艦こレーンAC(更新停止中)   作:主犯

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本日は2話更新でございます。

評価を付けて頂きまして、いい年こいたおっさんが喜んでいます。色々な人に自分が書いた小説を読んでもらう事に最近喜びを見出してきました。

ノリと勢いだけで始めた本作ですが、皆さまの暇つぶしになれば幸いです


めぐり合い艦娘(表)

<ルルイエ泊地より北部32km地点>

 

 そこには3組の艦隊が存在した。艦娘の艦隊、ルルイエの第一、第二艦隊だ。距離としては即座に互いの砲撃が届く程度しか離れておらず、魚雷も勿論斉射して命中が見込める距離…お互いに歩みよったわけではなく、自然とその距離になったのだ。

 艦娘達は戦艦と空母のみの重量級編成故にこの距離を維持する必要性は薄く、むしろ巡洋艦、駆逐艦を有するルルイエ艦隊が有利な距離だ。にも拘わらず、彼女達はこの距離へと歩みを進めた。

 

 「失礼しますが、貴方達は何者デース?艦娘でも深海棲艦でも無い様ですが、後ろの巨大な基地も関係してるデスか?」

 

 先ずは質問から入ってきた。相手に話をする気があるのならば、それ相応の対応をする事と言われていた彼女達は言葉を紡ぐ。

 

 「余は長門、重桜の長門である。我々の指揮官の命により、そなた達と話し合いの席を設ける用意をしてあると伝えに来た」

 

 「私はロイヤルのフッド、彼女の言う通り、指揮官様は対話を望まれています。あなた方に敵意が無いのであれば、基地まで丁重にお招きするよう、仰せつかっております」

 

 「what!?長門にフッド?重桜?ロイヤル?」

 

 「うむ、余は長門であるが、何か問題でも?」

 

 「私の知ってる長門と違ってちっこすぎマース!オマケにそれは何なんデスカ!?後ろの何かが大きすぎマース!」

 

 「ちっこい言うではない!ただの鳥居と神獣じゃろうが!失礼な」

 

 そう、長門…と綾波、雪風、イラストリアスはウエディングドレス姿でこの場に現れたのだ。ある意味この姿のおかげで?彼女達は深海棲艦とも艦娘とも違う何かと思い接触を決めたのだが…悲しいかな、艦娘の金剛がしる長門とこの長門は余りにも姿形が違い過ぎたのだ。

 

 「話が進まないので、艦隊の頭脳事私、霧島がお姉様の代わりに進めさせていただきます。貴方達は艦娘では無いのですか?」

 

 「綾波達は艦娘じゃないです。KAN-SENです」

 

 「綾波ちゃん?…えっと、重桜…?の子達は日本の船の名前の子なんですか?」

 

 「日本…あぁ、指揮官が言っておった国の名前か。我々の国では日本という国は重桜という名じゃ。我が長門、病弱そうなのが天城、甲板持ちが飛龍、そして」

 

 「綾波、です。鬼神とも呼ばれています」

 

 「雪風様なのだー!」

 

 「神通と申します。よしなに」

 

 

 「我々の知っている方達と随分と違う様ですね…同じ名前なだけに混乱しそうです」

 

 「百歩譲ってそっちはいいデース!でも、フッドって何ですかー!?イギリスじゃないんですカ!?」

 

 「はい、ロイヤルはイギリスではありません。指揮官が仰るには同一の世界線から分岐した可能性の一つの世界…と仰っていました」

 

 「ワッツ!?可能性の一つ?」

 

 「はい。我々は元居た世界で居場所を無くし、この世界にやってきました。異世界転移…と言えば宜しいでしょうか?」

 

 「何だか頭が痛くなってきたデース。霧島、後はお願いシマース」

 

 「判りました、お姉様。では…貴方達KAN-SENでしたか?艦娘のようで違う存在…貴方達は敵ではないのですね?」

 

 「はい、”今現在”は敵対する必要がありません。こうやって話に応じて頂いている間は」

 

 「今現在ですか…深海棲艦と違って話が通じる分マシだと思うべきなのでしょうか?」

 

 「深海棲艦とは我々も何度か交戦しています。アレは、我々の世界に居たセイレーンともまた違った海の敵の様ですね」

 

 「異世界から来た…そしてその世界にも深海棲艦の様な敵がいた…しかし、居場所を失ったという事は…貴方達の世界は平和になったのでしょうか?」

 

 「平和と言えば平和じゃな。しかし、平和となった世界は腐り堕ち、指揮官は人類を救った英雄から世界の敵に貶められた」

 

 「………そうですか。共通の敵が消えた事で、新たな脅威とみなされてしまったという事ですね」

 

 「話が早いのは助かるな。それで、どうする?我々の基地に来るか、それともこのまま帰るかの判断は其方に委ねる」

 

 「少し、皆と相談させて頂いて宜しいですか?」

 

 「うむ、存分に相談すると良い。我々は少し離れた所で待とう」

 

 そして長門達は艦娘達から距離を取る。指揮官から艦娘の話は聞いている…が、彼女達の上司の話となると話は別だ。今はまだ問題ない…だが、基地に招くならば相応の措置は必要となる。指揮官と過ごせる毎日の為、表面上では友好と寛大さを示したとしても、長門を含めた彼女達は油断をする気は毛頭なかった。油断・慢心・驕り…それが万が一にも指揮官と仲間達の不利益に繋がってはいけないのだ。その為に任された人選であると彼女達は思っている。

 

 

 そして、艦娘達がこちらに向かってきた。どうやら話はついたようだ。

 

 「我々の指揮官とも通信で相談しました。貴女がたの基地にご招待頂けますでしょうか?」

 

 「うむ、では着いてきてほしい…が、基地に入った際は武装解除をしてもらう事になるが良いか?」

 

 「……妥当な措置かと…我々にも敵意はありませんので」

 

 「…それではお嬢様方、私メイドのニューカッスルと申します。先頭を重桜第一艦隊が先導致しますので、我々ロイヤル第二艦隊は後方より失礼させて頂きます」

 

 「………判りました、案内を宜しくお願いします」

 

 こうして彼女達はルルイエに向けて海の上を走りだす。三者三様の考えが交差するであろう会談が始まるのか、今はまだその答えは判らない…

 

 

 

 

 




と、いうわけで艦娘と出会いましたが…不穏な空気?

誤字報告ありがとうございました。とりあえず判っている部分で修正しました
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