消費税が≪8%≫になったわけですが、みなさんはもう何か買いましたか?
自分は今月発売される≪ライトノベル≫を買うつもりです(笑)
・・・・買い物の予定が≪ラノベ≫な俺って・・・・orz
前書きはこれぐらいで―――それでは、どうぞ!
「―――以上が≪
「くはっ。わざわざ動画を見せてまで皮肉らなくても、結果報告だけでいいだろーが」
悪態を吐いたのは、先ほどまで映像の中で透流と闘っていた璃兎本人。しかしその口調は、いつも生徒の前で見せているものとは違う。口調だけでなく、雰囲気もまるで別人だった。
「百聞は一見に如かず、というものです。何より君の報告は大雑把過ぎですからね。もう少し彼、―――
「へいへい。わるーございましたっと」
まったく悪びれずにウサギ耳を揺らす璃兎は、隣に立っていた風間へと視線を向ける。
「だいたい、あんたもあっさり負けてんじゃねーかよ。『
「僕の相手は≪
「~~~~~っ! あの
「それでも、貴女の負けですよ☆」
風間が璃兎に向かってにっこりと微笑むと、璃兎は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ視線を逸らす。
そんなやり取りを黙って聞いていた三國はため息混じりに首を振った。
「それにしても、本気で殺しにかかるとは・・・もしものことがあったら、いったいどうするつもりだったんですか」
「僕の場合は逆に、殺されずに済んだことの方が驚きですが?」
「・・・・あなたの事ではありません」
風間の言葉に三國は、それこそ己の失言だったと気付く。何故なら三國も≪絶対強者と出会った時の対処法≫は知っているのだから。風間が現在、生きてこの場に立っていること自体があり得ないのだ。
「≪絶対強者≫については、今は置いておきましょう。≪
ここで初めて口を開いた主へと、三國と璃兎や風間は視線を向ける。
その先で座すのは
「過酷な環境で芽吹く
朔夜の言葉を聞いた璃兎は、≪新刃戦≫を思い出すように目を閉じてから口を開く。
「・・・まったく、教えたばかりのことを即実践されるとは思わなかったぜ。あの状況でよく冷静に判断したってもんだ」
「おや、自分を倒した相手を褒めるとは君らしくもない」
「アタシだって褒めるときくらいあるっつーの」
皮肉めいた笑みを浮かべつつ、足を投げ出すようにしてソファへと座る璃兎。
「随分と上機嫌ではないですか。もしや
「くはっ、バカ言ってんじゃねーよ―――と言いたいところだが、否定はしねーよ。・・・・ま、気になるって言うなら
「
風間の言葉に、三國、月見ともども僅かにだが眉をひそめる。
「・・・さて、これでアタシの仕事は終わったわけだが―――これからどーすりゃいい?」
「ご自由に、ですわ。璃兎、貴女の望むままに・・・・」
「自由ねぇ・・・。くはっ、それなら―――このままでいいか」
「わかりましたわ」
「・・・よろしいのですか? 月見君を残すとなると、我々との繋がりに彼らが気付く可能性も―――」
「理由などどうとでもなりますわ。彼らには確かめる術などありませんのよ、三國」
「では、僕も残りますがよろしいでしょうか? 本物の≪臨時教師≫として」
「かまいませんわ」
くすくすと朔夜は妖しく笑う。
その笑みに、決定に、これ以上の意見は許されないことを知っている三國は頷くだけだ。
「ではそのように」
『
・・・通称『シルクス』と呼ばれる組織が、この世界には存在する。世界の裏舞台に潜む悪を討滅し、裏世界の治安維持を主な活動とする自称、正義の味方。その名の通り、白銀色の制服を身に纏い裏世界を駆け回る。その存在は表舞台で言う、『警察』のようなものだ。世界中に団員を持つが、その団員数は≪数百万人≫ほど。その数百万人全員が厳しい試験を乗り越えた、云わば≪エリート集団≫である。選抜者しか入れない『秘密組織』のため、あまり人数がいないのだ。だが、人数が少ないのには他にも理由がある。
裏世界と云う国家同士の戦場を管轄としているためか、毎年のように負傷者や死者を出しているのだ。。比べて入団者をかなり制限しているせいか、団員数は減っていく一方なのである。
そんな中、昨年から活動方針を改変し、表舞台も管轄としたのだ。そうする事で、今まで隠していた組織の情報を表世界にも公開し入団希望者を募った。すると表舞台からの入団希望者が増え、その中から選りすぐりの入団者を獲得することに成功したのである。戦力が増した『
「・・・失礼します」
軽く頭を下げてから扉を開け、室内へと足を踏み入れた。
「急な呼び出しをして申し訳ないね。
目の前にある立派な机に両手を置き、これも立派な椅子に腰掛けた初老の男性が口を開く。
「いえ。
児瀧少尉と呼ばれたのは、この室内に先ほど入ってきた≪少年≫である。
男性にしては長めの黒髪に漆黒の瞳を持つ、中性的な顔立ちをした少年だった。歳は十代半ばで、少し大きめな白銀色の制服を纏っている。その背中には≪
―――この白銀色の制服は、『
児瀧は、幼さなど微塵も感じさせない佇まいで、今も背筋をしっかり伸ばした状態で起立していた。
「そんなに緊張するな、
「み、
「それはこの老いぼれに聞くんだな。それじゃ役者も揃ったことだし、そろそろ始めようぜ」
部屋の壁際に立っていたのは、大柄な一人の男性。歳は二十代後半辺りで、腰には長めの≪
「まずは定期報告からだな。
「は、はい」
この場に居たもう一人である、渡部大尉と呼ばれた男性が声を上げた。
今現在、この室内には四人の人間たちがいる。彼らは全員『白銀聖騎士団』の団員で、それぞれの階級を持っていた。
―――『白銀聖騎士団』の階級は、『軍隊』と同じようなモノでほとんど似ている。
この場にいる中で一番偉いのが≪司令官長≫や≪大将≫。次に渡部≪大尉≫でその下に、
『騎士団』と言って置きながら、『軍隊』の階級制度を使用している理由は不明である。
「・・・・・・・・・・・・以上が、風間≪大佐≫からの定期報告です。やはり『
「ご苦労だったね、渡部くん。君は持ち場に戻ってくれ」
「はっ!」
書類を読み上げ終えた渡部に、室田が声を掛ける。そして渡部が命令通りに部屋から退出した。
部屋に残ったのは、室田と南神、それと児瀧だけ。そんな中、児瀧が口を開く。
「ですが、司令官長。どうして今になって『トワイライト学院』の調査を? 確か『
そう―――『トワイライト学院』は、一年前に『
「あぁ、君には言ってなかったね。・・・復活したんだよ『
「そ、そんな・・・っ!」
「壊滅したと言っても、大半の在学生は残っていたしな。そこに新入生も加えて、今じゃ『新生トワイライト学院』って感じだ」
「で、では・・・自分を此処に呼んだ理由とは?」
本当なら一番最初に訊くべき筈の質問が、先ほどの衝撃で忘れ掛けてしまっていた。
「君には『
児瀧の質問に今度は室田だけが答える。
南神はと云うと、まだ壁際に立った状態で目を瞑ったまま話を黙って聞いていた。
「し、しかし、
「風間くんは、部下からとても信頼されているようですね。でも相手は≪
―――『白銀聖騎士団』は階級制度により、団員それぞれに身分が存在する。そして『白銀聖騎士団』には≪二つの部署≫が存在するため、それぞれの部署での上下関係があるのだ。
一つ目の部署は≪戦闘系騎士団本部≫であり、一番上には≪総大将≫。その下に≪大将≫がくる。
二つ目の部署は≪指令系騎士団本部≫であり、一番上には≪指令機関本部長≫。その下に≪司令官長≫がくる。
つまりこの室内にいる室田や南神は、両方とも上から≪二番目≫である。児瀧にとっては雲の上の存在である二人と、現在同じ部屋にいるわけだ。
雲の上と思うのも無理はない。何故なら『白銀聖騎士団』に所属する≪数百万人≫の団員の中で≪大佐以上の階級を持つ者≫は、ホンの一握りにも満たないのだから―――
それに
そんな人物までが参加するこの
「
雲の上の存在である大先輩にこんな事を言われて、任務を辞退出来る後輩など児瀧は知らなかった――
「『晃陵学園』には優秀な学生も多いと聞いています。ですから気に入った子がいれば、
室田は机の上に置いていた両手を組んで顎を乗せ、南神と児瀧に向かって微笑みを浮かべる。それが任務開始の合図だったかのように、南神と児瀧は一度敬礼してから足早に部屋を後にした。
日本のとある場所、とある地域の一角に、広大な敷地面積を持つ『建物』が存在する。
その『建物』の入口付近に建っている柱には、
―――『トワイライト学院』と書かれていた。
今現在、建物の中では・・・・
「・・・失礼します」
黒縁のメガネを掛けた背の高い青年が、≪理事長室≫と記された豪華な部屋に入っていく。
「あら♪ どうしたの、
青年に向かって声を掛けたのは、部屋の中に最初から居た可愛らしい≪幼女≫。
外見は小学校低学年程の幼女だった。腰まで届く美しい
この威厳ある部屋には全然似つかわしくない幼女は、その表情に思わず見惚れてしまう程の笑顔を浮かべている。
「
「何ですか、お話って?」
唯賀原と呼ばれた幼女は、可愛らしく首を傾げて仲野に尋ねる。
尋ねられた仲野は、持っていた書類に一度目を通してから口を開いた。
「『
「良いお話で何よりです♡ でも、それがどうしたの? お兄ちゃん♪」
「貴女の冗談は心臓に悪いですよ・・・・。それより、悪い話もあります」
仲野は表情を変えずに、無表情を貫いていた。
「≪
「えぇ、知っていますよ♪ 表世界の『≪戦士≫育成校』ですよね。ですが、裏世界の『≪兵器≫育成校』である我が学院には関係ないでしょう。それにしても、≪絶対強者≫が在籍とは・・・・【どの方】ですか?」
「【最も若い方】です。我が学院に恨みを持っている≪
「・・・・・・。確かに、悪い話だね♡」
さっきまで笑顔だった唯賀原も、その話を聞いてすぐに笑顔が引き攣った。
仲野は感情を表に出さず、最後に口を開く。
「
最後にそう言うと、仲野は一礼してから部屋を後にした。
残った唯賀原はもう一度、その表情に完璧な笑顔をつくってから声を上げる。
「ふふっ。また会えそうだね、―――お兄ちゃん♪」
その端整な顔立ちの中にある
蒼刻の夜―――
ラウンジからバルコニーへと出ると、そんな表現が相応しい世界が
蒼白い月が天空に輝く、穏やかで優しい世界。
悠也はたった一人でバルコニーの手すりに手を掛け、物静かに佇んでいた。
≪
せっかくの連休だというのに、悠也たちはどこへ出かけるでもなく一日の大半を部屋で過ごしていた。
・・・・というより、外に出るのが面倒なだけだ。
晃陵学園に来て一ヶ月―――過ごす日々はとても居心地が良い。本当にそう思う。
(この世の地獄だった、『
しかし『
『
―――そんな『トワイライト学院』が復活したのである。
まさか晃陵学園に攻撃してくるとは思えないのだが、世の中『念には念を』と言うし用心はして置こう。
「ユーヤ・・・」
突然、背後から声を掛けられた。
振り返るまでもない。
そんな発音で悠也を呼ぶのは唯一人しかいないのだから。
「・・・寝てなかったのか、ユミエ」
「ユーヤが部屋に居なかったので、何か≪事件≫でも起きたのかと?」
「俺はすでに≪引きこもり≫扱いですかね? まぁ、心配させてごめんな。ちょっと涼んでただけだ。・・・戻って寝ようぜ」
悠也がユミエの脇を抜けてラウンジを出ようとするも―――
「ユーヤ・・・!!」
強い声が悠也の足を止める。
振り返るとユミエがまっすぐに悠也を見ていた。
哀しみの光を湛え、
「ユーヤに伝えたい事があります・・・・」
顔を伏せながらユミエが口を開いたため、ユミエの表情は悠也には分からない。
「伝えたい事・・・・?」
こんな時間に誰もいないバルコニーで、ユミエはいったい何を伝えたいのか。
「部屋に戻ってからでも良いんじゃないか? 別にこんな寒い場所じゃなくても」
けれどユミエはゆっくりと首を振った。
「私にはこれくらいの気温が丁度良いですよ・・・・」
可愛らしく首を傾げながら、ユミエは声を上げる。そして―――
月光の下へ、その白い肌を晒した。
「ユミ、エ・・・・?」
「私は強い力を手に入れるため、此処に来ました」
その瞬間、一陣の風が吹き抜け
背筋が震える。
露わとなったユミエの背中へ刻まれし≪一条の傷痕≫に。
蒼き刻の中、銀色の少女が口にした―――≪告白≫に。
「私は、力を求めるために此処へ来た―――≪
悠也はその≪予想外の告白≫に戦慄し、ただ驚愕の表情を浮かべる。
だが、その≪予想外の告白≫は・・・・
―――――この物語を、加速させる。
See you next again!!!
どうでしたか?
感想等、書いてくれると嬉しいです。
次回から≪第一章≫に入る予定です。・・・・≪予定≫ですよ?
先に≪登場人物の説明書≫を入れるかもしれません。
ですが、早めに投稿するつもりなので―――お楽しみにっ!