前話の壊れ始めた未来(キャラ崩壊)から多少時間が空いてしまいましたが、6話投稿でございます。
お気に入りに入れてくれる方も増えてきて、最初は数人程度に読んでもらえれば御の字かな?と思っていた事が懐かしく思えてきます。しかし、見てもらえると判ると欲がでてきてしまって…感想書いて頂いたり、得点を何点でも良いので思った点をつけて貰えると、私が喜びます。
1章のプロットだけは切り終わったので、後は寝てる間にネタがこなれていくのを待ちつつ書いていこうと思います。それではどうぞ。
「それでは、以上で本会議は終了となります。皆様、お疲れ様でした」
とりあえず、説明会(という名の質問責め)は何とか終了し、今は学園も通常業務に戻っている。深海棲艦は対セイレーン用のレーダー、並びにソナーに反応する事も無事判り、警戒態勢は哨戒当番を除き解除した。
え?説明会?全部カットだよ。朝10時から始めたのに昼休憩挟んで20時過ぎまで質問攻めに合うとは思っていなかった。しかも転移者という事実の事なんて10分足らずで終わって、後は俺に対する個人的な質問ばかりになってしまったのだ。どうしてこうなった?まぁ、好かれていると思えば苦痛でも何ともない。ないったらないのだ。
「しかし、指揮官…その…」
「どうした?エンタープライズ?」
「…大丈夫なのか?かなり疲れている様だが?」
疲れている…まぁ、確かにその通りだろう。自分でも自覚はある…のだが…
「昨日、大鳳が夜に部屋に来てだな…」
「大鳳の相手をした…と?」
「いや、そこに赤城と加賀×2が乱入してきて大鳳を縛った挙句に放置してそのまま赤城、加賀×2と夜戦(意味深)に突入した」
「………それはまた」
「そしたら大鳳は大鳳で『あぁ、指揮官様に見られながら放置される、これはこれで癖になりそうですわぁ~』とか言い出す始末で」
あ、エンタープライズが頭痛が痛いみたいな顔をしてる。うん、まぁ言いたい事は判るけどね。そして加賀×2というのは別に間違いでも何でもない。空母の加賀と戦艦の加賀と赤城が突撃してきたという意味だ。
重桜の皆さまは大概愛が重い。そして俺は一人しか居ない…ので姉妹艦達で突貫してきたり、拉致したりしてくるのだ。もう慣れた。
「まぁ…身体が若返ったせいかそこまで支障は出ていない…多分」
「鏡は見たのか?どう見ても大丈夫じゃないぞ?」
一応身だしなみは大事だからね。ちゃんと起きた時に見たよ。確かにやつれてはいるが、干物みたいにはなってないから大丈夫だろう、うん。
「干からびてはいないから大丈夫だ。それよりも、明日には日本…重桜の領海に入るな」
「一応、警戒させない…というのは先ず無理だろうからな。明日は待機組を増やして即応体制を整えておく事にする」
「それは任せる。後、艦娘についてだが、そちらはまだ遭遇していないからな。恐らくレーダー反応で今までに無い反応が出た場合、艦娘の可能性が高いと判断した上での行動を頼む」
「うむ、まだ遭遇していない深海棲艦の可能性も考慮するから警戒は行うがな」
「それで良い。よろしく頼むぞ」
「あぁ、任せておけ」
「それではご主人様、お食事は部屋にお届けで宜しいでしょうか?」
「いや、執務室に頼む。秘書艦(クイーンエリザベス)の分も一緒に頼む。多分機嫌が悪くなってるだろうから」
「…かしこまりました。それではお二人分の食事をお持ちいたします」
「すまんな、頼む」
あの日(転移者という事をぶっちゃけた日)から、何故か秘書艦希望者がやたら増えた。別に何処にも行かないのだが、何故か俺の事を見張っているというか心配してくれているのか…ひっきりなしに誰かしらが俺の傍にいるのだ。
駆逐艦の子達が居る場合は、気配を隠しきれていない状態で確実にアークロイヤルが尾行してくるし、デンバーやコロンビアと話しをしていると、クリーブランドとモントリピアがこっそり影から覗き込んできたりしていたし…
今日のクイーンエリザベスに至っては、ウォースパイトとロイヤルのローテーションについて話をしていたら話の流れをぶった切って突撃してきたりと、とにかくあの日からアタックが半端じゃない状況になっている。朝も夜も一日中誰かしらが隣に居る状態だ。プライバシーも何もあったもんじゃない…のだが、とりあえずは放置している。
「じゃあベル、頼んだぞ。エンタープライズも心配かけてすまんな」
「まぁ、程々にな。私達も待ってるんだから、たまにはそっちからデートに誘ってくれてもいいんだぞ?」
「…善処するとしか今は言えん。落ち着いたらゆっくりしたいから、その時は頼む」
「色気が無いな…まぁ、仕方ないか。だが、余り女を待たせるものじゃないぞ?」
「何とか時間は作る…護衛任務を任せる時は真っ先に頼むから、今は許してくれ」
普段の警護はシリアス(KAN-SENの方)任せなのだが、最近は控え目な子が多い?アイリスとユニオンの皆とは少々疎遠…まではいかないが、余り話をする機会が取れていないからなぁ。重桜の連中は昼夜問わずに突撃してくるから…部屋に帰ったら睦月型の皆がベッドで待っていた時はある意味びっくりした。
子供の体温が高いせいか、ただ寝てるだけでもクーラーをつけたくなる位には部屋の温度が上がっていたと思う。なお俺の部屋のベッドはキングサイズを通り越して、大人が10人位は一度に寝られる大きさがある。理由は察してほしい。
「あんたねぇ!遅いのよ!」
「すまん、会議があるのは話しておいた通りなんだから不機嫌にならないで欲しいのだが」
「終わったら早く帰ってきなさい!…その、えっと…そう、私の下僕なんだから察しなさいよ!」
「はいはい、失礼しました陛下。今、ベルが夕食を持ってきてくれるから一緒に食べようか?」
「ふ、ふん!仕方ないわね!下僕がどうしてもって言うならつきあってあげるわ!」
「じゃあ、ディナーをご一緒してください。女王陛下」
顔を真っ赤にしながら不貞腐れつつ照れているクイーンエリザベスは可愛い。まぁ、見た目こそ子供っぽいけどちゃんと中身は大人である…大人である、一応。
「さて、真面目な話だけど、明日ついに接触する可能性が高い地点までルルイエがついに到着する」
「えーっと?KAN-MUSUだっけ?私達みたいな見た目で、この世界であの変なのと戦ってる子達」
「KAN-MUSUじゃなくて艦娘な?それと変なのじゃなくて深海棲艦だって」
「細かい事はいいじゃないの!そ・れ・で・!結局どうする事になったの!?」
「相手の出方次第になるけど、恐らくエンタープライズと長門と一緒に本土に向かう事になるだろうな」
「ベルファストは?メイド隊は連れて行かないの?」
「今回ロイヤルには留守番を頼みたい。こっちの世界での重桜…日本だと協力していた国っていうのが主にアメリカ…ユニオンだったからな」
「えーっと?ロイヤルはイギリスだったっけ?ややこしいわね」
「少なくとも俺が皆と出会う前の世界では日本とアメリカだけだったな(艦これじゃ違うけど)しかもアメリカとは通信途絶状態で安否は不明だが、間違いなく無事なはずだ」
「えーっと、恐らくだけど艦娘が多いから…だったっけ?」
「あぁ、第二次世界大戦…まぁ、両方の世界で昔起こった戦争。その最中に活躍した船を起源とする可能性の一つが艦娘とKAN-SENだからな。日本と重桜の戦力が巨大だった様に、アメリカとユニオン、イギリスとロイヤルも当時の世界情勢だと最大クラスの艦隊を保持していた。つまり艦娘の数も多いだろうというのが俺の見立てだ(実際艦これでは多かったし)」
「ふぅ、まあ下僕の言う事だから信じてあげるわ。けど、到着したら全滅してましたーって事になったらどうするの?」
「それは今考えても仕方ない事だな。まぁ、全滅していた場合のプランも立ててはある…が、そうならない事を祈ろう」
コンコンコン…『ベルファストです。ご主人様、入っても宜しいでしょうか?』
「ベルが来たみたいだな。陛下、食事にしよう」
「判ったわ」
「待たせたベル、宜しく頼む」
ガチャッ「ベルファスト、入ります。失礼します。陛下、指揮官様」
まぁ、今は考えても仕方ない。艦娘がいるのか否か、そして日本が無事なのかどうかは、多分明日になれば判るはず。俺の記憶通りならば哨戒網に引っ掛かり、更に鎮守府から出撃した場合の位置としてはベストポジションなのが明日到着する位置なのだから。
逆に言えば、これで出撃してこない、これないならば…プランBでいくしかないだろう。頼むから、出撃してきてくれよ?宿毛湾泊地…かつて俺が指揮を執っていた鎮守府の皆(これで世界が違ったら笑えないが)
駆逐艦や潜水艦の大部分の子達とは添い寝をする位です。指揮官の部屋には使用中/睡眠中/拉致中/執務中等といった看板が用意されています。
使用中と執務中に限ってだけは絶対に邪魔をしてはいけないルールになっていますが、使用中になる前には様々な戦いがあったりなかったり…主に拉致するのは重桜と鉄血、使用中になるのはユニオンやロイヤルだったりします。
アズールレーン所属が部屋派、レッドアクシズが拉致派だと思って頂ければ。なお大鳳と赤城、加賀×2は協力体制になく部屋で鉢合わせしたので、そのまま開戦となった珍しいパターンとなっております(どうでも良い)