「海賊を護衛に置く!? 何考えてんだよあの人は!!」
ガン! と怒りのままに壁を殴りつけ、荒い息のまま先程告げられた言葉を思い出す。
──アイスバーグ君の暗殺は再び行われる可能性がある。だから、荒事になれた海賊を護衛に置くことにしたよ。
職長であるパウリーは、カテリーナのその言葉に唖然としたし、同席していた同じ職長たちも目を丸くしていた。
尊敬する職人のアイスバーグが暗殺されかけた上、身元のハッキリしない海賊を護衛に置くと言われたのだ。こう思うのも仕方がない。
「落ち着けよパウリー。何もカテリーナさんだって考えなしでああ言ったワケじゃねェ」
「だとしてもだぞ! なんでおれ達じゃなく海賊を……!!」
同じ職長であるルルがなんとか宥めようとするが、パウリーの怒りは収まらない。
これまで多くの海賊が騒ぎを起こしてきたが、全て職人たちの手で守り通してきた。職人には職人の矜持があるのだ。
パウリーと同席して話を聞いていた職長のタイルストン、カク、ルッチもまた、パウリー同様に渋い顔をしている。
「パウリーの言うこともわかるぜ、おれは!!」
「荒事は専門家にと言うカテリーナさんの気持ちもわかるがのう」
「そもそも彼女自身、名目上は海賊だからな。クルッポー」
「そりゃそうじゃが、これまで信用を積み重ねて来た〝黄昏〟とそれ以外では話は違うじゃろ?」
「細かいことはわからんが、取り敢えず居る分には構わねェんだろ!!? おれ達で捕まえりゃあいいだけの話じゃねェか!!!」
タイルストンが大声で話すのでルッチもカクもやや顔をしかめている。
とは言え、彼の言うこともまた一理あった。
「タイルストンの言うとおりだぜ、パウリー。別におれ達が爪弾きにされたってワケじゃねェんだ。おれ達にやれることをやりゃあ良いだろ」
「……そうだな。それしかねェか」
パウリーが怒りを納めたことにホッとしたルルは、肩の力を抜いて「冷静に行こうぜ」と寝ぐせを抑える。
そうと決まればやることはたくさんある。
アイスバーグを慕う職人は多いし、それらを統率してアイスバーグの私室がある本社の防衛に回ってもらうよう指示を出さねばならない。
一緒に回ったところで効率は悪い。手分けして動こうとルルが提案し、誰も異論を挟むことなく動き始めた。
パウリーとルル、タイルストンが分かれて行動するのをカクとルッチは無機質な目で見つめていた。
☆
一方、カテリーナは別件で少々焦っていた。
「連絡が取れない!? なんで!? 緊急だよ!!?」
『つっても、今のカナタのところに割り込むのなんて誰にも出来ねェからなァ』
「相手は世界政府だよ!? 下手なことすると七武海の席も無くなるし、最悪戦争になりかねないんだってば!!」
『ああ、七武海の席ならもう要らねェってよ』
「えぇ!?」
カテリーナの焦り具合とは裏腹に、電話先のジョルジュは妙に落ち着いていた。
達観していた、と言った方が適切なのかもしれない。トップのカナタが「もしもの事態に備えて」とあれこれ指示を出していたのが見事に功を奏したので、あいつ実は全部わかっててやってるんじゃないだろうなと思っているほどである。
とは言え、カテリーナから聞いた状況は厄介だ。ジョルジュとしても何もしないわけにはいかない。
『相手はCP0か……流石にそのレベルになると〝
「うん……私の護衛のトビも強い方だとは思うけど、CP0の相手は流石に手に余る」
『お前、今ウォーターセブンだろ。カイエとユイシーズが近い。あいつらに救援を頼んだ方が良いぜ』
「でも、世界政府と事を構えるならカナタさんに連絡した方が──」
『心配すんな。おれが全部
「……後悔しても知らないよ?」
『ハッ、今更そんなことで後悔なんざしねェよ』
ジョルジュは小さく笑って通話を切った。
カテリーナが何をやっても、全ての責任は自分が取ると宣言したのだ。それだけ彼女の事を信用していると言えるし、同時にいちいちジョルジュを通していては間に合わない可能性があると勘付いていると言える。
七武海の特権の全てを失う事。
世界政府、ひいては海軍と敵対することによる損失。
少し考えただけで眩暈がするような事態だが、こうなった以上は突っ走るまでだ。
「まずはカイエとユイシーズ……」
現状、〝楽園〟における最上位の戦力だ。小紫は滞在している空島まで少々距離があるので、今から呼んでも間に合うかはわからない。
今後の事を考えれば、準備をしてもらうだけして貰っていた方が何かと都合は良いだろうけれど。
幸い、カイエとユイシーズの2人にはすぐに連絡がついた。
それぞれ「すぐに向かいます」「準備を整え次第出る」と返答を貰えた。
……すぐに移動を始めたとしても、船で移動するには距離がある。高速船を使っても半日では到着しないだろうし、そもそも今の海は〝
だから、これは
「もしもし、ジャッジ? ちょっと頼みがあるんだけど──」
ロビンを狙う敵は巨大だ。手を抜く余裕などありはしないし、七武海の席を捨てることを織り込み済みならとれる手段はいくらでもある。
☆
──そして、その夜。
時刻は9時30分。気圧は下がって風は強く吹きつけ、星明りのない夜の町に高くなり始めた波が打ち付ける。
誰もが緊迫した雰囲気で、敵が現れるのを待っていた。
篝火は風に揺れ、人の目は夜闇を見通そうと鋭く尖る。
しかしそれらは無駄なことだ──何しろ彼らは、コソコソと動く必要が一切ない。
──始まりは爆発の音だった。
「一階の東が爆発したぞ!?」
「砲撃音がなかった、砲撃じゃない! 爆弾が設置されてたんだ!!」
「来たぞ! 仮面を被った怪しい奴だ!!」
「真正面からだと!!?」
爆発を合図として会社の正門から堂々と現れた2人の仮装した何者かは、ぞろぞろと集まって来た職人たちを睥睨して鬱陶しそうに呟いた。
「……この数を掃除するのか」
「文句があるのですか?」
「いや、ない。手早く終わらせよう。また小言を貰うのはうんざりだ」
声からして男性と女性の2人組。彼らは素手のまま、目につくものから薙ぎ倒していく。
鍛え上げた肉体そのものが超人の域に達している彼らからすれば、銃や角材などで武装した職人たちなど物の数ではない。
時間にして約15分。次から次へと出て来る職人たち──中には職長と呼ばれる者たちも混ざっていた──が倒れ伏し、辺りに静けさが戻ってくる。
その段階になってようやく彼らは現れた。
「掃除は済んだようだな。ではアイスバーグ氏のところへ向かおうか」
職人たちが倒れている中を悠然と歩く4人組。白いスーツに特徴的な仮面。夜の闇に紛れる気のないその恰好と異様な雰囲気だが、それを指摘する者はこの場に居ない。
会社の中にも職人たちが血塗れで倒れているが、誰もそれを気にすることなく歩を進めていく。
そうしてアイスバーグの寝室がある3階まで辿り着くと、部屋の前では2人の人物がスーツ姿で待っていた。
ルッチとカクである。
仮装していた2人──ブルーノとカリファはこの段階になってようやく仮面を外し、身なりを整える。
「ご苦労。アイスバーグ氏は中か?」
「はい。どこにも移動していません。カティ・フラムとトム、カテリーナの3名も中です」
「結構。では、入ろうか」
ルッチとカクが扉を開けて中へ先導する。中にはルッチの告げた4人とカテリーナの護衛であるトビの5人だけがいた。
中にいた面々はと言えば、ここまで堂々と侵入してきた彼らに驚くほかなかった。
「……まさか真正面から来るとはね。こうなるから職人の皆には退避してて欲しかったんだけど」
「同感だな。ゴミ掃除に時間をかけるのもばからしい話だ」
「君たちの狙いはアイスバーグ君の命かい? それとも持ち物の方?」
「……どうやら、知らなくて良いことまで知っているようだな」
ゲルニカが睨みつけるようにカテリーナを見ると、カテリーナは強気に笑ってみせた。
「それじゃ、私も殺すのかい?」
「アイスバーグ氏が持っているであろう物が手に入れば全員不要だ。虱潰しにこの町を探すことになる前に、手早く渡して欲しいものだが」
「悪いがそれは出来ねェな。あれは万が一〝古代兵器〟が復活した時のための抵抗勢力を造るためのものだ……世界政府に渡すことは出来ねェ」
本来、プルトンの設計図は明るみに出るべきものではないのだ。
政府に知られた時点で葬り去って誰にも使わせないようにするべきものだが、懸念があるために軽々に行動に移せなかった。
ロビンが政府の手に落ちたのなら、現存するプルトンが復活する可能性があるからである。
「この大海賊時代を終わらせる〝正義の戦力〟にすることに、一体なんの不満が? 今こうしている間にも増え続けている海賊の被害者たちを、貴方は救わないと言っている……それでいいのですか?」
「兵器が復活すれば、世界はそれを奪い合う……!! 被害は拡大する一方だ!! 終わらせることなど出来はしねェ!!」
「我々への信用がないようだ。なぜそこまで頑なになるのです?」
「おれァ、〝人間の
「ふむ……」
問答では埒が明かない。
トムの護衛をしていた時代、当時のサイファーポールの情報では彼の近辺には設計図が無かった。今またその手の内に戻っている可能性もゼロではない。
アイスバーグの命の危機に瀕して他の誰かに設計図を渡している可能性もあるが、そうだとしても〝トムズ・ワーカーズ〟が全員この場にいるのは少々不自然だった。
サイファーポールの目標となる人物全員がここにいるのなら都合はいいが、
もっとも、これは分散させても守るだけの戦力が無いと言うだけの話だろうが。
「トム氏も同じ考えでいいのかな?」
「ああ。お前ら相手にあれを渡す気はねェ。上の連中にはこう言いな──おとといきやがれ、ってよ」
ゲルニカはトムの言葉に肩をすくめる。
こうも非協力的なら、ため息の一つもこぼしたくなるというものだ。
今度はカテリーナが質問を投げかける。
「単刀直入に聞くけど、ロビンはどこだい?」
「それに答える必要があるのか?」
「ここまで強硬手段に出てるんだ。最悪
「…………」
「沈黙は肯定とみなすよ。ロビンはどこって質問にはぐらかすような答え方をした時点で何となくわかったけどね」
「……面倒な女だ。やはりここで消しておくか」
ゲルニカの殺意が真っ直ぐカテリーナへ向く。
〝黄昏〟を敵に回すデメリットは誰もが理解しているが、世界政府ほどの組織ともなれば代替手段を考えているだろう。
それに、CP0でこの態度ならやはり世界政府側も
嫌な予感は当たるものだね、とカテリーナは冷や汗を流し、笛を咥える。
ピィ──!! と甲高い音を合図として、事態は動く。
「ロビンはどこだァァァァ!!!!」
隣室から壁を破壊して現れたルフィ、ゾロ、サンジ、ペドロ、ゼポの5人。そして部屋の中でこれまで手を出すなと厳命されていたトビとフランキーの2人が一斉に動いた。
相手はCP0とCP9だ。一瞬の油断が命取りになる相手を前に、誰もが前のめりに襲い掛かった。
「ロビンの居場所は後で聞きだせばいい! とにかく彼らをなんとかするんだ!!」
「よし来た! タイミングを合わせるぞ、ゼポ!!」
「任せろ相棒!!」
ルッチ、カク、カリファ、ブルーノの4人はすぐに迎撃に動いた。
突撃してくるルフィたちを真正面から止めようとして、前に出て来たペドロとゼポの2人と衝突する。
本命はあくまでCP0の方だ。エレクトロの通用しないルフィに合わせ、ペドロとゼポはエレクトロを纏ったまま一番前に居たゲルニカ目掛けて攻撃を仕掛けた。
「覇気使いが3人。うち2人はミンク族か。厄介だな」
しかしゲルニカは動かず、後ろにいたヨセフ、マハ、ステューシーの3人が即座に動いた。
エレクトロを纏ったペドロとゼポをヨセフとマハが弾き返し、突撃してきたルフィをステューシーが蹴り飛ばす。
「い、いってェ~~~~!!? なんでだ!? ゴムなのに!!?」
「覇気使いだ! 奴らの打撃はゆガラにも通じるぞ、ルフィ!!」
派手な音と共に吹き飛ばされたルフィは蹴りをまともに食らって痛みに呻いていた。ペドロとゼポは歯を食いしばって痛みを堪え、再びヨセフとマハを抑え込もうと駆ける。
しかし2人が吹き飛ばされて戻ってくるまでの間にゾロ、サンジ、フランキーの3人は連続した
地力が違う。
CP9の4人も、奇襲だったから一度は何とかなったが……彼らもまた超人だ。あの程度のダメージでノックダウンするはずもなく、すぐさま戻ってきてトビへ攻撃を仕掛ける。
一対一ならまだしも、CP0ひとりと戦いながら奇襲を受けては如何に〝
「わしも手伝うか!?」
「ちょっとトムさん!? 無茶言わないでよ!! あの中で戦える人なんてそんなにいないんだから!!」
サイファーポールの0と9の数字を持つ者たちだ。例外なく超人であり、CP0は六式に加えて覇気も会得している特級のエージェントである。
最初から劣勢の戦いであることはわかっていたし、分の悪い賭けであることも承知の上だった。
それでも。
「これだけ戦力差があるとはね……!」
CP0に食い下がれるトビ、ペドロ、ゼポの3人でも徐々に追い詰められており、ひとり足止め出来ずに浮いたCP0のゲルニカは順番にこちらの戦力を削いでいけばいい。
ルッチたちもペドロたちに邪魔さえされなければ負けることはなく、ひとりまたひとりと味方が倒れていく。
不運なことに今日は満月でもなく、そもそも嵐が来ているために天候は最悪で逆転の目もない。
「それなりに持った方だが、この程度で我々を倒せると思われたのなら心外だな」
「静電気で髪が崩れちゃったわ。やめて欲しいわね」
「〝麦わら〟のルフィか。曲がりなりにもクロコダイルを討った首だ。持ち帰れば価値はあるが──今回は残念ながら優先順位が低い」
ゲルニカは体のあちこちから血を流しながらも未だに睨みつけるルフィに肩をすくめると、ルッチの方を見て「適当に始末しておけ」と命令する。
ルッチはにやりと笑うと、冥途の土産とばかりにその姿を変えた。
黄色と黒の皮膚。肉食獣の性質を持つ
「ゼェ、ゼェ……ロビンを、返せ!!!」
「弱い奴がどれだけ願ったところで、それが叶うことはない。諦めろ、〝麦わら〟!」
鋭い爪による〝
それでもなお食い下がろうとするルフィの頭を掴み、建物の外目掛けて思いきり投げつけた。
壁を破壊してなお勢いが衰えることはなく、そのままルフィは夜の闇に消えていく。
それを見たゾロは力を振り絞って背後から斬りかかるも、ルッチは斬撃を回避してゾロの腹へ回し蹴りを見舞ってこちらもまた建物の外へと吹き飛ばす。
どちらも島の外まで吹き飛ぶほどの威力だ。片方は能力者であるため、海に落ちれば命はない。
「……さて、ようやく静かになった」
サンジとフランキーの2人はカクとブルーノに抑えつけられており、ペドロとゼポ、トビはヨセフとマハ、ステューシーによる攻撃で気絶して沈黙している。
ゲルニカは疲弊した様子も見せず、カテリーナの方を見た。
「古代兵器〝プルトン〟の設計図は、君たち〝トムズ・ワーカーズ〟の誰かが持っていると我々は確信している。誰が持っているかまではわからないが……少なくとも他の誰かに託すことはないと考えている」
古代兵器の設計図は劇毒だ。彼らがそれだけ人間的に信頼出来る技術者がこの島のどこかにいるとして、その痕跡を一切残さずに渡せるとは思えない。
ルッチたちが職人として潜入していた時に調べた情報から見ても、それは確かと言える。
アイスバーグの立場で〝託す〟と言うことは即ちガレーラカンパニーの次期社長と言うことだ。たとえ社長の座と技術者としての後継者が別だとしても、どこかしらに痕跡は残る。
なので、もっとシンプルに考えることにした。
プルトン本体が手に入れば設計図は不要なのだ。サブプランとして考える程度にしておくなら、拷問でも何でもして聞き出せばいい。
「トム、アイスバーグ、カティ・フラム、カテリーナ。君たちの身柄は〝エニエスロビー〟へ運ばせてもらう」
「……!?」
「我々はもう〝黄昏〟を敵に回すことを前提に行動を開始している。ゆえに、君の所属がどこであろうと関係はない」
「私たちはよっぽど逆鱗に触れたみたいだね……! 君たちはそこまでして兵器が欲しいのかい!?」
「
「天竜人の狗もここまで来れば清々しいね……!!」
ゲルニカの言葉に従ってカリファとルッチがトムとアイスバーグを、ヨセフがフランキーを手早く縛り上げる。
近付いて来るステューシーに対し、カテリーナは最後の抵抗とばかりに窓際に近付いてその窓を開け放った。
「飛び降りでもする気? やめておきなさい。無意味よ」
「だろうね。〝六式〟使い相手に逃げられるなんて思っていないよ」
「だったらどうして──」
ステューシーが眉をひそめるのと、カテリーナが銃を窓から空に向けて打ち上げるのはほぼ同時だった。
銃弾は赤い光を煌々と発しながら夜闇を切り裂き、何かに対する合図のようにも見えた。
狼煙、あるいは信号弾であるとステューシーが気付いたのは、何かがこちらに向かって来ているのが見えたからだ。
「……馬?」
外は風と雨が酷い嵐だ。その中を突っ切ってくる馬など、普通は幻覚を疑う。眉をひそめて動きを止めたステューシーにつられて外を見たゲルニカは、慌てたように声を上げた。
「急いで縛り上げろ!! 〝黄昏〟の援軍だ!!」
「もう遅いよ。視認できる距離まで来たなら、あとは居場所を教えるだけでいい」
僅か数秒の事だった。
夜の闇を切り裂く閃光のように空を突っ切って来た
そんなことをすれば、当然ながら乗っている人物は慣性の法則に従って空中に投げ出されるが、しかしその人物はそのままの勢いで窓から部屋の内部へと侵入して一番近くにいたステューシーへとドロップキックを直撃させた。
速度の乗ったその一撃はステューシーの防御を貫くほどに重く、両腕が痺れる程の衝撃と共に壁を破壊して吹き飛ばす。
雨に濡れた紫色の髪をなびかせ、この場の誰よりも高い身長で睥睨する。
「──どうやら、ギリギリで間に合ったようですね」
〝魔眼〟のカイエが、この土壇場で参戦した。
「すぐに向かいます」(最低限の荷物だけ持って本当にすぐ出た)