僕のセラピーアカデミア   作:メタス

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ハーメルン内のほのぼのとした小説を読んでいてふと思いついたので。

東方projectの作品で、非常に和む小説だったのでぜひ見てください。

正直言うと、討鬼伝以外のキャラはハーメルンでしか知らないので独自設定入ってるかも?
広い心で見てくださいな。




モフっとしましょう

「きゅー」「きゅいー」「きゅっ!」

 

「キュキュ、キュイー!」

 

「いずくどの、いんこどの、おはようございます!」

 

「ふわぁ、おはよう…」

「おはよ出久、ほら朝ごはん熱いうちに食べちゃいなさい」

 

僕の名前は緑谷出久(みどりやいずく)

母さんの緑谷引子 (みどりやいんこ)と一緒に暮らしてる、中学3年生。

 

将来の夢はヒーロー…だったんだけど、他の手段で人々を救いたいと思ってる。

 

個性と呼ばれる超常的な力が、地球の総人口の8割に出現して数十年。

個性絡みの犯罪が増加していく中、それを取り締まる職業…ヒーローが出てきた。

 

人々の憧れの職業として年々注目の度合いは高まってる。

かく言う僕も憧れてたんだけど、ふと思ったことがあったんだ。

 

“何で犯罪を犯してしまうのかな?”

 

僕なりに考えてみて、思い立ったのが…。

 

“癒しが足りないのかな?”ということだった。

個性は原則公共の場での使用が禁止になり、ストレス過多な時代になってしまった。

 

例えば、翼があって飛べる人間は飛ぶことを禁止されてる。

出来ることを制限されて、窮屈な生活を強いられるのは通常の人でもストレスが溜まってしまう。

 

敵になるにも必ず理由がある。

敵になるしか生きる道が無い人もいたはず。

 

まあ中には快楽殺人者や救いようの無い変態がいるし…。

全員に救いの手を差し伸べるのは難しい。

ならせめて、そちら側(ヴィラン)に行ってしまって、手遅れになる前に救いたい。

 

あ、そうだ。僕の個性を紹介します。

その前に…。

 

お母さんが物を引き寄せる個性。

お父さんが火を吹く個性。

 

で、お母さんのお父さん…つまり僕からしたらおじいちゃんの個性が動物に惹かれる個性。

たまに帰省するんだけど、近所の野良猫やら鳩やらがたくさん集ってた。

 

で、僕の個性が癒しの存在を引き寄せる個性。

 

具体的に言うと、人々のストレスを解消してくれる子を引き寄せる。

 

最初の方に喋ってた軍人っぽい口調が妖精さん。

海兵さんが着るようなセーラー服を着て、「~であります」っていう口調が特徴。

他にも何人か常駐?してる子がいて、ローテーションで家事を手伝ってくれてる。

身長は15cm~30cm位で、体重も2~3kg。

 

「きゅー」「きゅいー」「きゅっ!」って鳴いてた子がすくすく。

(´・ω・`)っていう顔をしてるモフモフした生物。

ウサギ位の大きさで、すくすくの由来は小さくてとても軽かったからすくすく育ってほしいという願いを込めた。

姓名みたいな感じでそれぞれ名前がある。

名前は半ばフィーリングで付けました。

 

3匹はそれぞれ個性豊か。

 

最初に鳴いたのがすくすく咲夜。

メイドさんのカチューシャ?を付けた子。

手先が器用で、洋食を作るのが得意。

 

次に鳴いたのがすくすく妖夢。

黒いリボンを付けた子。

すくすく咲夜と同じくらい手先が器用で、和食を作るのが得意。

 

最後に鳴いたのがすくすく白沢。

額から角が2本生えて、片方の角には赤いリボンを付けている。

比較的活発な子で、勉強してるとかまってほしいのか邪魔してくる。

可愛いからいつもモフモフしてる。

 

「キュキュ、キュイー!」ってすくすく達より若干高い声で鳴いたのが、天狐。

白い毛の狐で、尻尾が2本生えていて先端に炎みたいな赤い模様がついてる。

全部の足に赤い靴下みたいな模様があって、白い体がそれらによって映えている。

頭には烏帽子みたいな飾りがちょこんと載っており、和風な雰囲気を醸し出している。

 

最初に家にやってきたのが、妖精さん。

来た時は僕だけしか見えてなかったようで、お母さんには見えてなかったみたい。

僕が触ると他の人にも見えるようになるみたいで、お母さんはしばらく固まってた。

原理は良くわからないけど、可愛いからいいかな。

 

でそこからなし崩しにすくすくや天狐がやってきた。

食費や色んなお金がかかってしまうので、バイトを始めた。

部活には入ってなかったし、体力や働くことの大変さが分かったから結果的にはプラスになった。

 

お母さんも天狐達と遊ぶことで、いい運動になってるみたいで体重が落ちてきたらしい。

 

「じゃ、行ってきます!」

「はーい、気を付けてね。そうだ、牛乳と卵が切れかかってたから、買って帰って来てね!」

「はーい!」

 

「きゅー!」「きゅ!」「きゅっ!」

「いってらっしゃいであります!」

「キュイー!」

 

天狐達に見送られつつ、学校までのんびりと歩いていく。

すると、八重歯が特徴的な薄い茶髪の女の子が走ってきた。

 

「あ、デク君!おはよう!」

「トガさん、おはよう」

 

彼女はトガヒミコさん。

公園ですくすく達と散歩してると、ベンチで俯いて座ってたから思わず声をかけた。

根気よく話を聞いてみると、個性の関係でずっと1人で悩んでたみたい。

すくすく達が膝や頭の上に登ってひたすら癒してた。

 

トガさんも恐る恐る手を伸ばして触れると、すくすくが「きゅー!」って満面の笑みで鳴いた。

その時に幻聴かもしれないけど「ズキューン!」って聞こえた気がする。

 

でそこから「友達になって下さい!」って頼まれて、良く話すようになった。

血を飲むことで、その人そっくりの姿になれる個性。

それがトガさんの個性だった。

 

「一緒に改善策を考えていこう!どんな個性でも、トガさんはトガさんでしょ?」

「でも、こんな個性…敵向けじゃないですか…」

「ううん、敵向けなんかじゃないよ。僕もいるしすくすく達がいる。そんなに1人で抱え込まないでよ」

「っ…あ、ありがとう…!」

 

トガさんは感極まってぽろぽろと涙をこぼし始めた。

その後、トガさんは両親と話し合って僕のいる中学に転校してきた。

個性を誰にも言えなくて、半ば独りぼっちの状態だったらしい。

中学2年生の時だった。

 

全校集会で見たときはびっくりしちゃったけどね。

一緒のクラスになって、一緒に撮ったすくすく達の画像を見せ合ってたら、

それをみたクラスメイトが「なにその可愛い生き物?!」と詰め寄ってきたので、説明して動画を見せたらファンになった。

 

それ以来トガさんも元々の性格もあって、クラスで中心にいることが多くなった。

僕も皆と話すようになって社交性も上昇したと思う。

 

「…君。デク君!」

「わっ!ど、どうしたのトガさん?」

「もうすぐ学校ですよ?ぼーっとしてたので…」

「ホントだ…!ちょっと考え事してたんだ」

「もう、気を付けてくださいよ?」

 

その後もトガさんと話しつつ、教室に向かう。

 

「おはようございます!」

「おはよ~」

 

「よっ、おはよう!」

「おはよう、朝から仲いいねぇ!」

 

みんなから挨拶が返ってくるのを聞きつつ席に座る。

 

「ようデク」

「あ、おはようかっちゃん」

 

彼は爆豪勝己。通称かっちゃん。

 

かっちゃんもすくすく達の魅力に嵌った1人。

最初はウザがってたけど、次第にのめりこんでいった。

 

「そういえば、もう進路を決める時期だがデクはどうするんだ?」

「あ、それ私も気になります!どうするんですか?」

 

かっちゃんとトガさんが聞いてきた。

 

「雄英に行くよ?と言っても経営科だけどね」

「経営科?ヒーロー事務所の経営をするのか?」

「ううん、僕自身が経営するんだよ」

 

2人の頭の上に?マークが浮かんできたけど先生が入ってきたから放課後話すことに。

 

~放課後~

 

「で、朝の話はどういうことだ?」

「どこから話せばいいかな…。えーっと、まずは僕の個性は知ってるでしょ?」

「癒しの存在を引き寄せる個性だっけか」

「そうそう。正直言うと、この個性で戦うって無理じゃん」

「うーんそうですよねぇ。私の個性もそんな感じですし…」

「だからほら、一昔前に動物カフェって流行ったじゃん。あれと同じようなイメージのお店を開きたいんだよ」

「このクラスのほぼ全員が常連になりそうだな…」

「「「「絶対に行きます!むしろ行かせてください!」」」」

 

クラス全員の気持ちが体育祭みたいに1つになった瞬間だった。

 

「あはは…それに個性に関して相談できないようなこともあるだろうし、そういう相談所も兼ねれたらいいかなって」

「相談所か…。確かにデクになら色んな事を相談できそうだな。最近すくすくと同じような癒しのオーラ纏ってるし。それに、個性関係ならヒーローの事や俺らの個性の事で、良く的確なことを教えてくれるし」

「何か照れるな…」

 

かっちゃんの言葉に照れてると、周りのクラスメイトが一斉に頷いた。

 

「頑張れ緑谷!応援してるぜ!」

「頑張ってね!あ、もちろん私たちも将来に向けて頑張るから!」

「うん!」

 

入試まで後10ヶ月。

気合入れて行こうか!

 




はい、いきなりの原作崩壊そしてご都合主義ですね。
トガちゃんはヒロアカの中でも可愛いキャラだと思うのですが…。

というか、ヒロアカのキャラクターは全員が可愛いorカッコイイと思う。(小並感


また筆が進んだら書こうと思います。
ではでは~

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