Fate/Apocrypha×仮面ライダーオーズ 日野映司の物語 作:バーラ18
「ハアッ!」
怪物のクワガタを模した頭部から緑色の電撃を辺りにまき散らす。
「へえ!姿が変われば攻撃も変わるんだな!」
そう感心しながらライダーは自慢の俊足で怪物の攻撃範囲から距離を取る。
その隙を見逃さず怪物は後ろの森に跳躍する。
「ハッ!逃がさねえよ!」
ライダーは怪物の後ろ姿を追う。
怪物が形態を変えたとはいえ、敏捷の差は未だライダーが大きく優位である。
そのまま距離を詰め怪物の後ろ姿に槍を突き立てる。
しかし、槍を突き立てる寸前、左方から現れた
槍で攻撃を受け止めたライダーは空中で一回転し回し蹴りを放ち怪物を彼方へと飛ばす。
「なるほど、分身か・・・・ならばこうだな・・・。」
ライダーは怪物の能力を把握するともう一体の怪物の追跡を中止し、開けた場所の真ん中に降り立った。
「さあ来いよ、俺の身体にその刃を叩きつけてみろ!」
ライダーは槍を構えず両手を広げ自分の身体を無防備にさらした。
その隙を逃さず森の中から一斉に20体の怪物が飛び出し、ライダーの身体に、カマキリの鎌のような刃で斬りかかった。
ある怪物は頸動脈に、ある怪物は脛に、ある怪物は脇腹に、と20体すべての怪物が人体の急所に刃を突き立てた。
人体の急所はサーヴァントにとって霊核がある位置でもある。
普通のサーヴァントならここで勝負ありである・・・。
「はっ、やはりテメエは俺の身体を傷つけるに値しねえみたいだな。」
(なっ・・・・・・刃が・・・・。)
怪物達の刃は肉や骨はおろかライダーの皮膚さえも切り裂いてはいなかった。
この硬さは鎧のような守りではなく、攻撃そのものに対する明確な拒絶に近い。
いずれにしろ、このような形で攻撃が効かなかったのは怪物にとって初めての体験であった。
(くっ・・・・ならば次の攻撃を!)
「隙だらけだぜ!英霊殺しッ‼」
怪物達が次の攻撃を繰り出す前にライダーが自前の槍を全方向に回転させ切り裂いていく。
みるみるうちに怪物の分身は消え去り、最後に残った怪物は吹き飛ばされ地面に叩きつけられる。
(ああああああああああっ!!!!!!!いたいたいたいたちあちあいたたいあつえちたうえいえたあ“あ”あ“あ”あ“あ”あ“あ”あ“!!!!!!!!!!)
「痛い」という言葉さえもが可愛く思えるほどの苦痛が怪物に襲い掛かる。
怪物のこの形態は分身を多数出現させ敵を蹂躙することができる。
しかも、一体一体の分身はパワーダウンせず、そのままのスペックで戦える。
だが強すぎる力には代償が付くように、この能力にも弱点が存在する。
そのまま自分自身のコピーを作る以上、一体一体が受けるダメージもそのまま返ってくるのだ。
先ほどのライダーが放った全方向の槍の回転斬りは20体すべての分身をズタズタに切り裂き消滅させた。
分身が1つ消えるほどのダメージ、
「あ“あ”あ“あ”あ“あ”あ“あ”!!!!!!あ“あ”あ“あ”ッ‼‼」
怪物は絶叫し地面にのたうち回る。
全身を切り裂かれる痛みは常人にとって想像を絶するものである。
しかし、怪物はその姿をまだ人間に戻してはない。
それは“戦える”“まだ戦う”という無言の意志でった。
「なるほど・・・・テメエの分身のダメージはそのままそっくり返って来るんだな」
ライダーはのたうち回る怪物を片足で押さえつけ槍を構える。
「あ“あ”あ“あ”あ“あ”‼」
痛みに悶えながらも怪物はライダーの足を殴りつける、しかし先ほど同様全く効いている気配はなかった。
「悪いが・・・・・とどめだ。」
ライダーの槍の切っ先が怪物の喉元に直進する。
絶体絶命、しかし怪物に状況を打開する力は残ってはいなかった。
いかがでしたでしょうか?
もう少しこの小説の更新ペースをあげることができたら前々から書いていたもう一つの小説を新たに投稿しようかなと思ってます。
次回もお楽しみに!