転生特典?んなもん、ユウキ生存に決まってんだろ?   作:島夢

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待っていた方、申し訳ない。

リアルで色々あったのですが、それも全部終わったので、更新再開します。


感想、ありがとうございました。


13話 

 というわけで…。

 

 

「ハート?飛べるか~?」

 

「うん!もう自由自在だよ!お兄ちゃん!」

 

「飛べるようになるのはやいね~ハート」

 

 

 ユウキが言ったが…ああ、はやい、はやすぎる。

 まだ教えだして十分くらいだぞ?

 

 もうすでに補助スティックなしで飛んでいる。

 高速飛行に対する恐怖心がないのか、飛び始めて十分かそこらでかなりの速度で飛んでいる。

 というか、高速で飛んだときヤッホー!!とか言ってるから楽しいんだろうなぁ…。

 

 

「でもまぁ…はやく飛べるようになって損はないしな」

 

 

 俺はそうつぶやきながら羽を展開し、ふわっと空を飛ぶ。

 そして、空で話しているユウキとハートのもとへ飛んでいく。

 

 

「ふぇ!?」

 

「ん?ユウキどうした?」

 

「うん?お兄ちゃん、なんでもないよ?」

 

 

 …なんでもないらしい…。

 近づいたら、ユウキにハートが耳打ちして、それを聞いた瞬間ユウキが変な声を出して赤くなった。

 どうでもいいけどVRゲームって感情表現が過剰だよね…。煙でも吹きそうなくらい赤い。

 ハートはニコッ!と元気で活発そうな笑みを浮かべて俺のほうを向く。

 

 ユウキに何を言ったんだこいつは…。

 

 

「ハートも飛べるようになったみたいだし、そろそろ行こうぜ?じゃなきゃ、アインクラッドが通り過ぎちまうからな」

 

「は~い!」

 

 

 ハートが元気に返事をして…。

 

 

「う、うん」

 

 

 なぜか顔を赤くしたユウキが動揺しながらも反応する。

 それを確認した俺はユウキに近づいて目を合わせる。

 

 

「大丈夫か?熱でもあるのか?顔真っ赤だぞ?」

 

「うわぁっ!?だ、大丈夫だよ!?うん大丈夫!」

 

 

 すごい反応された、少し傷つく…。

 ま、まぁ…大丈夫って言ってるんだし、大丈夫だろう…うん、俺のメンタル面を無視すれば大丈夫だ。何も問題はない。

 そのかわり俺のメンタルがボロボロだがな。

 

 

「よ、よし…行くぞ…」

 

「お兄ちゃん、声震えてるよ?大丈夫?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「それフラグだよ、しかもまだ声震えてるよ?」

 

 

 なんでハートがこのネタを知っているのか…ネットしているところなんてほとんどみたことないぞ?俺は。

 もしかしたら普通に普段やっているのかもしれないが、俺はハートの部屋には普段いかないからな…。

 俺はそう考えながら羽に力を入れる。

 

 力を入れながらハートとユウキを見る、二人とも羽を広げている。

 

 

「よしじゃあ、出発!」

 

 

 俺がそういった瞬間ハートとユウキがすさまじい速度で飛んでいく。俺も一瞬驚き、出遅れたがそれに追いつけるように全力で飛ぶ。

 羽が風を裂いている音が聞こえる。

 

 というかあいつらはえぇ…。追いつけないかもしれない…。ハートはおかしいだろ、あいつこの世界に来てまだ一時間とすこしくらいしか

たってないはずだろ!?

 

 でもこれハートのことだ、追いつけなきゃ何かおごらされたりするんだろうなぁ…仕方ないな。

 

 そう考えながら俺はアインクラッドに上がっていく。

 速度を上げ超高速で飛翔する、段々ハート、ユウキとの距離が近づいてきて...そしてついに...二人を抜き去った!

 

「はっはー!ハート!何か奢らせるつもりだったんだが俺を甘く見すぎたな我が妹よ!」

 

「ソウム速い…って危ないよ!?」

 

「!? は、はやい…ってお兄ちゃん前! 前見て!」

 

「ん? あっ」

 

 

 視界を前に戻せば眼前に広がるのはアインクラッドの壁。そしてそれを理解した次の瞬間には俺はアインクラッドに激突していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ、そんなことがあってから一週間、今じゃハートのレベル上げ(といってもスキル熟練度上げだけどな)に付きっきりな俺…。

 俺、あんまりMOB狩りに向いてないんだけどな…対人戦のほうが得意だし…。

 

 俺の妹がALOはじめたとシリカやリズ、クライン、エギル、アスナ(閃光)キリト(黒の剣士)とその妹さんリーファとかに話し、紹介したら即行で仲良くなった。

 

 これが…!リア充のコミュ能力か…!

 

 ということで、ユウキはもちろん、SAO生還者(SAOサバイバー)の面子とまで仲が良くなったハートはぐんぐん強くなる。

 軽く引くくらいの速度で強くなっている。

 まぁ、道具や素材はエギルから武器はリズ。経験値やエギルから手に入れられなかった素材は狩り。とかやってたら強くなるだろうな…。

 ほぼトッププレイヤーの面子で育ててるわけだからな。

 

 しかも、ハートのやつ、滅茶苦茶プレイヤースキルが高い…。つまり強い。

 武器は片手直剣の盾無し。このスタイルだからユウキ、キリトの二強に教えてもらっている。

 

 おいおかしいだろ!キリトとユウキとか明らかにトッププレイヤーじゃねぇか!一、二を争っちゃうような二人じゃねぇか!

 

 

 まぁ、いい、それで、俺は視界を正面に向ける。

 

 

「うわぁ…」

 

 

 目の前はすごい蹂躙劇だね、うん。

 

 今回のパーティーは俺、ハート、そして、スリーピングナイツの面々だ。

 

 MOBをすごい勢いでほふる俺の仲間たち。

 

 ハートは流石にほかのやつらと同じペースとはいかないまでもそこそこのペースで狩っている。

 まぁ、俺は今回スピーリングナイツの面々とははじめて出会った。ハートとそこは変わらないな。俺はステータスや戦闘スタイルからして対MOBには向いてないからさ。

 そんなにはやくMOB狩りできるわけじゃない。

 

 

「俺は何してればいいんだろうか…暇だなぁ…」

 

「いやいや、ソウムさんも手伝おうよ」

 

 

 ユウキのギルド、スリーピングナイツの一員でフォワード担当のジュンが俺にジト目を向けながら話しかけてきた。

 蹂躙劇から視線をジュンに向ける。

 ジュンは小柄なサラマンダーの少年、といった見た目だ。

 

 

「だって…なぁ? 手伝い、必要か?」

 

「うん、まぁ…。必要ない…かも…」

 

 

 俺は蹂躙劇に目を戻しながらジュンに聴く。

 ジュンは俺と同じように視線を蹂躙劇に向けながら呟く。

 

 

「それに、だ。俺よりもフォワードのジュンのほうがこんなところで俺と話なんてしてちゃダメだろ?」

 

「そ、それはまぁ…言いっこなしで…というより、フォワードは僕以外にもいるし…」

 

「まぁ、ここのあたりでこの面子の中の誰かが負けることはないだろうしなぁ…。PKならわかんないけど」

 

 

 ハートも強くなってるし…。もともと運動神経が異常に高かったハートはみるみる内にPSを伸ばしていくし…。

 と、考えていると…。

 

 

「こらぁ! そこの二人ー! さぼってないで手伝えよー! 弱いけど数が多いんだから!」

 

 

 ノリに怒られてしまった…。ノリは黒髪のスプリガンの女性だ。印象的にあまり影妖精の印象は受けない。

 キリトは影妖精がぴったりだと思うけどな。

 

 

「これ以上サボってると、ノリの長棍(クォーター・スタッフ)が飛んできそうだからそろそろ手伝おうぜ」

 

「うん、僕もそう思った」

 

 

 ジュンとは結構気が合うと思う。

 口調とか全然違うのになぁ…。人間って不思議だなぁ…。

 

 そう思いながら助走をつけてその勢いのまま殴る体制を整える。

 

 右手で拳を作り、腕を引き絞る…。

 

 右手の拳は紫の光を帯びて…それを解き放つように拳を振るう。

 その瞬間、爆発的な加速でみんなが戦っているトカゲ群団の中央に突っ込みながら中央にいたMOBを殴り飛ばす。

 面白いくらいの勢いで周りを巻き込みながら吹っ飛ぶ剣と盾を持った人型のトカゲ。

 丁度旧アインクラッドの74層にいたやつの色違いだ。そいつの劣化版みたいなやつだな。

 

 

「お兄ちゃん! 来るなら言ってよ! びっくりしたよ!?」

 

「わりぃわりぃ」

 

 

 と言い返しながらスキルディレイが解けるのを確認しながら後ろから斬りかかってきたトカゲを蹴り飛ばす。

 俺のいるところからかなり飛ばされたトカゲをユウキがスパッと綺麗に真っ二つにする。

 

 

「いきなりだね…。ボクもびっくりしたよ、ソウム」

 

「だから悪かったって」

 

 

 そう言いながら、右手で閃打と似たような構えをとる。連閃打、三発の閃打を放つだけの単純なソードスキル。

 閃打三発分の攻撃力とそこまで長くないディレイで使い勝手のいいソードスキルだ。

 それを目の前にいたトカゲに放つ。がその瞬間に後ろから別のトカゲに斬りかかられた!

 

 

「うぉ!? まだディレイ…!」

 

 

 ギリギリだがディレイが解けるのが間に合わない…!

 

 

「油断大敵!! 一人で突っ込むからだよ!」

 

 

 そう言いながらユウキはひょいっと結構あった距離をあっさり詰めてトカゲをぶった切るユウキ。

 あのですね、どうやって距離詰めたんですか…?

 そう思いながらも礼を言う。

 

 

「いや、本当に悪い、ありがとな!」

 

 

 ソードスキルでユウキの後ろにいたトカゲを殴り飛ばす。

 俺のディレイの間にユウキがソードスキルを使って俺に攻撃してきたトカゲを斬る。

 

 

「どういたしまして」

 

 

 ユウキのディレイの間は俺がソードスキルでユウキに攻撃してきたトカゲをぶッ飛ばしながらユウキに言う。

 

 

「これでお相子ってことで」

 

 

 同時に数匹来たら広範囲のソードスキルか連撃系のソードスキルで対応し、ユウキが発動したソードスキルのディレイ時間を計算してそれに合うように自分もソードスキルを発動させる。

 

 それを繰り返していたら…。

 

 

「もう、あいつら二人だけでいいんじゃないかな…」

 

「あの二人、何しに来たかわかってるんだろうか…? ハートのスキル上げなんだけどな…」

 

「いえ、別に私のスキルのことはいいですよ、いつでも出来ますし…にしてもあの二人が一緒に戦ってると絵になりますね~」

 

「それは私も思います、なんだか見惚れちゃいますよね」

 

「というか、僕、途中サボったせいだけど本当になにもしてないんだけど…」

 

 

 

 いつの間にか全滅していた。

 HPを見てみると、減っていない…。ということは一度もダメージを受けていないのか…。

 

 

「あの数を二人でしかも無傷で全滅させてる…すごいね、お兄ちゃんとユウキさん」

 

「全滅はまぁ、わかるけど、それにしたって無傷はすごいよな…」

 

 

 ジュンがそんなことを言ったあと、腕を頭の後ろに組んで「あーあ」と声をだし…。

 

 

「僕、本当になにしに来たんだか…」

 

「サボってたお前が悪い!」

 

 

 ノリの長棍でぶっ叩かれていた。

 

 

 この日はMOB狩りをそこそこした後に、解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

♦ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意識が覚醒する、頭に被っていたアミュスフィアをはずして、自分が寝転がっていたベッドの横にある机に置く。

 俺の部屋は…というか、家族みんなの寝室は二階にあるが、下の階から物音がする…。

 心は今ログアウトしたばかりだから、まだ自分の部屋だろうし…だれだろう?

 あっ、そういえば、今日は父さんと母さんが休みか。

 

 時計を見てみると、今は夕方5時半過ぎ…といったところ、我が家の夕ご飯は六時からだから…そろそろ下に降りた方がいいだろう。

 

 そう思った俺は下へ降りてリビングに行く。

 

 

「ん? ゲームは終わりか?」

 

「ああ、うん」

 

「そうか」

 

 

 テレビを見ている父さんと短い会話をする。

 

 

「なんか面白いことないかなぁ…」

 

 

 父さんはテレビを見ながらそんなことを呟く。

 …そういえば…。

 

 

「父さんは趣味とかないのか?」

 

「んー…昔はゲームとかもしてたけどなぁ…。今は忙しくてあんまりやってないなぁ…」

 

「忙しいのか…。父さんと母さんの仕事って何?」

 

 

 俺はソファーに座りながら聞いてみる。

 いつも気になっていたが…。いつもは答えてくれないというか、タイミングが悪くて聞けない。

 今回もダメかなぁ…とか考えていると。

 

 

「俺は遺伝学者、と少し医療をかじってる、歩夢(あゆ)は脳科学者の神経工学」

 

「脳科学って…」

 

「ほら、お前のやってるゲームのハード、アミュスフィアを作るのにも重要だった分野だ」

 

「いや、それはわかるけど…。科学者だったのか? 父さんと母さん」

 

「まぁ、そうなるな。といっても、元々俺は歩夢と同じ脳科学者で俺が遺伝学を専攻しだしたのはお前が生まれてからだから、十五年くらいだが…」

 

 

 母さんの年齢が三十五歳で父さんが三十八歳、十五年前ってことは二十三歳?なんで変えたんだろう?

 

 

「なんで専門を変えたのか気になるって顔してるな。まぁ、いつか話すよ…。本当はもっと前に話すべきだったのかもしれないけどな…」

 

「どういう…」

 

『想夢ー! ご飯だから心呼んできてー!』

 

 

 母さんの声が台所の方から聞こえる。

 父さんを見ると、テレビに目を戻していた。これ以上は話さない…ということだろうか…?

 父さんの言っていたことは気になるけど、取りあえず心の奴を呼んでくるとしよう。

 腹もいい具合にすいていることだしな。

 

 

 だから、まぁ、気になるけど、その気になるもやもやを吹き飛ばすように大きな声で階段のしたから心を呼ぶ。

 

 

「心ぉお!! 飯だぁぁぁあああああああああああああ!!」

 

「うるさい!」

 

 

 母さんに怒られてしまった…。




感想覧で、移植をしたことによる後遺症についてや色々、細かく教えてくださいました。

とてもためになり、自分でもこれはどうかと思ったので、ストーリーに少し組み込ませて修正していきたいと思います。

どちらにしろご都合主義だということにかわりはありませんが…。

これはさすがにおかしいだろ…。と思ったら感想などで書き込んでくださると幸いです。
出来る限り修正していきたいと思います。


感想待ってます。

更新は遅くなるかもしれませんが次回も頑張ります。
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