盗賊王の大宮殿クリアしますた( ˇωˇ )
乗せる系強すぎィ!!(ベビーサタン、ゴールデンスライム、クローハンズ、キースドラゴン辺りがエースでした)
第6話
ジリリリリリリリっ!!
早朝、けたたましく鳴り響く目覚まし時計。
ぐっすりと眠っている時、この音が鳴ると強制的に夢の世界から覚めるのだ。
停止スイッチを探しているのか、モゾモゾ、ソワソワとあちこち行く色白な右手。
そしてようやく握るようにカチリとスイッチを押した。
「あ〜う〜」
寝ぼけなまこでよろよろと動きながらベッドから起き上がる。
足取りが酔っ払いのようになっているものの、扉にたどり着いてドアノブを引っ張った。
「ZZZーーーー」
扉を開けたと同時に役目を終えたのか、落下する石のようにバタン!!と倒れ込んだ。
頭の頂にあるぴょこんとあるアホ毛がピクピクと犬のしっぽのように動いているが、当の本人は呑気に鼻風船を出してグーグー眠っているようだ。
「むにゃむにゃ……いせーじんめー。かくごしろー」
……どうやら寝ぼけているだけだった。
「お兄ちゃん、遅いなぁ……」
ところ変わってリビング。
庭に近いところにある8人くらい囲めるような大テーブルに座っているのは、1人の少女だ。
淡水のように綺麗な水色の髪で片目を隠している女の子。
「…龍騎(ルキ)、私が見てこようか?」
ズズーっと、湯のみでお茶を啜る龍騎と呼ばれた女の子の名前を呼ぶ女性。
前髪を真ん中で分けたロングヘアーの黒髪に、縦模様のセーターを着ているようだ。
出るところは出て、引っ込むところはシュッと引っ込んでいるようなスタイルがいい女性。
「……なら……バイサー、よろしく」
龍騎と呼ばれた女の子はバイサーと呼ばれる女性に任せ、もう一度お茶を啜る。
バイサーはと言うと、直ぐに立ち上がって大きな音を立てながらその巨体で移動し始めた。
「……ほんっと、朝は弱いんだから……」
湯呑みを机に置いて、はぁ……と、呆れるようにため息をつく龍騎は、テレビのリモコンに手を伸ばして電源をつけ始めた。
階段を上がり、のっそのっそと歩いているのはバイサー。
美人と呼ばれるであろう顔立ちとスタイルの良さから大概の男なら振り向くであろう容姿……なのだが、下半身が虫なのか獣なのかよくわからない感じのようだ。
これを見ると、某帝国を滅ぼしたアリの女王や、某ロボット大戦に出てくる地底世界の邪神の下半身を思い浮かぶであろう異形の容姿。
しかも上半身に対して下半身が大きすぎるため、非常に幅が狭くならざるを得なくなってしまう。
「侮辱罪……名誉毀損罪……セーブデータ……むにゃむにゃ……」
「おきろぉぉぉぉぉおぉ!!」
よく分からない寝言を聞いたバイサーは、手を思いっきり振り下ろした!!
「痛ァァァァァァァァァァァ!?」
バイサーの拳が頭に直撃し、その衝撃で家が少し揺れた。
腐ってもはぐれ悪魔。その一撃を受けたただの人間の頭が、お湯の煙のようなものが見えてしまう。
何回か床をゴロゴロした後、何事も無かったかのようにムクリと立ち上がり、バイサーの方へと身体を向ける。
「明日斗、もう朝だぞ」
「バイサ〜、何するのさ〜!!」
よよよ……と、泣き真似をしてバイサーに迫る。
「知るか。そんな事より、龍騎が待っているぞ……って!!何故毎回毎回背に跨るのだ!?」
「え〜、いいじゃん別に〜。ひんやりして気持ちいいし」
はぁ……と、呆れたように息を吐いてそのまま移動する。
その時、水を得た動物のように気持ちよさそうだったのは余談である。
「やっと来た」
朝ごはんを前に、座って待っていた龍騎。
のっそのっそとバイサーの背から降りて、明日斗も自分の席に座った。
「済まない。このバカがま〜た廊下で寝てたんだ」
「むぅ〜、ひっど〜い!!」
バイサーの一言で、ぷぅ……っとフグのように頬を膨らませて拗ねる。
この様子に、龍騎も呆れたようで
「バカやってないでご飯食べるよ。お兄ちゃん」
「おっ、そうだったそうだった。じゃあ早速」
「「「いただきます」」」
これは、少しおバカな炎の龍の神器を持つ男の娘の物語である。
カタリーナとベルタ、両方持ってないけど断然ベルタが欲しいのじゃ……ギリギリ引けるくらいやけど……明日から数えて五日後が最低ラインだもんなぁ……
通信が出来なくなったらおじゃん……(´・ω・`)
天井でベルちゃん来た(素振り)