つまり、まぁ、ね?
たくさん増えていた読者の皆様方
「許さない」なんて言わないでね<(_ _)>
ボク、三門市の輝耀。
相棒(数日前から)のダイヤと一緒にホワイトライフ目指して日々バトルアンドゲット(連行)している元社畜の転生者だぜ!
まぁ、その相棒は肩に乗ることなく自宅でこっちの常識を勉強中だが。
「あーあ、味方全滅しちゃった」
「相性が悪かったんですね。マルチでします?」
「おねがーい。輝耀くんもいい?」
「…火力なら任せてください」
既にロードに入った画面を二人に見せる。そこには赤と紫で構成された某ポケットでモンスターが小さくドットで映っていた。
そう、僕は今、どんな世界でも共通して存在する有名ゲームをしている。
え?3○Sじゃない?時間軸がおかしい?
細かいことを気にしすぎたら部下のミスに気づいて修正作業という地獄を見るぞ。しかも一人で。
──そう思うと今の職…生活費を稼ぐための自主活動場はかなりホワイトだ。
職場先の部屋は改造可の私室同然なのだから。
まぁ、貰えるのはB級部隊以上で、個人の僕には与えられない。だからと言って、メンドーなランク戦をしないといけないから部隊に入るなど考えない。
それに、今のように気安な所に遊びに行けばいいのだから。
「あ、メ○モンがピ○シーに変身しやがった」
「…なん……だと……っ!5Vこだわりメガネ持ちム○ンダイナの『ダイマックスほう』が効かない………!?」
「フェアリータイプ持ってるからね~、輝耀くんはもうボタン連打するだけでいいよ」
「ふっ、運が悪かったな輝耀。俺のストリ○ダーで終わらせてやるぜ!」
「…国近さん、弾バカにカ○ゴンの『ギガインパクト』を───」
「───今厳選中だから早く終わらせるよ」
笑ってる出水許すまじ。
あ、笑いすぎて指示出すの遅れて国近さんに睨まれてやがる。ざまぁ。
「輝耀くん、連打」
あ、はい。すみません。
この後めちゃくちゃ厳選手伝った。
やっぱどんな世代にもポ○モンは楽しいわ。
***
「いやー二人のおかげで6V出たよー」
A級一位太刀川隊に遊びに来たはずが、数時間拘束されて画面と睨めっこしてしまった。
ご機嫌な太刀川隊オペレーターの国近さんとは一転して、弾バカこと出水と僕は憔悴しきって乱雑に物が置かれた隊室に寝転ぶ。お、高級そうなお菓子発見。唯我くんのかな?
三人で見つけたお菓子を食べているとようやく落ち着いた時間となった。
「そう言えば、輝耀おまえ新型トリオン兵とバトったんだろ?手応えどうだったんだ?」
「…飛行型だからアタッカーが不利だね。旋空弧月使えばいけるけど下手にダメージ残ったら硬くなった。多分、自爆モードだと思う」
「見た目魚らしいし、まさに魚雷だねー」
「…無駄にデカい魚雷だから面倒だった」
「で?それをどうやったんだ?」
「…大量のトマホークでボッコボコにした」
「えっぐ!シューターですらそんなトリオンの消費はしないぜ」
「…ふ、トリオン減っても孤月使えばいい」
「流石オールラウンダー」
国近さんから褒められた。
褒められるっていいよね!以前のブラック企業勤務時は怒鳴られてばかりだったもん!
「…結論、あのトリオン兵は特に問題はない。高火力の攻撃手段がないならA級でも苦戦するかもしれないけど、太刀川さんあたりなら一撃で真っ二つ可だね」
「輝耀くんは?」
「…もちろん可能」
「おー、流石個人一位」
国近さんから褒められた。
褒められるっていいよね!以前の(以下略)
「…今更話変えるけど、隊長さんは何処へ?」
「あーそれねー」
「風間さんと大学のレポート書いてるよ。しかも、城戸司令の部屋で」
太刀川さん……あんた、そこまで警戒されちゃお終いですよ。
そして同じ隊の後輩には全く心配されてないご様子で。
それよりも、
「ん~っ!」
「…あの、国近さん?」
「あとちょっと~っ」
「…お茶、取りますんで。膝の上に乗らないでください」
「もーすこし~っ」
僕と国近さんは出水と向かい合う位置で座っていて、国近さんは左手にいた。で、彼女の飲み物が僕の右手にあり、座ったままの国近さんがそれを取るには体を横に伸ばす必要がある。
障害物としての僕がいるため、国近さんの動かないのにほっそりとした腹部が僕の膝に乗っててててて
「ふー、お茶ゲットだぜ!」
「
「んー?おーホントだ。なになに?おねーさんに密着されて嬉しかったの?」
国近さんの慈悲深い目が僕を襲う。
きよう は めのまえがまっしろになった
気がついたら自宅に……なんてあるはずもなく、何故か頭を撫でられている。もちろん、国近さんに。
なにこれご褒美?今からでも解雇処分されちゃうの?
出水(彼女ナシ)からの殺意を含む視線を無視して、僕(彼女ナシ)は国近さんの手をそっと動かす。
「…あの、ご勘弁を」
「遠慮しないでおねーさんに任せなさーい」
ものっそい笑顔で拒否られたですはい。
ああ、こんな先輩が前世にいてくれたら──
「何をしているのですか、国近先輩」
国近さんが放つおねーさんオーラに押されていると、ふと扉からこの場にいた三人以外の声が聞こえた。
「…
「
やって来てすぐにハイライト先輩が逃げ去った後輩の黒江双葉が仁王立ちしていた。
冷えきった目線は僕の頭、つまり国近さんの手を捉えていた。
ヤヴァイ。僕のサイドエフェクトがそう言っている。いや、なくてもわかる。それくらいやべー。
僕が若手の時(既に社畜)にした最大のミスを見つけてしまった背筋の凍り具合と同じだ。
「それで、何をしているのですか、国近先輩」
「…エンドレスなループやめてくれ。国近さん、僕にも説明を」
「んー?輝耀くんが照れて可愛かったから撫でてるだけだよ?」
“だけ”で撫でないでください心臓に悪いです。
「………私の師匠が嫌がってます」
「そーかな?嬉しそうにしてるけど?」
いえ、いつもの無表情です。
「それより、輝耀くんさ。なんで双葉ちゃんは下の名前で呼んでるのかな?前から聞きたかったんだー」
あの、国近さん?目が、目のハイライト先輩が……
「私は師匠の弟子で後輩です。名前で呼ばれて当然かと────私も嬉しいですし──」
最後の方はぼそっと呟いたようだが、僕のサイドエフェクトが言っている。
何この後輩めっちゃ天使
キヨウ は めのまえがまっしろになった
気がついたら自宅に……いるはずもなく、何故か双葉から手を掴まれてマッサージされている。
「…何してる双葉」
「お疲れの師匠にマッサージです。師匠の手、大きくてごつごつしてますね」
普段滅多に見ない双葉の笑顔。きゅうしょにあたった!
「輝耀くんはおねーさんのなでなでがいいよね?」
「師匠は私のマッサージの方がいいですよね?」
き、究極の二択じゃないか!
まるで剣か盾を店前で選ぶ、いやそれ以上の難易度!
職場の先輩と後輩がいい人なのは前世の夢だったのだ。逆に言えばそんな人達皆無だったのだが……。
「手先震えてるけど寒いの?おねーさんが抱きしめて温めてあげよー」
「師匠、汗をかいてますよ。背中は私が拭きますから、その、上を脱いでもらっても……」
なんでさ。
ダイヤ「ちなみにわたしはぁ、お嫁さんキャラですよぉ?」
次、原作突入!(すぐにとは言わない)
リメイク予定ですがこっちの更新も必要?
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必要!
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いらない!