしくは例えば緑色で同色にカモフラージュするとか。

再びエネルギーをぐるぐるしながらイメージしてから泉を覗き込むと、確かに赤い核が見えなくなった。

 

(これは無意識で常時発動できるようにトレーニングが必要だな)

 

弱点である核をのさばらせておくわけにはいかない。

どうにかして核が見えないようにしなければならない。

いや、これがスライムの核かどうかはわからんけど!

リスクを鑑みれば、危険度の高い核だと想定する方が安心だ。

今のところ考えられる方法は、赤っぽく同化させる方法と、体内に隠し込む方法と2パターンだな。

やはり赤はイメージがあまり良くない。何とか体内に隠し込もう。

目標はやはりぷるんとしたボディに似合う水色だな。うん。

ノーチートな上にスキルも無いっていう地獄のスライム人生?だけど目標は生きて行く上で大事なものだ。俺は綺麗な水色王になる!ってか?

そのうち、メタリックに光り輝いて見たり、金ぴかになってみたりとか!・・・ゴールドはやめた方がいいな。冒険者に目をつけられたらメッチャ狩りに来られそうだ。

俺はエネルギーをぐるぐるしながら色のイメージを作り上げていく。

 

(・・・よし!)

 

泉に映る俺様のボディはあのゲームでよく見る美しいブルーに染まっていた。

泉が汚いからあんまり綺麗に見えないけど。

ん、一回色を決めたら、エネルギーをぐるぐるしなくても色が変わらないぞ。

これはいい。助かるな。もしかしていろいろイメージしたら、カラフルに点滅したりできるかな?レインボースライムとか。・・・だから、悪目立ちするとダメだっての。狩られちゃうから!

 

今気づいたけど、俺は俯瞰的に周りを見ることができたっけ。今の自分も見られるってことだよね。早速見てみよう。エネルギーぐ~るぐるっと。

 

・・・いやん、水色って目立つわ~、なんたって森の中だもんね。浮きまくっとりますわ。

森の中にいるのなら、やはりグリーンか?緑なのか?

早速グリーンをイメージしてエネルギーをぐるぐるしてみる。

慣れて来たのか、色がすぐに変わる。

 

(お~、周りの木々に溶け込めそうな感じだな)

 

俯瞰で見ていた俺の体がグリーンになると、ぱっと見どこにいるかわからなくなる。

最もエネルギーそのものを感知することは出来るから、ちゃんとどこにいるか意識すれば色が似通っていても関係なく居場所はわかるけどな。

 

(あれ?イメージで色が変わるってことは、もしかして・・・)

 

俺は木々の葉っぱの中にガサガサと入り込む。

そして周りの景色を見ながらイメージ。

 

(おおっ!まるでカメレオンだね)

 

まるで景色に溶け込むように俺の体の色が変わる。

今度は幹の方に移動して幹と同じ色に同化するようにイメージする。

もうイメージは色の変化というより、同化だね。うまくいけば冒険者に追いかけられても忍者のように壁と同化したりしてやり過ごせるかもしれない。忍者スライム!・・・斬新だな。

 

そこへ、ガサガサと森の奥から鹿が現れた。ちょうど大木の幹と同化中なので、鹿にバレないか試して見る。鹿は俺の前をふんふんと鼻を鳴らしながら通り過ぎていき、そのまま森の奥へと行ってしまった。

 

(動物に見つからなかったってことは、なかなか効果が高そうだ。ピンチの時には即同化!だな)

 

とにもかくにも、色が色々変えられることはわかった。

 

どれ、綺麗に染まった俺様の勇姿を泉に映してみるかな・・・。

 

と、不用意に近づいた俺が馬鹿だった。畔の足元が崩れ、泉に落ちてしまった。

 

あれ・・・? 俺やばくない?

 

 




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