ヒエヒエの実を食べた少女の話   作:泰邦

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一ヶ月ぶりの投稿です。正直しんどかったです。
ぶっちゃけやろうと思ってた話を忘れたので今回はお茶を濁す回です。


幕間 カイドウ/ロビン

「カハハハハハハハハハハハハ!!!」

「ウォロロロロロロロロロロロ!!!」

 

 あらゆるモノが合体した巨大な怪物と、それに相対する巨大な龍が共に大口を開けて哄笑する。

 長時間に渡ってぶつかり合う二人の怪物は、周りの被害も考えずにぶつかり合っては甚大な被害を与えていた。

 前者はダグラス・バレット。後者はカイドウ。

 共に世に名だたる海賊である。

 

「ああ、楽しいじゃねェかバレット!! テメェほどの強さを持つ奴が欲しかったところだ……!! おれの部下になれ、バレット!!!」

「舐めたこと言ってんじゃねェぞトカゲ野郎!! おれは誰の下にもつかねェ!!!」

 

 獣形態のカイドウはとてつもない巨体を誇るが、ガシャガシャの実を覚醒させたバレットはあらゆるモノを取り込んで巨大化することでカイドウすら上回る大きさとなっている。

 巨大なだけでは良い的でしかないが、バレットは卓越した覇気の使い手でもあるため、取り込んで合体する物質に覇気を流し込むことで物理的な強度を底上げしていた。

 それこそカイドウと直接的にぶつかっても倒れないほどに。

 

最強の一撃(デー・ステエクステ・ストライク)!!!」

熱息(ボロブレス)!!!」

 

 巨大なバレットは武装色を何重にも重ね掛けしたことで、通常黒く染まる武装硬化が青みを持って光っている。並の攻撃ではカイドウに通用しないが、ここまで武装色で強化した一撃ならば十分に通じる。

 対するカイドウも山を木端の如く吹き飛ばす炎を吐き出し、巨大なバレットに直撃させた。

 表層を砕かれて巨体が揺らぐも、バレットは拳の勢いを止めることなく振り抜いた。

 

「ホブ──ッ!!!」

 

 龍の姿のカイドウより巨大な拳が直撃し、島の果てまで吹き飛ばされるカイドウ。

 派手にやられているように思えるが、既に同じようなやり取りを何度も繰り返している。カイドウは何度も何度も吹き飛ばされているが、バレットの消耗も大きい。

 これだけ覇気を使い続けていることもそうだが、カイドウの地形を変えるような攻撃を真正面から何度も受けているのだ。消耗が無い方がおかしい。

 

「クソが。どれだけ無尽蔵のスタミナだ……!!」

 

 ひとしきり笑った後、思わずと言った様子で吐き捨てるバレット。

 立ち寄った島に偶然遠征に来ていたカイドウと鉢合わせし、そこから数日に渡って戦い続けているが、カイドウは一向に倒れる気配がない。

 バレットの攻撃が効いていないわけでは無い。カイドウは体の至る所から血が出ているし、覇気も減じている。それでもなお倒れないだけの体力と気力が残っているだけだ。

 バレットとしても攻撃をここまでまともに受けて立ち上がった敵は初めてだ。これだけ頑丈だと色々試したくもなるが、既に一通りやれそうなことは試した後だ。

 あとはどうやってカイドウをブチのめすかだけを考えているが、倒しても倒しても笑いながら立ち上がってくる。

 カナタは本当にこんなやつを追い込んだのか、と舌打ちするバレット。

 

「癪な話だぜ……」

 

 一人で強さを求め続け、自由の答えを探し続けて旅をしてきた。

 だが、そろそろ単独での鍛錬も頭打ちになってきた。ここから上を目指すなら、同格かそれに近い相手との実戦経験が必要になるだろう。

 即ち、カナタの手を借りねばならない。

 バレットにとっては嫌な話だが、それが最も早く強くなれる道筋であることは確かだった。

 

「まだまだやれるよなァ、バレット……! 戦いはこれからだァ!!」

 

 数日ぶっ通しで戦っているせいか、カイドウのテンションが随分高い。

 互いにかなり消耗しているが、どちらも引く気が無いので泥沼の戦いに──というところで、通報を受けた海軍が軍艦を派遣していた。

 乗っているのはまさかのガープである。

 これにはさしものカイドウもバレットも分が悪いと引かざるを得ず、勝負はお預けとなった。

 

 

        ☆

 

 

「あ~……クソ、不完全燃焼だぜ……」

 

 ぐびぐびと酒を流し込みながら不機嫌に呟くカイドウ。

 百獣海賊団に所属して日の浅い者でも、酒を飲んでいるときのカイドウに近寄ろうとはしない。酒癖が悪いことは広く知られているからだ。

 そんなカイドウの前に堂々と歩み寄るのは上から下まで黒ずくめの男──常人には無い翼を携えた男、〝火災〟のキングである。

 

「カイドウさん、酒を飲んでいるところ悪いんですが」

「あァ? 何だキング、面倒事でも起きたか」

 

 酒を飲み始めたばかりなのが良かったのか、カイドウの返答はまだまともだった。

 キングは手に持った手配書をカイドウに渡す。その人物が今回の話に関係あるのだ、と。

 

「最近七武海に入ったドフラミンゴって奴をご存じで?」

「……知らねェな」

 

 七武海は〝白ひげ〟や〝ビッグマム〟、〝百獣〟に対抗する戦力として期待されている一面もあるが、カイドウからすればカナタ以外の七武海など有象無象に過ぎない。

 とは言え、一応情報は仕入れている。この海で情報の価値を知らない者は即座に脱落していくことを知っているからだ。

 そのカイドウが知らないという事は、それだけ新しい情報なのだろう。

 

「元の懸賞金は3億4000万ベリー。実際の強さは知らねェが……噂によると政府を脅して七武海に入ったらしく」

「ウォロロロロ! わざわざ政府を脅して地位を手に入れたのか!」

 

 そこまでして手に入れたい地位だとも思えないが、ここまでやるからにはそれなりに色々考えているのだろう。

 賢しいだけで実力が伴っていない海賊は幾らでもいるが、3億を超える懸賞金を見る限り最低限の実力はあると見える。

 とは言え。

 カイドウやリンリンと正面衝突を繰り返すカナタは言うまでもなく、〝赤髪〟のシャンクスとライバル関係にあるとされる〝鷹の目〟のミホークもその実力を警戒するべきだが、ドフラミンゴはその類の人物ではなさそうだった。

 カイドウは興味が薄れたように手配書をキングに返し、酒をグビリと飲む。

 

「で、そのドフラミンゴがどうしたって?」

「うちと取引をしてェと言ってきたんで、ひとまず報告を」

 

 相手がナメた態度の海賊なら踏み潰して終わりだが、互いの利益を考えた取引を持ち掛けてきたのでカイドウに報告を上げたらしい。

 キングにもある程度物事の裁量権が与えられているが、最終決定権はやはり船長であるカイドウに帰結する。

 カイドウは酒を飲もうと傾けた酒瓶を戻し、キングが持ってきた報告書を手に取った。

 

「……武器の取引か。やれると思うか?」

「〝黄昏〟が噛まない取引は裏社会でもパイの取り合いですからね。チャンスくらいは与えてもいいかもしれません」

 

 海運を主とする仕事をしていた裏社会の帝王たちは〝黄昏〟の台頭で軒並み力を削がれている。

 精々臓器や奴隷、武器や倉庫業などを営む者たちが生き残っているくらいだ。闇取引における海運は無くならないが、それでも大部分は〝黄昏〟が仕切っている。

 莫大な資金に目が眩んで派閥を変えようとした〝闇金王〟と呼ばれる男はリンリンに殺されたし、〝海運王〟とまで呼ばれていた男は商売敵である〝黄昏〟に仕事のほとんどを奪われて今では細々と食いつなぐのが精一杯な状況だ。

 百獣海賊団も、その同盟相手であるビッグマム海賊団も、おかげで資金を稼ぎにくく頭を痛めている。

 

「面白ェ、やらせてみろ。武器ならいくらでも作れる。これを売り捌かせて金と悪魔の実をかき集めろ」

「わかりました」

 

 何をやるにもまず金だ。次いで兵糧と兵力。

 金さえあれば大抵のことは解決出来る。〝黄昏〟が精強なのは莫大な資金を持っているからだ。

 カイドウはまた酒瓶を傾け、今後の展望を考えつつ、カナタの事を思い出して金棒で素振りをし始めた。

 

 

        ☆

 

 

「私、そろそろここを出たいのだけど」

 

 ロビンは実戦形式でジュンシーから身を隠す方法などをあらかた教えてもらい、いつ出て行っても問題ないレベルの実力と隠形を身に着けていた。

 〝黄昏〟は居心地が良くて考古学の資料も多く、研究をするだけなら出ていく必要は無いが……〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟は世界中に点在している。

 どうしても一か所に留まるだけでは駄目なのだ。

 

「そうか。いいんじゃないか」

 

 執務室まで押しかけて来たロビンの言葉に対し、カナタは書類から目を離さずにそう答えた。

 隣にいたオルビアはカナタの目の前まで来て机を叩く。

 

「ちゃんと聞いて! 私はまだ早いと思うの。まだ若いし、一人で海に出すなんて危なくて……私は認められないのよ!」

「私に当たるな」

 

 物凄い剣幕で怒るオルビアに肩をすくめつつ、カナタは手に持った書類を置いて改めてロビンの方を見る。

 オハラで助け出した時は幼い子供だったが、ロビンは成長して背も随分伸びた。

 

「まぁ、確かに一人では何かあった時のカバーも出来ないな」

「でしょう? それならここに残って、集めて来た〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を解読する作業をした方が……」

「自分自身も騙せない嘘は止めておけ。それは聴いている者を不快にさせるだけだ」

「……っ!」

 

 オルビア自身、〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を求めて海へ出た身だ。

 危険が多いこともわかっていて、一度海に出れば我が子と二度と会うことが出来ないかもしれないとわかっていてもそちらの道を選んだ。

 だから、オルビアにロビンを止めることは出来ない。

 ロビンが選んだのは、オルビアと同じ道なのだから。

 何より、カナタは〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を求めてはいない。ハチノスに残っても〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟の情報は手に入らないだろう。

 求めなければ見つかることのない石とまで呼ばれるのだ。ただ座して待っていても、決して手に入れることは出来ない。

 

「旅に出たいと言う者を引き留めることは誰にも出来はしない。だが危険が多いのも事実だ。それでも覚悟は変わらないのだな?」

「ええ。私は〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を読んで、過去の歴史を解き明かしたい。オハラの皆もそれを願って研究していたから」

「理由の根幹に自分以外の誰かを置くな。それは窮地に陥った時、お前にとって大事なその人たちを恨むことになりかねない」

 

 やるなら自分がやりたいから、だけでいいのだ。

 ロビンは目を丸くして、しかしカナタの言っていることが分かったのか深く頷いた。

 

「私は私のために、〝空白の100年〟を解き明かしたい。だから、ここを出ていくわ」

「良い返事だ。ジュンシーからも順調に進んでいると聞いていたし、念のためにこちらで護衛を用意しておいた」

 

 こんなこともあろうかと、である。

 カナタは電伝虫で誰かを呼ぶと、それほど時間がかからずに執務室のドアをノックする音が聞こえた。

 

「ヒヒン、お呼びですか」

 

 馬の頭に胴体が人間、下半身が馬というミンク族の中でも特異な男──ゼンが三人の人物を伴って現れた。

 一人は日和、もとい小紫であるが、後の二人はロビンも見覚えがない。

 

「そこの二人は少し前、うちにある〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を手に入れようと侵入してきた大馬鹿者でな」

 

 ゼポとペドロ。

 前者は白熊の、後者はジャガーのミンク族である。

 

「捕縛に動いた小紫が制圧した。懸賞金額から言って苦戦するかと思ったが、存外そうでもなかったようだ」

「いやいやいや、相手が姫様となれば、おれ達も全力で戦うのはちょっと……」

「そうです。わかっていて対処させたのはカナタさんでしょう」

 

 ペドロの言葉に賛同するゼン。

 〝ゾウ〟出身のミンク族は光月家と兄弟分。特にペドロとゼポはイヌアラシとネコマムシから伝言を受け取っていたこともあって小紫の事も知っていた。本気で戦えるはずもない。

 何とかエレクトロで穏便に気絶させようとしたが、雷の能力者である小紫にちょっとした電撃など通用しない。逆に雷撃を喰らって気絶していた。

 ……もっとも、伝言を預かっているにも関わらず〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を盗もうと侵入しているので弁解の余地も無いのだが。

 

「大体、なんで忍び込んだんだ。まず私に頼もうとは思わなかったのか?」

「どこの海賊も隠し持っているものです。直接頼んでも駄目だと思ったので……頼めば許可を出してもらえたんですか?」

「いや、出さないが」

「やっぱり」

 

 がっくりと項垂れたペドロとゼポ。

 〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟の情報は秘中の秘。当然である。

 ハチノスの地下にはいくつか安置してあるが、入り口はカナタとドラゴンくらいしか知らない。どの道、二人には探し出せなかっただろう。

 〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を手に入れるというのも、魚拓のように写し取るのが基本となる。大元が見つからなければ写し取ることも出来ない。

 考古学者たちの部屋には研究中の資料があるが、今ならそこにティーチが常駐している。相手をするなら小紫とどちらがマシだったかと言われると返答に困るところだ。

 

「リンリンとカイドウがいくつか隠し持っているだろうが、そちらはいずれ私が回収する。お前たちはロビンの護衛として、共に〝新世界〟以外の海で〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を探すといい」

「……あなた、手に入れるつもりは無いんじゃなかったの?」

「興味は無いが、放置出来るものでもないのでな。とは言え、私がやるのはそこまでだ。それ以外の(テキスト)に関しては自分の足で探してもらう他にない」

 

 世界政府は嫌がるだろうが、それはそれ。そんなことを一々気にするカナタではない。

 まぁ、最低限七武海としての建前もある。ロビンがハチノスから出れば表向きな支援は出来なくなるだろう。

 ペドロの懸賞金は3億8200万ベリー。これだけ高額なのは〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を探していることとその実力故にだ。

 ロビンの目的を考えても、護衛としても不足は無い。

 

「なるほど……そちらのお嬢さんを守るのがおれ達に科せられた罰という事か」

「嫌なら別の者を護衛として立てるが」

「嫌ではない。目的が同じなら協力できるだろう。ゼポ、構わないな?」

「ああ、おれに異論はねェ」

 

 ゼポはサングラスをかけ直しながらニヒルに笑う。ペドロの陰に隠れてはいるが、ゼポも実力は高い。

 二人と握手するロビンを見ながら、小紫は首を傾げた。

 

「……ロビンさん、出て行っちゃうんですか?」

「ああ。六式くらいは仕込んでおきたかったが、時間が足りなかったな」

 

 六式はそれなりに肉体を鍛え上げないと使えない体技だ。覇気も使えていれば実力は飛躍的に上がっただろうが、武装色も見聞色もロビンにはあまり適性は無いらしい。

 オルビアを見てもそうだが、血筋的にも身体能力はそれほど高くは無いので仕方ないのかもしれない。

 困ったらペドロとゼポに頼るしかないだろう。

 

「寂しくなっちゃいますね……」

「死ぬわけじゃ無いんだ。生きていればどこかで会う機会もあるだろう」

 

 活動場所は〝新世界〟から別の海になるので小紫と出会う可能性は低くなるが、いつかまた戻ってくることもあるかもしれない。

 何が起こるかわからないのがこの海だ。リンリンやカイドウに目を付けられれば危険度は跳ね上がるが、今のところは情報統制が出来ているのでしばらくは大丈夫だろうが……。

 

「自身の情報の取り扱いには十分気を付けることだ。政府はすぐに嗅ぎつけるだろうし、リンリンやカイドウにロビンが〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を読めることが知られれば狙われることになる。私としてもあの二人は早めに潰しておきたいが……」

 

 流石に〝黄昏〟単独ではあの二つの海賊団を相手にするには無理がある。海軍は腰が重く、政府も現状維持に必死になっていて原因を取り除くつもりも無さそうだった。

 ちょっとつついてやれば重い腰を上げるかもしれないが、海軍と黄昏が協力しても百獣・ビッグマム同盟を完全に壊滅させることは難しい。

 海賊同盟を壊滅させるのが難しいというよりも、この戦争における被害が甚大なものになるのがわかり切っているのでその後の統治に問題が出るから、というのが正しいかもしれない。

 白ひげは積極的に秩序を乱しはしないだろうが、ロジャーの処刑以降海賊は増えた。

 黄昏と海軍が弱体化すれば、それを好機と見た多くの海賊たちが暴れだすだろう。

 だから下手に戦争を仕掛けられない。抑止力としての機能が破綻してしまうからだ。

 

「大丈夫。頼もしい仲間も出来たから、私の事は私で何とかするわ」

「そう言ってくれるとありがたいな」

 

 ロビンの出航はひっそりと行う必要がある。重要人物だからこそ情報は秘匿しておかねばならないので盛大に送り出すことが出来ないのだ。

 オハラの一件以降、ロビンはずっとハチノスにいた。知り合いも多い。

 せめて別れを告げるくらいは良いだろうと、ロビンは執務室を出て行った。

 

「さて……二人には改めて、あの子をよろしく頼む」

「ああ、任せてくれ。おれ達の命に代えてもあの子の命を守ろう」

 

 元々ペドロとゼポの二人はノックス海賊団と呼ばれている。

 〝ゾウ〟を出たのは、ネコマムシたちの言う「いずれ来る〝世界の夜明け〟」のために〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を集めようとしたからだ。

 少し前まではもっと人数がいたが、様々な理由で旅を続けられない者たちを弟分に任せて二人で旅を続けている。

 ペドロたちの目的もロビンの目的と大まかに一致していること、〝歴史の本文(ポーネグリフ)〟を読めるという技能の希少さを理解していることの二点からペドロたちが裏切る可能性は低い。

 そう判断してカナタは二人をロビンの護衛にした。

 

「ところで、ネコマムシとイヌアラシからの伝言とは何だったんだ?」

「あァ……イヌアラシ公爵からは〝いつでも歓迎するから好きな時に来てくれ。出来れば姫様も連れて〟だ。ネコマムシの旦那からは〝イゾウと河松ばかり姫様の傍仕えするのはずるいからたまには代わってくれ〟と」

 

 隠すつもりのない要求に思わずカナタは笑い、小紫は恥ずかしそうに身を縮こまらせていた。




キングの話し方がイマイチわからないので変な感じに。もうちょい出番増えれば…(ジャンプ読んでない勢)

次回はロムニス帝国関連(の予定)
ボチボチ役者もそろいつつあるんですが、オリキャラはもうちょっと増えるんじゃ。

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