黒き翼と最弱の騎士   作:シュオウ・麗翅

22 / 23
謎解きはカットォカットォ……




気まずい別れをした後に彼女に会う時、めちゃくちゃ気まずくなるよね

ちょっとした謎解きと色合わせパズルを解き終わり、道中立ちはだかったトカゲの戦士を倒した明日斗は、最下層へと足を進めて行った。

 

不思議のダンジョンよろしく、様々な種類の部屋と深い層へと続く階段。床にはパンやら剣やら盾やらが置いてあり、益々不思議のダンジョン味が出ている。

 

時折、教会で使われている材質とは違う階段が出てきたが、壁に囲われていたり、浮遊しなければ行けないところにあったり、炎や氷に覆われていたり、階段に大型の地雷が仕掛けられてあったりと行くことができなかった。

 

……まぁ、そこに行ったところでモンスターを配合できる祭壇があったり、2択クイズをしてくる少女がいたり、珍しいアイテムが取れたりする訳でもないのだが。

 

 

「ダンジョンに落ちてあるパンって硬いってあったけど本当にそうなんだね。火が欲しいよ」

 

ボリボリと噛み砕きながら歩いていく。

 

明日斗はレイナーレのボンテージ衣装とカツラに加え、木の盾と兵士の剣を装備し、手持ちにはやくそうとラ○ホー草を複数所持。

 

時折襲いかかってくるエクソシストにはラ○ホー草をぶん投げて無力化し、それでも来る者は経験値にしていた。

 

テテテテッテッテッテーン

 

「ふぅ……この階は探索し尽くしたし、次の階に降りるか〜」

 

パンを飲み込み、次の階へ降りる。

 

次に見た光景は、入り組んだ迷路のような場所……ではなく、大広間だった。目の前には大きな扉があり、左右の壁に灯っている燭台が「この先は重要地点ですよ」と伝えている。

降りた回数は4階。恐らく、この時点でLv3〜4くらいはあるだろう。

 

「ここがゴールかしら?」

 

無駄に再現度が高い声真似と口調に戻していく。そしてゆっくり歩いていくと……

 

「……侵入者か?」

 

ふと、声が聞こえた。キョロキョロと見渡していると、相手から姿を見せてくる。

ムーンサルトの空中回転ジャンプのように華麗に周り、スタッと着地をする。飛び込み大会が開催すれば、優勝間違いなしの美しさ。

更に容姿は片目隠れ……かと思いきや若干目が髪の間から視認できる位に分けられている。海のように深い青色の長い髪に、明日斗を見る鋭い目は男らしさを感じさせる。

 

「残念ながら、ここから先は通行止……ってレイナーレ様!?」

 

そう。目の前にいるのは堕天使カラワーナ。レイナーレの部下の1人で高身長イケメン美女という属性があるものの、影がマジで薄い堕天使だ。

かたや生意気系後輩ロリのミッテルト。かたや紳士系戦士でかつてイッセーを襲ったドーナシークにキャラを食われているのだ。カラワーナは対してキャラが立っておらず、「あれ?この人誰だっけ?」レベルである。ぶっちゃけ、知ってる人はマニアックレベル初級と言っていいだろう。

 

……まぁ、ソシャゲの影響で多少知名度は上がっているが。

 

(え?何でレイナーレ様がここに?今中にいたよね?ドーナシークと一緒にアーシアの傍にいたよね?なんでこんなところにいるの?)

 

さて、カラワーナはというと、相当テンパっていた。まだ時間ではないとはいえ、中にいるはずの上司が上の階から降りたであろう光景を見て。

 

「……見張りご苦労さま、カラワーナ」

 

「へ?……あっ……はい」

 

声も間違いなく本人だ。長年一緒にいたから間違えるはずもない。慣れ親しんだ声。

カラワーナがレイナーレ(明日斗)に近づいた……その時だった。

 

 

ドォォォォォォン!!

 

「!?」

 

突如として、横の壁が破壊された。突風が小さな瓦礫を吹上、明日斗とカラワーナに向かって飛んでいく。

カラワーナは黒の翼を盾のようにして防ぎ、明日斗は飛んできた瓦礫を手刀で破壊していく。

 

「何者だ!?」

 

カラワーナがツインランサーを出現させて叫ぶ。壁を壊してこんな所まで来るなんて、敵以外の何物でもない。

レイナーレ様に仇なす者は全て叩き潰す!とでも言わんばかりに。

 

やがて砂煙が晴れ、現れたのは……

 

「……兵頭……一誠……だと……!?」

 

馬鹿な!?あの日、レイナーレ様が……って!確かセブンソードプロダクションの飲み会の時に居たな!生きていたよな!と思い出した。

神器持ちとは聞いていたが、具体的に何かは分からないままだったが……恐らく、腕に装備されている深紅の篭手がそうだろう。

 

「ようやく来たわね」

 

……ん?漸く……?え?レイナーレ様が侵入者を手引き……いや待て!確か私の元カレの職場って……

 

ーーー確かめる価値はあるな

 

「……レイナーレ様。腹が減ってはなんとやら。といいます。どうぞ」

 

徐ろに茶碗に非常食のおにぎりを入れてレイナーレ様?に渡した。

「ええ。ありがとう」と軽く礼をいい、谷間から取り出したものは……

 

……練乳だった……

 

それを思いっきり茶碗にダバーっ!!

 

「ダウトォォォォォォォォ!!!!!」

 

「ツジギリッ!?」

 

カラワーナの右ストレートが明日斗に炸裂!その拍子にウィッグが取れ、隠れていた夕日のような赤色の髪が姿を現した。

 

「り……竜胆明日斗!?」

 

「バレちゃった♡」

 

ーーー今日は厄日かもしれない




お久しブリーフ。大急ぎで書いちゃったから以前よりも文章力下がってるかも
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。