Kozmoのわくわく世界旅行記   作:ごと

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第5話「お前ら機械じゃないじゃん」.

 kozmoのわくわく世界旅行記

 第5話「お前ら機械じゃねぇじゃん」

 

「いやーサイバー・シティー楽しかったね〜」

 

「そ、そうっすね」

 楽しかっ.た? 

 いきなり国家元首に喧嘩売って勝ったと思ったら操られたからぶっ飛ばした記憶しか残ってないのだがまあ本人が楽しかったのなら楽しかったのだ

 それでいいのだろう、と頭を切り替え、"もう1つの問題"へと意識を向ける

 

「ところでお嬢様」

「なによ」

「さっきから聞こえてくるこの音って.

 もしかしてもしかするとオレらなんじゃ?」

 

<そこの不明機、すぐさま止まりなさい! 

 本機にはサイバーシティの密入市した疑いがかけられている! >

 

<犯罪者はゴヨウだ! オレがとっつかまえまーす! >

 

 そう

 先程からスピーカーからけたたましく鳴り響く警告と通信と夥しい数の戦闘機

 

 全く身に覚えがない警告に従うのは癪だというドロッセルの独断によって完全に無視して飛行を続けていたがもはや逃げ場は無さそうだと見ると、遂に我慢の限界が来たようで

「ちょっとあんた達!! 

 さっきからギャンギャン煩いのよ! 全く! 密入国なんて知らないしいきなり犯罪者扱いなんていい度胸じゃない!」

 外部スピーカーで呼びかけると

 

<貴方の機体はシティに登録がありません

 よって市の条例 4条 入出市の手続き 第5項において未登録機のサイバーシティへの出入は禁じられています>

 

<その為シティ条例 1条 治安維持 8項"不明機の取り締まり"に則り貴方を拘束します>

 

「手続きが必要なんて知らないわよ! 

 私はメガトンゲイルに連れてきてもらってサイバー・ドラゴンと決闘したから帰るだけなの!」

 追手の説明を一蹴するドロッセルだったが

 その言葉を聞くやすぐさま追手達が慌ただしく動き始める

 

<おい、メガトンゲイルって土建屋の無限起動の頭だろ!? すぐに確認を取れ! >

<サイバー・ドラゴン様と決闘だって!? >

<まさか先程の超常現象とも関係があるんじゃないか? >

 情報が錯綜し、動きが鈍る追手達であったが、流石に逃がすべきではないと考えたか、指揮官機とみられる戦闘機がスリップライダーの前へ出ると停止を呼びかける

 

<すまないが、君を逃がすわけには行かなくなった>

<私は入出市管理局局長のサイバー・エンジェル 美朱濡だ

 今私の部下がシティの総務部に連絡を取っているから事実確認が終わるまでは申し訳ないが拘束させてもらう>

 

「はぁ!? 私が都市に入った記録も出た記録もないのって貴方達の職務怠慢でしょ? 最初から総務に確認を取っておけばいいだけの話に付き合うわけないでしょ

 私の忙しいの!」

 そもそもサイバー・シティへ行ったのも

 そこでサイバー・ドラゴンと決闘をしたのも非公式なものである。

 都市への出入にしたって決闘が終わり次第すぐさま飛び出し、明らかに連絡をしてる暇など無い等、自らの責任を完全に棚上げして相手方の責任のみを責めるドロッセル

 

(あー、これは難癖つけて決闘に持ち込みたい時のお嬢だ.)

 そんな彼女の真意に気付いたスリップは、また面倒ごとに巻き込まれると悟ったのであった

 

 一方そんなドロッセルの真意に気づくよしもない美朱濡は

「わかった。そちらがその気なら、デュエルで拘束するしかないな!」

 搭乗していた機体のハッチを開き、姿を現してデュエルディスクを構える美朱濡を確認するとやったぁ! という声とともにドロッセルもハッチを開いてディスクを構える

 

「「決闘!」」

 サイバー・エンジェル 美朱濡

 vs

 kozmo-ドロッセル

 

「私が先行を貰う! まず手札から儀式の下準備を発動してデッキから儀式魔法"祝祷の聖歌"とそれに対応するモンスター"竜姫神サフィラ"を手札に加える」

「そして祝祷の聖歌を発動し、手札の機械天使-弁天をリリースして竜姫神サフィラを儀式召喚する」

 

「ちょっと待った! その儀式魔法にチェーンして手札から増殖するgを発動するわ」

 

「ふん、通しましょう。ではチェーンが解決し増殖するg適用化での特殊召喚を行なったためあなたはドローを、それでは再開です」

「リリースされた弁天の効果でデッキからオネストを手札に加える」

「更に手札からマンジュ・ゴッドを召喚して効果発動、デッキから機械天使の儀式を手札に加えます」

 

「私はエンドフェイズへの移行を宣言しサフィラの効果を発動します

 私が選ぶのは墓地の光属性を回収する効果、弁天を回収します」

 美朱濡 手札4枚 場 サフィラ・マンジュ

 そしてターン終了を宣言した美朱濡は状況を整理する

 このターン、増殖するgを打たれた為サフィラのみの展開で終わったものの、その盤面は破壊を一度肩代わりする祝祷の聖歌に、攻撃力を上げるオネスト、しかもオネストを使った上でサフィラが生き残っていればエンドフェイズに再びオネストを手札に加えることが可能である。

 初動としては十分だろう

 

「どうしました? あなたのターンですよ」

 仕事を増やした挙句散々引っ掻き回した少女を前に自然と語気が強くなる

 

「わかってるわよ! 私のターンドロー!」

 とは言っても破壊耐性にオネストとくればその対処は非常に難しい

 しかし、そこはkozmoそのものの枚数を最低限に抑え、その分を対処札に割いているドロッセルである。

 この程度突破することは不可能ではない

 

「手札からkozmo-ドロッセルを召喚! バトルフェイズに入るわ! ドロッセルでオネストに攻撃!」

 攻撃力が100ポイント上回っている為攻撃を行う

 相手の手札にオネストのある状況での攻撃

 つまり.

 

「何を狙っているかはわかったが、ドロッセルの攻撃は受けられない乗りましょう

 ダメージ計算前にオネストの効果を使用します。手札からこのカードを捨てて攻撃力を相手モンスターの攻撃力分アップさせます」

 攻撃力の劣るマンジュゴッドがまずオネストを使用しパワーを上げる

 

「オネストはダメージステップからダメージ計算前までの間ならいつでも使用することができる! 

 よってチェーンはせず、この効果の処理が終わったタイミングで私はオネストを手札から捨てて攻撃力の上がっているマンジュゴッドの攻撃力分ドロッセルの攻撃力を上げる! 

 これでドロッセルの攻撃力は4400! 1500のダメージを与えるわ」

 そう、お互いオネストを握っていれば処理のタイミング的に最初の時点で攻撃力が高い方が必ず勝つのである

 

「やはりオネストを持っていましたか」

 しかし、と前置きした上で

「たしかにこのままでは私のサフィラはシミターの効果と攻撃を合わせて倒されてしまいますね」

 いいつつ、顔には柔和な笑みを崩さない

 

「ふん! 光の誘発だとヴェーラーもうさぎもこのタイミングでは発動できないしシミターの効果にうさぎを合わせてもフォアランナーを出すだけ! 何を狙ってるかわからないけどこっちは乗ってやるもんですか!」

「ドロッセルの効果をライフを500払って発動! デッキからシミターを手札に加える」

 当然、通る

「ドロッセルの効果を発動! 自身を除外してシミターを特殊召喚!」

 これも、通る

「シミターの効果をサフィラを"対象"にして発動!」

 これは、通らなかった

 

「ふふふ、まあ影の薄い存在ではありますが

 全く意識していないとはお笑いだ

 私は手札から古聖戴サウラヴィスを手札から捨てて発動する」

 

「.あ!」

 サウラヴィス、儀式モンスターにして手札誘発効果を持っている珍しいモンスターであるが、"自分のモンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を無効にする"という効果は使い勝手が悪く、影の薄い手札誘発モンスターという扱いを受けていた

 サフィラを使って光の誘発を戻すデッキだとしてもあまり使用されないカードだが.? 

 

「いやぁ、こういうのを備えあれば憂いなしというのですね」

 助かりました、と戯けながら相手の反応を待つ

 

「それならシミターでサフィラを攻撃して500ポイントのダメージを与えるわ」

 

「それでは墓地の祝祷の聖歌を除外してサフィラの破壊を肩代わりする」

 

「サフィラを残しちゃったか.

 メイン2で私はkozmo-エメラルドポリスを発動! その効果でライフを300払ってドロッセルを手札に加える

 そしてエンドフェイズへ移行するわ」

 ドロッセル LP:7200 手札4枚 場 シミター エメラルドポリス

 

「ではエンドフェイズにサフィラの効果が発動します。墓地よりオネストを手札に加えます」

 サフィラの真骨頂、誘発の使い回しである

 こうやって使い回せばサフィラが生きている限り毎ターン使い、使えばサフィラの効果の発動条件を満たすことができるのだ

 

「ではターンを貰います、ドロー」

「私は手札から機械天使の儀式を発動! 手札の弁天をリリースし、機械天使-韋駄天を儀式召喚! 弁天と韋駄天の効果を発動し、絶対儀式と私"機械天使-美朱濡を手札に加える」

「更に絶対儀式発動! 場の韋駄天と墓地のマンジュ・ゴッドをそれぞれリリースとデッキに戻し、現れよ

 機械天使を束ねる長! 儀式に応え今彼の地に降臨せよ

 機械天使-美朱濡を儀式召喚!」

 等々切り札である美朱濡が降臨し、リリースされた韋駄天の効果も相まってサフィラ・美朱濡の双方の攻撃力がそれぞれ3500/4000まで上昇していく

「あなたのターンにEXデッキから特殊召喚されたモンスターはいない、よって美朱濡の召喚時効果は発動せず、このままバトルフェイズへ移行する」

「私は美朱濡でシミターへ攻撃! 私は何も発動せず、そのまま1000ポイントのダメージを与えて戦闘破壊だ」

 ここでオネストを温存し、サウラヴィスの回収を行うことでより万全の体制を整えることを選択したようだ

 

「それならシミターの効果で墓地の自身を除外してデッキからkozmo-ダークローズを特殊召喚! ついでにそのまま効果を使って1000ライフを払ってこのターン戦闘・効果で破壊されなくなるわ」

 

「これでは攻撃が通らないか、ではエンドフェイズに移行してサフィラの効果で墓地のサウラヴィスを手札に加えよう」

 攻撃が止まっても冷静に処理を行い、ターンを終了する美朱濡

 恒例となっている盤面説明フェイズへと入った

「ふふふ、どうだ私の圧倒的存在感は! 

 私の手札にはサウラヴィスにオネスト、場には私とサフィラで打点は共に3000を超え、君のシミターでは処理が不可能で効果も止められる」

 これで私の勝ちさ

 

「それじゃ、返してあげるわ!」

 勝ちを確信した台詞まで聞き終わったところで早速ドロッセルが準備を始める

「私のターン、ドロー! 

 これが、この盤面を1枚で返せる最強のカードよ! 手札から超融合を発動!」

「その効果で手札を一枚捨てて、同じ属性で違う種族のモンスター2体で融合できる沼地のドロゴンを

 光属性ドラゴン族のサフィラと、光属性天使族の美朱濡で融合召喚!」

「来い! 沼地のドロゴン!」

 超融合、チェーンをさせずに融合召喚を相手のモンスターで行うことのできる速攻魔法の融合であり、近年はゆるい素材指定のモンスターも多く、強力な除去札になり得る

 

「馬鹿な!? この盤面がたった1枚で返されるのか!」

 

「後は分かるわね? 

 手札からドロッセルを召喚! エメラルドポリスでシミターを回収! ダークローズを攻撃表示へ! 

 全員で攻撃!」

 1500(500ライフを払い追加でシミターサーチ)→1900→3000→3000(効果で攻撃の終わったシミターを破壊しエルファイバーを出す)

 →2200

 計11600ダメージ

 

 ドロッセル WIN

 

 ────────────────────────────────────────────────────────────────────────────

 

「局長! 確認が取れました

 ドロッセルさんは間違いなくメガトンゲイルさんと共に入市したのち、サイバー・ドラゴン様と決闘し、勝利した後すぐに出市したそうです

 あまりに、滞在時間が短かった為情報がうまく伝わっていなかったものと思われます」

 

「だそうだ、君の無実は証明された

 決闘までしてしまってすまなかった」

 身の潔白が証明され、頭を下げる美朱濡に対して

「いいのいいの! あなた強かったし! 私も楽しかったもの」

 と、いつもの調子で返し、反応に困らせていた

 しかし、その後もドロッセルの調子は止まらず、ところで、と前置きしてからある疑問をぶつける

「なんであなた達ここにいるの? 機械族じゃないわよね?」

 

「ああ、それは「まさかサイバー・シティだからなんて安易なこと言う訳ないしなぁそこのところどうなの?」

 口を開こうとした美朱濡を遮って先に答えを潰す、ドロッセル

 ここでサイバーって書いてあったので来ましたという真実を話すこともできず、

 適当に誤魔化すかと語気を強めに

「よし! わかった、君は強い決闘者と戦いたいんだろ? だったら閃刀姫と戦うといい! 

 今なら彼女達はこの都市に隣接している工場で休息を取っているはずだ! 案内しよう」

 

「え!? 本当! してして! あの閃刀姫と戦えるなんて! すぐいくわよ」

 どうやらこの作戦は成功したようで、ドロッセルの興味は既に閃刀姫へと移ったようだ

 

 厄介ごとを押し付ける形となってもうしわけない気持ちで一杯になりながらも美朱濡は閃刀姫のいる工場へと案内するのであった

 

 

 

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