例によって例の如く読まなくても特に問題はないです。
二話同時投稿の一話目です。
大海賊時代の幕開けまで、あと8年。
所属 魔女の一味
母船 ソンブレロ号
・カナタ
本作の主人公。17歳。
〝竜殺しの魔女〟懸賞金15億ベリー。
船長兼航海士。
黒髪赤目の美少女。シキやリンリンとの戦闘経験、およびオクタヴィアの戦闘を間近で観察したことによりまた一つレベルが上がった。
記録指針ログポースを偉大なる航路前半と後半のものを予備含めて二つずつ所持している。
また、永久指針エターナルポースは〝プロデンス王国〟〝ハチノス〟〝ドレスローザ〟〝ドラム王国〟のものを所持。
メインの武器は海王類の牙を削って作った槍。
覇気は覇王色、武装色、見聞色の全てを高いレベルで使用可能。
覇気の練度が増しており、極度に集中させると青紫色に変色するようになった。
〝金獅子〟のシキに喧嘩を売ったり〝ビッグ・マム〟シャーロット・リンリンに急襲されたりして波乱万丈な日々を送っていた。
さらにはそこにオクタヴィアまで現れたものだから大変なことに。
それはそれとして戦闘経験を積んで一つ上のレベルをじっくり観察出来たので実力は上がった。
いい機会だったのでウォーターセブンで船を新調。海軍の軍艦と同じくらいの大きさのため、最大で八百人程度乗船可能。
動かす人手の方が足りないのでちょっと困っていた。
船の名前を決める際にひと悶着あったが、誰も彼もが碌な名前を出さないのでカナタが独断で〝ソンブレロ〟と名付けた。「伐採されそうだな」とは本人の談。
本名は「ロックス・D・ノウェム」
かつてとある王国に存在した一族の末裔。役目はいずれオクタヴィアから引き継がれることになるだろう。
父親のことはオクタヴィアから初めて聞いたが、誰に聞いても罵倒されるようなろくでもない父親だったために辟易している。
一応ロジャー、ガープにその息子ドラゴンのことは親の仇だと認識しているが、「会ったこともない父親の仇と言われても」といった気持ちなので特に思うところはない模様。
・ジュンシー
赤い髪に筋肉質な肉体が特徴的な男。30歳。
〝六合大槍〟懸賞金3億ベリー。
戦闘員。
武装色、見聞色の覇気を扱える。
金獅子傘下の海賊団を相手に大立ち回りを繰り返し、狂犬呼ばわりされたりしていた。
金獅子海賊団相手には海戦しかしていないので不満げだったが、ビッグマム海賊団が急襲してきたときはシュトロイゼンやダイフクを相手に戦っていて満足したらしい。
船を新調している間に入った新人を最低限使い物にしようと、戦闘系の訓練を担当した。
あまり出来は良くないらしい。
・クロ
黒髪黒目、全身に刺青の入った褐色肌の青年。24歳。
(一応)(自称)戦闘員。
金獅子海賊団との戦闘の際は基本的に役に立たなかったので船の操作に尽力していた。
ビッグマム海賊団との戦闘の際は邪魔にならないようにしつつ、雑兵相手に能力で無双していた。なんだかんだと能力が強いので早々やられることはない。
下手に能力者を吸い寄せるとやられかねないのでゼンと付かず離れずの距離を保っていた。
〝美食の街〟ブッチで舌が肥えたので料理に挑戦してみるも、食材をダメにすることが多く怒られていた。
ウォーターセブンでは暇つぶしにゼンと食べ歩きに興じていたらしい。
・ジョルジュ
黒髪黒目に二メートルほどの男。32歳。
金庫番。
戦闘力はそれなりで本部大佐くらいなら同格に戦える。ただし覇気は使えないので自然系相手だと不利。
直接的な強さではカナタたちに及ぶべくもないが、基本的には頭脳担当として指揮することが多い。
金獅子傘下の海賊団を潰すたびに金庫が潤うので毎日血眼になって探していた。臨時ボーナスでホクホク顔だったが、新しい船を作るにあたってほぼ中身を使ったので空っぽになった金庫の前で哀愁を漂わせている。
ウォーターセブンで入った新人に船のルールなどを教えていた。
「守らなかったらああなる」と両断された海王類を見せたため、青い顔をしながら頷いたとか。
・スコッチ
金髪碧眼の小太り男。サングラスをかけている。32歳。
航海士。
義理人情に厚く、金獅子傘下の海賊団が大暴れしていた島では島民に同情して多少なり金と食料を置いていくなどしていた。
ブッチでは美味しいものがいっぱいあったのでまた太った(らしい)。
金獅子海賊団相手にもビッグマム海賊団相手にも怯まず戦っていた。特に後者は海戦ではなく直接刃をぶつけたため、船員のレベルの高さに苦い顔をしていた。
「タマゴみたいに丸くてそこそこ強いガキが交じっていた」とは本人の談。
・フェイユン
巨人族。薄紫の長い髪とアメジストのような紫色の瞳が特徴的な女性。40歳。
〝巨影〟懸賞金2億3000万ベリー。
戦闘員。
武装色と見聞色の覇気を扱える。生まれつき見聞色を扱えることもあり、相手の感情を読み取る力に長けている。
金獅子傘下の海賊団を相手どる時に巨大化して船ごと引っ繰り返すことも多く、島民からも恐れられていた。
本船を相手にしたときは嵐の中で帆を動かしたりと忙しかったため、うっかり足を滑らせてメインマストを圧し折ってしばらく落ち込んだ。
ビッグマム海賊団と戦った際はリンリン相手に難しい顔をしていたが、当人はカナタしか目に入っていなかったようで気にもされなかった。
氷の上での戦いだったため、あまり巨大化しすぎると氷が割れる危険があったのでそのまま戦った。大きさで同じサイズの相手はいなかったが、ビスケットの能力者が足元でうろちょろしていたので踏み潰したり薙ぎ払ったりして戦っていた。
今までの船は巨人族用の部屋がなく、大部屋の壁を取っ払って部屋にしていたため、新しい船に巨人族用の自室が出来ると聞いて待ち遠しく感じていたらしい。
食料調達のため、海王類を一本釣りしたりしていた。
何気に新人に一番恐れられているのは他の誰でもない彼女だったりする。
・ゼン
黒鹿毛の馬(?)のミンク族。39歳。
〝赤鹿毛〟懸賞金3億3000万ベリー。
戦闘員。
本人の毛色は黒鹿毛だが、〝月の獅子スーロン〟化したときの毛色が赤く染まることから〝赤鹿毛〟の名がついた。
ブッチで美味しいものを買い込みすぎて自室に収まり切れなくなり、冷蔵庫を自費で増設した。
金獅子海賊団との戦いにおいては飛んでくる砲弾を次々と撃ち落とし、ビッグマム海賊団との戦いにおいてはリンリンの息子や娘と戦い、ホーミーズを圧倒した。
その後、クロとウォーターセブンで食べ歩きに興じていた。
アクア・ラグナが持ってくる特別な塩を使った料理を作る料理人と出会い、舌鼓を打っていたらしい。
・サミュエル
身長三メートルほどの筋骨隆々な大男。坊主頭。29歳。
戦闘員。
覇気は武装色のみ使える。とはいえ、まだ基礎的な段階でしか扱えていないので今後の修練次第。
カナタの船の珍獣枠。
金獅子傘下の海賊相手には負けることはないが、いい練習相手だと言ってジュンシーと一緒に殴り込みに行っていた。武装色はそこそこ使えるようになったらしい。
能力者になった影響かは不明だが、猫舌になったらしく、熱々のタコ焼きを食べられなくなったと嘆いていた。
・スクラ
ぼさぼさの白い髪、二メートルほどの身長と線が細く目つきの悪いイケメン。26歳。
船医。
最近見聞色を診察に使えるのではないかと思い始めた。
戦闘にはほとんど関わらず、後方で待機していた。
金獅子傘下の海賊団が支配下に置いていた島では怪我人を治療して周り、いろんなところで女性に言い寄られていた。本人は興味もなく放置していたらしい。
カナタの回復力が人間離れしているので解剖したいと時折零すが、本人からは拒否されている。それでもあきらめずに時折健康診断と称して血液を採取したりしている。
新人にカナタの次に逆らえない人物(下手なことをすると怪我や病気をしたとき対応してもらえないため)として認知されている。
・デイビット
ツンツンと尖った髪型のウニ男。身長は180ほど。35歳。
〝爆撃〟懸賞金7000万。
覇気は未だ扱えず。
金獅子傘下の海賊団を相手に戦って経験を積んでいるが、未だ覇気が目覚める気配はない。
金獅子との海戦の際はまたも「吐息爆弾」が猛威を振るったが、流石に新世界で覇を競う大海賊の船だけあって易々と落ちてはくれなかった。
ビッグマム海賊団との戦いの際はペロスペロー相手に有利を取れたが、間抜けを晒してあとでジュンシーにガッツリ怒られた。
・フィッシャー・タイガー
原作キャラ。タイの魚人。五メートルを超える巨体を持つ。28歳。
操舵士。
冒険家と言いつつ半分海賊のようになっているが、本人はさして気にもせずに毎日楽しそうにしている。
海賊たちを相手にしても一歩も退かずに戦っていたが、支配下に置かれていた島民たちには魚人というだけで避けられていた(フェイユンはどちらかといえば船を持ち上げる怪力で避けられていた)。
美食の食べ歩きをしたり酒を買い込んだり、何だかんだとカナタの船で旅をするのは気に入っている様子。
海戦、氷上の戦闘どちらにおいても活躍した。
その後、ウォーターセブンではフェイユンと共に食料調達に奔走していた。
・ドラゴン
原作キャラ。2メートルを超える体躯の男。23歳。
戦闘員(参謀的な立場でもある)。
船員の中では頭一つ抜けて頭が切れるため、カナタからは参謀的な扱いをされつつある。ジョルジュやスコッチ、ジュンシーにも意見を聞くことはあるが、短絡的なことが多いのでドラゴンの方が何かと融通が利くらしい。
〝英雄〟ガープの息子でもあり、ガープとカナタとの橋渡し役としても機能した。この二人が繋がったことで金獅子の撃退、天竜人との接触、海軍との関係性の融和が起こったので、彼を船に乗せたことをカナタは「運が良かった」と思っている。
親子だと知っているのはカナタの船でも古参のメンバーだけで、新人は特に知らされることはない。
金獅子海賊団、ビッグマム海賊団の両方とも戦った際にはその実力を遺憾なく発揮し、戦いを有利に運んだ。
所属 海軍
・ベルク
銀髪碧眼に眼鏡をかけた偉丈夫。23歳。
海軍本部准将。ガープの弟子であり部下でもある。
武装色と見聞色の覇気を高いレベルで扱える。
地元に美人な恋人がいるらしいが、なんとなくカナタと声が似ているとか。
ビッグマム海賊団との一戦で武功を上げて大佐から准将に昇進した。仕事は増えたがその分部下もつくようになり、ガープから船を任されることも多くなったらしい。
鍛錬は欠かさずおこなっているが、天竜人の無茶ぶりで頭を痛めることも多くなってきた。
色々な意味で苦労人になりつつある。
・ガープ
原作キャラ。短く刈り込んだ髪と口周りに蓄えた髭が特徴的な男。46歳。
海軍本部中将。〝ゲンコツ〟のガープ、あるいは〝海軍の英雄〟
ドラゴンを中継としてカナタと接触した。天竜人は嫌いだがホーミング聖の思想自体は嫌っていない。でも強権で命令してくるのは鬱陶しいとは感じている。
オクタヴィアの娘であるカナタには色々と思うことはあるが、母親と違って仲間殺しを許容しているわけでもなければ海を荒らそうとしているわけでもないようなのでひとまず放置で、後ほど対処すべきだと考えている。
ビッグマム海賊団と魔女の一味がぶつかった際、オクタヴィアが現れたという一報を聞いてウォーミングアップで山を五つほど消し飛ばしたところ、海軍に猛抗議が来てコング元帥から謹慎処分をくらった。是非もなし。
所属 元ロックス海賊団
・オクタヴィア
艶のある黒い髪、翡翠色の瞳、金色の髑髏の仮面を常に被っている女性。
〝残響〟のオクタヴィア。懸賞金35億ベリー。
左利きだが、現在は大将との戦闘の後遺症で左腕が動かなかった……が、ドラムで治療を受けた結果、多少なりとも動くようになった。
基本的には槍を使うが剣も使えないことはない。参考にする相手が身近にいたので剣筋も当然似通っている。
ブランクと後遺症で大分実力は落ちているはずだが、それでもリンリンとシュトロイゼンを同時に相手取ってなお勝利するほど隔絶した実力を誇る。
この女一人が現れたと報告が入っただけで海軍・世界政府の上層部は騒然とした。
所属 なし
・ドンキホーテ・ホーミング聖
原作キャラ。天竜人。
カナタと出会って下界に自ら降りる真似はしなかった人。ドフラミンゴも天竜人生活安泰かと思われたが、海軍に強権使って余計な仕事増やすわ自分の兄を殺した海賊と度々接触するわで問題になった。
最終的にその思想も問題になってマリージョア追放。
北の海の世界政府非加盟国に降ろされることになった。
息子のドフラミンゴはカナタを逆恨みしている。
・カテリーナ
茶色のウェーブがかかった髪、青い瞳が特徴的な少女。自分のことを天才と呼ぶ。10歳。
紆余曲折あってオクタヴィアに拾われた少女。
立ち振る舞いや頭の良さから良家の子女と思われるが、本人は特に語ることはない。くれはもオクタヴィアも興味はないので放置している。
今はドラム王国にてオクタヴィアの治療の傍ら、くれはから医術を学んでいる。