転生特典?んなもん、ユウキ生存に決まってんだろ?   作:島夢

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ちょっと今回やっつけ気味な文章になってしまったかもしれないのでまた今度、修正加えるかもしれません。


第19話

 GGO特有の鉛色の空の下、ペイルと二人でカートリッジナックルを買った店に今日手に入れた分の武器を売りに行くため、歩いている。

 今日は心なしか人通りが多い気がする。

 

 

「なぁ」

 

「なんだよ?」

 

 

 俺は隣に座るペイルライダーに話しかける。

 ずっと気になってたことがあったからだ。

 

 

「今日俺が死んだのってなんで?」

 

 

 そう、これだ。

 今日はいつも通りPKK(プレイヤーキラーキル)をしていたんだ。

 その戦闘中、ほかのパーティーが乱入してきたんだ。

 乱戦になってごちゃごちゃになったが幸いにも相手との距離が近い遭遇戦みたいな形になった。

 ナックルの能力を使って一気に距離を詰め、殴り倒そうと思った瞬間。俺の体は倒れこみ動かなくなっちまった。

 まぁ、そのあとペイルがどこかにいって、遠くで発砲音が聞こえて、帰ってきたペイルが無双ゲーみたいなことして勝ったのだが…。

 だから不思議に思ったんだ。気付いたら撃ち殺されてた。なんでだ?ってな。

 

 

「ああ、ありゃスナイパーだ。しかもサイレンサーつきのな」

 

「スナイパー…」

 

 

 あんまり銃の知識がない俺でもわかる。

 狙撃手。スナイパーライフルを使って長距離から射撃し一方的に相手を倒す人たちのことだ。

 慣れるまで当てるのが難しかったり、距離を詰められるとかなり勝率が下がるから色々大変らしい。

 いいところばっかりなんてことはあありえないってことだな。

 そしてサイレンサーもわかる。発砲音を消す銃身とかにつけるあれだ。

 スナイパーライフルの発砲音を消せるならかなり強力な武器になるだろう。一撃撃ったところで場所の特定が難しいからな。どこから撃たれたのかわからない。

 

 

「そういや、ペイルが途中で戦線を離脱したのって…」

 

「ああ、スナイパーを狩りに行ってた」

 

「なんで場所わかったんだ?」

 

 

 確かこのゲームのスナイパーライフルは第一射目は弾道予測線が出ないはずだ。そして発砲音が聞こえないとなるとどうやって気付いたのか…。

 そう聞くとペイルはさも当然のように。

 

 

「お前が倒れた方向、それと吹っ飛び具合からなんとなくの場所を掴んだ。あとは近づいて行ったときにちょっとだけ聞こえる這うような音。大抵のスナイパーは撃ったあとすぐに場所を変えるから、軽業スキル活かしてすぐに大体の場所にいってあとは息をひそめて音を聞く。すると向こうから移動して音を出してくれるからそれを撃てばいい」

 

 

 と言った。

 正直言って、俺には出来る気がしない。移動音 はまだ近づけばなんとかなるかもしれない。

 だが大体の場所の割り出し方法がわからん。倒れた方向はわかる。吹っ飛び具合からってなんだよ…。

 こいつと組んで今で三日目だが、こいつの強さってキリト並みかそれ以上じゃねぇの? SAOの時のキリトよりはまだマシか?

 まぁ、いいや。

 

 

「んじゃあさ、撃たれる前、第一射目から防ぐ方法はないのか?」

 

「無いな。断言する。狙撃手の腕が良ければって条件があればサイレンサーが無くても、狙われてるかもわからない状況で、音よりも速い弾丸が超長距離から一撃で殺せる殺傷力を持って正確に頭部をぶち抜いてくるんだ。防ぎようがあるかよ?」

 

「………ない…かな」

 

「相手の目線がわかる位置なら大丈夫なんだがな。視線でどこ撃つかわかるし」

 

 

 こいつ…。SAOにいたわけでもないのに何でそこまで出来るんだ?

 これも一種の才能ってやつか? SAOプレイヤー以外に視線を見て相手の狙う場所を予測する奴なんてユウキとスリーピングナイツの前衛組しか知らねぇぞ。

 SAO組でも攻略組の名のあるメンバー以外はその技術を持ってるやつは少なかったってのに。

 

 

「う~ん」

 

「悩んでも思いつかないと思うぞ? GGOガチ勢が全員で悩んで悩んでどれだけ悩んでも答えが出なかったんだからな」

 

「そんな簡単に防げるわけないか」

 

 

 この後、武器を売りさばいて解散だった。

 することはなかったし、今日の戦闘は稀にしか起こらないそれこそ数か月に一度もしくは一年に一度というレベルの大型乱戦だったらしく、そういうこともあって早めに解散だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日、昼飯を食べた俺はすることがないので部屋の中で考える。

 GGOはペイルが仕事らしいので休みだ。

 ALOはサブアカをもっていないのでGGOでのバイト? のようなことが終わるまでお休みってわけだ。

 

 

「うーん……」

 

 

 スナイパーかぁ…。

 防げた方がいいんだけどなぁ、正直あれを撃たれてペイルが死んだら俺一人でのパーティー撃破は無理だろう。

 なんとか防ぐ方法を考えてペイルにも教えたいところだな。

 かと言ってそんな簡単に思いつくものでもないし…。

 ペイルはなんと言っていたか「狙われてるかもわからない状況で、音よりも速い弾丸が超長距離から一撃で殺せる殺傷力を持って正確に頭部をぶち抜いてくる」だったか。

 狙われてるのがわかればまだ防ぎようはあるんだけどな…。

 

 考え込んでいたら玄関のチャイムがなった。

 

 

「郵便か?」

 

『はーい! どうぞどうぞ入って入って!』

 

 

 どうやら心の友達らしい。

 家で遊ぶくらいはよくあることだし、友達と遊んでるところに入るのも悪いし今日はずっと部屋にいるとするか。

 

 

『お兄ちゃん!! リビングに来てー!!』

 

 

 友達が遊びに来てるのにか? 

 まぁ、呼ばれたし行くか。

 

 ――リビングに行ったら可愛い女の子が二人ソファに座っていました、一人は妹もう一人は

 

 

「なんでユウキがいるの!?」

 

「こんにちは! ソウム!」

 

 

 ユウキは花が咲いたような満面の笑みで俺に挨拶してくる。

 すごい可愛いが…。病院抜け出してきていいんだろうか?

 

 

「あ、あぁこんにちは」

 

「今日はユウキさんと遊ぶために呼んだんだよ~。たまにはゲーム以外もしないとね!」

 

 

 まぁ、確かに普段はずっとALOをやってるからな。

 とはいえ、心は何をするつもりなんだ?

 

 

「まぁ、聞きたいこともあったしねぇ…」

 

「聞きたいことってなんだよ心」

 

「お兄ちゃんにも聞きたいんだよ」

 

「だから何だよ」

 

 

 俺はそういいながらユウキと対面するような位置にあるソファに座ってユウキの右隣にいる心を見る。

 

 

「なんか、昨日PKに会ったんだ」

 

「なに!? どこのどいつだ!?」 

 

「お兄ちゃん落ち着いてよ」

 

「……特徴を教えろ見つけ出して殴り斃す」

 

「いやいやそこまでしなくていいから」

 

 

 心は苦笑いをしているがそのPK野郎…いや女かもしれないがとにかくPK野郎見つけ出して叩き潰してやる。

 アインクラッドに来たら五体満足で出れると思ったら間違いだぞ…!

 

 

「絶対に許さない…。絶対にだ…!」

 

「えっと…それで心。何が聞きたいの?」

 

「うん、襲われる直前にね。こうなんとなくピキーン!ってきて、不意打ちに対処出来たんだ」

 

「ッ!?」

 

 

 ハイパーセンス…か?

 ハイパーセンスだとしたら心の奴、VR空間とかなり相性がいいみたいだな。

 とはいえ、ハイパーセンスも科学的には絶対存在するって言われてるわけじゃないけどな。

 詳しいことは知らないが…俺もアインクラッドの中で何度かアレには助けられたことがある。だから存在はすると思っている。

 最近はあんまり働かないがな。

 

 いや、待てよ…ハイパーセンス…? あるかどうか疑わしいと言われている所謂都市伝説みたいなものだが俺はあると思ってる。

 というかむしろあれに何度も助けられたからあると確信してる。なんとなくわかるんだよな、相手が見ているとか相手が何かをしようとしてるってのが感覚的にさ。

 

 スナイパー…対処法…どこから撃たれるかわからない…撃たれたあとだと気づけない…。

 なら、撃たれる前に気づいて対処すればいい!

 

 

「これだ!!」

 

「うわっ!? どうしたのソウム」

 

「急に大きい声出さないでよお兄ちゃん!」

 

「心、そのピキーン!って奴は一般的にハイパーセンス、超感覚って言われてる。一説によれば相手がこちらを見ている時、そいつに渡すデータを得るためにシステムが俺たちを『参照』するだろ? それを脳が感じ取ってる…らしい」

 

「へぇー。実はボクも同じようなことがよくあるんだ。そういう原理だったんだね」

 

 

 よくあるのかよ…。そんな頻繁に起こるようなことじゃないから!

 

 

「なるほど、もやもやが取れた。ありがと、お兄ちゃん」

 

 

 礼を言うのはこっちだぜ。

 あんな理不尽なやられ方は正直かなり悔しい!

 特に何もできないまま相手に倒されるってのが悔しい。嫌いだとは思わないけどな。

 その対策が出来てうはうはだぜ!

 

 ――あれ? ハイパーセンスってやろうとして出来るもんだっけ…?

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