明日斗は自由人すぎるという事で問題児認定されてます。(成績はそこそこいい分、教師も言いづらい)
⚠️家庭科教師は某戦乙女ではありません。
学校の座学は退屈の一言にすぎる。まぁそれは教師によっては面白くもあるが、基本的にはつまらないものだ。催眠術師の才能でもあるのではないか?という程に眠くなる授業が多い。
1時限目!世界史!
「じゃあこの神殿の名称わかる人おる?」
モニターに映し出されたのは、2〜4人のスフィンクスが椅子に座っているような土でできた4角のカマクラのような建物。しかも2体目のスフィンクスらしき象の上半分が目の前の地面に転がっているものだ。
更にエジプト神らしき小さな象が奥に見えている。
「ハイ!!」
「お、竜胆か。じゃあ言ってみろ」
自分が一番だ!と言わんばかりにシュバッ!と手を挙げたのは竜胆明日斗。待ってました!と言わんばかりの表情をした後に彼は言った。
「『オジマンディアス』の神殿!!」
ビシッ!!と、指をさしてドヤ顔で言う明日斗。
……あ〜……と、気まずそうに世界史の教師は小さく訂正を促す声で
「……名称やで?名称を言うんやで……?」
「……じゃあ『ラムセス二世』の神殿?」
「同一人物やろがい!!」
盛大なツッコミ。……変な所でズレている……。ちなみに正式名称は『アブ・シンベル神殿』で、4体のスフィンクスは青年期〜壮年期までのラムセス二世だそうな。
2次元目!簿記!
「う〜ん……わからん!!掛けが全くわからん!!」
黒板を見ても分からず、唸っているのは元浜。黙ってれば頭良さそうな
見た目してるインテリ風のメガネ男子だが、授業中もエロい妄想をしているのか全然聞いていない。
ましてこの授業は実戦形式で、とにかくプリント問題を解きまくって数をこなさなければいけないため、基本的に放置授業なのだ。
「あ〜……これねぇ、元浜くん。キミってエログッズに興味あったよね?」
「もちろん!!」
大声で言ったせいか、クラス中の視線が元浜に集中!肝心の彼は冷や汗を流していた。
「まず『買掛金』って言うのは簡単に言えば『ツケ』だね〜。例えば……そうだね。キミがイッセーから1個20万するプレミアエロDVDを買ったとするよね?」
明日斗は元浜のプリントに元浜とイッセーの立場それぞれの仕訳表を書く。ら
「何!?イッセー!お前持っているのか!?」
「持ってねぇよ!むしろ欲しいわ!!」
「そこのエロコンビ。静かにしろ」
女子生徒全員から殺気を向けられる2人。汗をダラダラ垂らしまくる2人だが、明日斗は平然と続けていく。
「でもキミはエロ本1冊分のお金しか持っていない。だから『イッセー!1ヶ月後全額払うから俺に売ってくれ!』と頼んで、イッセーが承諾すればこの時点で商談は成立するんだ。」
ここで明日斗は元浜①の表の左側に『仕入れ』、右側に『買掛金』と金額を書いた。
「そして1ヶ月後、必死こいてバイト掛け持ちして何とか支払いに成功。ここで、元浜くん。『現金』は増える?減る?」
「え?そりゃあ払うから減るだろ?」
「そう。現金が減る時はどっちに現金を書く?」
「っ!右側だ!」
「正解。で、この場合のイッセーの立場だと最初に商品が減って売掛金が増えたからこうなるんだ」
そう言ってイッセーの表①に左側に売掛金、右側に売上を書き、②に左側に現金、右側に売掛金を書いた。
「すっげーわかりやすい!!」
と、元浜はどんどん掛けが絡む問題を解いていく。
……その際の彼の視線は冷たいものであったとだけ言っておこう。ちなみに明日斗にも向けられていた。
「なんで!?ボクあの3人みたいにオープンじゃないのに〜!!」←明日斗
3〜4次元目!家庭科!
「は〜い。今日はケーキを作りま〜す。皆さん。お昼休みに間に合うように作りましょうね〜」
みんながワイワイ楽しみながらケーキを作っている様子を見てホッコリしている家庭科教師。
……2時間後
「みんな〜ケーキはでき……?」
各グループの机には確かにケーキが置いてある。どれも美味しそうだ。
……なのだが、1組のグループのみ異様な存在感を放つケーキがあった。
まず、デカい。この教室の天井まで届きそうなくらいでかい。しかも5段積み。いちごをふんだんに使ったストロベリーケーキである。
次に装飾が派手だ。大きな皿の周りにはこれでもかと言わんばかりに薔薇で囲まれている。
極めつけは1番上の飾り。純白のドレスを着た女性とタキシードを着ている男性を形作っている砂糖飴細工は……
「ウエディングケーキ!?」
「八割くらいボクが作りました〜」
エッヘンとドヤ顔を決めてエプロンをケーキの材料で汚している見た目女の男は竜胆明日斗。
やつれながらも満足そうな表情をしている男子生徒が。
「誰がたかが調理実習でここまで本格的なものを作れと言いました!?アレですか!?未だに彼氏いない歴=年齢の私に対する当てつけですか!?明日のクラスの分の材料全部使ってからに!!」
「ああああああああぁぁぁぐわんぐわんするーーーーー!!」
分身ができるかってくらいの幻覚が見える程に肩を揺さぶられる。各グループの後片付けが終わったあと、明日斗は家庭科室の掃除をやらされた(ケーキの汚れがすっごい)
ちなみに翌日のケーキの材料費は理事長のポケットマネーから出たそうな
明日斗、サーゼクス「「解せぬ」」
家庭教師、奥さんメイド「「当然です」」
ーーー
「└( 'Д')┘ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙やっと終わったぁぁぁぁぁ……」
もう全身が筋肉痛になりそうってくらい頑張った。うん。
途中、ケーキ作りのグルだった男子生徒が手伝ってくれたとはいえ、これは相当きつい。
「はぁ……バイサーになんて言おうかな?門限過ぎたし」
ドボドボと歩いている中、1人の黒髪女子高生が門の前で立っていた。
……疲労の為目からハイライトが消えている彼の目には見えていなかったが。
「あ……あの……竜胆あ……」
「遅かったな」
女子高生が何かを言う前に、遮った女性の声。
明日斗が思わず見上げてみると……
「は……はぐ……」
「ア……アリだー!!」
「誰が帝国を滅ぼしたアリの女王だ!!」
「いったぁぁぁぁっ!!」
バイサーから思いっきりゲンコツを食らう明日斗。女子高生は目の前の出来事に処理が追いついていないのか呆然としていた。
「帰るぞ。乗れ」
「え?マジ?やったァァァァァっ!!」
これで歩かないで済む!ーしかも、持っている買い物袋から察するに今日は焼肉!!ちょうどめちゃくちゃお腹空いてたんだよね〜
「あ……あの……」
「さぁ!!ゆくぞ!発進!マシンが唸るのだ!!」
「別に私は機械でも鉄人でもないがな」
ドシンドシンと巨大な下半身で歩くバイサー。それに乗ってスヤスヤと幸せそうに眠っている明日斗。
女子高生が処理落ちから目覚めた時、学校には誰一人いなかったそうな。
簿記2年くらい手をつけてないから説明あってんのか不安やわ。仕訳は楽なんだけど、貸借対照表損益計算書がくっそムズいのよ……(´・ω・`)
簿記のくだり間違ってたから修正