「「決闘!」」
kozmo-ドロッセル
vs
BF フルアーマード・ウィング
「先行は私が貰う! 後手での勝利など1%もあり得ない完璧な盤面を見せてやる!」
前回、同胞を傷つけられたことに激昂し、ドロッセルへの敵意をもはや隠そうともしなくなったフルアーマードは
それでも決闘は冷静かつ確実に盤面を揃えることに徹していた
「まずは手札の毒風のシムーンの効果を発動、手札のハルマッタンを除外してデッキから黒い旋風を発動し、シムーンを効果で通常召喚!
旋風の効果によりアウステルを手札に加える」
旋風のサーチが可能となり、格段に初動の安定性が増したBF
対して、ドロッセルは未だ余裕の表情を崩さない、妨害数を想定しつつ何かを数える仕草をしている
「アウステルを通常召喚し
除外されているハルマッタンを特殊召喚!
そして、通常召喚に成功したのでハルマッタンの攻撃力以下、突風のオロシを手札に加える」
地味に流してるけどシムーンの通常召喚はカードの効果によるものだから召喚権は使わないよ
だからアウステルも通常召喚できるから旋風の効果が発動できるんだね! ズルイね!
「シムーンとハルマッタンでワイズ・ストリクスをリンク召喚するぞ! その効果により、デッキからゼピュロスを特殊召喚!」
「更にゼピュロスとアウステルでエクシーズ召喚! フォースストリクス! 素材になっているゼピュロスを取り除き、デッキから黒槍のブラストを手札に加え、「RR」Xモンスターの効果が発動したことでワイズの効果が発動する。
デッキからRUMである幻影騎士団ラウンチをセット!」
「墓地のゼピュロスの効果! 旋風を戻して特殊召喚! 更に手札のブラストとオロシをとくs.「あーあ、やっちゃったねぇ〜"もう5体すぎたよ? "」
突如、展開を遮るドロッセルの一声、その一瞬後である
フィールドに隕石が降り注ぎ、場には一体のトークンと1つの隕石のみが残されていた
「な、なんだと!?」
「うふふふ、私は手札から原始生命態ニビルを発動したのよ
その効果は相手が5体以上の召喚・特殊召喚に成功したメインフェイズにのみ発動可能
しかし、一度発動してしまえば全てのモンスターをリリースし、その攻撃力の合計分の攻撃力を持ったトークンを相手の場に、隕石自身を私の場に特殊召喚するわ!」
「残念だったわね、ゼピュロスを切った上にブラストにオロシまで出してしまってはもうどうしようもないわ!
更に言えば? 折角のラウンチも肝心のフォースに素材があるんじゃあねえ〜ww」
ニビル隕石の超強烈な除去によって流石のBFと言えどもなすすべはなく、ドロッセル渾身の煽り台詞に体を震わせながらターンエンドを宣言するフルアーマード・ウィング
「つまりだ、5回以内にサベージでもなんでもいいから効果を無効にできるものを用意すればいいんだな! 次は負けんぞ」
「あら、まだやる気なのね
それならこのセットはさっさと貰うわよ! 私のターン!」
「手札からドロッセルを通常召喚! そのままバトルフェイズへドロッセルでトークンに攻撃するときにオネスト! 効果でサーチするのはシミター後は隕石で殴ってドロッセル効果でダークローズを出して殴る! 最後にシミター出して殴る!
終わり!!!」
1500+3000+1900+3000=9400
まさかの禁じ手、情報公開されているものの、現状未発売のカードを用いて勝利をもぎ取るドロッセルは更に"ノーマテリア""ディメンション・アトラクター"がサイドデッキに入っていることを告げるとすぐにメインデッキに手をつける
一方で、フルアーマード側の表情は暗い
ニビルを筆頭に、EP19で登場した誘発札はいずれも強力かつ一枚一枚が違う特性を持っている為メタを絞り辛いという点が重くのしかかっているのだ
「(しかし、私がここで負けるわけにはいかぬ! 少なくとも2セット目は相手に先行を押し付けることが出来る。それなら捲れる)」
先行展開の盤面は一度置き、確実に次のセットを取ろうと後手からのワンショットにデッキを切り替えていく
「さあ、準備は整ったようね!」
「ああ、私は後攻を取らせていただく!」
瞬間、ドロッセルの表情が一気に曇る
「おや? どうやら浮かない表情のようだが?」
「チッ、ただ制圧もできるくせに一丁前にワンショット用の札も備えてるカテゴリがウザくてウザくて仕方ないだけよ
仮にどれだけイラついていようとも決闘ではミスはしないわ、好きなだけ言えばいいじゃない」
続けてドロッセルに対して挑発をしかけるフルアーマードだったが.他人を煽るが自身への挑発は意に介さない、こうした相手の嫌なことのみを押し付けるクレバーな部分がドロッセルを強者たらしめる根幹であろう
「ふん、では始めよう」
「「決闘!」」
「私の先行だけど〜、これはちょっと無理ねカードを1枚セットしてエンドフェイズ」
そもそも直接握るか緊急テレポートがないと出せないモンスターが要という時点で先行力の低さが如実に表れていると言えるだろう
当然一瞬で蹴散らされる
「では私のターン、ドロー!
シムーンが引けた、この時点で勝ちは貰ったぞ! シムーン効果でヴァーユを除外し黒い旋風をデッキより発動! 更に自身を通常召喚する」
「旋風のサーチは当然アウステル、そのまま通常召喚を行いアウステルの効果でヴァーユを特殊召喚、旋風の効果でハルマッタンを手札に加えよう」
「そしてヴァーユとシムーンで魔嬢を、ハルマッタンを特殊召喚し.「あー、もうわかったわよ〜、伏せもブラフだし最終盤面だけ見せなさいよ! 長いのよ!」
ここからまだまだ長いルートの末にトロイメアユニコーン+ソハヤ&ライキリからオニマルが立つのだが、流石に待ち切れないのかさっさとサレンダーを宣言すると3戦目に備えたサイドチェンジを行う
「むぅ、別に同じ勝ちなら最後まで回しても構わんだろうに」
誰かが呟いた言葉に「止める札もないのに長く回されてもやること無さすぎて嫌なのよ!」と、先行ソリティアデッキに対して誰もが抱える悩みをまるで自身だけがそうであるかのように語るとすぐに視線をデッキへと戻す
「でも3戦目は必ず捲るわ! その為の誘発、その為の対応札だもの」
「その言葉、そのまま返してやろう、必ず貴様が返せぬ盤面を組んでやる!」
両者の間に鋭い緊張感が走る
お互いに落とすことのできない3セット目
当然ドロッセルは後攻を選択し、フルアーマードが先手で決闘が始まった
「私のターンだ
.手札から逆風のガスト、砂塵のハルマッタン、疾風のゲイルの順で特殊召喚!
更にゲイルとガスト"チューナーを含むモンスター2体"でハリファイバーをリンク召喚!
ハリの効果により、デッキからヴァーユを特殊召喚!」
「いやー、ちょっと前までこの流れの中でスチームが出てたんだから意味わからないわよね〜」
と、相手に旋風もシムーンも無かった為かどこか気楽に構えるドロッセルだったが、実際2〜3妨害は組まれそうなので焦りを必死に隠しているようだ
「ふん、スチームは確かに痛すぎたが! 我々はまだやれるさ!
ヴァーユとハルマッタンでワイズ・ストリクスをリンク召喚! 召喚時にデッキからゼピュロスを特殊召喚! 更に手札から極北のブリザードを通常召喚! 効果で疾風のゲイルを特殊召喚!
ブリザードとワイズでラスティバルディッシュをリンク召喚! バルディッシュの効果によりダスティローブを墓地に送り、霧剣をセット!」
「はえー、手札にbf がいっぱいいればなんとかなるものなのね〜
まあ返されたらどうにもできない状態だとは思うけど」
旋風・シムーンと言った始動札を握れずとも無理矢理展開を繋げる姿に関心を覚えたようだ
「ではゼピュロスとゲイルでライキリをシンクロ召喚! 効果でライキリはチューナーを得る!
その後、墓地のダスティローブを除外し、幻影騎士団サイレントブーツを手札に加えてバルディッシュがいる為特殊召喚!
ライキリとブーツでシンクロ召喚! 現れろ最強最硬のブラックフェザー、その翼で総てを屠り、総てを守護れ! レベル10"BF-フルアーマード・ウィング!」
遂に自身召喚を行う、フルアーマード
しかし、まだ展開は終わらない! 徹底した盤面を構築していく
「ブーツを除外してブリガンダインを手札に加える、このカードはセットしたターンにも発動できる罠カード、よって発動し、場に特殊召喚!
これで私はターンを終了する」
事故一歩手前ながら、手札を4枚も消費しなんとか霧剣+次ターンのハリからのサベージによる二妨害にフルアーマードという"見れる盤面"の構築に成功したフルアーマードだったが、先ほどの隕石のケアが全くできておらずエンド宣言まで不安で不安で仕方なかった様子であったが、ドロッセルの様子を見て誘発の類がないことに気づくと、ほっと息を吐く
「ふぅ、何もないようだね
さあ君のターンだよ」
フルアーマード 手札1枚
場:(まだハリとブリガンダインだけど)サベージ、バルディッシュ、フルアーマード
魔法罠:霧剣
その言葉を聞くが早いかすぐに元気の良い返事が響くと彼女のターンが始まる
「私のターン、ドロー!」
「妨害はすぐに構えなくてはならない、スタンバイフェイズにハリファイバーの効果を発動! 自身を除外してシューティングライザーを特殊召喚! 更にデッキからレベル3の月影のカルートを墓地に落としてレベルを4にする」
「ではメインへ移行を宣言、聞くまでもないけど何かあるかしら?」
「当然シューティングライザーの効果だ
レベル4のシェードブリガンダインにレベル4のシューティングライザーをチューニング!
現れろレベル8! ヴァレルロード・S・ドラゴン! 装備するのはリンク2 "ワイズ・ストリクス"で攻撃力700アップに加えてカウンターを2つのせる」
これでとうとう最終盤面
サベージと霧剣の二妨害に場持ちの良いフルアーマード
鍵を引き込むことはできなかったものの、なんとか手繰り寄せた盤面を前に、ドロッセルは未だ余裕の表情を崩さない
「なかなか壮観ね、本当はあなたの本気の盤面を崩してみたかったのだけど.今回はこのくらいで許してあげるわ」
「私はこの盤面を1枚だけで返してあげるヒントは"属性"よ」
その言葉を聞き、すぐに勘付いたもの達は皆恐怖し、また勘付いていないものは固唾を飲んで見守った
そして、場を一筋の光が包んだ
その光は場の"3体の闇属性モンスターを全て飲み込み"収まった頃にはドロッセルの場にのみ、1体のモンスターがいた
「速攻魔法"超融合"手札を1枚捨てて自分と相手の場のモンスターを使用して融合召喚のできるカード、その効果で闇属性三体使って捕食植物トリフィオウェルトゥムを出した」
「どう? あなたの盤面、空っぽになっちゃったわよ?」
邪悪な笑みを浮かべながらフルアーマードに対して語りかける
一見勝ちを確信した煽りのように見えるが実際は違う
実は霧剣の使い方次第ではまだチャンスは残る為、ここでフルアーマードを焦らせてウェルトゥムに使わせよう、という彼女なりの作戦なのである
「ぐぐぐぅ.(まさか本当に1枚でひっくり返すとは.奴の効果はEXゾーンへの特殊召喚を無効にして破壊することができる。
無効にしたいが、墓地のゼピュロスを使えばどちらにしろ効果は戻ってしまう)」
一方のフルアーマードも苦しい状況へと追い込まれており、唯一残った妨害である霧剣の使い所を伺っていた
「(打ってくれないっぽいわね、ならプランBで)私は手札からkozmo-エメラルドポリスを発動! 手札のフォルミートを手札に戻し、デッキから1枚ドローする!」
彼女のターンが回ってきた時、手札はこうなっていた
超融合・ドロッセル・シーミウズ・フォルミート・ブラックホール・エメラルドポリス
超融合でドロッセルを切り、シーミウズを出せばドロッセルも蘇生できてkozmoが2体並ぶ非常に美味しい状況を作り出せたのだが、霧剣がウザい
そこで、彼女は現状使い道の無いフォルミートを戻して解答を引きたいのである
この場合は
"局ハリを除いた魔法罠除去"→霧剣を破壊できる
"緊急テレポート"→1枚目のシーミウズがダメでも2枚目を持ってこれる
"ダークシミター"→シーミウズが逃げて自壊からシーミウズ2枚目が出る
この2つの内訳がそれぞれツイツイ2.コズミック1 .羽箒1.緊テレ2.シミター3
この9枚のうち1枚でも引ければ見えてる範囲での負けはなくなる
はやる鼓動を抑え、冷静に努めながらも微かに震える手が引き込んだカード.そのカードには"ツインツイスター"と書かれていた
「勝った!!!!」ここまで相手を煽り、常に余裕の態度を崩さなかったドロッセル、しかし彼女も内心不安に襲われてたのであろう
感情を爆発させ、ウイニングランを始める
「手札を1枚捨ててツインツイスターを発動! その効果でエメラルドポリスと霧剣を破壊する!」
自らの都市毎魔法罠を全て壊し、都市の残骸からダークシミターを手札に加えて満を持してシーミウズが着地に成功した時だった
「くっ.ふはははは
よりによって唯一対応しきれない札を引いてくるとは、君は本当に面白い娘だ
私は召喚成功時に手札からエフェクトヴェーラーをシーミウズを対象に発動しよう」
不意に声がかけられたと思うと古参の手札誘発、エフェクトヴェーラーが放たれる
確かに霧剣とヴェーラーの二段構えであればツインツイスター以外何を引いても負けていたことになる
土壇場の勝負強さここに極まれりと言ったところであろうか
その後の顛末は呆気ないものであった
エフェクトヴェーラーをシミターに逃げることでかわし、シミターは自壊して新たなシーミウズを、そしてドロッセルを蘇生し、あとは攻撃をするだけ
相手の手札も場も空であっては最早どうすることもできなかった
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「めっっっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しかったわ」
決闘が終わり、お通夜状態の獣の国陣営をよそに、ドロッセルお嬢は大変に満足したようで早速スリップライダーのカメラに記録された今の決闘のログを見ながら良かった点・悪かった点の反省を行なっている
「やっぱアレよね、1戦目は不意打ちだったから対応できなかったんだろうけど5回以内にウーサやサベージを立てることは展開的に可能なの?」
「うーむ、どうしてもワイズやフォースを立てないとリソースが足りない故に難しいかもしれないな〜
けど中の人はkozmo以外の知識ガバガバだからいがいとなんとかなるのかもしれないぞ」
「それもそうよね、今回もBFの展開ルートわかんねぇー雑にゴウフウとかスチームバンバンして展開して──ー!! とか言ってたわよ
流石にやめたけど」
「あー、禁止制限無視でね? その構成も面白かったのかもわからんね」
決闘を終え、しばらく感想戦に花を咲かせていたが、ここでようやく本題へと話が帰る
「さて、これで君は私に勝ったわけだがどうだ? まだやるかい?」
「うーん、RRは強いのは認めるけど今回でフォースもワイズも出てきて最終盤面もフルアーマードの枠がアルファルになるくらいでしょう? なんていうか目新しさを感じないのよね〜」
「ふむ、わかった
それではこれからは私の選りすぐりの強者たちを君にあてがうとしよう、その代わり十二獣の件に関しては一旦保留にさせていただこう」
この発言に対して思わず前へ出ようとするアルティメットファルコンを制止し、冷静に提案をするフルアーマード
彼らにとって十二獣の存在があまりにも大きく、流石に無関係の一般人との決闘の結果で決められるような事ではないのだ
「ふーん、別にそれで良いけど私はここで寝泊まりさせてもらうわよ?
あと強者とは別口に個人的に"炎王"とは戦ってみたいの、話つけといてくれない?」
ドロッセルもドロッセルで強い相手と戦えればそれで満足なのか、あっさりと条件を飲むと、本日は解散の運びとなった
「ふぃ〜いやー今日は楽しかったわねー」
<多分楽しいのはお嬢くらいっすよ
獣の国の軍の人たちみんな浮かない顔してたし月光に至ってはギャン泣きでしたよ>
「月光に関してはちょっと悪いことしちゃったわよね
またやってあげても良いかな」
一瞬成長を感じたスリップであったが、直後"私が後攻なら"と付け加えたことでがっくりと肩を落とし、呆れ返って屋敷の外へ視線を移す。そこにいた者の姿を捉えるとすぐさまドロッセルへと伝える
<お嬢、1匹残ってます、それもとびきり強い奴が>
淡々と報告するスリップに、ドロッセルは待ち焦がれていたかのようにウキウキな様子で相手に向き直る
「ふふん、やっぱり挑発して正解だったわ! こうやって残ってくれると思ってたもの
アルティメット・ファルコンさん! 決闘しましょ!!!」
次回はもちろん!RR戦です!
ワンキル特化で長期戦に弱いkozmoは粘りの鬼、RRにどう挑むのか!乞うご期待です!!!