ある少女は家に戻ってきていた
「ただいま!」
「おお!お帰り。ちゃんとダイヤちゃんからメッセージ受け取ったか?」
「・・・うん、全員でのメッセージは受けとったよ」
「全員でのメッセージか・・・もしかして個人メッセージもあるのか?」
「うん・・・」
「そっかぁ・・・ははは、ダイヤちゃんらしいなぁ」
「・・・うん、私もそう思う」
「場所は分かってるのか?」
「・・・うん、分かってる」
「そうか・・・行くのか?」
「うん、みんなも行ってるだろうし」
「・・・今どんな気持ちだ?」
「・・・辛いよ凄く凄く・・・でも聞かないと前に進めないから」
「そうか・・・いってらっしゃい」
ガチャ
「・・・別れか」
ハッハッハッハッ
少女は走ってある場所に向かう
「・・・」
バスも使う事なく自分の足で向かっていた
「・・・」
走り続ける
「・・・」
そして、浦の星の校門前まで行く
「・・・来たねここに・・・」
そして中に入っていく
「・・・ふふ、なんか変な感じだね。昨日卒業したばかりなのに」
そう言ってある場所に向かう
「・・・」
そしてその場所に着く
その場所はスクールアイド部と書かれていた
「・・・残ってるね。綺麗に本当は全て片付けて出ようと思ったんだけどダイヤの所に行くために片付けてられなかったんだよね」
そう言って部屋に入る
「・・・私にとってこの場所は思い出の場所で、終わりの場所で・・・再出発の場所だった」
そう言って文字が消えかかっているボードを触る
私、スクールアイドル辞めようと思う
「・・・」
これ以上続けても意味がない
「・・・ああ、なんであの時あんなに強く言っちゃたんだろうね。私のせいで3人が一緒に入れなくなったのに」
少し涙を流す
「・・・それでも鞠莉は気づいてくれた・・・2年もかかったけど」
何、急に呼び出して
いい加減話をつけようと思って
「・・・あの時の鞠莉のビンタは人生で一番痛くて。想いがこもってて。何より鞠莉の気持ちが改めて分かった」
パシン!!!!!!!!
!?
私が**を想う気持ちを甘く見ないで!!!
・・・だったら早く言ってよ!負けられないだとかリベンジとかじゃなくて!!
だよね・・・
頰を差し出す
・・・ハグ・・・しよ?
「・・・本当に鞠莉には迷惑かけたしかけてもらったなぁ」
そう言って椅子に座る
「・・・さてと。メッセージはどこにあるのかな」
部室を探す
「・・・う〜ん。見える所には無いのかな」
辺りを見回す
「・・・だったらこのボードの裏かな」
ボードの裏をみる
「・・・ここかぁ」
ボードの裏に予想していた通りタブレットが入っている箱がある
「・・・成る程ね、なんとなくタブレットとかだろうと予測はしていたけどその通りだったね」
箱を開けてタブレットの電源をつける
「・・・どんなメッセージなのかな」
そう言って写真のフォルダーを開けて動画を再生する
ダイヤ《・・・》
「・・・」
ダイヤ《・・・この動画を見ているという事は響羽さんの話を聞いたという事ですね》
「・・・うん、そうだよ」
ダイヤ《よくぞ見つけてくれました!果南さん!」
果南「うん!ダイヤ!」
ダイヤ《・・・まずは果南さん卒業おめでとうございます》
果南「ふふ、ありがとう」
ダイヤ《果南さんは学校を休学していたり勉強の面でも少し心配だったのでちゃんと卒業できて進学できてよかったです》
果南「・・・あはは、鞠莉やダイヤみたいには勉強出来ないからね」
ダイヤ《・・・果南さん。貴方は友達・・・いや、親友として一番他の誰よりも昔から一緒にいる時間が長かったですよね、鞠莉さんに会う前からも果南さんとは色々しましたよね》
果南「・・・そうだね、ダイヤはずっと私の後ろに隠れてたもんね」
ダイヤ《・・・あの頃は果南さんの後ろにずっと隠れてた気がします。今もそうですが勇敢でかっこよくてみんなの憧れの存在でしたよね》
果南「・・・そんな事ないよ、ダイヤは昔から習い事をいっぱいやってて。字も綺麗だったしピアノもお琴も・・・」
ダイヤ《・・・今思えば私と果南さんって出来ることが正反対でしたよね。果南さんが運動系が得意なように私は文芸が得意でしたし》
果南「・・・でも、ダイヤには運動神経もあった。それに比べて私は字は汚いしピアノも弾けない、お琴なんてもってのほか。だからダイヤは凄かったんだよ?」
ダイヤ《それに果南さんには安心させてくれる何かがあるのです。それに私や鞠莉さんは何度救われてきたことか・・・急に「ハグしよ!」って言ってきた時はびっくりしましたけどね》
果南「・・・ハグ・・・」
ダイヤ《急にハグするようになりましたよね?あの時は意味がよく分かっていませんでしたが今ならばよく分かります。あのハグは人と人を繋ぐものであり分かち合うため、そして何よりお互いの勇気を出すためでもあった》
果南「・・・」
【
果南「ううう」
果南は泣いていた
松浦母「どうしたの?果南」
果南「クラスの子と喧嘩しちゃったの」
松浦母「・・・そっか、果南!おいで」
果南「!!!」
松浦母「果南」
果南は母に抱きつく
果南「怖いよ・・・ちゃんと仲直り出来るかな」
泣きながら言う
松浦母「出来るよ・・・それに果南覚えておいて。これはハグって言うのよ」
果南「ハグ?」
松浦母「そう、ハグ。喧嘩してるんでしょ?まずは相手にちゃんと謝ってハグをしてあげて、そしたら相手は必ず分かってくれる。それと不安な時や悲しい時。嬉しい時もハグをしてあげて?幸せになれるから」
果南「うん!分かった!」
】
果南「お母さん・・・」
ダイヤ《・・・果南さんのハグに何度救われたか。あのハグが私にとってとても大事なものでしたわ》
果南「・・・ダイヤ」
ダイヤ《だからありがとう、果南さん本当に一緒に居てくれて》
果南「うん、お安い御用だよ」
ダイヤ《・・・そしてもう一つ。果南さんあの時の話を聞いてくれてありがとうございました》
果南「!!!」
ダイヤ《あの時の話を聞いてくれて本当に助かりました。聞いてくれてなかったら今頃Aqoursをはどうなっていたか》
果南「・・・」
【
Aqoursが9人になる1日前
スクールアイドル部
ダイヤ「・・・」
ガラガラ
果南「・・・」
ダイヤ「きてくれたんですね」
果南「・・・珍しいねダイヤが私を呼び出すなんて」
ダイヤ「たしかにそうですわね」
果南「それで、どうしたの?」
ダイヤ「・・・果南さん、私達も前を向きませんか?」
果南「!!!」
ダイヤ「・・・果南さんの気持ちも分かりますけど、鞠莉さんの気持ちもあるでしょ?」
果南「・・・」
ダイヤ「もう一度頑張ってみませんか?そして向き合っていきませんか?」
果南「・・・話だけは聞くよ」
ダイヤ「ありがとうございます。果南さん」
】
ダイヤ《・・・本当にありがとう果南さん》
果南「・・・」
涙を流しながら聞く
ダイヤ《・・・そして。最後に果南さんにはどうしてもお願いしたい事があります》
果南「!!」
果南「・・・」
果南はダイヤからのメッセージを見終わり。部室の片付けをしていた
果南「・・・よいしょ、あとはこれを外に出したから終わりだね」
それを外に運び部室はすごく綺麗になる
果南「・・・色々あったのに全部無くなってるから寂しいね」
そして外から言う
果南「ありがとうございました!」
頭を下げる
そして上のスクールアイドル部の看板を取る
果南「・・・行こっか」
そして学校を後にする
果南「・・・さてと。私達はダイヤに頼まれた事をやらないとね」
プルプルプルプルプル
果南「・・・ふふふ、鞠莉のメッセージの中にもあったのかな」
そして鞠莉との電話繋げる
ダイヤ!ありがとうね。私はダイヤと居ることが出来て本当に幸せだったよ。あとは任せてね!
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