Fate/Apocrypha×仮面ライダーオーズ 日野映司の物語   作:バーラ18

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大変遅れて申し訳ありませんでした!

最近は忙しくてあんまり時間を取れないので更新が少し遅れてしまうかもしれませんが、
何卒お許しください。

という訳で今回は回想も含みます。


母と介抱と温もり

 

「わあ!すごい、高い高い!」

 

「ええそうね映司、とっても高いわね」

 

腕の中の子供は嬉しそうに声を上げ、母親は満足そうに笑みを浮かべる。

 

映司は赤ん坊の頃から親の仕事の都合で世界各地を転々としている。

 

その過程で歴史的建造物や世界遺産といった珍しいものをいくつも見てきた。

 

その中でも自分の目に映る時計塔は、特別な存在感を醸し出していた。

 

「さあ、帰りましょうか映司」

 

母親はもう少し子供に時計塔を眺めさせてあげたかったが、時間が押してきているので早々に切り上げる。

 

「お母さん!今日のごはんは何かな?」

 

「そうねえ・・・・・今日は・・・・あれ?火事かしら?」

 

突如、サイレンが町中に鳴り響き、時計塔の周辺から複数の煙が上がる。

 

これだけならばただの火事だとも考えれられるが、次の現象がそれを否定する。

 

「なんだ!爆発が起きたぞ!」

 

今度は爆発による火の手があがり、周りにいた民衆がざわめきだす。

 

あるものは爆発が起きた方向にカメラを向け、またあるものは怖いもの見たさに足を運んでいく。

 

「怖いわね・・・・私達も早くホテルに戻りましょ」

 

危険な気配を感じていた母親は早々にこの場を後にしようとした時――――――

 

時計塔の方に向かおうとしていた男性二人が、黒色の脂を全身に塗りたくったような見た目をした巨大な四足歩行の獣に、頭から食いちぎられた。

 

一瞬の間の後、一斉に悲鳴が上がる。

 

中には腰を抜かす者や、あまりにも現実離れした光景のせいか呆気にとられて動けいない者もいた。

 

「映司、逃げるわよ!」

 

だが母親は自体が尋常ではないことを瞬時に察し、獣が周囲の人々を喰い散らかしている間に子どもを抱えたまま逃げ出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

走って走って走り続け、ようやく泊まっているホテルの前につくと母親は安堵し、子供を地面に降ろした。

 

「ねえ・・・・・・ママ・・・・さっきの一体なんだったの・・・・・?」

 

子供は事態を上手く理解できていないのか恐る恐る母親に尋ねる。

 

そんな我が子を、母親は震える手で優しくなでながら語りかけた。

 

「ああっ・・・・映司、もう大丈夫よ、何も心ぱ――――――――」

 

母親はそれ以降の内容を子供に伝えることができなかった。

 

なぜなら・・・・さきほど民衆を襲っていた獣が、母親の上半身を爪の一薙ぎでバラバラにしたからである。

 

“べちゃ”と子供は自分の顔に何かブヨブヨした生暖かい物体が飛び散ったのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ・・・・・うう・・・・。」

 

悪夢のせいですっかり重くなった瞼を持ち上げ、ゆっくり上体を起こす。

 

辺りを見渡してみると、今映司が寝ているベッドを除けば、大量の薪やら道具やらが積まれており何らかの小屋であることが見受けられる。

 

すると、正面のドアがゆっくりと開き1人の少年が中の様子をうかがってきた。

 

「お父さん!お母さん!お兄さんが起きたよ―!」

 

少年は外に向かって大声で叫ぶと、映司に向き直り「ちょっと待ってね」と言ってドアを閉めた。

 

(どうやら俺はサーヴァントの戦闘の後、意識を失ったんだな・・・・)

 

映司はライダー、アーチャーとの戦闘の後にあたる記憶がないためそう確信した。

 

しばらくすると今度は1人の女性が入室する、その手には温かいスープの入った皿を載せたお盆が握られていた。

 

「すみません、ここはどこですか?ちょっと俺、昨日の記憶が曖昧でして・・・・・」

 

サーヴァントと戦っていたとは言えないので、映司は女性にそう誤魔化した。

 

「そうですか・・・・・ここはイデアル森林の中にある私達の家です。昨日主人と息子と共に家路についていたら血まみれで倒れている貴方を見つけてここまで運びました。かなり重症でしたので昨晩は主人と交代で付きっきり介抱をしたのですよ。」

 

映司は深く頭を下げる

 

「申し訳ありません、大分迷惑をお掛けしてしまったようで・・・・・」

 

「いえ、大丈夫ですよ。最近は物騒なので傷が癒えるまではここにお留まりになってください。」

 

「本当に・・・・・ありがとうございます。」

 

優しさ、温もりというものに触れたのはいつ以来であろうか、サーヴァントと戦うようになってからはよく覚えていない。

 

映司は零れそうになる涙をぐっとこらえてお礼を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

もうすぐ新しいシリーズの小説も投稿したいと思いますので、そちらの方も楽しみにして下さい!
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