深海より来る者   作:えんびーれん

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プロローグ

ピーン…ピーン

 

南方海域の奥地、その海の底に少女はいた。

夜の海にソナー音を打ち、両手に魚雷を抱えて泳ぐ姿は伊号潜水艦の艦娘を彷彿とさせる。

小さな体をラバースーツのようなもので覆っており、辺りの景色と同化している。唯一、暗い海に映える白い髪を蛇のように弛ませながら彼女は静かに進んでいた。

見るものが見れば白蛇が泳いでいるように見えるだろう。だが、戦いなれた猛者が見れば一目で気づくかもしれない。髪色や外見が違っていても、その容姿は自分たちを散々苦しめてきた、敵潜水棲艦とまったく同じであると。

 

 

 

 

 

ドゴォン ドン ググン

 

 

 

 

 

進むにつれ激しい音と光が断続的に起こる海域へと到達した。

その光は海中ではなく海上で起こっており、少女の青く光る双眸は海上で砲火を交わす”何者か”にジッと固定されている。

 

砲撃音と爆発音が響き、海中に鉄くずが沈んでいく。その中には”軽巡ヘ級F”や”重巡リ級F”の姿があった。艦が落とされたのが契機となったのか、片側からの砲撃音が激しくなり、一際大きな光と爆砕音が海中へ響く。少女の目の前を通り、武装の全てを失い、爆砕した”戦艦タ級F”が海底へと沈んでいった。

戦闘が終了したのだろう。船跡が反転し逆の方へ刻まれていく。

その船跡に向けて少女は魚雷の先端を向ける。

 

「モクヒョウ」

 

抱えていた2本の魚雷を撫でると、先端についた目のような部分が薄く光る。

 

「イッテ」

 

手を放すとそれぞれが狙いを定めた目標へ向けて進んでいく。

魚雷が発射されたことに気付いたのか、海上の船跡が激しく移動し始める。再び砲撃音が鳴り魚雷の付近が爆発するが、発射された魚雷に砲撃を当てることは不可能に近い。それは練度が高い者にも言えるだろう。魚雷は動き回る目標を正確に捉えると、その身を爆発させた。

 

「ジダン ソウテン」

 

少女が手を翳すと新たな魚雷が2本姿を現した。

間を置かずに ボシャン という何かが落ちる音が少女の耳に入った。

 

「バクライ キュウソクセンコウ」

 

それが何であるかを少女は知らないが知っていた。見たこともない兵器。だが直撃すれば自分を沈める威力を秘めていることを本能が訴える。

 

海底へと沈む自身の頭上で爆雷が爆発し急激な波に体が呑まれる。

1回、2回、3回、4回、やがて爆雷の雨は止み静寂が訪れた。

 

ピーン…

 

少女は一度、探信音を打ち位置を特定する。魚雷の1本は急激な波に呑まれ手放してしまったが、残った1本は大事に懐に抱えていたお蔭で手元にある。

先ほどと同じように撫でると魚雷が起動し、青く光った。

 

「ハッシャ」

 

魚雷を発射すると同時に、何かが投下される音が聞こえた。身を守る為に潜航し爆発の範囲から遠ざかる。発射された魚雷が目標へ直撃する音を聞きつつ少女はその海域を後にした。

 

 

 

 




改 → 改二 は純粋な強化として考えてください。容姿は変わらず性能が飛躍的に上昇します。

戦闘は艦これと大きく違っています。
ソナー+爆雷で夜戦でも普通にダメージ出せる設定です。
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