アベンジャーズーホープ・オブ・レイー   作:白琳

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恐れていた事が起こってしまった……楽しみにしてたブラック・ウィドウの公開延期が決まってしまいました。ウイルスの危険とか考えれば妥当な判断ではあるんですけど……。
無事に公開するまではどんな事が起こるのか妄想しながら待ちましょう!


ワカンダの協力

ワカンダ──────アベンジャーズの内乱より二週間後、亡きティ・チャカに代わり国王となったティ・チャラが治める国。そして長年その存在とヴィブラニウムを秘密にしてきたが、ティ・チャラが開国した事によりワカンダの技術は世界中に広まる事となった。

 

そのティ・チャラの妹にして王女、そしてワカンダの技術開発チーム“ワカンダ・デザイン・グループ“を率いる天才科学者・発明家のシュリ。

彼女はスタークと同等かそれ以上の工学、物理学、プログラミングなどの多数の技能に長け、それらを活かしてブラックパンサー・スーツや様々なツールを開発してきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく来てくれた。待ちわびたぞ」

 

ワカンダへと到着し、クインジェットから降りた俺達をティ・チャラと彼の親衛隊である“ドーラ・ミラージュ“が出迎えてくれた。確か彼女らの隊長は……オコエって名前だっけか。

まぁ、それよりも……。

 

「何してるんだ、バナー?」

「え?いや、だって王様なんだから……」

「そういうのはちょっと……やめてくれるか?」

 

ティ・チャラに向かってお辞儀をするバナー。それをティ・チャラは嫌そうに拒否するが、シュリ曰く照れてるだけらしい。

 

「ありがとう、陛下。力を貸してくれて助かった」

「気にするな。地球の危機を前にしてただ待つわけにはいかない。それと……()が目覚めたぞ、キャプテン」

 

ティ・チャラが横へと移動すると奥から現れたのはスティーブの親友であるバーンズであった。二年前、ヒドラの洗脳から解き放たれる為に冷凍睡眠装置へと入り、しばらく顔を見ていなかったが……ついに出てきたのか。

 

「バッキー!」

「久し振りだな、スティーブ。随分と髭が濃いぞ?ちゃんと剃ってるのか」

「君も人の事は言えないだろ」

 

どうやら昔の自分を大分取り戻したらしく、スティーブとの会話の中では笑顔も見える。

左腕の義手はスタークとの戦いで完全に失われていたが、ワカンダで新しく開発して貰った物を付けたらしい。

 

「えっと……彼がバッキー・バーンズでいいのかい?」

「ああ、そうだぞ」

「話で聞いたイメージとちょっと違うけど?」

「まぁ、今まで約二年間、冷凍睡眠装置の中にいたからな」

 

後ろでバナーがローディ、サムと話し合っているがまぁ、バナーはバーンズと直接会った事ないしな。誰が誰なのか、分からないって所だろう。

 

「みんな、そろそろ行くとしよう。シュリが待ちわびてるみたいだ」

 

そう言うティ・チャラが耳に付けてる装置を外すと、そこからシュリらしき声が聞こえてくる。彼女の機嫌が悪くならない内にとっとと行くとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄い……これ、二兆以上のプロテクトが複雑に掛けられてるのね。物理的に取ろうとしても簡単には外せない代物だわ」

 

ワカンダ・メディカル・センターにて彼女はヴィジョンを分析し、マインド・ストーンに関しても難なく解析してそう結論付けた。

 

「ヴィジョンだけがストーンの力を完全に制御できてる。だから誰にも盗られないようにとスタークと協力して厳重に掛けたんだ」

「今じゃそれが難問って事か」

「ねぇ……その、ヴィジョンからマインド・ストーンを切り離す事は出来るの?」

 

ワンダがシュリに尋ねると、彼女は少し悩んだ末にこちらへ振り返って頷いてきた。

 

「……うん、出来るよ。でもこんな大量に掛かってるとなると、かなりの時間が必要になるかな」

「ならシュリ、お前は一刻も早く、彼からストーンを外してくれ」

「それなんだけど……彼はストーンからエネルギーを供給してもらってるから、ストーンを外してしまえば機能停止に陥るのは確実だよ。何かその代わりになるものがあればいいけど、その状態が長引けばどんな事が起こるか……」

「私は構いません」

 

シュリが心配する中、ヴィジョンは起き上がってワンダが止めてほしい言葉を口にした。

 

「私一人がどうなろうと、この宇宙にいる全生命と比べれば……」

「ヴィジョン!だからそんな自分を──────」

「そうだ、”リアクター”だ!」

 

ワンダがヴィジョンに駆け寄ろうとすると、バナーが突然叫び出した。リアクターって、スタークのアーマーに取り付けられてる動力用の発電機関……ってああ、なるほど。そういう事か。

 

「アレでスタークはアーマーの全動力を賄ってる。リアクターのパワーをヴィジョンに組み込む事が出来ればストーンの代わりになるんじゃないか?」

「だがこの国にリアクターなんて物はないぞ」

「……いや、あるな。クインジェットのコンテナの中に」

 

今回、クインジェットには大きなコンテナが付けられている。あの中にはいつでも戦えるようにと各自のスーツや武器、それからスタークが開発した新たなアーマーが積み込まれているのだ。

 

「おいっ、もしかしてウォーマシンからリアクターを抜くつもりか!?」

「いや、ウォーマシンのじゃ足りない。でも一緒に積んできた『ハルクバスターの強化型』に使われてるリアクターなら十分なはずだ」

 

ハルクバスター・マーク2──────かつてウルトロンの事件があった時、暴走したハルクを止める為にスタークが装着したハルクバスターを強化改造したアーマーである。スタークが基地に保管している事をローディから聞き、持ち出したのだ。

 

「いいのかよ?アレ、あいつらがまた襲ってきた時の切り札にするんじゃなかったのか?」

「確かにそうだが今はヴィジョンからストーンを問題なく取り出す事の方が大事だ」

 

基地を出発する前に決めていた作戦と違ってくる事をミアが指摘するが、それよりもスティーブは出てきた案を実行する事を決意した。戦力の低下は否めないが、ヴィジョンの為と考えれば仕方のない事だろう。

 

「……分かった。シュリ、彼を頼むぞ」

「うん、任せといてよ!絶対に成功させてみせるから!」

 

シュリがそう言い、研究チームの各メンバーに指示を出していく。このままうまくいって、ヴィジョンから何事もなくストーンを取り出せればいいんだが……。

 

「……なぁ、あれ何だ?」

 

窓越しに外を見ていたサムが誰かに聞くわけではなくそう呟いた。同じく隣にいるバーンズが空を凝視していた事から、嫌な予感がして俺も空を見てみればその予感が的中してしまった。

 

「もう来やがったか」

 

雲に穴を空けながら勢いよく落下してくるのは黒い柱のような物体。ワカンダに直撃すると思われたそれらは、この国を覆うバリアと衝突して次々に爆発していく。

それを知って向きを変えたのか、途中からバリアの外に落下していった。

 

「……戦いの準備は出来てるな?」

「はっ!」

「なら全員に伝えろ。戦いへ出向くとな」

 

ティ・チャラから命令を受け、走り出すワカンダ人。こちらのリーダーであるスティーブも同じ判断らしく、ティ・チャラと頷き合う。

 

「キャプテンには今すぐ盾を、そして()にもあの武器を授けろ」

「……えっ、俺にか?」

 

相棒である盾がないスティーブはともかく、俺にまで渡す物があるとは思っていなかった。まぁ、アーマーがない以上助かるし、それに……あの()()()を使うのはなかなか大変だからな。




映画ではサノスに殺され、エンドゲームでも出番がなかったヴィジョン……果たしてここではどうなるのか?

それと、この先からはワカンダ編→タイタン編→ワカンダ編→と話を区切りながら交互に展開していくか、ワカンダ編終了→タイタン編とするか、現在迷い中です。

ちなみにワカンダ編は(ほとんど)スウァーノ視点、タイタン編はサノス視点で展開していきます!

エンドゲーム以降のお話について

  • エンドゲーム以降も続ける(同作品にて)
  • エンドゲーム以降も続ける(別作品にて)
  • エンドゲーム以降は求めてない
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