僕のセラピーアカデミア   作:メタス

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うーん、久しぶりです。


モフっと試験開店

いよいよ幻柔庵の開店日がやって来た。

緑谷は緊張もあって皆よりも早めに起きてしまったため、眠気覚ましも兼ねて幻柔庵に行き色々作業を行っていた。

 

食材の仕込みや店内の掃除などを済ませたので、寮に戻り全員分の朝ごはん(和食)を作った。

メニューはご飯・味噌汁・大根の漬物・焼き鮭・ホウレン草のおひたし。

好みによって、納豆や海苔等も完備してある。

 

そうこうしていると、階段を降りる音が聞こえてきた。

 

「何かいい匂いが…ってデクくん?!」

「あ、おはよう。ご飯出来てるから、顔洗って来てね」

 

最初に降りてきたのはトガと壊理。壊理に至っては半分夢の中のようだ。

 

「あー、わりいな作ってもらって。って言うか何時に起きたんだ?」

「寝てるときに足音が聞こえた気はするけど…」

 

次に来たのは心操と口田。口田は接客を行っていくため、会話の声量を上げる事を目標に特訓し、成功。

普通の会話も出来るように。

 

「4時位かな?ふと目が覚めてもう少し寝ようと思ったんだけど寝れなくて。ついでに色々作業してたんだ。さ、冷めないうちに食べて?」

 

いただきまーすの声が食卓に響き渡り、それぞれ思い思いに食事を始める。

 

「うん、美味しい。味噌汁も出汁の旨味が出てるね、これって煮干し?」

「そうだよ、いつもだと味噌だけだけど時間があったし」

 

ズズッと味噌汁を飲みながら、味の感想を言う口田。

 

「漬物もいい味出してるな。これってすくすく幽香が作った野菜か?」

「そうそう。お陰で野菜の出費が少なくて済んでるんだ」

 

パリポリと良い音を立てながら漬物をつまむ心操。

ちょうどいい塩加減で漬かっていたためご飯が進む。

 

「壊理ちゃん、おいしい?」

「うん!」

「うふふ、かぁいいですねぇ」

「なぁ口田。口の中が甘ったるいんだが」

「奇遇だね、僕もだよ。まあ、壊理ちゃん幸せそうだし良いんじゃない?」

 

食事を終えて開店の準備をしていると、相澤先生が訪ねてきた。

 

「諸君おはよう。準備は出来ているようだな」

「「「「おはようございます!」」」」

「お…おはようございます?」

 

緑谷達の挨拶を真似て、挨拶をする壊理にほっこりしつつ今日の予定について話し出す相澤。

 

「今日は予定通りヒーロー科A・B組の数名で来てもらい、実際の運営と同じように行ってもらう。今回で出た問題点などは後々改善していくこと」

「分かりました。相澤先生はその間どうなされるんですか?」

「ん?ヒーロー科の余った奴らの指導をやってくる。ブラドの指導だけだとどうしても偏りが出てくるからな、存分にしばき…ん゛んっ!指導してくるからな」

「今しばき倒すって言おうとしてませんでしたか?!」

「気のせいだ気のせい」

「いや、そんないい笑顔で言われましても!」

 

そうこうしているうちに、開店時間に。

軒先に暖簾を掛けて、お客さんを出迎える準備をしているとガヤガヤと遠くから声が聞こえてきた。

 

どうやらヒーロー科の面々が来たようだ。

すでにすくすく達幻獣庵のメンバーは身だしなみを整えて、準備は万端だ。

 

「いらっしゃいませ、喫茶幻獣庵へようこそ!」

 

「おう、デク来たぞ」

「うわぁ、オシャレなところやね!」

「雄英の資金力凄まじいなぁ」

「おお、モフモフだらけだ」

 

A組から来たのは爆豪・麗日・耳郎・尾白。

 

「何名様ですか?」

「4人だ」

「テーブル席とお座敷がありますが、どちらがよろしいですか?」

「お座敷の方がすくすくと戯れるかな?」

「座布団に座る方式だし、そっちがいいかもね」

「じゃあ座敷で」

「かしこまりました、こちらへどうぞ」

 

緑谷の先導で座敷へ向かい、靴を脱いで座る。

 

「みんな、お客さんだよ」

 

緑谷が店内に呼びかけると、あちこちからすくすく達が座敷に上ってきた。

 

「あぁ~可愛いぃ~!」

「…はぁ、癒される~」

 

女子陣(麗日・耳郎)は寄ってきたすくすくに軽く埋もれながら、ひたすらモフモフしていた。

 

「ご注文が決まりましたら、お呼びください」

「ああ、分かった。しかし、相変わらずモフモフだなぁお前ら」

「何かこの子にやけに懐かれてるんだけど、何で?可愛いからいいけど」

 

爆豪や尾白も思う存分にモフモフしている。

やけに尾白に懐いているのは、すくすく美鈴。胡座をかいている上にちょこんと乗っかり、撫でている手を時々甘噛みしながら寛いでいる。

 

つい先日に幻獣庵の軒先で寛いでいた所を発見し、保護をした。

どうやらすくすく咲夜とは知り合いのようで、すくすく美鈴が軒先で居眠りしているとよく叱っている。

 

「注文俺は決まったが、お前らは?」

「決まったよ」「同じく〜」「ウチも」

「デク〜、注文いいか?」

「はーい、ご注文をどうぞ」

 

メニュー表(すくすく達のイラスト付き)を見ながら、注文をしていく。

 

「俺は春野菜のサンドイッチピリ辛風味をひとつ」

「唐揚げとフライドポテトの盛り合わせをひとつ」

「私はイチゴのすくすくパフェをひとつ」

「ウチはマンゴーのふわふわパンケーキをひとつ」

 

それぞれが注文したのは上から爆豪・尾白・麗日・耳郎だ。

 

「はい、かしこまりました。少々お待ち下さい」

 

厨房に入り注文を伝えて、調理。

 

慣れない手つきながら作成していき、盛り付けは壊理にも手伝ってもらった。

 

10分ほど経ち、完成した料理から順に運ぶために壊理に頼んだ。

流石に全部は無理なので耳郎のパンケーキをお盆に載せて運んでもらい、残りはすくすくに運んで貰おうとしていると…?

 

「いずくどの!」

「ん?どうしたの?」

「やってみたいことがあるのです!」

 

内容を聞いてみると、危険ではなさそうだったのでやってもらうことに。

 

「お待たせしました。こちらご注文の品になります」

 

「えと、お待たせしました…?」

 

「わあ、この子が壊理ちゃん?可愛いねぇ!」

 

「ああ、ありがとね壊理ちゃん。凄い美味しそうじゃん」

 

緑谷・トガ・壊理が料理を持ってきて、耳郎が受け取る。

 

見ただけでも分かるふわふわとしたパンケーキに、ホイップクリームが載っておりマンゴーのソースが掛かっている。

クリームの横に果肉が載っており可愛らしい見た目になっている。

 

壊理が盛り付けを手伝った事もあり多少崩れているが、耳郎にその旨を話すと「ありがとうね壊理ちゃん、とっても美味しそうじゃん!」と笑顔で頭を撫でて、壊理ははにかみながら「えへへ…」と照れていた。

 

「俺らのはまだなのか?」

 

「今から来るよ、妖精さん達が試してみたい事があるらしくてね」

 

するとバラバラとエンジンの音が聞こえてきた。

音がする方を向いてみると、ゲームで見る様な戦闘機が2機飛んでいて妖精さんがのっていた。

戦闘機には紐が付いていて、先にはお盆が接続されておりそこに料理が乗っていた。

戦闘機とは思えない動きをしているが、妖精さんの不思議術と納得しよう。

 

「おお、カッコいいね!昔の戦闘機?」

 

「にしきおおがたひこうてい、つうしょうはにしきだいてい(二式大艇)です!」

 

「むかしはぶっしとかをはこんでました!」

 

「…飛行機ってホバリングできたか?」

 

「かっちゃん、妖精さんの技術は凄いから突っ込んじゃいけないんだ」

 

「わぁっとるわ、何と無く言っただけだわ」

 

料理が全部出揃ったので、いただきますと挨拶をして食べ始める面々。

味は好評のようで、口々に感想を言いながら次々に料理を口に運んでいた。

それを見ている緑谷達はニコニコと笑顔で見守っており、妖精さんや壊理ちゃんとハイタッチをして喜んだ。

 

その後は、耳郎とプリズムリバーすくすく三姉妹とのコラボでセッションをして盛り上がった。

 

「ごちそうさん、美味かったわ」

「また来させてもらうね」

「はあー美味しかった〜!また来るね!」

「久しぶりに良いセッション出来たよ、またやろうね」

 

ヒーローの休憩所や日々の疲れを癒してもらうものとして試験開店が始まった幻柔庵。

閉店後、反省会を開く事になった緑谷達はリビングでお茶しつつ話し合っていた。

 

「結構忙しかったね。それに個人的な意見だけど、女性の店員があと数人いた方が良いのかな。男性の店員の割合が多いと嫌な人もいるかも知れないし」

 

「そうだな。後、出来れば現役ヒーローか元ヒーローに警備して欲しいんだよな。今は雄英の敷地内で営業しているからセキュリティは万全だけど、後々外でやるなら警備員みたいな人は必須じゃないか?」

 

「そうだね、僕も賛成。すくすくちゃん達もこれから増えていくと思うし、人出は幾らあっても良いと思うよ?」

 

「でも都合の良い人居ますか?ある程度は妥協しないといけないと思うけど…」

 

女性の店員が何人か欲しいとなったが、解決策が浮かばずに早数日。一応先生には伝えて『こちらでも検討しておく』との返答が来た。

その間もヒーロー科や経営科の人間を相手に営業を続けて、ある程度は接客等に慣れていった。

 

休日の昼下がりトガは公園に1人運動がてら散歩しに来ていた。

そこは緑も多く、リラックスするには丁度いい場所でこの日も人影が疎らに見えていた。

 

(んぅ〜っはぁ〜。こんなにのんびり出来るのは久々な気がしますねぇ。幻柔庵の経営も、何とか慣れてきましたし後は人出が欲しいですけど…ん?)

 

考え事をしながら歩いていると、とあるベンチが目に入った。

二色の長い髪を垂らした女性と、異形型の背が大きな女性で共通点などは見られなかったが同じ格好をして座っていた。

どちらも缶コーヒーを片手に持ち項垂れていた。何故かは分からないが気になって声を掛けてみることに。

 

「あの、大丈夫ですか?」

 

「ん?」「はい?」

 

トガに声を掛けられ顔を上げたベンチに座っていた2人。

 

「ええ、大丈夫よ。ちょっと疲れてただけ」

 

「私も。まだ(異形型)達に対する偏見が強い地域があって、中々就職が決まらなくて…」

 

どよ〜んという効果音が当てはまりそうな2人。

何か運命的な物を感じ取ったトガは、先に断って緑谷に連絡することに。

ちょうど近くをすくすく達全員と散歩していた緑谷は、それは快諾し向かう事に。

 

食材の仕込みを終えた後、幻柔庵もふもふ組と壊理で散歩しようとしてた所にトガからの連絡が来たのだ。

 

緑谷の格好は幻柔庵のエプロンを身につけて、お腹のポケットにすくすくプリズムリバー三姉妹が入っている。

幻柔庵を心操と口田に任せて、保育園などで使われる大きなカートにすくすく達と朱音を入れる。

妖精さんは肩や頭の上に乗っかっており、見た目は完全に保育士(ファンシー)だ。

 

「あ、トガさん!皆で来たけどどうし…ってレディナガン!?何で?!」

 

「え?お姉さんヒーローだったんですか?」

 

「ええ、まあね。少し前にやめて小さい雑貨屋を営んでるのよ。で、何でその子呼んだの?」

 

「今1番お姉さん達を癒せると思って」

 

ツンケンしていたレディナガン(以下ナガン)も、チラチラとこちらを見ておりすくすく達が気になるようだ。

まあ、カートに13匹ものモフモフがいれば嫌でも気になると思うが…。

 

「可愛い〜。この子達は君の個性?」

 

「ええ、すくすく達です。この子は朱音で、頭と肩にいるのが妖精さんです。良かったら撫でてあげて下さい」

 

ひょいとすくすく咲夜を抱え上げ女性に近づけて、抱き上げてもらうように伝える。

恐る恐る抱えて撫でていくと、今までの雰囲気が霧散してほわほわとした空気を纏う様になった。

 

「凄く可愛い〜!あぁ〜、癒される〜」

 

「きゅ〜!」

 

「レディナガンも良かったらどうですか?」

 

「いや、私は…」

 

ふとナガンが足元を見ると、すくすく達がじーと見ており「撫でて撫でて!」という雰囲気を醸し出している。

撫でたそうにしながらも、元ヒーローのプライドが邪魔をしているのか目線が左右に動いている。

それを不思議に思った壊理がすくすく妖夢をうんしょと抱え上げて、ナガンの方に近付けた。

 

「おねえさん、なでてあげて?」

 

「え゛っ、いや私は…」

 

「きゅー?」「」ウルウル

 

可愛いすくすくと幼女(壊理)のダブル上目遣いに勝てる者等いない。

狙撃してきた自分がまさか狙撃されるとはと自嘲を内心に浮かべていたが、恐る恐る抱き上げてじぃ〜と見つめ合う。

すくすくがきゅー?と声をあげてフンフンとナガンと鼻同士でキスをした瞬間、ズキュンドキュンと心を撃ち抜かれる音が響いた気がした。

 

「あぁ〜もう!可愛すぎるでしょ!」

 

「きゅー!」

 

ものすごい勢いでモフモフモフモフしだしたナガンに驚きつつも、ここでさらに駄目押しとして全すくすくと朱音を投入。

ベンチにモフモフが溢れかえった。

ちなみにトガも我慢しきれず一緒に戯れている。

目麗しい美女・美少女が可愛いモフモフ達と戯れる光景は見る者全てを魅了するだろう。

 

「いずくどの、れでぃながんどのならじょうけんにあっているのでは?それにもうひとりのかたも」

 

「そうだね、声は掛けてみるし先生にも相談してみるよ。でも今は…」

 

「そうですね、こころのそこからわらったりするのはいちばんのくすりです。げんじゅうあん(幻柔庵)はやっぱりひつようですよ」

 

「おとなはみんなつかれているものです。いやされるのはどんなじだいでもひつようですね。これからすくすくたちもふえるでしょうしたいへんになるでしょうけどがんばりましょう」

 

心の底から笑っている3人を見つつ、これからの事を考える4人。

取り敢えず全員が落ち着いたら話をしてみようと決めて、今は目の前の幸せな光景(原作ではあり得ない)を目に焼き付けておこうと何故か思った緑谷だった。

 

 

 




もう一本の方が考えが纏まらなかったので、こっちを書きました。

一般女性の名前が分からんからオリジナルの名前考えんといけんかな
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