その代わりにソリティアはあります
決闘者談義もあります
「うわああああああ」
ダーク・シムルグ LP→0
「うーん、門番って時代遅れの元環境がやってるもんだと思ってたけど、それはアリなの?
確かに君は古くから強かったけどさぁ"シムルグ"は10期じゃない」
十二獣を帯同しての入国を拒んだ獣の国の門番"シムルグ"をあっさりと決闘で破ると、そのまま獣の国へと入るドロッセル一行
いやーあんな効果魔法罠伏せなければなんの問題もないしダムルグがたっても怪獣で解決できるものねー
などと延々と何故"シムルグ"が負けたのかを解説し続けるドロッセルに、どうせ治らないとがん無視を決め込むスリップライダー
そして、凄く凄くい辛そうな面持ちのサラブレード
三者三様の様子で獣の国へのファーストコンタクトは済んだのであった
────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────────
獣の国は機械の国と違い、一面が見渡す限り草原であり、さまざまな獣型のモンスター達を見て取ることができる
思わず圧倒され、テンションが爆上がりするドロッセルに対してスリップが無理やりさとし、まずはサラブレードが見つかるとめんどくさそうなのでスリップライダーの機内に押し込み、ドロッセル達は十二獣の故郷へ向かうことにしたのであった
「うわぁ! 見渡す限り草だねぇ! これが草原ってやつかぁ〜楽しみだなぁどんな強い決闘者が待っているのかワクワクが止まらないわ!」
<いやー圧巻だ、なんかすごい場違いな気がするけど>
様々な獣型のモンスターが駆け巡る草原の真っ只中へと降り立った一行
明らかにオーバーテクノロジーなハイテク戦闘機に乗り込んでいた3人はその注目を集めるのにさほど時間はかからなかった
(お、おい! お前声かけろよ) (嫌だよ、だってホルスさんに勝った相手だろ? お前が行けよ!)
しかし、強力な門番をやぶって入国している以上注目は集めるものの、声をかけるようなモンスターはいない
と、ここでドロッセルが口を開く
「えー今ここにいる中で1番強いのは誰かしら
もしくは1番強い奴を知ってる奴出てきなさーい!
私と決闘しなさーい!」
この声明によって、収まりかけていた獣達が再びざわつく
先程と同じようなやりとりが数回繰り返された後、遂に焦れったくなったドロッセルの恫喝によって、1人の獣族"レスキューラビット"が前に出てくる
「あ、あの〜この国では僕たち獣族は立場が弱くて.獣族一の決闘者もあんまり決闘をしたがらない人といいますか」
「で? 何が言いたいわけ?」
有無を言わさぬ物言いによって無理やり案内をさせるドロッセル
半泣きになりながら獣族で1番の決闘者の下に案内されるのであった
──────────────────────────────────────────────────────────────────────────-
「(.で、何? このつよそーな人達を連れて来ちゃったの!? 俺たちと決闘するって?)」
(ごめんなさい、でも僕達の中で1番強いのはイエローさん達だから)
(いやいやいやいや無理無理無理めっちゃ強そうじゃん、相手、無理無理無理無理)
獣族で1番、そう聞いてここまで連れてこられたドロッセル一行
しかし、辿り着いたそこで待っていたのはとても弱そうで、効果も持たないモンスター群"おジャマ"であった
「あ、そうか! 獣族で1番強いのって"おジャマ"なのね!?
楽しみ! ABCも緩和されたし絶対強いわ、そうに決まってる!
いきなり楽しそうな相手じゃないの!
そうだ! あれ見せてよあれ
後手からのソリティア! 青が自爆してマッチングと改造連打してatozとアームドドラゴン・カタパルトキャノン並べる奴!」
強者の登場に満面の笑みを浮かべながらおジャマへと詰め寄るドロッセル
最初はビビリ腰だったおジャマイエローも、褒められれば調子に乗っちゃう単純な奴
すぐに鼻を伸ばしてドロッセルの言う通りの後攻展開を行う
「任せなさいよお嬢ちゃん! いっちょおジャマの展開見せてやりますか〜〜〜!!!
まずブルーが自爆特攻できないと意味がないので先行で何かしらのモンスターが立っているorブラックガーデン素引き、これが前提条件なんすよー
ちなみに攻撃力が高すぎる場合はチキンレースなんかも有効なんす!
まあ今回は攻撃力が1000と仮定しましょう
手札6枚からおジャマブルーを通常召喚してバトルフェイズへ、ブルーで自爆特攻して"おじゃマッチングとおじゃマジックを手札に加える
おじゃマッチングの効果でマジックを捨てておジャマブルーとアームドドラゴンlv5を手札に加えてブルーを通常召喚
マジックが捨てられたので手札にイエローグリーンブラックの三枚を加える
再びブルーが自爆特攻してマッチングとパーティを加えてマッチングでパーティを捨ててブルーとアームドドラゴンlv10を加えてブルーを召喚
更にブルー自爆3枚目のマッチングとおジャマ改造をサーチしてイエローorブラックorグリーンを捨ててマッチングを発動する
ここでおジャマ・レッドとダーク・アームド・ドラゴンを加える
おジャマ・レッドを召喚して効果発動、捨ててない残り2枚のおジャマを手札から特殊召喚するんだ
そして、レベル2獣族二体で古狸三太夫をエクシーズして効果で素材を使ってトークンを生み出す
次におジャマ改造! 墓地のおジャマ三体を除外してEXデッキのABCドラゴンバスターを見せてデッキからABC三体を特殊召喚!
そこから古狸+トークン以外のモンスターでアンダークロックテイカー→トークンでリンクリボー→その二体でデコードトーカーをリンク召喚し、デコード+三太夫で使わなかったおジャマ+アンダークロックテイカーに使わなかったABC残り2体の4体でスカルデットを出して4ドロー3枚戻し、ここでは必要なパーツを全て引けたと仮定するぞ(あくまで魅せ決闘だからな)
そして墓地のABCを除外してABC-ドラゴンバスターを融合召喚! 次におジャマ改造を発動して墓地の残りの3体も除外してxyzドラゴンカタパルトキャノンの素材三枚を特殊召喚してx yz-ドラゴンカタパルトキャノンを融合召喚!
次にアンダークロックテイカー・デコードトーカー・リンクリボーを除外してダーク・アームド・ドラゴンを特殊召喚
更にスカルデットの効果でアームド・ドラゴンlv5を特殊召喚
そしてAtoZドラゴンバスターキャノンを融合召喚
更に手札からレベルアップを発動してデッキからアームド・ドラゴンlv7を特殊召喚! 即座にリリースして手札のアームド・ドラゴンレベル10を特殊召喚!
最後におジャマ改造3枚目! 墓地のおじゃま二体を除外! vwの二体を出してvwを融合召喚!
フュージョンタグを発動してスカルデットをxyzドラゴンキャノンとして扱い、2体でVWXYZを融合召喚! こいつと墓地のレベル7でアームド・ドラゴン・カタパルトキャノンを融合召喚!
と、まあこんな感じ
割と端折ったりわかりやすくするために厳密な展開ルートをなぞったりはしてないけどブルー1枚からatozとダムド、手札がやたら増えるとこまではいける
しかし、そこからアームドドラゴンカタパルトキャノンまで行こうとすると難易度が上がっちゃってね〜
フュージョンタグとレベルアップ! を引き込む必要があるぞ
まあ元々事故前提の魅せデッキなんだけどなwwww」
ドロッセルのおだてに乗せられ、調子よく魅せる決闘のおジャマのソリティアルートを語るイエロー
ドロッセルもそれを真剣に聞き、本来の目的を完全に見失っていたが、
「なるほどね〜やっぱり誘発一枚で簡単に止まるし、相手にモンスターがいることが前提で、打点が高すぎてもいけないってところがネックよねぇ
面白いんだけど実戦レベルにはないわよねぇ」
「そうなんですよ!
確かにおジャマはマ改造やマッチング、パーティなどなど超強力なサポートはあります
しかし、サーチがブルーに頼りきりというところが.最低でも4〜5回は自爆したいので」
「あー、マッチングは墓地からでも回収できるものね、2回目以降はブルーでブルーとマッチングを引っ張ってきてマッチングは墓地のブルーを引っ張ってくるわけね!」
「そうすればレッドでブルーを出すことができるから更におジャマ改造を持ってこれるんだ!」
「あー、おジャマで展開してた部分を改造に依存するわけね!」
「そうそう、更に墓地のマッチングや改造でドローすることもできるからタグやレベルアップを引き込みやすいんだ!
...これだけやってても実戦レベルにないのが問題なんだけどね」
「まあそれはもう割り切るしかないわよ、ある程度出来ることを減らして事故率の緩和を目指すしかないんじゃない?
やりすぎると"それABCでよくね? "ってなるけど」
回る前提でのコンボデッキでは、その事故率や誘発に対しての脆さなどから実戦では使い物にならないという世知辛い現実を前に打ちのめされているイエロー
ドロッセルとの有意義な情報交換によって、また新たに成長していくだろう
それが決闘者のあるべき姿なのだ
・・・ところで、そろそろ本題に入らないとまずいと感じている方も多いことだろう
流石にツッコミがはいる
<あのー、そろそろ本題に入らないとマジで話が進みませんぜお嬢! >
スリップ渾身のツッコミによってようやく、話は先に進むのであった
「あーそうだったわね! 私たち目的があってここに来たのよ! すっかり忘れてたわ!」
「目的? なんか草原では1番強い奴を出せって騒いでたんでしょう? 一体なんなんです?」
「いやー実は十二獣拾っちゃってさぁー
故郷に帰りたいって言うから連れて来ちゃったのよー」
「ぶふぉwwwwそれはガチのマジでヤバヤバじゃんww」
「流石にそれ聞いて"じゃあ、獣族も虐げられてるみたいだし協力してくれるなら助けてあげるよ! "みたいな提案だったり.?」
「あら、もしかして私ってそんなにわかりやすいかしら?
その通りよ! ね! 私つよーい相手と戦いたくて旅をしてるの! 十二獣とか敵も多そうで最高じゃない!? ね!!」
相変わらずの強気な態度と語気でその場を押し通すドロッセルお得意のスタイルであるが、流石に相手が悪いのかイエローもその態度を決めかねているようだった
「なにが気に入らないのよ! はっきり言いなさい! 私じゃこの国の奴らに勝てないって言うの!?」
「いやー勝てないこともないとは思います。
それに決闘の勝敗がルールのこの世界なら確かに十二獣をこの国に返すことも可能です」
「じゃあどうしてダメなの?」
「単純にドロッセルが帰った後の事が問題なんです
ドロッセルさんがRRやBFに勝てたとして、あなたが帰った後十二獣が彼らと決闘して負けたらまた同じ事になっちゃうんですよ」
「あら、そんなこと? それってそんなに大事?」
さらっと爆弾発言をするドロッセル、これはまた余計な事を言いそうな予感がひしひしと伝わっており、スリップに至っては既に胃薬の用意をしている
「だって私が勝って、故郷に返すことに成功した時点でもう私の強い相手と戦うっていう目的は果たしているしその為に十二を利用してるだけなんだから実際そのあとどうなろうが知ったこっちゃないわよ
て、いうか獣族に話をつけに来たのだってあなた達みたいなコンボデッキと戦うのもバカらしいから味方になってくれたらいいなーならないとしても敵に回ってほしくないなーめんどくさいし
って感じなわけ、わかった?」
やはり、自分のことしか考えない
目的の為なら利用できるものはなんでもする
最短ルートでやりたいことだけするための事前準備は怠らない
まさにクズの塊である
クズの塊であるが同時に最も効率のいいやり方でもある
これがkozmo-ドロッセルという少女なのだ
.友達が少ないとかそんなことは断じてないのだ
一度決闘すればみんな友達なのだ
だからサイバーも閃刀姫も十二獣も友達なのだ、そうに決まっているのだ
「は、はえー.それで手伝う奴いないでしょ〜
人の国荒らすだけ荒らしてその後は知りませんとか意味不明っすよ」
イエローが難色を示すと、もう完全に興味を失ったのか、帰り支度を始めると
「じゃあ私達が鳥獣族や獣戦士族に喧嘩売っても中立貫きなさいよ!」と、言い残すと
飛び去っていったのであった
「イエローさん! どうするんですか?」
「うーん、まあ俺たちは支配階級じゃないし上をボコボコにするだけだし静観してればいいんじゃない?
あの子のデッキは様々な盤面に対して柔軟な対応ができるように綿密な調整がされている
仮に究極隼やフルアーマードウィングが出てきたってなんとか出来る手立てはあるっしょ」
どんどん小さくなっていくオレンジの機体を見つめながら、嵐のような女の子だったなぁと思いつつ、彼女の今後の戦いと機会があったら決闘したいなぁという感情を抱きながらこの国の行く末を中立の立場で見守る事を決めるのであった
初めて決闘やんなかったわ話を進めない事には決闘もできないからね、仕方ないね