ご注文はスイーツですか?   作:残夏

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リゼの通う学校は男女混合です。

キャラ設定↓

小鳥遊千秋
小鳥遊家の次男。ケーキ屋「スイーツラビット」の従業員厨房兼ウエイトレス担当。バイオリンニストの母親と楽器職人の父親の影響で楽器の演奏が得意。またパティシエの祖父とパティシエールの祖母の喫茶店の手伝いをしていた為、料理の腕は一流。趣味はぬいぐるみ作りやニードルとその他色々。たまに服やマフラーなども制作している。母親と同じ右目が黒で左目が紅いオッドアイ。



小鳥遊春日
小鳥遊家長男で夏美と千秋と冬嘉の兄。ケーキ屋(スーツラビット)の店長。祖父の様なパティシエを目指していて、この春に自分の店を開店した。何故かスイーツ以外の料理は不得意。

小鳥遊夏美
小鳥遊家長女
本業は小説家だが、兄の店を手伝っている。


ご注文はザッハトルテですか?

木組みの家と石畳の道が特徴の街に、僕達三姉兄は越してきた。

まるで絵本の世界の様なこの街で、兄さんの長年の夢だった自分の店ケーキ屋[スイーツ・ラビット]が明日オープンする。

そして店長の兄と副店長の姉はスイーツ・ラビットのチラシを配りに出かけていて、僕は厨房も担当する為練習がてらメニューにもあるザッハトルテを作っている。

「さて上手く出来たかな?」

冷蔵庫で冷やしていたザッハトルテを取り出し、チョコのムラが無いことを確認してホワイトチョコペンでケーキ横に兎をデコレーションしていく。

「よし!出来上がり…ん?」

デコレーションが終わり、見た目は納得のいくザッハトルテが完成したのと同時に店の入口に付けられたドアベルがなった。

「兄さん達が帰ってきたのかな?…でも確か裏口から出てったし…」

取り敢えず無視しておく訳にもいかず厨房から店にでると、白い制服を着た少女が店内を物珍しそうに見ていた。

「あのすいません…明日オープンなんですが…」

「え…そうなんですか?…」

悲しそうな顔をした右手に持った紙を見つめる。

「この店のチラシを貰って、気になったから来てみたんですが…仕方ないですね…すいませんまた来ますね」

「ちょっと待って下さい!!」

店を出ようとする少女を呼び止め、持っていたうちの店のチラシを見る。

「…何時オープンするのか書いてない…あ、確か姉さんが立て看板にオープンする日を書いてたはず!…店内に置きっぱなし…」

「あの…」

「すいませんね」

兄さん達の杜撰さに呆れ不安そうな顔をした少女に優しく微笑み、姉さんが書いた小さな黒板の立て看板を外に出し入口のカーテンをしめ、鍵をかける。

「お詫びとして、特別臨時オープンです」

「え?」

「さぁ席へどうぞ」

戸惑う少女の手を引き、カウンター席に座らせる。

「でもまぁ今はザッハトルテしかないですけどね…」

ザッハトルテを切り分け皿に盛り付け、フォークと一緒に少女が座るカウンターに置く。

「どうも…いただきます…ん!美味しいぃ!」

「そう良かった!はい紅茶もどうぞ」

「美味しい!!…でも本当にいいんですか?明日が開店日なのに…」

「お口に合って何よりです。この紅茶は僕のオリジナルブレンドなんですよ、さっきも言ったけどこっちのミスで開店日をチラシに入れ忘れたんだから気にしないでください…えっと…」

「あ、私は天々座理世です」

「僕は小鳥遊千秋、今日この街に引っ越してきたんです、因みにリゼさんと同じ学校に通うんですよ」

「え!?」

千秋の紹介に驚きザッハトルテを食べる手が止まる。

「君って高校生だったのか!?…てっきり大学生くらいだと…」

「よく歳上と間違われるんですけど、僕は16歳です…」

 

「ただいまぁ〜、ん?なんか甘い美味しそうな香りがする」

「ただいまーあら?本当だ、ねぇ千秋聞いてよ!」

チラシ配りに行っていた兄達が裏口から店内に入ってくる。

「ただいまじゃないよ!兄さん!姉さん!!」

「ど…どうした!?な…何でそんなに怒ってるんだ?」

「そうよ!ただチラシにオープン日を書き忘れただけじゃない!!って…」

『そ…そちらの…お嬢さんは?』

開き直った二人がカウンター席に座り、困惑した表情のリゼに気がついた。

「も…もしかして…我々のせいで?」

「チラシに日付入れ忘れたり、立て看板出してなくて、新店オープンのチラシを貰ったら来るでしょうね」

口調を少し強めで2人に注意をする。

大袈裟かもしれないが、家族だけだったら笑って流せるが他人を巻き込んだ以上二度とこんな事を起こさない為だ。

「お嬢さん…申し訳ないね…」

「こっちのミスで…すいませんでした」

「い…いえ!気にしないでください!こちらに開店前なのにケーキと紅茶を出して頂いてすいません」

「リゼさんそれは試食用だから気にしないでください」

『せめてのお詫びと言う事で…』

「ありがとうございます…っと…すいませんそろそろバイトの時間なので…」

「リゼさんバイトしてるんですか?」

「歳下の知り合いの子の喫茶店でその子私ともう一人住み込みの子で働いてるんだ」

「喫茶店でですか、あ、そうだ!良かったらケーキ持っていって下さい」

ケーキを切り分けちょうどいい大きさの箱に丁寧に入れ、リゼの目の前に置くが困惑した表情を浮かべていた。

「流石にそんなにタダで貰えない…代金を払わせてくれ」

「いいえ練習で作ったので代金いいですよ、ん〜それじゃあ、この店スイーツ・ラビットの広告料って事で手を打ちましょう!」

「そ、それなら…」

千秋に言い負けた形でケーキを受け取ることになってしまった。

「それではまたのご来店をお待ちしております」

 

 

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